ハンドルネーム、KEEF(キーフ)/KEEF@インド人を右にする人。
「ユリ・サカザキ」他SNK関連と「幻想水滸伝4」と「広島東洋カープ」を影から応援する謎の
国際信州学院大卒、ミスカトニック大学大学院修了。元・株式会社モンデンキントジャパン、Idol運用課・管制運用係・P1担当。元傭兵で現在は医者。顔は土色でケツアゴ、黒目がない。
好物はウズラの卵の水煮、炭酸飲料。苦手なものは納豆、味の濃いもの、名前が長すぎるメーカー。
座右の銘は「畏れ、平伏し、崇め奉りなさい!」「明日は明日の風が吹く」だが、その割りに悲観的な性格。
極端に暑さに弱く、気温が15度を越えると、以降1度上昇するごとに身体機能が10%ずつダウンする。生身の人間では決してできない、超リアルな様が楽しめます。逆転確率1/56,000,000。
もしも私が命もないのに殺し合う獄潰しでも、好きと言ってくれますか? 管理人の中の100のケダモノ、常識率は1%――最後の惨劇は、せつない。
実は旅人→ホームレス→作家→社長→某団体代表など、幾つかの肩書きを経て、現在は一応、自称作家・研究家ということになっている。
好きなキャラクター/作品は、+こちら(順不同、敬称略、随時追加、クリックで開閉します。超長いです)。
■閉じる
■閉じる
■閉じる
■閉じる
とうごうじ・れいか。漫画「アイドルマスターrelations」(上田夢人)の登場人物。17〜18歳にして「魔王エンジェル」「レッドショルダー」など多くのアイドルを抱える東豪寺プロダクションの社長であり、自らアイドルユニット「魔王エンジェル」のリーダー・兼・プロデューサーも兼ねる。さらに東豪寺財閥の顔もつとめる、芸能界・財界の雄。
前髪を眉の上でそろえた赤に近いブラウンのロングヘアと、美しくも厳しい視線が特徴的な女性。芸能界とは「嘘と下衆な打算だらけの偽物が勝利する世界」という思想の持ち主。
「魔王エンジェル」。中央が東豪寺麗華。
(以下、作品のネタバレを含みます)
水瀬伊織の幼馴染であり、当初は東豪寺家の力を使わず、自分たちだけの力でアイドルの頂点を目指すという、伊織とまったく同じ方向性で頂点を目指していたが、ある事件をきっかけにアイドル業界に強烈に絶望することになる。
そして「アイドルなど無価値」と断じ、自らの「夢を終わらせる」ために頂点を目指す。東豪寺家の力を最大限に使い、勝つためならば盗作、審査員の買収、妨害工作、引き抜きなど、あらゆる手段を躊躇なく用いて相手を蹴落とすが、それも芸能界の闇を経験した麗華にとっては「正々堂々」とした「自分たちのルール」だった。
根っからの悪人ではなく、元来は前向きで清廉すぎるほどの努力家である。今も伊織と二人で話すときはその一面を垣間見せることもあるが、普段は傲慢とも怒りとも皮肉ともとれる複雑な笑顔で相手を睥睨する。
自分が用いる卑劣な手段を卑劣だと理解して割り切っており、自分が作り上げた「魔王エンジェル」のアイドル像を「アンフェアな偽物」とまで言い切る。如月千早に「あなたの歌は不愉快だ」と切り捨てられた時も、「本物は偽物を見抜くってわけだ」と平然と受け入れている(麗華はライバルたちを基本的に見下しているが、唯一人、千早の実力だけは本物と認めている)。
アイドルマスターグランプリ優勝を目指し、伝説のアイドル・佐野
美心によって実は(どれだけ絶望を味わっても)「アイドルがアイドルである証」を自身が知っていることを指摘され、憑き物が落ちたような表情で敗北を認めた。
上記のようにアイドルユニットのリーダー、プロデューサー、社長、財閥の顔といくつもの肩書きを持ち、敵アイドルの情報を先取りして、それをより高い完成度で先出してみせたり、自分たちの新曲を大ヒットさせたりと(これはゲーム版の設定だが)、「アイドルマスター」の世界では最強クラスの実力者にして経営者。
デビュー当初は「幸運(ラッキー)エンジェル」というユニット名でイメージカラーも白を用いていたが、ダーク路線に転換してから「魔王エンジェル」を名乗り、イメージカラーも黒に変更した。
自分の「魔王エンジェル」を「アンフェアな偽物」と断言しながらも、メンバーの朝比奈りん、三条ともみから離反されないどころか強い絆で結ばれている。佐野美心も「貴方たちの歌 不愉快です」と評しながらも「魔王エンジェル」に限定加入することは拒否していない(拒否できない理由を麗華が作っていた、というのはあるが、美心は麗華が屈折した理由も、正統路線への復活の可能性も、すべて見抜いていたようだ)。
幼馴染の伊織とはよく対比され、「もしも伊織が765プロの仲間たち出会わなかったら」という「if」の姿として麗華が上げられることも多い。
たとえばアニメ「アイドルマスターXENOGLOSSIA」では、先輩アイドルの高槻やよいがデビュー直後の天海春香に対し、
「アイドルは愚痴らない、アイドルはふくれない、アイドルはうならない」
という正統的な「アイドル三原則」を披露したが、麗華はかつて自分たちが憧れたアイドル像を破壊した「雪月花」というユニットに対し、
「お前らが夢を語るな、恋を歌うな、くだらない偽者がアイドルを騙るな」
と、まさに「闇の三原則」ともいえる心情を吐き捨てている。スタッフに対しても表ではマナーを守りつつも、裏では「お前らのために私が踊ってんじゃねえよ」「私の掌の上でお前らが踊ってんだよ」と、侮蔑を隠さない。悪の華、ここに極まれり、である。
他の名言に「魔王エンジェルのプロデュースを始めよう!!」「そうしなきゃ…私の夢は終われない」など。
身体サイズは設定されていないが、単行本1巻の裏表紙ではかなりの巨乳に描かれている。しかしブラにパッドを仕込んでいることをメンバーのりんからばらされており、実際には千早(72cm)よりも小さいらしい(しかも身長は千早(162cm)より高いと推測されている)。
これは数多い「アイドルマスター」登場アイドルの中でも、屈指の貧乳ということになる(一応、魔王エンジェルは巨乳ユニットということになっているらしい)。
「東豪寺」という苗字は、「relations」よりも少し前に「コンプエース」で連載されていた別の漫画「アイドルマスター」(稍日向)の登場人物・西園寺美神に対応したものといわれる。西園寺美神も元アイドルらしい描写があり、業界有数の西園寺プロの社長である。
「魔王エンジェル」はもともとは各ゲーム版におけるNPCであり、業界に君臨する最強ユニットとされている。2014年の最新作「アイドルマスター ONE FOR ALL」にも、ゲーム最終目標の大会「アイドルエクストリーム」の最後の敵として登場するが、メンバー構成は長らく不明だった。
本作「アイドルマスターrelations」で改めて東豪寺麗華、朝比奈りん、三条ともみというメンバーが設定され(一時的に佐野美心を加えてカルテットとなる)、漫画限定版に付属していたドラマCDで声優もキャスティングされた。
「アイドルマスター2」では「ラッキースター!」という曲でどっとっぷTVチャート1位を獲得し、「relations」では「ゆるして☆パイタッチ」という新曲を出している。
■
いやあ、実は全「アイマス」関連の中でも、最も好きな(ライバル)キャラクターです。完全な悪役としての登場ながら、一本芯の通った思想と強烈な目的意識を持って行動する、まさに理想的な悪役。
アイドルに絶望し、軽べつしながらも、誰よりも純粋に真のアイドルの登場を待ち望んでいる悲しみの象徴としての姿が垣間見え、765プロが対決するほかのどのアイマス漫画の相手役よりも格段に読み応えがありました。
「XENOGLLOSIA」のテル・ロ・ウのように思想的に狂っているわけではなく、アニメ版「アイドルマスター」や「The World is all One!!」の黒井社長のように子供じみた理由で小細工を弄しているわけでもない、(共感はともかく)ある程度は理解できる理由をもってあえて悪の道を進んでいる姿が、憎みきれない理由なのかもしれません。
(そのため、PS3の「アイマス ONE FOR ALL」の「アイドルエクストリーム」で名前が登場したときには、つい狂喜しました)
「アイドルマスターrelations」という漫画自体が、個人的に「アイドルマスター Neue Green for ディアリースターズ」と並ぶアイマス漫画の最高傑作だと、わたしは思っているのですが。
■閉じる
みなせ・いおり。「アイドルマスターXENOGLOSSIA」の登場人物。巨大多国籍企業「モンデンキントJP」所属のアイドルマスター(巨大人型重機「IDOL」操縦者)の一人。IDOL運用課・運用作業係P2担当。
復興暦91年5月5日生まれの16歳。身長156cm、体重41kg、BWH77-54-79。血液型AB。
髪は背中まで届く黒のロングヘアー。前髪をカチューシャでオールバックにしており、艶のよいおでこがトレードマーク。整備士で同居人の秋月律子からは「デコちゃん」、喧嘩友達の高槻やよいからは「オデコサンシャイン」と呼ばれている。
短気で自信家で天邪鬼、そして熱血で努力家。色々と感情表現が不器用で、ついきつい言葉遣いや皮肉を言ってしまう性格は本人も自覚しており、少し悩んでいるもよう。しかし、一度心を開いた相手はとことん信用するようで、自分とはタイプの違う天才型のアイドルマスター・天海春香とは最初は反りが合わなかったが、すぐに大親友になった。
座右の銘は「努力は天才に勝つ」。また高槻やよいのラジオ「高槻やよいのやよい式ラジオ」では「おでこてかりんこ」というPNで投稿しているが、これはもともと春香の親友であったやよいに泣き付かれての水増し投稿で、本人は熱心なリスナーではない(おそらくPNもやよいに強引につけられたもの)。
(以下、物語のネタバレを含みます。また、本家・伊織についても後述します)
ストーリー開始時はプロメテウス2「ネーブラ」のマスターを菊地真と交代で勤め、隕石迎撃の任務をこなしている。強い支配力でIDOLを動かす真と異なり、伊織は「IDOLには心がある」と思っており、「IDOLは機械に過ぎない」と主張する真とたびたび衝突するが、任務実績でも才能でも上の真から冷たい言葉で伏せられることが多い。
しかし、自分と同じく「IDOLには心がある」と考える天海春香と双海亜美の登場によって状況は一変する。一時期はネーブラの正マスターの座を獲得し単独任務も与えられるが、何者かによる外部からの不正な情報操作によって計算を誤り、任務に失敗。正マスターの座を真に奪われた。
失意の時期がしばらく続いたがその間も努力を惜しまず、真がモンデンキントから離反したのをきっかけにネーブラの正マスターに返り咲く。
ストーリー前半は不遇な時期が長く続いたが、モンデンキントとトゥリアビータの対立が激化し、ネーブラとの絆を命がけで深めた後半はまさしく「最強に最も近いアイドルマスター」として活躍する。
春香がインベルを如月千早に奪われて戦えなくなったときには、千早のインベル・真のヒエムス・萩原雪歩のヌービアムと無数のエピメテウス(無人IDOL)を相手に一歩も引かず、獅子奮迅の活躍で蹴散らし、春香がインベルを取り戻す最大の功労者となった。
春香と雪歩の最終決戦の際には無数のエピメテウスを引きつける重要な役を担う。この際、姉を失い想いを改めた真とようやく和解、互いに背中を預けあう仲となった。
アウリンが開放されかけた最終局面では、ネーブラとともに命を散らす覚悟で春香、真と宇宙に出撃したが、爆発直前のネーブラからコクピットごと強制射出され、地球に帰還。かけがえのないパートナーを失ったことに涙した。
高校卒業後もモンデンキントに残り、朔響のプロジェクトの元で真とともに宇宙飛行士になっている。
春香が直感によって、亜美が「ハーモナイザー」という特殊な機械でIDOLと意思疎通できる、いわゆる「天才型」であるのに対し、伊織はまさしく「努力の人」であり、凄まじい時間と汗を重ねてネーブラとの絆を深めていった。
そのため、春香がインベルを失ってもろく崩れ、「ネーブラがいる伊織ちゃんには(この悲しみは)分からないよ」と逆ギレした時は、「ふざけるんじゃないわよ!」と激怒。真という強力なライバルがいたこともあるが、ネーブラがいかに自分から遠かったか、その距離を縮めるために自分がどれだけの研鑽を重ねたかを、怒りとともに説いた。
(春香と亜美のIDOLとのコミュニケーションは「特殊能力」に近く、周囲の人間には理解できないことも多い。その点、伊織の努力のほうが理解・共感されやすく、「伊織なら何とかしてくれる」と頼りにされている)
小説「伊織サンシャイン!」では、幼い頃に偶然であったネーブラに憧れ、中学生ながら秘匿主義の強いモンデンキントJPのアイドルチームの存在にたどり着くほどの執念を見せて、ジョセフ・真月に認められた過去が語られている。その点、何も知らされない状態からインベルに選ばれ、いきなり実戦に叩き込まれた春香とは、まったくスタート地点が異なる。
ネーブラは「多くのマスターの搭乗を許すかわりに、一度拒絶したマスターは二度と乗せない」という性格上の特徴があるが(過去に三浦あずさと真が拒絶された)、伊織が正マスターになって以降は、どれだけ無残にやられても最後まで伊織を拒絶することはなかった。
漫画版「XENOGLOSSIA」では設定が変わっており、インベルのマスター権を賭けて春香、真、千早と勝負を繰り広げる。ハプニングで下着姿になってしまった春香に対抗して自分から脱いでしまい、普段からノーブラであることが判明している。
ドラマCDではさらに設定が変わっており、北京ダックを知らない。ついでに真の誕生日も知らない。
■
上の解説にも在るとおり、原案となったアイドル育成ゲーム「アイドルマスター」の水瀬伊織とは、同姓同名の完全な別人。私はこの「XENOGLOSSIA」から「アイドルマスター」の世界に入ったため、どちらの「伊織」も好きなのですが、やはり受け入れられないファンも多いようです。
(個人的には別キャラと認識していますが、それでもゼノ伊織の「不器用すぎて勉強方法が分からず、学業成績は壊滅」という設定だけは違和感がありました。伊織は頭の回転が速いというイメージが強いので……。
正直、清流派の伊織ファンはゼノグラシア見ないほうがいいです)。
原案アイドルマスターでは、日本最大級の多国籍企業の社長令嬢ながら、親の威光で何でも手に入る立場を嫌い、自分の実力でのしあがるためにアイドル事務所に所属し、トップアイドルを目指します。「にひひっ」という笑い方が特徴。
ファンの前では猫をかぶっているものの、基本的に高飛車な性格。765プロでは年少組に入りますが、メンバー中屈指の常識家で、三浦あずさや菊地真、時にはプロデューサーなど暴走しがちな年長組に的確なツッコミを入れる、損なのか得なのか分からない役に回りがちな苦労人です。
(ゼノ伊織が「周囲からも認められるほどの努力家」なのに対し、原案伊織は「他人に努力のあとを見せない努力家」です)
面倒見が良いうえに決断も早く、その知識と教養から、周囲から頼りにされることも多々。劇場版「輝きの向こう側へ!」では、リーダーに選ばれた春香が迷いを見せるたびに決断を迫る一方で、文句の多い後輩を一喝して春香をフォローするなど、ごく自然にサブリーダーの地位に納まっています。
スピンオフのギャグ漫画「ぷちます」(明音)では、ほぼ唯一のツッコミ専門役で、とてつもないことが平然と起こる周囲の状況に一人だけ置いていかれて錯乱することも……。
最初期の漫画化「アイドルマスター」(稍日向)や「ユアメッセージ」(草壁レイ)では負けず嫌いで毒舌家な部分が強調されていますが、やはりやよいや春香へのフォローも多く、この頃からすでに面倒見がいいという設定はあったようです。
なにもかも境遇が正反対の高槻やよいとは大親友。また、ケンカばかりしているように見える菊地真とも、実は暗にお互いの力を認め合う関係(伊織はちゃんと相手を選んでケンカをしており、その数少ない相手が真)。
ゲームでもビジュアル特化型ではありますが能力値のバランスが非常によく、2014年の「ワンフォーオール」では、最高レベル35での総合値で真、千早、真実と並んで第一位ですが、ダンス、ビジュアル、ボーカルの三属性がひとつもトップ3に入らずに合計値がトップなのは伊織のみです(ダンス6位、ビジュアル4位。ボーカルのみ12位と低いが、貴音までのトップ5が飛びぬけて高いだけで、あとはほとんど差はない)。
優秀な家族に対するコンプレックスがあるせいか、自身も非常に高い目標意識と、それに対する大きな不安を同時に持った複雑な性格の持ち主で、ゲームでは低ランク時の周囲の反応に不満を爆発させることもあります(伊織自身のスペックもかなり高いのだが)。
高い教養があるようで、伊織に変態行為を働くと、前代未聞の七ヶ国語罵倒大会(日本語・ドイツ語・中国語・スペイン語・英語・フランス語・イタリア語)を披露してくれます。
持ち歌は「リゾラ」「DIAMOND」「Here we Go!!」「フタリの記憶」など、ユニット「竜宮小町」としては「SMOKY THRILL」「七彩ボタン」「ハニカミ!ファーストバイト」など。カバーには「ガーネット」「恋とマシンガン」「ホウキ雲」など。
個人的には、「フタリの記憶」を初めて聞いたとき、その深い世界観と透明な歌声に、素直に衝撃を受けました。如月千早の「約束」は、最初にアニメ20話を見た上で感動して聞いたのですが、この歌は何も前情報もない状況からいきなり衝撃うけたせいか、強烈に記憶に残りました。今でも「アイドルマスターの代表曲をあげろ」といわれれば、私は「約束」「my song」と並んでこの歌をあげます。
落ち着いているようで意外にテンションが高く、原案・伊織を演じる釘宮理恵さんの高い演技力もあって非常に安定したキャラクターなのですが、テンションの高さでは「ゼノ伊織」も負けてはいません。
というか、担当声優・田村ゆかりさんの、異様にハイテンションで常にノリノリな熱演が素晴らしい。確かに常にテンションが高い「ゼノ伊織」ですが、それにしたって最初から最後まであのテンションを維持するのは凄まじい。「声優さんってすごいな」と改めて感じたキャラクターでした。
■閉じる
「アイドルマスターXENOGLOSSIA」の登場人物。巨大多国籍企業「モンデンキントJP」所属で、IDOL運用課課長。オックスフォード大学出身。髪とあごひげを丁寧に整え、執事のような服装を好む53歳の男性。誰に対しても敬語で接し、紅茶、日本茶、コーヒーなどを嗜む紳士。
天海春香、菊地真、水瀬伊織、萩原雪歩らの上司にあたり、特殊な事情や数々の秘密を持つ主任・三浦あずさからも絶大な信頼を寄せられている。
ルールを破らない範囲なら部下の暴走を許容する度量があり、特に「IDOLには心がある」と主張する春香や伊織の型破りな行動を全面的にフォローする。一方で「IDOLは機械に過ぎない」と主張する真とはあまり接点がなく、その巨大な実績に敬意を払い自由に行動させつつも、真のケアはほとんどあずさ一人にゆだねていたようだ。真が自らの勝手な行動が原因でアイドルマスターとしての資格を剥奪されたときも、その宣告を自分では行なわず、真の姉であるあずさに任せた。
(ただしあずさは、ジョセフとは別にモンデンキント最上部との繋がりを持っており、この人事をジョセフが知らされていなかった可能性は存在する)
(以下、ネタバレを含みます)
指揮者としては第一に安全を優先する傾向があり、最後のIDOL(のコア)「ヒエムス」の獲得のためにアイスランドに出向いたときには、アイスランドが崩壊する危険に迫られ、本部の意向を無視して真の命を優先し「ヒエムス」の奪取を諦めた。
またインベルが暴走したときには、「インベルが地上に出て破壊行動に及ぶ前に自爆させる」と主張した朔響に対し、胆石の治療経験を生かして突飛な解決策を思いつき、逆に基地のほうを破壊してインベルの暴走を防いだ。
一方で、(部下の安全がかかっている状況で)真実を知るためなら危険を顧みずに行動することもあり、鈴木空羽(それわ)に命じて本社のメインコンピュータに無断アクセスしたこともある。
「モンデンキントJP」の中でも敵対組織「トゥリアビータ」などの秘密を知る重要な立場にいるが、社を牛耳る極秘サークル「グランドロッジの猫」の存在は知らされておらず、あずさや響を通して「猫」たちの陰謀が表に出てくるようになると事件の中心からはずされるようになり、いったんは課長職を解任される。
しかし、かつての部下を集めて基地の奪還に成功すると、以降は本社の意志に従いつつも独断で行動することも多くなった。
現場指揮官とは別に高いオペレーター能力もあり、春香と雪歩の最終決戦時、響がウルトゥリウスを起動してトゥリアビータごとIDOLを消去しようとしたときには、本部のオペレーター三人組と共同でコンピューターを操作し、ギリギリまで妨害工作を行なった。
IDOLを愛する一方、「IDOLとはなにか」という命題を自ら30年も追い続けており、そのため「IDOLには心がある」と主張する春香、伊織、亜美の行動を放任・支持していたものと思われる。前向きならば突飛なアイデアを吸い上げる柔軟さもあり、亜美を迎えるために春香が画策した無謀な計画をあっさり承諾したり、自分よりも40も年下の小学生である亜美の意見を重要な人事に取り入れるなどしている。
その指導力・行動力は「グランドロッジの猫」からも警戒されており、保身の天才・響もジョセフと直接的な対決は最後まで避けた。
元来はかなりお茶目な性格のようで、たまに暴走する。IDOLのチェックと慰安旅行をかねた月見島研修では、紫のビキニパンツの上からトレンチコートを羽織り、ティーカップを持って(屋外に)登場。本人も遊ぶ気満々だったようだが、残念ながら三浦あずさに「課長は仕事が待っていますよ」と見逃してもらえなかった。
著書に「茶道の新星ジョセフ・真月の茶道百選」。「ジョセフ・真月のお茶しませんか」というテレビ番組の企画を語ったときは、現役アイドルでもある双海亜美に「テレビ舐めんなよ♥」とたしなめられてしまった。
(……というか、あずさと響が闇で怪しい動きを見せているときには、事件の真相からほぼ蚊帳の外に置かれており、春香のアイドルデビュー騒動に関連して、自身もほとんどギャグキャラと化していた)
コーヒーにも知識が深く、課長職を解任された一時期は純喫茶「ムッシュ」でアルバイトをしていた。最終回以降のアイドルチーム解散後は「今はカフェの親父です」と言っているので、モンデンキントを離れ「ムッシュ」で働いているか、自らの店を構えていると思われる。
ボクシングらしき格闘技も体得しており、完全武装の強襲部隊を素手で何人も叩きのめしたこともある。
漫画版では世界設定が若干変更されており、アイドルマスターを育成する私立玉兎高校の教頭という立場になっている。このときには人選眼を発揮し、偶然出会った春香の才能を見抜いて、特待生にスカウトした。
■
……書いたらもっとあるのかもしれませんが、とりあえず上の解説で力尽きました。個人的に「ああ、こんなおっさんになりたい」と思わせるいいおっさんキャラクターですね。
また、これも個人的なことながら、声を担当したのが中多和宏さんというのも大きいです。声を聴いた瞬間に「グレアム・クレイ(幻想水滸伝4)だーーーーーっ!」と一人でもだえてました(笑)。「幻想水滸伝4」と「アイドルマスターXENOGLOSSIA」が同時に分かってかつ両方の大ファンの人、というのも日本で5人くらいかもしれませんが。
■閉じる
「ぷちます」に登場する謎の二頭身生命体(通称「ぷちどる」。以下「ぷち」)。765プロのアイドル天海春香をそのまま二頭身にしたような姿をしている。
普段から大口を開けて微笑んでいるため、性格は分かりづらいが、基本的に人懐こく、人間や他のぷちたちと遊ぶのが大好き。気に入った相手は、よだれでべとべとになるほどモニュモニュと甘噛みしてくる。
また、周囲で起こる出来事に興味深々だが、人間世界の常識にはうといらしく、「?」マークとともに突拍子もない反応を見せることが多い。
(隣で電話が鳴ったとき「?」と電話機を丸呑みする、コピー用紙を排出するプリンターに「?」と突撃する、など)
他のぷちたちとは違い二足歩行は苦手で、基本的に蛙のように飛び跳ねるか、犬のように四足で走って移動する。二足歩行もできなくはないが、右手と右足が同時に出るうえに「ギギギ」と油の切れたようなロボットような音がするギクシャクした歩き方になる。
また、他のぷち同士では(鳴き声は違うものの)言語でのコミュニケーションが可能なようだが、当初はるかさんは他のぷちの鳴き声(言葉)をまったく理解しておらず、他のぷちにもはるかさんの言葉は解読できなかった(=直接的なコミュニケーションが不可能)。最近は、コミュニケーションがとれるぷちが増えている。
最初は、高槻やよいの無人島生活ロケに付き合わされた水瀬伊織が、その無人島の庵で遭遇し、やよいの判断で東京につれてこられた。天海春香に似ているため「はるかさん」と命名されたが、名づけたのは春香本人である。
普段は高槻やよいの家で暮らしているが、やよいの私生活はほとんど表に出てこないので、日常の生態には謎が多い。
最大の特徴として、水をかぶると分裂・増殖する。特に雨に濡れたりプールに飛び込んだりすると、部屋やプールを埋め尽くすほどに増えまくり、大津波と化して集団で暴れまわる。
その上、はるかさん自身が大の水好きなため、雨の日に外に飛び出そうとして全力で止められるのがお約束。事実、大量のはるかさんに押しつぶされた水瀬伊織や、「甘噛み」というより「丸呑み」されて死にかけた萩原雪歩がトラウマになった。伊織は後に苦手意識をある程度克服したが、雪歩にとっては現在に至っても天敵中の天敵。
ただし、炭酸水だときっちり二分裂する、お湯だと分裂しない、など、分裂のメカニズムは謎が多い。また、水をかぶった描写がないのに勝手に増えたこともある。集団となってもある程度の統率力はあるようだが、まれに群れを離れて単独で行動するものがいる。
この分裂状態のはるかさんを確実に一体に戻すことができるのは、秋月律子、高槻やよい、そして雪歩(ちなみに、コミックスで最初に戻したのは律子ではなくやよいである)。「律子法」は「整列!」「戻れ!」というシンプルな怒りの一喝だが、「やよい法」は強烈な光とものすごい悲鳴が発生する謎の手法のようで、これを見た春香とちひゃーが全身蒼白になっている。
雪歩の場合、最初は偶然「律子法」が功をそうした感じだったが、段々と確実性が増し、後には律子からその役割を(雪歩はいやいやだろうが)譲渡されている。
我那覇響は、この分裂はるかさんの集団を、ある程度コントロールできるようである。
第二の特徴として、夜にえさを食べると「暗黒化」する。リボンが悪魔の角のように変化し、顔色が黒く笑い顔が邪悪になり「あはははははは」と高笑いしながら首を高速回転させるようになる。性格も、マイペースな普段よりかなりアグレッシブになり、近くにいる人に積極的に襲い掛かって甘噛みする。
普段は気に入った相手に甘噛みするが、この状態だとゴリゴリと歯を立てて噛むようになる(春香曰く「いたがゆい」)。
この状態ではリボンを一度はずして付けなおすと元に戻るが、アグレッシブさは残るようで、真夜中にかかわらず元気一杯に暴れまわる。
第三の特徴として、メカニズムは不明だが「巨大化」する。当初は海水に触れると巨大化すると思われていたが最近はあいまいで、分裂を含めてある程度ははるかさん自身の意思でコントロールできるのではないかと思われる。
巨大化したときは多少性格がクールダウンするのか、しずかに無表情で腹ばいになっていることが多い。大きさは自在のようで、子供用のビニールプールを押しつぶす程度から、人間四人とぷち四匹を同時に頭上に乗せるほどの大きさにもなれる。
なぜか泳いで移動するのが非常に速く、テレポートするみうらさん、動物を召喚して空を飛ぶことができるちびきとともに、765プロの水上移動手段として重宝されることもある。
(これは、原作春香の「運動は苦手だが犬掻きだけは速い」という設定に基づいていると思われる)
「分裂」「暗黒化」「巨大化」は条件が重なると同時に起こり、暗黒化したまま分裂したり、分裂したうちの一体だけが巨大化する、などということも起こっている。
直射日光が苦手で暗い場所を好み、明るいところには出たがらない。外に出る場合はよく麦わら帽子をかぶっている(巨大化している場合は巨大むぎわら帽子をかぶっている)。
泣き声は「かっか!」「はるかっか!」、わがままだったり拗ねているときは「ヴァ〜イ」と鳴く。
怖いものなしの性格だが「ヒエラルキー」というものは理解しているようで、唯一、律子に怒られるのは怖い。ただし、その律子に最もなついているようなシーンも多く、律子もはるかさんの増殖を叱る一方で、一緒に遊んであげたり、場合によっては特別に増殖や巨大化を許すこともある。
ただ、最近(7巻)は甘やかされすぎたせいか、律子の言うことを聞かないこともしばしばで、よりによって雪歩に世話が丸投げされることがある。
■
上記のように膨大な設定と謎過ぎる生態のためか、とにかく「出てきただけでネタになる」という、ある意味「ぷちます」で最も得をしているキャラクターです。人気も高いのか、コミックスでは全巻の表紙に分裂状態で複数が登場しています(6巻までに17匹登場)。
最初から公式キャラクターだったわけではなく、「アイドルマスター」の二時創作作品から後に公認されたキャラクター。そのため、「かっか」「暗黒化」など、「ニコニコ動画」などの投稿動画で見られ多くのファンに定着していた初期春香の「二次創作設定」が色濃く反映された部分もあるようです。
個人的には、担当声優・中村繪里子氏(被りもとの天海春香と二役)のドラマCDでの「怪演」が素晴らしく印象に残っています。暗黒化状態での「ヴァーーーーーイ」はしばらく耳から離れませんでした。
■閉じる
「ぷちます」に登場する謎の二頭身生命体(通称「ぷちどる」)。765プロのアイドル四条貴音をそのまま二頭身にしたような姿をしている。
貴音が我那覇響やみうらさんとともに地球の裏側にある「ブラージル」という国を訪れた際に遭遇、そのまま貴音にくっついて来日した。ぷちどるとしては最後の登場キャラクター。
ぷちたちの中では唯一、自分で自分の名を名乗っている(他のぷちは、765プロのアイドルが命名した)。
性格はぷちたちの中でも大人びており、かつミステリアス。被りもとの四条貴音が本作では原作「アイドルマスター」に比べて、「かなり違う」のレベルをはるかに通り越した別人(というか、完全な変人)になってしまっているため、全登場キャラクターの中でもまともな感性を持つ部類に入る。
他のアイドルやぷちたちの世話をしていることも多い。たかにゃが「やよ」の冬毛をブラッシングしている最中に、その冬毛をひっぱると頭に生えたタケノコが発射される、という事実を発見した(意味不明に思えるかもしれないが、事実をありのままに書いている)
また、被りもとの貴音とあまり接点がない(単独で動くことのほうが多い)のも、他のぷちにはない特徴。
普段は「しじょっ」と鳴くが、二文字までならしゃべることができ、人の名前を呼ぶときは「はる」「ちは」など、最初の二文字で呼ぶ。また筆談が得意で、たまに「勝訴」「敗訴」など意味不明なことを書くが、ちゃんと意味が通じる短文を書くこともできる。
絵を描かせると江戸時代の浮世絵のような渋い絵柄になるが、東西南北の概念は理解しておらず、地図は書けない(地図を描くように頼まれて見事な遁甲盤を書いた)。
普通の紙を手裏剣のように、壁に突き刺さるほどの鋭さで投げつけることができる。
季節による外見の変化や際立った特殊な能力はないが、他にはないオールマイティな万能さをもつ超高性能ぷち。特に、舞台やラジオ番組などの演出・現場監督として優れた才腕を持ち、大の大人を相手に高速筆談で次々と指示を出す。
普段は765プロのアイドル、双海真美・亜美の家に同居しているが、力関係は真美・亜美よりも上で、二人の得意なテレビゲームで逆に叩きのめしたり、暴走する二人の行動を「子供のすること」と大人目線で見守っているが、周囲に迷惑をかけるような行動をとると容赦なくたしなめたり怒ったりする。
(なお、真美・亜美はたかにゃにゲームで大敗したあと、ボードゲームで千早&ちっちゃんのコンビに大敗、さらに格闘ゲームでもまこちーにも大敗して罰ゲームを喰らっている)
ワイングラスを片手に悪役よろしく「しじょーん」とふんぞり返っていることもあるが、グラスの中身はジュースである。
貴音同様に食いしん坊で、大のラーメン好き。登場するときにはたいてい何かを食べており、秋刀魚を食べたい一心で五時間半かけて自ら遠くの港まで釣りに出かけたこともある。なお、釣りをするときは釣竿を使うが、魚が針にかかると竿を上げず、左手に竿を持ったまま右手の銛で魚を突く。
眠るときは自ら菰(こも)のようなものにくるまり、天井から逆さ吊りになって眠る。
ゆきぽやまこちーの陰に隠れがちだが意外と怪力で、自分と同じくらいの大きさのちひゃーを数メートルもぶん投げたり、やはり自分よりも大きい砂山を右パンチの一撃で破壊している。また水面上を走ることができるなど、運動能力にも優れる。そして泣き虫。食べ過ぎて太っても一瞬でやせることができ、「あいかわらずなんでもアリだね」とあきれらている。
■
普段のキリッとした印象と、「ほろほろ」と泣くときのギャップが可愛い「ぷちどる」です。ぷちたちの中では数少ないツッコミ役であり、我那覇響とともに時にはアイドルの暴走を止め、時には酷い目にあいます。
ただし、顔芸で笑わそうとしてくるこあみ・こまみに、逆に顔芸で対抗して笑わせるなど、ぷちらしいボケをかますこともあり、ボケとツッコミを両方こなす万能キャラでもあります。
……というか、上にもあるとおり、筆談はするわ、水面を走るわ、一瞬で痩せるわ、基本的にミステリアスを通り越した「何でもアリ」のため、はるかさんとは違う意味で「どんなネタにも対応できる」得なキャラですね。
被りもとの四条貴音が清々しいほど突拍子のない変人キャラになっているため、どちらかというとたかにゃの方が原作の貴音に近いです。……というか、数少ないツッコミ役の律子ですら暴走する「ぷちます」では、一番まともなキャラはたかにゃじゃなかろうか。
そういえば、亜美・真美VS千早のゲーム対決のときの「クチバシつけてアヒルのれんしゅう」って、765プロオールスターズの「団結」という歌が元ネタだったんだと、最近になってようやく気づいた。「気づく順番が逆だろう」と友人にあきれられました。
■閉じる
「アイドルマスター」のスピンオフギャグ漫画「ぷちます」に登場するアイドル。長いウェーブのかかった見事な銀髪と、時代がかった古風なしゃべり方が特徴。原作と同じサイズならば身長169cm、体重49kg、B90-W60-H92、血液型B。
初登場時は765プロとは別の事務所に所属しているようだったが、話が進むといつの間にか765プロに移籍している。我那覇響と絡むことが多く、当初は周囲の状況に全く関係なく唐突に出現しては、響に退場させられることが多かった。
765プロ移籍後は、やよいと行動を共にすることが多い。
通常では理解不能な独特すぎる思考原理を持っており、その行動パターンを常人が予測することは極めて困難。765プロでもっともフリーダムなトラブルメーカー・天海春香をして「面倒くさい」「扱いにくい」と言わしめる、極めつけの人物。
春香やちひゃー、あふぅなど、最初は暴れ者として登場した者たちが徐々に落ち着いていくなかで、貴音の変則的な行動だけはまったく変化せず、周囲の困惑を誘い、振り回し続けている。一見、薀蓄のある言葉を言っているようだが、実は周囲の状況に全く関係ない発言も多い。
ただ、変人なりに良識はわきまえており、自分が認めた者には素直に敬意を払い、粗相をしでかした人物にはお仕置きもする。
普段はクールな表情を崩さないが、可愛いものが大好きで、亜美、真美、こあみ、こまみの前ではキャラが崩壊するほどの笑顔を見せる。
当初は「食べ物でないものなど興味はありません」と断言していたが、可愛いもの好きが高じてか、すぐにぷちたちを溺愛するようになり、響をトレードに出してゆきぽを765プロから連れ帰ろうとした。
しかし、それ以前に実は道端でやよを捕獲し、家で飼っていることが発覚。おそらく、登場人物中で最初にぷちを発見した人物であると思われる。
その後も新たなぷちが登場する度に唐突に現われ、こあみ・こまみに飛び蹴りを食らう等のアクシデントはあったが、最終的にやよ、こあみ、こまみの三匹のぷちを一人で飼っている。
適応能力が非常に高く、当初はぷちたちの言動に困惑したりもしたが、みうらさんのテレポート能力を誰よりも早く利用し、こあみ・こまみに指令してちびきを捕まえさせたりと、フリーダムなぷちたちを自在に使いこなす。
プライベートは謎に包まれているが、同居しているやよ・こあみ・こまみは、ペット感覚ではなく家族として接しており、わがままをいうこあみ・こまみに対して「では戦とまいりましょう」と卓球勝負を挑み、二匹の善戦を認めてわがままを聞きいれたりもした(ただし、自分の意見も通した)。
やよからは「おいしいごはんをありがとう」と感謝されたりもしている。
非常な健啖家であり、食べ物とこたつに関するエピソードが多く、ローソンのカップ麺のコーナーの種類の豊富さに驚いて大人買いしたこともある。
しかし、「ぷちたちにみかんを食べさせると太って浮く」と本気で考えていたり、著書の即売会のイベントでなぜか焼きそばの屋台を開くなど、やはり思考パターンは常人とは大幅にずれている。
料理が得意で、普段もたけのこご飯、カレー、お菓子などを作り、焼きそば、たこ焼き、焼きうどん、お好み焼きなどがファンや如月千早から絶賛されたが、なぜか鍋物をつくると謎の物体Xができあがり、これを食べたプロデューサーを「意外とうまい!」→「んなわけねー!」と七転八倒させた。また、スペパププは苦手なもよう。
著書に「食の素」。詳細は不明だが、ラジオのパーソナリティーも担当している。
こたつをこよなく愛し、こたつでまったりしながらぷちたちと戯れるのが至上の瞬間である。
「四条流」という何らかの武術を会得しているようで、秋月律子のハリセンと同じく二刀流を得意とし、卓球のラケットや焼きそば用のヘラなどで「真・天地鳴動の構え」を披露している。また、水瀬伊織に「四条流・川流れ」という棒術の防御技を伝授しており、意外なところで伊織の助けとなった(ただ、あまり感謝されているようでもなかったが)。
名言に「らっしゃい!!」「ぺすかとおれだいなまいっ!!」など。
■
以上、原案となった「アイドルマスター」の四条貴音とは1200%別人です。
原作(ここではアニメ版「アイドルマスター」)では正体不明でミステリアス、世間知らずな面はありますが、クールで凛としたたたずまいを常に保ち、高いプロ意識と優しさ、超能力に近い直感を持つ、三浦あずさと並んで765プロのお姉さん的存在であり、響や美希、雪歩との接点が多いキャラクターでした。
代表曲に「My Best Friend」「風花」「フラワーガール」「恋花」「addicted」、カバー曲に「星のかけらを探しにいこうagain」「魂のルフラン」「月のワルツ」など。ユニットでの名曲に「オーバーマスター」「初恋〜一章 片想いの桜〜」「edeN」があります。
「ぷちます」では、私生活の一端が少しだけ明かされましたが(家に卓球台がある、料理が得意など)、アニメ版ではそのあたりは全く出てきません。ただ、度を越した健啖家という設定はアニメ版のほうが強烈で、1メートルは盛られているであろう野菜山盛りラーメンを余裕で三人分完食したり、廻ってきた回転寿司を全て平らげる(確認できるだけで32皿完食)という荒業を披露。またアニメの後日談を描いたコミック版「アイドルマスター」(まな・著)3巻の貴音回(その1)では、登場したほぼ全コマでなんか食べてるというすごい事態になっていました。
(ラーメン好きという設定は、担当声優の原由実氏からの逆輸入。声優の影響がキャラクターに色濃く現われるのは「アイドルマスター」では普通の現象で、「シンデレラガールズ」などでは声優さんが戸惑うこともあるようです)。
なんらかの格闘技に精通しているのは確かなようで、アニメ19話では合気道のような投げ技を、ドラマCD「生っすかSPECIAL」では護身術を嗜んでいることが明らかになっています。
確かに「ぷちます」のキャラは「アイマス」のキャラをデフォルメして、みんな多少性格が変化していますが、貴音はもう、清々しいほど別人であり、清々しいほど変人です。2巻のキャラ紹介では「少しだけ不思議系少女」とありますけど、「少し」ってレベルじゃねえぞ。
いやもう、これはこれで十分にアリです。ミステリアスを通り越して完全に意味不明。二次創作作品の公式化とはいえ、よくこれを公式が許可しましたよね(笑)。
原作での「視力が弱い」という設定は「ぷちます」ではないようですが、眼鏡をかけている扉絵があったりします。
前述の通り、担当声優は「たかにゃ」と二役で原由実氏。
■閉じる
PS2用RPG「幻想水滸伝4」のキャラクターで、続編の「ラプソディア」でも登場している。
クールーク皇国の南部に広がる群島地方でも北に位置する島、ナ・ナル島の出身の少女。「幻水4」の時点で16歳、身長168cm。ショートカットの銀色の髪と褐色の肌、額に記された赤い逆三角形の刻印が印象的。
「強さこそ正義」というナ・ナル島の伝統になじめず、また島長(アクセルの父親)と反りが合わなかったこともあって、島をスピンアウトしてガイエンの海上騎士訓練校に飛び込んだ。
(額の赤い刻印は、島を出た者の証で、島に残ったものは青い三角形の刻印を入れている)
幻水4主人公(以下、4主)、スノウ・フィンガーフート、ケネス、タル、ポーラなどの同期生で、グレン・コット、カタリナは師匠に当たる。
体育会系の明るい性格で、同期生の中でもムードメーカー。多少ミーハーなところもあり、スノウ、ジェレミーなど、色男の話題となると目が輝く。訓練校在学中はスノウに対して憧れを抱いていたようで、無人島に漂流したときには、スノウの話題になると露骨にあわてだす。
一方で義理堅い面もあり、4主が無実の罪でラズリルから島流しにされたときには、(選択肢にもよるが)最後まで4主の無実を信じ、それを証明するために拝命したばかりの騎士の地位を棄て、命がけで4主と行動を共にする。
当てのない漂流を続けながら、オベル国王リノ・エン・クルデスに見出され、主人公とともにクールークの南進政策に対抗する解放軍の設立メンバーとして主人公を補佐し続けた。
(補佐メンバーに選ばなかった場合でも、ラズリルに残って主人公の無実を信じ続けている)
スノウに対しては4主追放事件以降、徐々に感情が変化しつつあり、主人公とスノウの最初の対決のさい、ラズリルをクールークに売り渡して地位を得たスノウに対し「スノウ……この馬鹿!」と侮蔑を隠さなかった。
(このシーンは小説版でも再現されており、「スノウはもう駄目だね」と、彼に対し冷たくあきれる様子が描かれている)
しかし、度重なる4主とスノウの対決の後、二人が和解してスノウが本当の仲間になると、自己韜晦するスノウを見て、涙して喜んでいた。
群島解放戦争のあとは、一時期ラズリルで暮らしていたものの騎士団には復帰せず、後にナ・ナル島に戻っていた。そのため、続編・ラプソディアでは額の刻印は(島に戻った住人の証である)青色に変わっている。
ラプソディアの主人公・キリルがクールーク国内で紋章砲の調査を始めると、政治的立場で動けないリノの依頼を受け、ナ・ナルからポーラ、セルマとともにキリル側に参戦し、事件の解決に尽力した。
戦闘では片手剣を用いて戦う。「幻水4」では、魔力と直防以外のステータスが平均以上に上がり、回復魔法が使える「水の紋章」と相性が良いため、攻めも守りもハイレベルでまとまった使いやすいキャラクター。元・騎士団の主人公、スノウ、ポーラ、ケネス、タルと好感度が設定されており、このメンバーは誰と組んでも非常にバランスがとれたパーティーとなる。
一方、「ラプソディア」でも魔力が伸び悩む以外には弱点らしい弱点がなく、前衛タイプの戦士として十分な活躍をしてくれる。イワドリに騎乗することができ、マップの高低差にほぼ関係なく移動できる機動力の高さも強み。
どちらの作品でもケネス、タル、ポーラと「(元)騎士団攻撃」という協力攻撃をすることができるが、使い勝手がいいとは言えない(「幻水4」では常に主人公を含めての4人パーティーのため、主人公が戦闘から抜けるわずかなシーンしか使う機会がない。「ラプソディア」では人数的な制限が緩和され、攻撃できる範囲も広いが、ダメージが低い)。
■
割とマイナーかもしれない「幻想水滸伝」の中でも、特に評価が真っ二つに分かれる「4」の登場キャラクター
。このゲーム、色々と説明不足な部分が大きく、想像力で内容を補えないと少し厳しい面もあるかもしれません。
しかし、強い絆で結ばれたラズリル騎士団の面々のやり取りは胸に熱くさせるものがあり、スノウ以外の四人は、主人公が無実の罪と知りつつ島流しにされるのを、行動派は立場を棄てて着いていき、静観派もラズリルにに残って、彼の無実を信じています。
タルを仲間に選ばなかった場合、彼は騎士団に残るのですが、追放される直前の4主の腕を握って「俺は……信じてるからな」と静かに言ってくれます。この台詞はジーンときましたね。
なお、「幻想水滸伝4」ではそうではありませんが、「ラプソディア」では、ジュエルはなぜか顔グラフィックの目が死んでいる(ように見える)ため、スピンアウトした経験のある故郷ナ・ナルでの生活には、やはりストレスがあるのかもしれません。
担当声優は石松千恵美氏。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」の登場人物の一人。横須賀生まれの天龍型軽巡洋艦一番艦。
頭上のアンテナのような謎のユニットと眼帯、そして日本刀が印象に残る艦娘(かんむす)。アンテナのようなユニットは本人曰く「電探(電波探信儀)」で、天気がわかるらしい。
言葉遣いは乱暴で、ウォーモンガー(戦闘狂)としか思えないような物騒なセリフも多いが、ケジメはきっちりつける性格で、期間限定のボイスでは後輩の駆逐艦たちへの気遣いも忘れておらず、面倒見がいい姉御肌。
だが妹の龍田いわく、「すぐに拗ねてしまう」らしい。
実は戦闘艦としてはあまり強くないが、その燃費の良さを生かして遠征任務の旗艦としては大活躍。天龍と妹・龍田が駆逐艦四隻(暁、響、雷、電の第六駆逐隊のネタが多い)を率いて遠征に出るさまは、人呼んで「天龍幼稚園」。駆逐艦娘たちから慕われているという設定は、このあたりから生まれたと思われる。
改造すると燃費が悪くなってしまうため、遠征要員にするには改造しないほうがいいのだが、天龍を必要とする任務は全艦娘トップタイの9つもあり、中にはレベル上げ必須のものもある。遠征を取るか任務をとるか……。
ビッグマウスのわりに旧型艦であまり強くなく、厨二病属性があり、しかも妹があまりにドSなせいか、二次創作ではいつの間にか弄られキャラとして定着してしまった。「オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」という名言をもじって「フフ怖さん」などと呼ばれてしまうことも。
だが公式では頼りがいのある先輩、強い天龍として描かれることも多く、その場合はあまりのカッコよさから「おっぱいのついたイケメン」と呼ばれる。
軽巡洋艦としての名前は長野から愛知・静岡へと流れる天龍川から。「暴れ天龍」「大天龍」などの異名で知られる暴れ河川であり、艦娘天龍の勇ましい性格は、その片鱗があらわれているのかもしれない。
かなり細身でそのグラマラスなスタイルがいっそう目立つが、2015年7月17日から公開された夏季限定のビキニイラストでは、イラストレーターの画風の変化もあって、腰・太もも・お腹周りがムッチムチになっており、「フフフ、太いか?」「痩せるまで前線で戦わせろよ!」「これはこれでありだ」と色々言われたが、おおむね好評だった。
ちなみに、お酒は飲めないらしい。また、容姿が史実に則っているなら、眼帯は飾りではなく本当に隻眼である。
サービス開始当初からの人気艦だがなかなか改二は実装されず、2018年初頭に天龍型の改二実装がアナウンスされてファンを期待させたと思ったら妹の龍田に先を越されたりと、ファンは運営の手のひらの上で転がされ続けてきたが、2018年7月7日、「いまから100年前に進水、旧式ながら緒戦で奮闘したある小型軽巡一番艦の【改二】改装も、今夏の実装準備を進めています」と公式twitterから宣言があり、艦名は伏せられていたものの知識のあるファンを「天龍ちゃんの改二がついに来た!」「五年待ったよ!」と狂喜させた。
そして2018年7月12日、ファンのあらゆる思惑をさらに上回る容姿と性能でついに「改二」が登場。この日は同時に「白露改二」「夕雲改二」と、初の「改二」三隻同時実装というサプライズもあり、一時twitterで三人同時にトレンド入りするという事態になった。
改造に必要なレベルは「84」。これは実装済みの軽巡洋艦改二の中では最高。さらに高速建造材と開発資材が要求される軽巡洋艦は、天龍以外では妹の龍田のみ。
初登場時と比べると全体的にぐっと落ち着いて大人っぽくなり、もともと圧倒的だった胸部装甲はいっそうの成長を見せ、なによりも改から燃費据え置きで「これでもか」と言わんばかりに「対空」の数値が急上昇(+40)、初期装備も「対空砲×3」と偏ったもので、本人の目指すところの一つだった「防空軽巡洋艦」としてトップクラスの地位に躍り出た(専用カットインも初期装備で可能)。
また、射程が「中」から「短」になり、水上偵察機・副砲・大型電探が装備できなくなった替わりに96式150cm探照灯が装備できるようになった。現在、戦艦・航空戦艦以外で96式150cm探照灯を載せられるのは、天龍改二とCommandant Teste及びZara dueのみである。
ただし、旧式艦ということもあって、他の改二艦と比較して全体的な性能は高いとはいえない。妹の龍田よりも火力は上だが大発は装備できない。専用対空カットインも、電探や機銃を装備しなくてもいいメリットはあるが、汎用カットインよりも性能は控えめ。火力と対空の両立が難しいこともあって、かなり使い方が難しい艦になってしまった。
言い方を変えれば微妙に中途半端でかつ(武勲を上げた史実よりも実現しなかった計画の方を再現した)「天龍らしくない」性能であるともいえ、改二の実装を歓迎する声が極めて大きい一方で、次回以降のメンテナンスで能力の強化や仕様変更を求める声が少なからずあることも事実である。
(以上、「艦隊これくしょん」攻略wikiより一部抜粋)。
この日はメンテナンスが予告された終了時間よりも3時間近く延長されたこともあって、天龍提督たち(+α)をドギマギさせたが、実装されてみれば巨大掲示板やTwitterが天龍祭りになってしまい、改めてその人気の高さを周知することになった。
担当CVは井口裕香氏、イラストレーターは彩樹氏。
2015年1月のアニメでは、主人公・吹雪たちとは別の鎮守府に所属しているらしく、第7話でちらっと名前が触れられるのみ。
漫画や小説では、駆逐艦のまとめ役としての出番が非常に多い。漫画「水雷戦隊クロニクル」では呉鎮守府に所属する第六駆逐隊の旗艦・兼・教官として赴任してくる。この作品では準主役とも言える活躍で、暁たちを導く恐ろしくも良いお姉さん。しかし戦闘になればまさしく鬼そのもので、ヲ級空母の首を片手で締め上げる、ソロモンの悪夢をビビらせるほどの気魄を見せるなど、凄まじい。
小説「とある鎮守府の一日」では、規律にうるさい空母・加賀から「馴れ合いはいけない」と怒られつつも「きっちりケジメはつけている」と評価されてもいる。妹の龍田も、天龍のことを弄って楽しみながらも、その人徳にはかなわないと思っているようだ。
コミックアンソロジー初期横須賀編では、表紙裏の原田将太郎氏の漫画で主役を務めている。こちらでは龍田からベッタベタに懐かれており、困惑しつつも優しく見守ったりいじられたりしている。
駆逐艦からもよく懐かれているが、そのあたりを戦艦・長門から羨ましがられるネタもある。
(長門は駆逐艦娘が可愛いのだが、駆逐艦娘から見たら戦艦長門はただでさえ威厳がある上に、立場でも雲上の存在なので、懐かれる以前にひたすら尊敬されている。ただ、長門の「可愛いもの好き」は 二次創作設定の延長にすぎないので、公式コミックのネタではあっても、ゲーム公式ではない 半公式だそうです)。
上記「水雷戦隊クロニクル」での落として褒める鬼教官ぶりや、「艦これRPG」で初期個性に「○指揮」「×負けず嫌い」があることからも、天龍に教官・指揮官の才能があることは間違いない。
「水雷戦隊クロニクル」最大の名言に「諦めるな電、夢はいつでも、努力と想いの先にある」(三巻)。このときの天龍の笑顔と、これまでの壮絶とも言える第六駆逐隊の努力を合わせれば、涙なくしては読めないセリフである。
劇場版では、セリフは少ないものの第八艦隊(三川艦隊)の一員として序盤に登場し、その日本刀で敵弾を弾きながら12.7cm単装砲(たぶん)で反撃するという荒業を披露している。また、ラストでも長門、陸奥、龍田、大淀とともに泊地守備隊として守りについていた。
ちなみに、艦娘に呼びかける恨み節のような「謎の声」について吹雪から問われると、明かに狼狽している(ビビッている)ので、案外、気が小さいのかもしれない。
個人的には、pixivで都路氏がことごとに連載している「天龍ちゃんは語りたい(ソムリエ天龍)」シリーズがとても面白い。誰かの改二が登場するたびに「〜じゃねーか、ふざけやがって!しかし〜は完璧だ」と詳細に分析し、オチはきっちり二行でまとめるその構成力は完璧だ。
(例:これは誰の改二解説でしょう?↓
(都路氏著)
(都路氏著)
(都路氏著)
なお、天龍本人に改二が実装される予定は、2018年7月6日現在、ない。
(都路氏著)
本当に良かったですね、都路提督!(この漫画の続きはPixivの都路提督のページにて。過去の「天龍ちゃんは語りたい」シリーズも読めます)
(ちなみに、管理人のPCの壁紙は都路氏の天龍である)
1917(大正6)年5月17日起工、1918(大正7)年3月11日進水、1919(大正8)年11月20日就役。全長142.65m、全幅12.34m、基準排水量3,230トン。第一次大戦直後の生まれであり、第二次大戦参加組では最古参の一隻。
軍縮条約で軍艦保有数を制限された日本は、その劣勢挽回のために水雷戦隊の旗艦を担うべく、新たな近代的巡洋艦の開発に迫られた。そうして生まれたのが天龍型であり、以降の軽巡洋艦の仕様の基礎となる革命的なシリーズとなった。
微妙に傾斜のかかった、総て太さの違う三本煙突が特徴的で、イギリスの巡洋艦の流れを汲む設計となっているらしい。
八八艦隊計画で全八隻(八四艦隊計画で六隻予定という資料もあった)の建造が予定されていたが、3,500トン級のコンパクトな船体は水雷戦隊の旗艦としては十分だったものの、その後の改装の余地がほとんどなく、結局より大型の5,500トン級が建造されることになり、天龍型は天龍、龍田の二艦が就役するに留まった。
(5,500トン級は球磨型5隻、長良型6隻、川内型3隻の計14隻が建造され、太平洋戦争の末期まで第一線で活躍した)
1928年まで初代第二水雷戦隊旗艦を務めた後、中国方面の警備任務などに従事。1935年4月の満洲国皇帝訪日に際しては、宮島での警衛艦を務めた。
完成当時は同世代艦の二倍近い強さを誇った天龍も、第二次大戦前になると、さすがに旧式化が目立つようになり、続々と誕生する高性能の駆逐艦に追いつけなくなる。そのため、水雷戦隊旗艦の任を果たせなくなったと判断され、一時は戦艦・大和や戦艦・武蔵の随伴防空艦として改装されることが決まったが、日米開戦のどさくさで中止となった。
(上記の「ゲーム」における「改二」は、この随伴防空艦計画の再現と思われる)
一時期は廃艦も検討されたものの、軽巡の不足が懸念された結果、旧式ながら後方支援で活躍することとなった。
1941年12月、龍田と第18戦隊を編成。開戦後は太平洋で攻略の支援活動に従事した。この18戦隊は直属の駆逐艦のいない独特の編成で、独自に各地の対地砲撃や揚陸支援に赴いている。
12月8日の真珠湾攻撃を受けて第六水雷戦隊とともにウェーク島の戦いに参加。この戦いでは早々に如月と疾風が轟沈し、第六水雷戦隊旗艦の夕張も、天龍からの通信にも返答ができないほど混乱していた。
12月21日の第二次攻略作戦にも支援として参加。
1942(昭和17)年1月以降は第六戦隊、第23駆逐隊と南洋諸島で行動することが多くなる。
MO作戦では援護部隊に入り、珊瑚海海戦ののちに5月23日、舞鶴に帰国。6月にトラックに再進出し、ラエ、ガビエン、ツラギ、ラバウル方面の捜索などにあたった。
7月には加古、古鷹、青葉、衣笠らとニューギニア攻略作戦に参加した。
42年8月以降のガダルカナル攻略戦では、当初は参加の予定はなかったが、18戦隊の松山司令官と篠原参謀長の熱意で参加が決まった(この時の「松山光治の坐り込み」は有名になったらしい)。
軽巡の夕張とはなにかと縁があり、その指揮下に入ったこともあるほか、無理やり参加した第一次ソロモン海戦では、ヤケクソ気味の大乱戦の末に勝利に貢献した。この戦闘で天龍は探照灯(サーチライト)を破損しており、これが眼帯(隻眼)の元ネタではないかとも言われる。
第三次ソロモン海戦では、ヘンダーソン飛行場砲撃にむかう鈴谷と摩耶を護衛するために夕雲型三隻と朝潮型一隻を指揮し、これを成功させた。
その後は主に南方支援・輸送任務につく。
1942年8〜9月のラビ攻略作戦に第17駆逐隊、第30駆逐隊を率いて参加するが、成果は余りなく撤退。その撤退開始直後には、行方不明になっていた陸戦隊353名のうち、261名を救助している。
11月初頭から龍田と別れ、ショートランド泊地で輸送任務につく。11月7日に第四水雷戦隊の旗艦に指名されるも、なぜか9日には撤回されている。
11月末、再び第18戦隊に復帰し、旗艦となる。そのときは東ニューギニア方面護衛部隊として逐隊艦の朝潮、荒潮、夕雲、巻雲、風雲、白露、春雨、磯波、早潮の10隻という大所帯を率いた。
しかし、12月18日20時25分、パプアニューギニア北岸にて潜水艦「アルバコア」の雷撃を受け、23時ごろ沈没した。戦死21名。
天龍戦没後の12月24日、第18戦隊は解体。龍田は第八艦隊へと移った。
1943年2月1日、除籍。
旧式艦ながら、並みの軽巡を越えるほどハードな仕事を黙々とこなした戦歴であり、同時期の英・米艦が大戦前に解体されたり遠方の後方支援に限定して運用されていたことを考えると、武勲まで挙げている天龍の存在は異質といえるかもしれない。
「天龍」の名を持つ艦としては二代目。初代「天龍」は、1885年に誕生し日清戦争などに参加した巡洋艦。1906年除籍、1911年廃船となった。
そして2000年に海上自衛隊において三代目「てんりゅう」が就役。世界でも二隻しか存在しない「訓練支援艦」として、今日も日本の海を護っている(もう一隻はやはり海自の「くろべ」)。
さあ、私が「艦体これくしょん」にハマった最初の原因娘です。もっとも、私はゲーム1回しかやったことがない(ブラウザゲームやネットゲームは敷居が高くて……)ため、友人からその存在を知らされてから、CDから入ってwiki→アニメ→漫画→小説と、外堀を埋めに埋めて未だに本丸(ゲーム)を落としていないという、大阪夏の陣の徳川家康のような状態……もっとはっきり言えば、ニワカです(アカウントは持ってますが、自分の鎮守府ではまだ1日しかやってません。ただし、PSVita版とアーケード版は長く遊びました。劇場版も13回見に行きました)。
最大の魅力は、やっぱり「性格」ですね。からっとした快晴の海のような性格は、やはり好感度大。それでいて、戦場では裏方(遠征要員)に徹する事が多い、自分で思っているほど強くない、というギャップがいい感じです。
(自分で言っている「世界水準超えてるからなあ」という言葉は嘘ではなく、就役当時は確かに本当に強かったらしいです。ただ、当時の軍艦の進歩の速度が凄まじく、旧世代艦の天龍はあっという間に置いていかれてしまったようですが……)
あと、やはり「声」。個人的に「アイドルマスターXENOGLOSSIA」から注目している井口裕香さんがいい味出しまくりです。井口さんは同ゲームで「天龍」以外にも「加賀」「龍田」「長良」「五十鈴」「名取」「利根」「筑摩」を演じられてます。兼ね役が多いように見えますが、このゲームではもっと多くのキャラを演じている声優さんもいます。このうち、アニメ版では加賀、利根、筑摩がほぼ準レギュラーとして登場。
しかし、2015年7月のゲームのアップデートで、クールキャラのはずの加賀がなぜか突然「加賀岬」という演歌で歌手デビューするという衝撃の展開があり、ファンの間で 散々ネタに 大好評で、母港でBGMとして無料再生できるサービスが長く続き、2016年にはまさかのシングルカットでカウントダウンTVにも登場、ファンを驚かせました。デデン!
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
提督に対して好意的な艦娘が多い中、ゲーム中ではおそらくただ一人、提督に対して一片の「デレ」も存在しない艦娘であり、口調こそ丁寧なものの、平気で「おさわりは禁止されています〜。その手、落ちても知らないですよ?」と恫喝してきたり、初夏には「……執務室にクーラーですって? なにをふざけているのかしら? その服を、涼しくしてあげましょうね」などと言ってくる(切り刻まれた……?)。
また、梅雨時には「傷が痛む」と意味深な発言をすることも……。
ゲームでは、姉と同じく旧世代艦のためか、あまり強くない。また出撃を伴う必須任務の多い天龍と違って、龍田必須の任務も二つと少ないため性急に育てる必要もなく、天龍よりも低レベルで遠征要員に運用しやすいというメリットがある。
(レベルをあげて改造してしまうと、「燃費がいい」という天龍型のメリットが失われてしまう)。
史実の軽巡洋艦「龍田」進水から100年目となる2018年1月14日、運営Twitterから「進水当時は世界水準を上回る性能を誇り、輸送や後方支援で戦いを支えたある軽巡洋艦」の改二実装を進めている、と、「天龍型」を思わせるアナウンスがされた。そして2018年1月17日、姉・天龍に先駆けて改二が実装され、別人のような姿となってファンを驚かせた。
白露型駆逐艦「村雨改二」との同時実装となる。
「大発動艇」や「カ号観測機」が搭載できたり、無条件先制対潜が可能だったり、専用カットインが搭載されたりしたが、他の改二勢に比較すれば攻撃性能は控えめで、運営が「輸送軽巡」と表現しているとおり、輸送・遠征のスペシャリストのような調整になったようだ。
担当CVは井口裕香氏、イラストレーターは彩樹氏。
2015年1月のアニメでは、天龍とともに名前のみ登場。
漫画や小説では、基本的に天龍とのコンビで登場するので、「天龍」の項目を参照。前に出たがるやんちゃな姉・天龍の抑え役としての出番が多いが、実はお互いの欠点をフォローしあえる抜群の名コンビ。
漫画「水雷戦隊クロニクル」では、暁、響、雷、電の第六駆逐隊の指導役として呉鎮守府に赴任。普段は天龍のほうが怖いが、怒らせると龍田のほうが怖い、という傾向は他の作品でも見られる。
「竜田揚げ」の誕生のエピソードからか、小説「鎮守府の一日」など、料理上手として描かれることもある。
基本的に天龍のことしか気にかけないため、提督からの好意には、笑顔で断ったり薙刀で提督を解体しようとしたりする。
1917(大正6)年7月24日起工、1918(大正7)年5月29日進水、1919(大正8)年3月31日就役。天龍型の二番艦だが、実は竣工は龍田のほうが半年ほど早い。そのため、ゲームでは「どちらが姉なのかわからない」というキャラクター設定になっている。
(日本海軍はこのパターンが非常に多く、海外の資料ではネームシップの表記が混乱していることがある。この「天龍型」も、竣工順から「龍田型」とされていることがある)
基本的なスペックは天龍と同じく全長142.65m、全幅12.34m、基準排水量3,230トン。
天龍よりも前に生まれているため、太平洋戦争に参加した軽巡洋艦では最古の船となり、全体でも金剛型戦艦、扶桑型戦艦、伊勢型戦艦についで古い。
その生涯は波乱に満ちており、戦前から多くの事故に遭遇した。
1920年8月、第二水雷戦隊所属でシベリア出兵に参加。
1923年、関東大震災が起こった際には、その高速を生かし、物資を満載して広島・呉から救援に駆けつけた。
1924年3月19日、第43潜水艦と接触し、沈没させてしまった。悪天候と厳しい潮流で救助は難航し、浮揚できたのは実に一ヵ月後の4月19日だった。
1927年8月24日の「美保関事件」で「蕨」と「神通」の接触事故に関わった。
1934年3月12日の「友鶴事件」(龍驤の項目を参考)では、演習をともにした「友鶴」が転覆し、やはり悪天候のなか友鶴を必死に探しだして曳航した。
1936年、艦橋を装甲化するなどの改装を受ける。
1937年7月8日〜1938年12月25日、日中戦争に参戦。中国の沿岸で行動した。
太平洋戦争時には、天龍と同じく老朽艦という事で廃艦の計画もあったが、軽巡洋艦の不足が予想されたこともあって、現役で参加することになった。
1941年9月1日、日米関係の悪化を受けて、第四艦隊所属としてトラックに進出。
12月8日の開戦後、12月11日、ウェーク島攻略作戦に参加するも失敗。
12月21日の第二次作戦においてウェーク島占領に成功する。
1942年1月、天龍とともにガビエンを無血占領。
3月8日、ニューギニア島ラエ、サラモア攻略作戦の支援に参加。
6月にはポートモレスビー攻略に参加するはずだったが、珊瑚海海戦の結果、見送られた。
12月18日、パプアニューギニア北岸で姉の天龍を失う。
天龍戦没後の1943年4月1日、第11水雷戦隊旗艦に復帰し、ゲームでもおなじみの第六駆逐隊(ただし、このとき暁はすでに戦没)や早霜、朝霜、島風などを指揮した。
最後は1943年4月13日、第11水雷戦隊旗艦として東松2号船団を護衛中、八丈島の247度40マイルでアメリカの潜水艦「サンドラス」の雷撃を受け、魚雷1本が命中。
後部機関室爆砕、缶破裂の大損害を受け航行不能に陥りながら、根性で10時間以上耐えたものの、浸水が止まることなく、翌4月20日、右舷に転覆、沈没した。戦死26名。
龍田戦没後の第11水雷戦隊は1943年10月に連合艦隊附属となるが、島風は11月に戦没、第六駆逐隊も響を残して全滅。旗艦は長良、酒匂などが継承した。
1944年5月10日、除籍。
「艦これ」では、米潜水艦に撃沈された艦も多く、潜水艦にトラウマを持つ艦娘も多いが、その中でも第43潜水艦との衝突、姉・天龍や自分自身も潜水艦に沈められてしまったこともあってか、龍田はもっとも強烈に記憶に傷を遺してしまっているようだ。
艦名は紅葉の名所として知られる、奈良県の竜田川から。
「龍田」を名乗った艦としては二代目。初代は1894年に竣工した通報艦で、日清・日露戦争に参加した後、1916年に潜水艇母船「長浦丸」となり、1926年除籍。
初代も二代目も潜水艦(潜水艇)に縁の在る生涯だった。
「竜田揚げ」の語源としても有名で、龍田の厨房でから揚げを作ろうとしたが、小麦粉がなく、代用に片栗粉を使ったところこれが好評だった。このため、「龍田式から上げ」=「竜田揚げ」として後に定着したという(ただし、諸説ある)。
この娘は果たして「ヤンデレ」と呼んでいいのだろうか……。普通にシスコンまじったドSじゃね?
それにしても美人だよね。私がこの娘を初めて知ったのは、やはりコミックアンソロジー「提督と龍田さん」。提督もいい加減に変態の秀才だが、その変態行為をさらりとかわしつつ腕を落とそうとしたり、薙刀で解体しようとするなど、容赦なし。
提督と麻雀をしたときには天和を上がり、提督を地下労働施設送りにするなど、めちゃくちゃでした(笑)。なぜか利根に似た誰かや那珂に似た誰かもいましたが……。
「水雷戦隊クロニクル」ではここまで極端ではありませんが、やはり怒らせると怖い一面があり、笑顔で暁を薙刀で刺そうとしていました。2巻の大演習では、金剛型vs第六駆逐隊で演習を組まされ「これでは弱いものいじめ」と心配する霧島に対し、「完全に目が笑ってない笑顔」で「
「とある鎮守府の一日」では、ドSというよりマイペースなお姉さんで、鎮守府祭では占い小屋をやったり天龍と演舞を披露するなど、より多彩な一面が描かれています。
なお、二次創作でもっとも原作のイメージに近いのは、山本アリフレッド氏の「意識高いドM提督」シリーズではないかと思うのですが……。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
ブラウザゲーム「艦隊これくししょん」の登場人物の一人。フレンチクルーラーのようにまとめたロングヘアが特徴の、イギリス生まれの金剛型戦艦一番艦。
かなり明るい性格で、鎮守府のムードメーカー。いつ戦場に立っても「Burning Love !!」と非常に賑やかである。
明るくオープンな性格だが、それだけではなく、戦場を見渡して戦況を瞬時に計算できる明晰さと、妹たち(比叡、榛名、霧島)を纏め上げる統率力も持っている。
「高速戦艦」という特殊な艦種は、この金剛型四姉妹とドイツ生まれのビスマルク、イタリア生まれのリットリオ(イタリア)とローマ、アメリカ生まれのアイオワ、フランス生まれのリシュリューのみであり、通常の戦艦とでは装備の面で微妙な違いがあった(通常、戦艦は速度が「低速」)。
主な違いは、装備スロットが三つしかない、中口径主砲が装備できない、九一式徹甲弾が装備できない(2014年7月のアップデートで装備可能になった)、探照灯が装備できる(2014年11月のアップデートで全戦艦が装備可能になった)、試製51cm連装砲が装備できない、など。
また、入渠時間が他の戦艦に比べると微妙に短い。
イギリスからの帰国子女で、英語交じりの日本語を喋る。「ワンサウザンドの道もワンステップからデース!」など、日本の慣用句に無理やり英語を交えるのが癖。これは、実際に金剛がイギリスで建造されたため。また、担当声優の東山奈央氏が非常に英語に堪能なことも影響していると思われる。
金剛を語る上で欠かせないのは、提督(プレイヤー)に対する愛情である。前述の「Burning Love!!」をはじめ、提督に対してストレートな愛情を隠そうとせず、「時と場所をわきまえれば」おさわりも許容してくれる。ただし、ケッコンカッコカリにはムードとタイミングも重要だと忠告し、さらに「他の女性からのラブレターは許さない」と発言していることから、意外と嫉妬深いのかもしれない。
提督に対して愛情を向けている艦娘が徐々に増えている中、「艦隊これくしょん」サービス開始最初期からこの貫禄であり、いわゆる「提督LOVE勢」の筆頭格と目されている。
(というよりも、そもそも「提督LOVE勢」という言葉そのものが金剛から生まれた。妹の榛名や鳳翔、千歳、由良、夕張、如月などライバルは多いが、最大のライバルは「ダメ提督製造機」こと雷だろう)
改二になって時報ボイスが追加された結果、24回も「提督」と発言する。これは大淀改に次ぎ妙高改、榛名改二と並んで全艦娘二位タイ。(2017年10月現在のトップは、軽巡洋艦の由良改二。その回数、なんと40回!)
また、「艦これRPG」で「改二」に改造すると、固有アビリティが「提督を想う気持ち」となり、時も場所もわきまえずに自分がいつでも「興奮」の暴走状態になる。ムラムラしすぎである。
二ヶ国語を喋ることができ、紅茶に堪能、スープカレーやスコーンなどの料理も得意なようで、嫁力は非常に高い。
2013年11月1日からの秋イベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」にて、全戦艦で初めて「改二」が実装された。
火力、耐久、対空などが軒並み戦艦・長門型なみにパワーアップした。当初は燃費も長門以上に悪化していたが、後のアップデートで燃費が良くなり、長門型以下に収まった。
「高速戦艦の会」という集まりを主宰し、ローマ改や霧島、提督などを交えて飲み会をやっている模様。
また、海外生まれと言う特徴のためか、アメリカ生まれのアイオワや、イギリス生まれのウォースパイト、ロシア生まれのオクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ(ガングート改)、「戦うダメ人間」ことポーラ、ドイツ生まれのビスマルクなど、多くの海外艦娘が金剛について言及している(ただし、ビスマルクは金剛のことを知らないと言っている)。
担当CVは東山奈央氏、イラストレーターはコニシ氏。
2015年1月からのアニメでは、第一話から登場。第四話での四姉妹そろっての登場シーンはインパクト抜群であり、必見。同時に、戦闘でのコンビネーションも抜群である。
同僚・如月を失ったばかりの吹雪を勇気付けるような大活躍で、敵深海棲艦を撃破した。
その破壊的な明るさとノリの良さが目立つが、第五遊撃部隊結成の際には後輩・吹雪の応援に徹し、解散の際には落ち込んだ吹雪を優しく立ちなおさせるなど、吹雪にとっては良き先輩であり、頭が上がらない存在。金剛も、人一倍頑張りやさんな吹雪を、特別に可愛がっている。
島風に「ぜかまし」、吹雪を「ブッキー」など、気に入った相手に妙なあだ名をつけるクセがある。紅茶をこよなく愛し、よく庭などにテーブルと紅茶セットを持ち出してまったりとしている。アニメ四話では、このまったり作戦でフリーダム極まりない島風を捕獲した。
その後、全艦隊再編によって吹雪や瑞鶴、加賀らと同じく第五遊撃部隊に所属。あっけらかんとしつつもリーダーシップを発揮し、吹雪が旗艦となれるように後押しした。
第六話では、妹・比叡と共にカレー大会に出場。本人はまともなスープカレーを作ろうとしたものの、そこで比叡がいらぬ気を効かせてカレーに謎の物体(モザイク入り)を多数投入してしまい(通称・ムドオンカレー)、姉妹揃って試食し、そのまま失神KO負けとなる。ちなみに、比叡は(二次創作などでは)鎮守府きっての「メシマズ」で有名。
料理は苦手なわけではなく、上述の英国カレーや、スコーンなどを自作している。ただ、スープカレーは不評だった(理解されなかった)ようで、食べた全員が何らかのアレンジをして完食したため、それ以来作らなくなってしまったもよう。
ただ、料理上手か否かは、コミックアンソロジーなどで作者によって表現が分かれる。「艦これRPG」では金剛改二の初期個性として「×食べ物」があるため、味覚音痴な可能性がある(ただし、「大和ホテル」で有名な大和も「×食べ物」があるため、基準がよく解らない。漫画「いつか静かな海で」では、金剛特製スコーンが第六駆逐隊に好評だった)。
妹の比叡も、漫画「Side:金剛」のおまけドラマCDなど、本来はそんなに料理ベタではないのだが、敬愛しすぎる姉・金剛がからむと気合が空回りしすぎてとんでもないものができあがる、としている作品もある。
小説「鶴翼の絆」では、鎮守府の前線組の雄として、提督に対して物怖じせずに意見をぶつけるなど、強い発言力を持つ。小説「とある鎮守府の一日」では花見の計画を提督からまかされイベントを成功させたり、駆逐艦娘たちにバレンタインデーの由来を教え、一騒動の原因となった。
漫画「水雷戦隊クロニクル」では、金剛型姉妹に赤城、木曾を指揮してキス島撤退作戦を任されており、どの作品でも司令部から高い信頼をもたれているのが解る。
「艦これRPG」リプレイ「願いは海を越えて」では、小説家・桜井光が金剛を担当し、散々ストーリーを混沌の渦に巻き込んだ。
1911(明治44)年1月17日起工、1912(明治45/大正元)年5月18日進水、1913(大正2)年8月16日竣工。イギリス、バロー・イン・ファーネス造船所で建造された、金剛型戦艦一番艦。1913年11月15日、喜望峰経由で日本に到着、就役した。
全長214.6m、全幅28m、排水量26,330トン(第一次改装後29,330トン、第二次改装後31,720トン)、64,000馬力(第二次改装後136,000馬力)。
当時、日本海軍は戦艦を建造する手腕が未熟だった時期で、さらにイギリスでそれまでの戦艦を過去のものとしてしまうほどの高性能艦「ドレッドノート」が1906年に登場した時期だった。このドレッドノートは世界に衝撃を与え、イギリスは1908年にインヴィンシブル級(世界最初の巡洋戦艦)、1909年オライオン級(四隻)、さらにライオン級(全艦未完成)の計画と、「これを超える戦艦を持たなければ海軍とはいえない」という雰囲気すらあった。この「ドレッドノート」は「超ド級」の語源となったほどである(超ド級の「ド」はドレッドノートの「ド」)。
日本でも当時、国産初の戦艦「薩摩型」と装甲巡洋艦「鞍馬型」を建造中だったが、ドレッドノートの登場により、生まれる前から旧式化してしまった(言うまでもなく、イギリス自身の戦艦まで旧式化してしまった。ドレッドノートショックといわれる)。
日本はその技術を学ぶために、当時同盟関係にあったイギリスのヴィッカース社に建造を依頼した。海軍はヴィッカースにほぼ自由な裁量を与え、ヴィッカースもこの依頼に全身全霊で応えた。
ヴィッカースにしても、イギリス式の制限が一切ない状況で好きに設計できたため、大喜びだったという。計画時は「伊号装甲巡洋艦」と呼ばれていた。設計に当たったのは、ジョージ・サーストン、及びフィリップ・ワッツ、近藤基樹。
日本からも多くの技術者が勉強を兼ねて参加しており、後に戦艦・大和の46cm砲製造に関わった秦千代吉もその一人である。ヴィッカースと日本海軍は以前から「三笠」「香取」を建造している親密な関係で、海軍からの技術者を快く受け入れた。
時期からも解るとおり、第一次世界大戦を経験しており、太平洋戦争参加組では最古参。長門や鳳翔、天龍よりも古い。
完成当時、金剛は「巡洋戦艦」というカテゴリーに属していた。これはその名のとおり装甲巡洋艦から発展した艦種で、防御を犠牲にする代わりに戦艦なみの攻撃力と、それ以上のスピードを持たせた巡洋艦である。日本では、後に空母に改装された赤城が、当初この巡洋戦艦として建造されていた。
これは、当時のイギリスのスタンダードな考え方による設計だった。「金剛」の艦名の由来は奈良県と大阪府の境にある「金剛山」から。日本の戦艦の命名は旧国名が使われるのが通例だが、金剛が国名ではないのは、当初「戦艦ではなかった」からである。
(逆の例が、戦艦から空母に改装された「加賀」「信濃」。空母の名前は、「龍」「鶴」「鳳」など、空を飛ぶ縁起の良い動物名からとるのが通例)
妹の比叡は、金剛の設計図をもとにイギリスから部品を輸入して日本で建造されたが、榛名と霧島は部品からすべて日本で製造され、民間の造船所で建造された。この金剛型の完成度は非常に高く、第一次大戦のときにドイツとの関係が悪化したイギリスから借用の申し出があったほどである(海軍は金剛を対ロシアの切り札と考えていたため断った。またこれがこの後、二次大戦のおりに日英関係が悪化した原因の一つとも言われる)。
金剛の進水式のさい、日本式にくす玉を割ってみたところ、意外にイギリス人に好評だった。また、そのときのデザートにはコーヒーが出された。……あれ、紅茶は?
大正6年頃、横須賀の海軍機関学校で英語を教えていた縁から芥川龍之介が巡洋戦艦時代の金剛に乗艦し、「軍艦金剛航海記」という体験記を書き残している。
その後、日本は戦艦八隻、巡洋戦艦八隻を新たに建造する壮大な 超金食い虫 プロジェクト「八八艦隊計画」をぶちあげたが、1922年の軍縮条約の影響で計画は破棄。このとき、1933年に艦齢が20年になる金剛の代艦建造計画もあったが、1930年のロンドン軍縮条約の影響で、この計画も中止された。
(そもそも、日本政府の歳出が15億円の時代に、全艦建造に8億円、維持だけでも6億円もかかるこの計画自体無謀だった(2024年で例えると、政府の支出が113兆円、その中から全艦建造に60兆円、艦隊の維持に年45兆円かかる))
太平洋戦争の折には老朽艦ということで様々な思惑があったようだが、ドイツとイギリスの間で起こったユトランド沖海戦を受けて、第一次近代化改修を受ける。このときは、それまでの思想とは逆に、速度を犠牲にして防御力を厚くする改装が行われた。
この改装のとき、イギリス生まれの金剛は船体が硬すぎて、日本のドリルが折れてしまったという逸話がある。また、この改装を受けて「巡洋戦艦」というカテゴリーが廃止され、金剛も「戦艦」となった。
そしてロンドン軍縮条約の期限切れを受けて第二次近代化改修を実施。30ノットの高速を取り戻し、最古参にして最高速の戦艦という独特の地位に落ち着いた。
第二次近代化改装の主な目的は「味方水雷戦隊についていくための高速化」なのだが、そのためにとられた改装法が「艦上構造物を一回取っ払って船体上部を切りひらき旧機関を摘出、新型機関に取替え。さらに艦尾に鋼材を被せて7.4m延長」……要するに、ほぼ分解して一から作り直したという普通にプラモデルでもやらないような大魔改造であった。このため、機関出力は当初の二倍以上になっている。
新造時の金剛と改装後の金剛は、写真を見比べればわかるが、まったくの別の艦のようである。
大型艦の例に漏れず、金剛も猛訓練(というかシゴキ)と制裁で有名で、曰く「地獄榛名に鬼金剛、羅刹霧島、夜叉比叡」。また「鬼の山城、地獄の金剛、音に聞こえた蛇の長門、日向行こうか伊勢行こか、いっそ海兵団で首つろか」とも謳われた。
特に戦艦・山城と金剛における新兵(訓練兵)への制裁の苛烈さは東西の双璧とよばれたくらいだった。どのくらい苛烈だったかは、読むだけで尻が痛くなってくるのでここには書かない。覚悟の上で各自でお調べ頂きたい。
太平洋戦争開戦後は、主力の戦艦部隊の露払いのために水雷戦隊と共に機動部隊の随伴になり、最古参にしてもっとも活躍した艦と言われる。その高速が重宝され、様々な作戦に従事したが、実のところ、空母の速度についていける戦艦は金剛型しかいなかったのである。
機動部隊とともにあったので参加した作戦の数は多いが、開戦当事、空母が主力になると予想していなかった海軍は、空母を中心とした陣形や運用を考えておらず、金剛型は、ほとんど遊兵と化していた。
敵艦を撃つ機会は少なかったため、実際の戦果は少ないが、その目だった活躍にヘンダーソン飛行場爆撃射撃がある。金剛は榛名と協力し、三式弾という地上攻撃用の砲弾を有効活用して大戦果をあげた。
金剛は大和のような最新型でもなく、大食らいなわけでもない。長門のような「海軍の象徴」に仕立て上げられることもなかった。そのうえ、老朽艦なので沈んでも惜しくないと思われていた節があり、各地で戦い続けた。
インド洋作戦では潜水艦を撃沈、ガダルカナル空港爆撃、マダガスカル空港を破壊し、休むまもなく作戦に参加した。
その後、しばらく輸送任務にいたが、レイテ沖海戦にて護衛として参加。サマール沖海戦では護衛空母ガンビア・ベイを沈めた。この戦闘で金剛が消費した弾薬は実に三式弾98発、一式徹甲弾211発、零式通常弾170発、四式通常弾177発、機銃50230発に及んだ。
しかし、昭和19年11月21日、レイテから帰還中の台湾沖で米潜水艦シーライオンが待ち構えていた。長門を狙った魚雷が逸れて金剛に直撃してしまい浸水、午後5時20分、機関停止。午後5時30分、転覆。
戦死1300人、474名は救助された。
1945年1月20日、熊野、那智とともに除籍。
「金剛」の名を受継ぐ艦としては二代目。
初代「金剛」は金剛型コルベット一番艦。1875年9月14日イギリスで起工、1877年4月17年進水。1878年に日本に回航され、日清・日露戦争に参加した。
1890年、エルトゥールル号の遭難事件の生存者を初代・比叡と共にトルコ・コンスタンチノープル(現在のイスタンブール)に送り届けている。1910年に老朽化のために解体され、その甲板は江田島(広島県江田島市)の海軍学校の玄関床材に流用された。
(現在でも現存しているため、見ようと思えば見ることはできる)。
二代目の生まれ故郷であるイギリスのバロー・イン・ファーネスにある博物館の記念碑には、今も金剛の名が三笠と並んで刻んである。
接頭辞が簡易的なIJN(Imperial Japanese Navy、大日本帝國海軍艦)ではなく、HIJMS(His Imperial Japanese Majesty's Ship、大日本帝國の天皇陛下の軍艦)と丁寧な書き方をされている。
また、館内には進水式関連の各種パンフレットや建造当初の金剛の1/100スケールの模型も展示してある。この大きなスケールでの展示は5隻しかないらしいので、海外に売られたという事を考えれば破格の扱いといえるだろう。
「金剛デース!」と英語交じりの日本語とその超ハイテンションぶりがやたらとインパクトに残るお姉さま。私はアニメ中心派ですが、あの壊滅的な明るさはなんと言うか、とても凄まじいものでした(笑)。ちょっと空気読めないときもあるけど、それもまたご愛嬌。
そうかといって、吹雪に対してみせる優しさは、人生の酸いも甘いも経験した大人の女性のそれで、その二面性がいいんですよね〜。吹雪も憧れるなら赤城じゃなくて金剛に憧れればいいのに(原作では扶桑に憧れていたような気がするが)。
「艦これRPG」でも、持っているアビリティは、「独断専行」「BurningLove!」と、極めて前のめりなもの。リプレイでも低い行動力をまったく気にせず暴れ周り、大笑いさせてくれました。キーワードはクロテッドクリーム。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
翔鶴型航空母艦の二番艦で、姉・翔鶴とともに「五航戦(第五航空戦隊)」を勤め、その艦載機搭載数はIntrepid、加賀に次ぐ。正規空母の一人で、意思の強い瞳と長いツインテールの髪が印象的。
元気がよく跳ねっ返りな性格で、ことあるごとに提督(プレイヤー)のいる司令室を爆撃するが、姉の翔鶴のことは常に気にかけている。
史実を反映してか七面鳥を嫌っており、たびたび言及している。また梅雨の時期も苦手なようだが、これは姉が沈んだマリアナ沖海戦がトラウマになっているためと思われる。
先輩の加賀からは「五航戦の子なんかといっしょにしないで」と敵視されているが、後輩の空母・葛城からは迷彩をおそろいにするほど強烈に尊敬されている。この反応の差は、自分が未熟だった頃に活躍した加賀と、自分がすでに勇名をとどろかせていた時期に就役した葛城との時期の差だろう。
ちなみに、お酒はワイン党のようである。
「艦隊これくしょん」初のイベントである「敵泊地に突入せよ!!」にて先行実装され、2013年6月26日から建造が、同年7月17日から通常海域でのドロップが可能になった。
しかし、2017年現在に至ってもレア中のレア空母であり、なかなか手に入らない提督も多いとか。
艦載機は通常75機、改で84機と全空母でもトップクラスだが、スロット配分は21/21/21/12ととがったところが無く、他の空母とは異なる運用を求められる。ただ、赤城や加賀に比べれば低燃費な上に回避と運が高めで、安定した強さを発揮してくれる。
2015年夏のイベントで翔鶴型改装のキーアイテム「試製装甲用カタパルト」が実装され、2015年9月に年内の改二実装がアナウンスされた。
2015年10月30日、満を持して「改二」、「改二甲」が実装された。無改造→改→改二←→改二甲の三段階改装が可能で、(改二と改二甲は条件はきついがいつでも再改装が可能)、改二で搭載機93機(28/26/26/13)(翔鶴は27/27/27/12)、改二甲で装甲空母化(搭載数が改二より少ないが、中破しても飛行機が飛ばせる特殊能力を持つ)し、ステータスでも現状翔鶴と並んで最強クラスにパワーアップした。
もともと回避は空母最高レベルのうえ、耐久で加賀改、装甲で大鳳改と並ぶことになり、姉・翔鶴より火力で劣る代わりに、全空母最強の防御力を誇る。また、運の高さも初期50/最高99と、飛龍改二(50/92)を凌いで全空母最高。
(その後、新たに配備された海外空母のIntrepid改、Saratoga Mk.II Mod.2に装甲・耐久ともに抜かれたが、現在でも防御力では屈指の存在)
もちろん代価も高く、改二で77、改二甲で90と、改装には最高レベルの錬度が必要な上、入手が難しい「試製装甲用カタパルト」と「改装設計図」、さらに山のような弾薬と鋼材が必要で、強いだけに壁は非常に高い。また、先輩格の一航戦(赤城、加賀)はまだ「改二」が実装されていないため、当然、翔鶴・瑞鶴よりさらに強くなる可能性も高い。
(ちなみに、史実では瑞鶴の装甲空母化は実現していないので、いわゆる「if改装」である)
「艦隊これくしょん」2018年冬のイベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後編)」では気合の入った新グラフィックや追加ボイスの存在もあり、事実上の主人公として扱われている。
特に過去の歴史を超えようとする力強いボイスは、史実に詳しい提督たちを号泣させた。
大人な体型(ぶっちゃけ巨乳)が多い空母・戦艦勢の中ではわりとスマート。イラストでは防具のせいでわかりにくいが、なんかコラボで公式絵が登場するたびにぺったんこになっていくような気がする。
以前はあまり貧乳ネタで弄られることはなかったが、後輩の正規空母・葛城が登場してからは、軽空母・龍驤、装甲空母・大鳳、空母・瑞鳳のいわゆる「フラット3」に、葛城とともにさらっとまぎれていることがある。
大破すると服が破れ肌が露出することが多い艦娘のなかでも、その露出度の高さはぶっちぎりであり、ほぼ15禁。
第一航空戦隊(一航戦)の加賀とは犬猿の仲、という設定は二次創作から広がったようだが、下記のアニメのように運営がノリノリで拡大に寄与した結果、瑞鶴×加賀が仲良くケンカする組み合わせは「瑞加賀」と呼ばれる定番ジャンルになってしまった。
また「瑞加賀」ほど大きくはないが、瑞鶴を尊敬する葛城との組み合わせは「ズイカツ」と呼ばれ、こちらも確実な人気がある。
CVは野水伊織氏、担当イラストレーターはコニシ氏。
2015年1月のアニメでは、第5話から本格的に登場。全艦隊再編の結果、主人公・吹雪のいる「第五遊撃部隊」に配属された。
駆逐艦の睦月曰く「新しく結成された特別艦隊」であり、メンバーは、駆逐艦・吹雪、高速戦艦・金剛、正規空母・加賀、重雷装巡洋艦・大井、同・北上。
確かに超がつく強力なメンバーだが、あまりのバランスの悪さ&個性の強さゆえに最初はまとまりを欠き、瑞鶴が自ら再編成を提督に願い出ると言い出したが、頑張り屋の吹雪を旗艦にすえることでようやくチームワークを発揮するようになる。
第六話のカレー大会では翔鶴とともに参加。「カレーの神さまがついてるんだから」と自信はある様子だったが、とあるミスから翔鶴のスカートを剥ぎ取ってしまい翔鶴が逃走、カレーどころではなくなってしまった。
自分を見下してくる一航戦の加賀とは犬猿の仲で、ことあるごとに対立する。しかし、自分のミスが原因で加賀が大破したときには、彼女のプロ意識に触れ、少しだけ考えを改めた。
(翔鶴から「本当に加賀さんと仲良くなったのね」と言われたときには、加賀のことを「お高くとまったかっちかちスルメの一航戦」と呼んで、全力で否定している。また、加賀は瑞鶴のことを下には見ているが、その実力や努力を評価していないわけではない)
加賀の穴を埋める形で姉・翔鶴が第五遊撃部隊に配属され、MO攻略作戦に挑むが、作戦は敵に読まれており、翔鶴と二人で吹雪たちから離れたところを圧倒的戦力に襲われ翔鶴が大破。自身も被弾の危機に陥るが、加賀の教えをヒントにスコールに逃げ込むという奇策でどうにかピンチを脱した。
その後、翔鶴のドック入りや第五遊撃部隊の解散に伴ってしばらく出番がなかったが、最終盤のMI攻略作戦の土壇場で復帰。今度は加賀のピンチを救うこととなる。
(このとき、翔鶴は入渠のため当初は参戦の予定がなかったが、「なんか急に高速修復剤が支給されてさー」という瑞鶴のセリフから「提督がついに課金しやがった!」と一部のファンの間で話題になった)
後輩の大井から「甲板胸」呼ばわりされて激怒するなど、スタイルのことは気にしているもよう。相手の努力に対しては素直に敬意を持つようで、同じ第五遊撃部隊の吹雪のことも、なんだかんだ言いながら旗艦としての奮闘振りを褒めている。
劇場版では、相変わらずツンケンしているものの、加賀からはほぼ同格の存在と認められたようで、初めて「瑞鶴」と名を呼ばれたり笑顔で頭をなでられたりしている(むしろ、五航戦のほうが、一航戦にかなり遠慮している)。
重大な秘密を持つ加賀から艦娘と深海棲艦の真実を告げられ、大きなショックを受けるものの迷いを見せることはなく、作戦では二航戦を救ったり更なる増援を指摘したりと活躍した。
翔鶴型空母二番艦として、マル3計画において大和型戦艦とともに計画された。
1938(昭和13)年5月25日起工、1939(昭和14)年11月27日進水、1941(昭和16)年9月25日に就役した。
川崎造船所が手がける3万トン級大型軍艦は、榛名、伊勢、加賀(戦艦時代)に次いで四隻目となる。全長257.5m、全幅29m、排水量25,675トン。機関出力16万馬力はあの戦艦・大和をも上回る。
第二次世界大戦開戦当時の世界最高性能の空母であり、帝国海軍の航空戦力が壊滅するその日まで最前線で戦い続けた、まさに最殊勲艦の一隻。
その縁起の良い名前のとおり運がめっぽうよく、建造中は一人の死傷者も出さなかったほか、自身最後から二番目の戦いであるマリアナ沖海戦まで、なんと一発も被弾しなかったという、脅威のエピソードがある。
また就役当時の艦長・横川市平大佐の意向で、艦橋は豪勢な美術品で飾られており、「美術館」とも称された。あまりの豪勢さに、建造にあたった川崎重工も大喜びし、瑞鶴に載せる前に大展覧会が開かれたほどだった。しかし、これらの美術品は就役直後に呉で陸揚げされてしまい、戦時中か空襲のドサクサにまぎれて行方不明になっている。
昭和天皇の弟君である高松宮の言葉がきっかけで無理やり工期を三ヶ月短縮しているが、そのおかげで開戦に間にあった。そのわずか二ヶ月後に真珠湾攻撃に参加した。
1941(昭和16)年9月の昭和17年度海軍戦時編成では、翔鶴型は第11駆逐隊(吹雪、白雪、初雪)とともに一航戦(第一航空戦隊)となり、それまでの一航戦(赤城、加賀)は第51駆逐隊(白雲、薄雲)とともに五航戦(第五航空戦隊)となるはずだった。
しかし、第一航空艦隊司令部は、翔鶴の艦橋や甲板にいちゃもんをつけ、この話を無かったことにしている。
ゲームで加賀から格下に見られているのは、加賀や赤城の「一航戦」と、翔鶴・瑞鶴の「五航戦」との間に錬度の差があったためだが、このエピソードも元になったネタの一つかもしれない。
1941年12月8日、第五航空戦隊として真珠湾攻撃に参加。58機を出撃させて未帰還はゼロだった。
1942年1月20日、ラバウル攻略作戦に参加。ついでニューギニア島ラエを攻撃した。
2月には一時、日本に帰国。機動部隊から連合艦隊直属の航空部隊として、東京空襲にそなえて訓練に励んだ。
3月24日には、インド洋に進出し、4月、セイロン沖海戦に参加。空母ハーミーズ、駆逐艦ヴァンパイア、コルベット艦ホリホックを沈めた。
1942年5月、ポートモレスビー攻略支援作戦に参加。当初、この作戦には加賀も参加する予定だったが、修理のため間にあわず作戦を遅らせた。珊瑚海海戦時の搭載機は54機だった。
5月8日の第二次作戦では、翔鶴の飛行隊がレキシントンを自沈に追い込んだ。瑞鶴の飛行隊はヨークタウンを中破させたものの、大きな戦果を上げられなかった。このとき、敵はスコールの中にいた瑞鶴を発見できず、翔鶴に猛攻撃をあびせ大破させた。さきに祥鳳を失っていた井上司令官は、作戦の中断を決定した。
6月、日本はミッドウェーで主力空母四隻(赤城、加賀、蒼龍、飛龍)を失う大敗を喫する。源田実機動部隊参謀長は、「翔鶴と瑞鶴がいてくれたら」とつぶやいた。
6月14日、瑞鶴は駆逐艦・浦風と北方部隊に編入される。アリューシャン攻撃部隊の支援として北太平洋に進出したが、このときは空振りに終わり、撤収した。
7月に呉へと戻り、翔鶴、瑞鳳とともに第一航空戦隊を再編し、文字通り機動部隊の主力空母となった。
8月7日、ガダルカナル上陸作戦では、翔鶴、龍驤とともに南東へ進出。エンタープライズとサラトガを攻撃した。この戦闘では、龍驤、神通、睦月、千歳が中破した。
ミッドウェー海戦で赤城・加賀・蒼龍・飛龍が戦没して以降は、主力空母として太平洋を渡り歩く。主な海戦・作戦は、真珠湾攻撃、ラバウル攻略、セイロン沖海戦、珊瑚海海戦、第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦、い号作戦、ろ号作戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦。
セイロン沖海戦では英空母と巡洋艦二隻の撃沈に貢献、南太平洋海戦では米軍のホーネットを撃沈、第二次ソロモン海戦や南太平洋海戦でかのエンタープライズを大破させ、一時的に太平洋で米海軍の活動可能な空母をゼロにするなど、大戦果を上げた。
ただ、その戦果と引き換えに、自身の艦載機部隊も大損害をこうむってしまっている。
その後は航空搭乗員の技量の低下、敵の技量の上昇や新兵器「VT信管」の登場などにより、戦況は悪化。
特に1944年6月のマリアナ沖海戦ではアウトレンジ戦法の失敗などもあり、「七面鳥撃ち(ターキーショット)」と呼ばれるほど一方的な袋叩きにあったあげく、翔鶴、飛鷹、大鳳などの主力空母を次々と失い、海軍の航空戦力は事実上、壊滅した。
そして運命の1944年10月、レイテ沖海戦。空母11隻、戦艦6隻、他53隻という敵大艦隊を相手に、瑞鶴、瑞鳳、千歳、千代田の空母4隻を含むたった17隻、艦載機108機という小戦力で、絶望的な戦いに挑む。しかも瑞鶴の役割は、相手を引きつけるための「おとり」だった。
瑞鶴が真珠湾攻撃参加組の最後の生き残りであることを米軍も知っており、瑞鶴に徹底的な集中攻撃を加えた。奮戦むなしく10月25日、魚雷約七本、爆弾約七発を被弾した。13時27分「総員発着甲板二アガレ」と指令があり、13時55分ごろ「軍艦旗降下」。そして14時14分(軽巡洋艦・大淀の記録では14時20分)、ついに力尽きた瑞鶴は、ルソン島東北に沈没した。
乗員の半数が戦死、生存者は「若月」「初月」に救助された。現在でも瑞鶴は北緯19度57分、東経126度34分の海域に眠っている。
1942年8月26日、除籍。
瑞鶴の生き残りは帰国したあとも故郷へ帰ることは許されず、呉の三つ子島で軟禁生活を強いられ、特攻兵器「回天」の乗組員たることを真っ先に問われたという。
奈良県橿原神宮そばの慰霊公苑「若桜友苑」内に、「瑞鶴之碑」という慰霊碑が建立されている。
また、「フィリピン・エンガノ岬沖 〜囮(おとり)とされた空母 瑞鶴〜」というドキュメンタリーが、NHKデジタルアーカイブにて公開されている。
沈没一ヶ月前の1944年9月には、東宝の戦争映画「雷撃隊出動」のセットとして出演。このときは鳳翔、瑞鳳と競演をはたした。DVDになっているかどうかは不明だが、機会があればぜひ見てみたいものである。
空母・葛城が、ゲームの時報で瑞鶴を尊敬しているようなことを言っているが、瑞鶴と葛城の接点は、瑞鶴が最後の出撃のために抜錨した同時期に、同じ港に葛城もいたときだけである。
実は私、ブラウザ版「艦隊これくしょん」は一回しかやったことがありません。なので、ゲームについてはえらそうに語れないのですが、友人にその存在を教えてもらってからというもの、CDから入ってアニメ見て、小説や漫画を買いあさって、ポスターをそろえてしまうなど、キャラクターの魅力だけで弩ハマリしてしまいました(ただし、劇場版は13回見に行き、Vita版とアーケード版はそれなりに遊び倒しました)。
艦これは媒体によって設定が細かく変わるのですが、個人的には瑞鶴が主人公の小説「鶴翼の絆」が一番面白かったです。右も左もわからない状態から手探り、体当たりで困難にぶつかっていく頑張り屋さん。
特にすっかりやさぐれてしまっていた大和と対したときの「馬鹿に、するなぁぁぁ!」「ふざけないで!そんな理由で私が諦めると思っているのなら、それこそ見くびらないで!」は、瑞鶴の熱さが出た最高のシーンでした。
吹雪に負けないくらいの頑張り屋である小説の瑞鶴と、強気な性格のアニメ瑞鶴、どちらもいいですね。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
りゅうじょう。ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」に登場するキャラクターの一人。駆逐艦のような幼い外見だが、立派な空母である。
龍驤型航空母艦一番艦で、同型艦はいない。人当たりの良い関西弁娘だが、実は横浜生まれの横須賀育ち、つまり生粋の関東人。
「龍驤」という名前は「驤」が常用漢字ではなく、PCでは変換しにくいため、しばしば「RJ」と省略される(管理人はもちろん単語登録を済ませており、「r」とうてば「龍驤」である)。
艦載機搭載数が高速の軽空母としては通常38機、改で43機と多い方だが、どの段階でも第二スロットの配分だけが極端に多いというとんでもなくピーキーな性能で(通常時9/24/5/0→改造後9/24/5/5)、運用には提督(プレイヤー)のセンスが問われる。逆に言えば、上手く使えれば「強い」。
2014年5月23日に「改二」が実装された。改造Lvは75とかなり高いものの、対空がやや弱い以外はとりたてて弱点らしい弱点はなく、特に火力は隼鷹改二と並んで40と、軽空母最強になる(2017年4月現在では、鈴谷航改二の「火力56」が軽空母最強)。
龍驤は装甲、回避、索敵も高くなる。
搭載数も55機と大幅に増加したが、第一スロットが増えたものの、相変わらず第二スロットの搭載数が極端に多く(18/28/6/3。第一スロットと第二スロットで実に八割になる)、開幕航空戦での最大火力は正規空母以上という、とんでもないことになっている。
また、開発落ちはしたものの貴重な装備である「零式艦戦62型(爆戦)」と「二式艦上偵察機」を持ってくる。
飛鷹、隼鷹、雲龍、あきつ丸改と同じく、紙人形を艦載機に実体化させる陰陽師スタイル。全身イラストを見ると、巻物には「航空式鬼神召喚法陣龍驤大符」と書いてあるようだ。
その容姿、関西弁、極端な性能、運用の仕方と、とにかくネタに事欠かない艦娘で、良くも悪くもファンに愛されている。「艦これ」のにおける貧乳ネタの大御所(褒め言葉か?)だが、イラストレーター曰く「真横から見れば分かる程度には胸があります。」とのこと。
ちなみに、この体型と特徴的なサンバイザーは、ちゃんと史実を反映させたものである。
担当CVは日高里菜氏、イラストレーターはくーろくろ氏。
2015年1月のアニメでは最終作戦の援護部隊で登場していたようで、ワンシーンのみちらっと後姿が映る。
劇場版では吹雪、飛龍、蒼龍たちと艦隊を組んで登場。ややコメディリリーフ的な役回りだが、きちんと艦載機を飛ばすシーンも再現されている。
1929(昭和4)年11月26日起工、1933(昭和8)年4月1日竣工、同年5月9日就役。設計段階から空母として計画された、世界で三番目の空母。世界初も、やはり日本の鳳翔である(ただし諸説あり)。
当時はまだ空母という艦種が模索中の時期で、鳳翔も龍驤も実験艦の意味が強く、この龍驤の成功が後の飛龍、蒼龍の成功に繋がっていく。
全長180m、全幅23m、排水量10,600トン(改装後12,732トン)。
(ゲーム上では「軽空母」に分類されているが、(国によって基準は異なるものの)日本海軍では「商船から改装された空母」をさして「軽空母」に分けるので、史実においては龍驤はれっきとした正規空母である)
本人が「独特のシルエットでしょ?」と言っているが、これは当時の軍縮条約に龍驤が振り回されたことに由来している。
当時のワシントン軍縮条約では、10,000トン以上の空母の保持が国ごとに制限されていたものの、10,000トン以下の空母については制限がなかった。そのため、龍驤も最初は10,000トン以下の9,800トンとして計画されていた。
ところが、建造途中に発効したロンドン軍縮条約では、10,000トン以下の空母についても制限されることになってしまった。
そのため、条約をすり抜けるための軽量化の意味がなくなってしまった龍驤は、「こうなればもう、いっそのこと強くしてしまいましょう」と、完成後にありえないほど魔改造され、結果的に小さな船体に巨大な甲板と格納庫を上乗せした、ものすごいインパクトのある「逆三角形」の外見となってしまった。
機会があればぜひ写真を御覧になっていただきたい
空母・龍驤。見事なまでに逆三角形である。上部の水平面が滑走路、正面が艦橋。
■閉じるが、「これ、ほんとに海に浮くの……?」と驚くことうけあいである。飛行甲板の高さが14.8mと、大型空母の飛龍(12.8m)や翔鶴(14.2m)よりも高く、格納庫のエレベーターの穴から水平線が見えたというから、とんでもない。
その独特の逆三角形の外観は、やはり高さ50メートルというジェンガのような積み重なった独特な艦橋を持つ戦艦・扶桑と並んで、国内外を問わず人気が高い。
龍驤は甲板上に艦橋がない「フルフラット甲板」だったため、ゲームの龍驤も控えめなバストにされたと思われる(絵師によると胸だけではなくお尻もフラットらしい)。
この逆三角形の艦型はやはりバランスが悪く、乗りこなすのに苦労したようだ。トップヘビーの問題点が浮き彫りになった1934年の友鶴事件
友鶴事件
1934(昭和9)年3月12日に起こった、水雷艇「友鶴」の転覆事件。当時、日本の軍艦は、軍縮条約への対抗策のためか、小さな船体に強力な武装を大量に積み込む傾向があり、どの船も重心が非常に高かった(これが「トップヘビー」)。
当然、高い横波を受けると転覆してしまう危険性があったが、海軍はこの可能性に目を瞑り続けていた。かくして「友鶴」は演習中、設計上は越えられるはずだった高さの(半分程度の)横波を受けて転覆。死者113名、行方不明100名という大惨事となってしまった。
小型船でも起こるということは、当然大型艦でも起こりうる。これを受け、海軍はようやく他の艦の改修に乗り出すも、直後に後述の「第四艦隊事件」が起こる。
■閉じるの影響で第一次改装を施されるが、翌年、岩手沖での訓練中に台風に突っ込んだ第四艦隊事件
第四艦隊事件
1935(昭和10)年9月26日に起きた、日本の海軍史を変えたともいえる海難事故。
演習用に組織された第四艦隊が三陸沖で演習中、最低気圧960ヘクトパスカルという大型台風に遭遇することがわかった。しかし、航海中に台風にあうことは避けられないことであり、「これも訓練のうち」とそのまま台風に向けて直進した。
その結果、第四艦隊は2艦が艦首切断、龍驤を含む5艦が艦橋圧壊、鳳翔が甲板損傷、妙高がリベットが弛緩、最上が船体亀裂、大鯨が船体に大量のシワが発生、など、参加艦艇41隻のうち19隻がなんらかの被害を受け、多数の殉職者を出した。
特に艦首を切断された吹雪型駆逐艦・初雪は、その電信室に暗号解読表を積んでいた。万が一にもこれが他国に渡るのは防がねばならず、一時は那智が曳航を試みたが高波のため断念した。そしてやむなく艦首部分を内部の24名の生存者ごと魚雷で自沈させるという悲劇が起こった。
「友鶴事件」の直後のこの被害にはさすがの海軍もまいったようで、本格的に艦船の改修に乗り出し、以降は同種の被害は出なかった。
なお、この事件で、それまで詳細にはわかっていなかった台風の内部構造が明らかになるといった発見があった。
この事件を扱った作品に「艦首切断」(吉村昭。「空白の戦記」所収)がある。
■閉じるでは、艦橋が圧壊するほどのダメージを受け、早くも第二次改装に迫られた。
しかし、空母戦力黎明期の海軍を、赤城、加賀、鳳翔とともに支えた。
1937年の日中事変で初陣を飾り、加賀、鳳翔とともに世界に航空戦力の勇名を轟かせる。演習では加賀とコンビを組んで戦艦・長門を翻弄したこともあった。
第二次大戦では開戦直後の南方攻略部隊が持つ唯一の空母として数々の作戦に参加。ダバオ飛行場爆撃、レガスピー攻略、ダバオ攻略、アナンバス攻略、バンカ・パレンバン攻略、セマラン港爆撃、アンダマン・ビルマ攻略、インド洋機動作戦、マレー沖海戦、スラバヤ沖海戦、アリューシャン攻略、ダッチハーバー空襲、さらに各地の通商破壊に参加、しかもその総てを成功に導くなど、文字通り八面六臂の大活躍でその存在感を示し続ける。
軽空母でこれだけの作戦に参加したのは龍驤のみであり、その戦歴の多彩さは他の空母とは一線を画している。
赤城や加賀の改修にあわせ、常に第一航空戦隊や第二航空戦隊に所属したが、その強さは「赤鬼、青鬼でさえ龍驤と聞いただけで後ずさりする」といわれるほど厳しい訓練に裏打ちされていた。特に猛烈な発着艦訓練は、毎月のように殉職者を出していたそうである。
しかし、その猛訓練で養成したパイロットも、南雲機動部隊に次々に引き抜かれてしまい、補充には苦労があったようだ。
自身が隼鷹とともにダッチハーバー空襲に参加しているとき、ミッドウェー海戦で日本は正規空母四隻を失う大敗北を喫した。
アメリカでは、拠点攻撃の経験豊富な龍驤をミッドウェーに参加させなかったことが、日本の敗北の理由の一つだとしている。
そして1942年8月24日、第二次ソロモン沖海戦に、空母・翔鶴、瑞鶴から敵の目を離すためのおとり部隊として参加した。
敵をひきつけながらガダルカナル島への爆撃を実施し、この作戦も成功させた龍驤だったが、空母サラトガの攻撃隊の空襲を受け、爆弾4発に魚雷1発を被弾し、火災が発生。
午後4時40分、火災は鎮火したものの、機関が全て停止。
午後5時30分、第八戦隊司令官・原忠一少将は、第16駆逐隊司令・荘司喜一郎大佐に龍驤の処分を命令。
そして午後6時、龍驤はガダルカナル島北方の南緯6度10分、東経160度50分の海域に艦尾から沈没した。
戦死121名。生存者は「利根」「天津風」「時津風」によって300人余りが救助されている。
貴重な空母である龍驤を犠牲にしたにも関わらず、海軍は満足な戦果を上げられず、第二次ソロモン海戦に敗北した。
1942年11月10日、重巡「古鷹」とともに除籍。
「龍驤」という名は龍が天に昇る様子のことで、この名を持つ艦は二代目。
初代龍驤は1865(慶応元)年に熊本藩の依頼でトーマス・グラバーがイギリスに発注し、アバディーン造船所に注文されたコルベット。1870年に竣工し(1869年説あり)、熊本藩が購入した。同年5月に明治政府に献上され、兵部省から海軍省の管轄となる。
(イギリスの資料では、「JHO SHO MARU(常昭丸?)」の名で建造され、1869年3月進水、同年8月竣工、とある)
最初は龍驤と書いて「りょうしょう」と読んだが、のちに「りゅうじょう」に変更された。排水量2,571トンは当時の日本海軍の船としては最大で、旗艦を勤めることが多かった。
1871年、1872年と、二度にわたって明治天皇をおのせし、史上初の「お召し艦」となった。
その後、1874年佐賀の乱、同年台湾出兵、1877年西南戦争と、ひたすら戦い続けた武勲艦でもある。遠洋練習航海も三度こなしたが、1883年に行った初の南米へ遠洋航海では、船内に脚気が流行って大変なことになった。
1893年12月2日に除籍された後も砲術練習艦として用いられたが、1908年に老朽化の売却、その後解体された模様。
上記のとおり、妙なかたちでファンに愛される艦娘ですね。子供を弄る感じというか、好きな子には意地悪したくなるというか(笑)。秋葉原で有名な武器防具店の「武装商店」からは、右下にわざわざレーザー刻印で「龍驤」と書かれたまな板が発売されてます(ちなみに1560円)。
自分も最初はそのネタっぷりから興味を持っていたのですが、漫画やら小説やらを読んでいくうちに徐々に好きになっていった口です。いやあ、いい子ですよ。弄られてるか、酒飲んでくだ巻いてる場合が多いですが。
史実では非常に訓練が厳しいことで知られていて、猛烈な夜間発着艦訓練で毎月のように殉職者を出し、「赤鬼でも青鬼でも龍驤の名を聞けば逃げ出す」と言われたほど。小説「陽炎、抜錨します!」四巻では、駆逐艦にも気さくに接する面倒見のいい先輩として描かれています……が、実は鳳翔と並ぶほどの大ベテランなんだよね。
アニメには残念ながら一瞬しか登場できませんでしたが、劇場版では大幅に出番が増え、コミックアンソロジーなどでもちょくちょく出番があります。ファンアートも山のようにあるので、十分に補完可能です。もちろんかっこいい龍驤が見られるイラストも多数存在します。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
艦隊これくしょんに登場する、空母を擬人化したキャラクター。
飛鷹型航空母艦二番艦で、軽空母の一人。人よんで「世紀末空母」「ひゃっはーさん」。
そのピンピンはねたワイルドな髪型や、「隼鷹でーすっ!ひゃっはぁー!」「キスしてやるよー」などハイテンションで豪快な言動からは想像がつかないが、元は国内最大の豪華客船として生まれるはずだった生粋の「お嬢さま」。
速度が低速であることを除けば軽空母最強クラスの能力値を誇り、搭載する艦載機の数も無改造で58機、改で66機と正規空母にせまる。
(改二でも66機と数が増えないが、スロットごとの配分が大幅に変わる(18/18/18/12→24/18/20/4)ため、改造前後で使い方が違ってくる)
また「運」も、戦後まで生き残った史実を反映してか非常に高く、道のりは長いが改二まで育てれば回避、火力、対空、索敵、運、搭載数とあらゆる数値が軽空母トップに立つ。
2017年4月5日に実装された攻撃型軽空母「鈴谷航改二」にほぼ軽空母最強の座は譲ったものの、いまだ選択肢の一つとしてはかなり有効。特に「回避」は軽空母どころか空母系別格の翔鶴改二に匹敵(84)するようになる。
軽空母としては燃費が悪いが、それでも正規空母よりマシであり、非常に頼りになる存在。
登場当初から酒飲みキャラであったが、改二になってボイスが大量に追加された結果、飲兵衛度が大幅アップ。酒豪キャラは他にも那智や千歳など何人かいるが、「はあ〜なんか暇だな。まいっか呑んじまうかな。えーっと熱燗にすっかな〜」と、明らかに任務中に飲酒んでるのは隼鷹ただ一人である。さらに二日酔いの提督に、迎え酒で追い討ちをかけようとする。
(2016年5月に、もっと強烈な酔っ払い娘が実装された。Pola。こちらは秘書艦の仕事の最中までぐでんぐでんという、隼鷹以上のツワモノである)
多くの空母が艦載機を弓矢で飛ばす設定だが、隼鷹は陰陽師のようなスタイルで、紙の人形を巻物に当てて実体化させているようだ。ほかにこのスタイルをとっているのは、姉妹艦の飛鷹、軽空母・龍驤、空母・雲龍、揚陸艦・あきつ丸改くらいしかいない。
元が「世界最大の軽空母」といわれたほどの巨体(後述)なせいか、スタイルが抜群にいい。
担当CVは大坪由佳氏、イラストレーターはくーろくろ氏。
2015年1月のアニメではワンシーンのみ、後ろ姿がちらっと映っただけだったが、その特徴的な髪型のおかげで後姿だけでも誰だかわかってしまった。
カードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ」に艦隊これくしょんが参入したときには、隼鷹もカード化されたものの、その性能のあまりの壊れっぷりから、(おそらく)ヴァイスシュヴァルツ史上最速の登場269日で使用禁止カードになっている。特に同じく「艦これ」からの登場である赤城との組み合わせが強烈。あらぶりすぎである。
小説「鶴翼の絆」では強気な姉・飛鷹が瑞鶴に絡もうとするのを穏やかに抑えたり、艦これRPGリプレイ「願いは海を越えて」ではNPCとしての登場ながら暴走する那智をやんわりと抑えるなど、気さくで常識人な立ち振る舞いが多い。このため、生まれの良さも手伝って、普段の豪快な言動は照れ隠しのための演技ではないか、と見ているファンもいるようだ。二次創作などで「世紀末」「酔っ払い」という単語が出てきたら、99%隼鷹のことであるが
。
コミックアンソロジーなどでもちょこちょこと登場シーンが多く、足柄や高雄と酒を飲んでいることがある。
その人気を反映してか、グリコとコラボをしたさいにはなんと単独でお菓子のパッケージをかざり、2014年秋には自身が主役の小説「一〇〇二番目の願い事」がドラゴンマガジンに掲載された。
また期間限定の艦これカフェ「甘味処 間宮」では「隼鷹の生ヒャッハービール」というメニューがあった。
元は日本郵船が東京―サンフランシスコ航路就役のために建造しようとした豪華客船「橿原丸」。最初から「戦時には空母に改装する」という契約で海軍から資金援助を受けており、設計段階から平賀譲など海軍の技術陣が参加している。
長崎での建造中には、隣のドックで戦艦・武蔵も建造されていた。昭和14年3月20日起工、昭和16年2月に海軍によって買収され、同年6月26日進水。昭和17年5月3日、空母として就役。広島・呉鎮守府の所属となる。
客船からの改装空母のため、書類分類上では「軽空母」になっているが、全長219.32m、全幅27.3mとかなりの巨体。特に排水量24,140トンは大抵の正規空母より一回りも大きく、姉の飛鷹(やはり商船からの改装空母)とともに世界最大の軽空母と言われる。スクリューの大きさも正規空母を抑えて海軍最大。
飛鷹、隼鷹よりも排水量が大きな空母は翔鶴型(25,675トン)か、それぞれ戦艦から改装された赤城(41,200トン→36,500トン/旧天城型二番艦)、加賀(39,979トン→38,200トン/旧加賀型(改長門型)一番艦)、信濃(65,000トン→62,000トン/旧大和型三番艦)くらいである。
(逆に言えば、この三艦が巨大すぎるのである。同型の信濃はもちろん、赤城も戦艦・大和に匹敵するほど大きい(赤城260.67m、加賀247.65m、信濃266.1m。ちなみに飛龍が227.35m))
初陣は就役からわずか一ヵ月後。龍驤とともにアリューシャン方面に出撃、ダッチハーバーを空襲した。
第二次ソロモン海戦は訓練途中であったため参加できず、この戦闘で龍驤を失う。ミッドウェー海戦後は旧二航戦の搭乗員が乗り込み、以前から搭乗していた元・加賀のメンバーと合わせて屈指の飛行隊を持つことになった。
南太平洋海戦では、飛行隊をその行動範囲外から発艦させて敵艦隊へと向かわせた後、全速力で追いかけて収容するという荒業でホーネットとエンタープライズに大ダメージを与え、海戦の主役級の活躍を見せる(ただし、隼鷹も多くのベテラン搭乗員を失った)
第三次ソロモン海戦では、太平洋で唯一稼動可能な空母(翔鶴、飛鷹、瑞鳳は修理が必用で、瑞鶴も飛行隊再編のために帰国していた)として支援部隊で参加している。
マリアナ沖海戦で日本海軍は大敗。このとき、隼鷹も煙突に直撃弾を受けて損傷している。
瑞鶴が沈んだレイテ沖海戦以降は、日本の航空戦力はほぼ壊滅しており、主に輸送任務についていた。
そして潜水艦からの攻撃によって再び損傷し、佐世保で終戦を迎える。
正規空母なみの活躍で大戦を生き抜いてきたが、損傷のために復員船にはなれず、また余りに改造されすぎていたために客船としても復帰できず、そのまま1945年11月30日、除籍。1947年8月1日までに解体処分された。
日本郵船は隼鷹(橿原丸)に相当な未練があったようで、クルーズ客船「飛鳥(初代)」のラウンジには、橿原丸の完成予想図が掲げられている。
また空母になったとき、徹底したダメージコントロールのため、客船時代の豪華な木製の調度品(被弾したときに、火災拡大の原因になる)を廃棄されてしまった。この措置を日本郵船はけっこう恨んでいたようで、今も横浜にある日本郵船歴史博物館のビデオ展示で、その恨みの片鱗を見ることができる。
私が隼鷹を初めて知ったのは、コミックアンソロジー「横須賀鎮守府編」2巻の、津留崎優氏の漫画でした。
この漫画の中で、隼鷹は足柄、高雄といっしょに酒を飲んでおり、もう女子会というにはグダグダというかグデングデンというか、とにかくそういう印象でした(笑)。
その後、ゲームはしないものの色々と調べていくうちにすっかりはまってしまって現在に至ります。
生まれがお嬢さまということもあって、小説「とある鎮守府の一日」でも「口調といい髪形といい、かぶいたところばかりが目立つが、こういう日常的な振る舞いに、育ちのよさが見えてしまう」(66P)と書かれていて、そのギャップがいい感じですね(ちなみに、この時も那智、足柄と飲んでいる)。
期間限定カフェ「間宮」で「隼鷹生ヒャッハービール」が出たときは、同時に隼鷹オリジナルジョッキが限定発売されたそうです。欲しかったなぁ……。もうちょっと早く知っていれば……。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」に登場するキャラクター。大和型戦艦一番艦。
おそらく日本で最も知られた軍艦であり、数え切れないほど漫画や映画の題材になってきた。第二次大戦を題材にした軍事シミュレーションなどでは、ほぼ必ず登場する。
2013年8月イベント海域「南方海域強襲偵察!」の最深部突破報酬として先行配布され、同年12月24日に「大型艦建造」で正式に実装されたが、大方の予想通り建造での出現率はきわめて低い。
大和撫子な黒髪と、枠に入りきらないほど巨大な艤装が特徴的。
性格はおだやかで、秘書艦に任命すると手料理を三食ふるまってくれたり、健康を心配してくれたりする。料理上手なようだが「大和ホテル」と呼ばれることは好んでいないようだ。
妹の武蔵に言わせると「恥ずかしがりや」で、あまり人前には現われないらしい。妹からは「奴」「大和」と呼ばれていて姉の威厳はあまり感じられないが、最後の戦場をともにした矢矧からは心配されている。
しかし、ひとたび戦場に降り立てば、レベル1の状態で他のレベル90戦艦と互角に殴りあえるなど、その圧倒的超火力はまさしく文字通りの意味での「モンスター」。同時に、出撃・修理・改装で消えていく資材の量もケタ違いの超ド級であり、提督のふところと髪の毛をゴッソリ持って行く。
普通のMAPでは資材消費が激しすぎるのでレベル上げは主に演習になるが、中には5-5やイベント最深部など使い勝手のいいMAPがないわけでもない。下手に戦艦を出し惜しみして地味に損害を増やすよりは、多少の消費は覚悟のうえで最初から大和型で特攻したほうが早く終わることもある。
見てのとおり、史上最大の戦艦にふさわしい圧倒的なスタイルだが、実はパッドでかさ上げしていることが大破絵で確認できる(自前のバストも十分圧倒的だが、九一式徹甲弾の被帽を再現しているらしいとのこと)。
担当CVは竹達彩奈氏、イラストレーターはしずまよしのり氏。
2015年1月のアニメでは、第8話から登場。トラック島の前線基地で、鎮守府の隠し玉として、人目を避けるように生活している。加賀曰く「その存在が隠され続けてきた、史上最強の艦娘」。
ヒールが高いとはいえ、他の艦娘より頭一つ高身長(駆逐艦・吹雪よりも頭半分大きい戦艦・金剛よりさらに頭一つ高い)で、原作よりもスタイルの良さ、良妻ぶりが強調されており、基地の台所を一手に引き受けているようだ。
海に出られないことを残念に思いながらも、その生活には納得している。しかし、吹雪の「大和さんを海に出してあげたい」という努力に、徐々に心を開き、前向きになっていった。
その後、MI攻略作戦の主力攻略部隊旗艦として11話で再登場。ついに初の出撃を果たす。まるでサクラ大戦のような出撃シーンは必見だが、テレビ版とDVD版では、基地のドックや大和の表情が多く描きかえられている。
最終回では、一旦は攻略成功に思えたMI作戦だったが、大和は攻撃続行を主張。赤城がその存在を示唆した「運命のくびき」を、大和も感じとっている節があり、続々と出現する敵艦隊に対して、苦戦しながらも、なんとか撃破に成功した。
テレビ版では、自分を長く島に閉じ込めてきた長門が救援に現われた際に、柔和な大和らしくない苦々しい表情を浮かべており、複雑な感情が見て取れる。DVD版では儚げな表情に描きかえられているが、ここはテレビ版のほうが自然に見える。
(というより、DVD版の表情が場違いすぎて、逆に不自然である)
劇場版では、より吹雪との密接な友情が描かれ、二人で語り合うシーンも多い。最後は真実探求のためにポイントレコリスに突入する吹雪を、敵の魚雷攻撃から文字通り身を挺して守り、大破した。
ちなみに、右利きのようである(軽巡洋艦・大淀と那珂は左利き。駆逐艦・陽炎は右利き)。また、地図上に正確に円を書いて見せるなど、けっこう器用なところもある。
空母・瑞鶴が主人公の小説「鶴翼の絆」二巻では、完全に目が死んだ状態で初登場。提督からの参戦の要請にもまったく応じず、ただこう言うだけだった。「私を沈めてください」と……。
瑞鶴は大和の絶望的な心の闇を払うことができるのだろうか……?
1941(昭和16)年12月16日に就役した、史上最大排水量の巨大戦艦。全長263m、全幅38.9m、基準排水量65,000トン、満載排水量72,809トン。46cm三連装砲3基9門をはじめとする空前絶後の装備群と、3000人以上の搭乗員を乗せることができた。
当時、老朽の戦艦しか所有していなかった日本海軍が計画した最新鋭艦で、マル三計画で二隻(大和、武蔵)、マル四計画で二隻(信濃、一一一号艦)を計画し、さらに改大和型、超大和型(紀伊、尾張)の構想もされていたが、実際に建造されたのは大和、武蔵、信濃(のちに空母に改装)だけだった。
艦名の由来はもちろん中世の日本の首都「大和」。妹の「武蔵(近世以降の日本の中心地/東京)」、「信濃(幻の松代遷都計画が実現していれば日本の新首都になるはずだった)」と合わせて、この姉妹に寄せられた期待がどれほど大きかったかがわかる。
その排水量に比べるとむしろ船体はコンパクトに作られている。司令部の当初の要望は、18インチ砲を積んだ上で30ノットのスピードを出すという無茶なものだったが、これでは全長277〜294m、20万馬力超と超巨大になってしまうため、スピードを27ノットに抑えた上で263mに落ち着いた。
(理由の一つには、アメリカの新型戦艦が25ノット程度の性能になるだろうと予測されていたこともある。また、大和は実はかなり燃費の良い設計だったのだが、それにしても広い太平洋でこれ以上の巨体を運用するには、燃料消費が莫大になりすぎた)
出力は15万3553馬力となっているが、過負荷最大出力はさすがの16万8000馬力で、これは空母・翔鶴型を上回って帝国海軍最大。しかし、大和は1基2万3500馬力程度を出せるタービンを8基搭載しており、計算上は18万8800馬力まで出せる可能性があったという(大和は「過負荷最大出力」の場合でも、実際には各ボイラーの9基のバーナーのうち、7基しか使っていない)。
実際に艦内放送で「現在29.3ノット」と聞いたという証言もあり(朝日放送「よみがえる戦艦大和」)、19万馬力ちかく出ればその数字もあながち非現実的ではない(前述のとおり、20万馬力あれば大和の巨体でも30ノット出る)。
1942(昭和17)年に九五式爆雷を10個搭載し、艦首にはパッシブソナーまで内蔵していた。当時の戦艦としては珍しく、対潜水艦用の戦闘力を持っていたことになる。
また、当初は「ハインマット装置」と呼ばれる非常に特殊な水上機収容装置を登載する予定だったが、水上機母艦・瑞穂での実績が芳しくなかったためか、登載は見送られた。
戦艦は自分の攻撃力にも耐えられるように装甲も設計されるが、大和も自身の46cm三連装砲の直撃にも耐えられるように超重装甲になっており、魚雷が命中しても乗組員が気づかないほどだった。事実、沈没の瞬間まで、大和も武蔵も完全に停止することはなかった。
大和型の上甲板には第一砲塔と第二砲塔の間に傾斜があり、「大和坂」と呼ばれた。この特徴的な傾斜は、同型の「信濃」が空母に改装されたとき、水平にする工事に手間取ったそうである。
海軍最大の隠し玉にして、最高レベルの国家機密だったため、予算も他の軍艦の建造費を偽装したり、改装費に紛れ込ませたりして無理やり計上された。海軍内でも、真のスペックは一部の人間しか知らされず、艦隊司令官すら主砲のサイズを「四〇糎(サンチ)」と報告されていた。
(現在、広島県呉市の「大和ミュージアム」に残された大和の設計図のコピーでも、46cm砲の主軸部分が空白になっており、その部分の設計図は発見されていない)
もちろん国民にもその存在は知らされず、戦中は長い間、戦艦・長門と陸奥が日本の象徴だった。大和が有名になったのは、戦後になってからである。
(余談だが、大和の建造費は当時の価格で1億3780万2000円で、これは現在の価値にすると2兆3645億円に匹敵すると思われる。意外に安いように思えるかもしれないが、日本の歳出が15億円の時代に、この金額の戦艦を三隻(大和、武蔵、信濃)も建造しているのだから、やはり一大プロジェクトであったには違いない。
昭和20年度の国家予算に対する軍事費の割合は、じつに73%にのぼっていた。ちなみに、平成26年度で5%)
しかし、真珠湾攻撃やマレー沖海戦などで、「航空機の攻撃で戦艦は簡単に撃沈できる」と証明したのは、ほかならぬ帝国海軍自身だった。大和は決戦兵器として作られたにも関わらず、一度攻撃されれば簡単には補充もできないため、最前線で戦うことはほとんどなく、戦歴は驚くほど少ない。
大和が参加した作戦は、ミッドウェー作戦、カ号作戦(支援)、戌一号作戦、渾作戦、あ号作戦、捷一号作戦、天一号作戦。
アニメでも登場したトラック時代には、支援作戦以外には参加せず、旗艦業務以外に大して仕事もなかったため、戦争中にも関わらず艦内は平和そのものだった。訓練こそ厳しかったものの(元搭乗員の方に言わせると「地獄そのもの」だったとか)、もともと艦内の生活設備は海軍最高レベルの快適さの大和である。
定期的に島に上陸でき、日本からの手紙も届き、艦内は冷暖房完備でいつでも27度。艦内のトイレも当時としては珍しく総て洋式の水洗トイレだった。軍楽隊の訓練もかねて下士官の食事まで音楽付き、月に1〜2回は甲板上の特設劇場で映画の上映まであったというから、そうとう贅沢な暮らしができたようだ。
居住性を無視した設計が当たり前の日本軍艦では嘘のようである(空母「赤城」が無茶な増設と病気の流行で「人殺し長屋」などと呼ばれ、「加賀」にいたっては特徴的な煙突の廃熱のせいで艦内の温度が40度以上もあり風紀も悪かったという)。
ガダルカナルなどでは凄惨な戦いが繰り広げられていたときだけに、陸軍からも、身内の海軍からも「贅沢すぎる」と非難されていた。
満州にあった高級ホテル「ヤマトホテル」にひっかけた「大和ホテル」というあだ名はこのときにつけられたもので、当時の松田千秋艦長は搭乗員の気を引き締めるためにたびたび勉強会を開いた。そのため「大和大学」というあだ名もある。
だが戦況が悪化してくると、大和も最前線に投入されるようになる。
レイテ沖海戦では、敵の空襲をものともせず米護衛空母を砲撃。この時、32,000mの距離から初弾を挟叉させ、アメリカ側からその砲撃手腕を評価されている。
そのまま前進しレイテ島の輸送船団を発見するものの、謎の反転でみすみす取り逃がした(いわゆる「栗田ターン」)。重巡・羽黒が食い下がるなかでの大和からの反転命令に、重巡・利根が従わずそのまま追撃しかけたが、羽黒が退いたために利根も撤退した。
「司令部が敵の状況を解っていなかったから」とも言われるが、この反転の理由は今でもわかっておらず、太平洋戦争最大のミステリーの一つとなっている。
この時の旗艦は当初は大和ではなく、重巡洋艦・愛宕だったが、愛宕戦没後に司令部は大和に移る。すると、戦闘艦橋は右側に艦隊司令部、左側に第一戦隊司令部が同時に陣取って、異様な雰囲気になっていたらしい。
日本軍はこの戦いで空母4、戦艦3、重巡6など多数の艦艇を失い、さらに撤退中に戦艦・金剛と重巡・那智も待ち伏せを受けて戦没した。特にこの戦いで姉妹の武蔵を失ったことは、大和乗組員たちを大きく動揺させた。
「嗚呼、我半身を失えり!誠に申訳無き次第とす。さり乍ら其の斃れたるや大和の身代わりとされるものなり。今日は武蔵の悲運あるも明日は大和の番なり」(宇垣纏「戦藻録」)
1945(昭和20)年4月には連合国は沖縄に上陸、大和は特攻を命じられる。沖縄の浅瀬に乗り上げ、自身が砲台となって撃ちまくるという作戦だった。
沖縄には強力な敵艦隊が待ち受けており「勝算などあるはずがない」と艦隊司令官・伊藤中将は猛反対するが、「一億特攻のさきがけになってくれ」という言葉で説得されたという。搭乗員には特攻作戦であることは伝えられなかったが、映画「男たちの大和」などでは、搭乗員も特攻を覚悟していた脚本になっている。
しかし、当時の海軍の暗号は米軍などに筒抜けになっており、大和の出撃も察知されていた。何度も転進して進路を変えるなどのかく乱も試みたが、沖縄に向かう途中の1945年4月7日、400機近い戦闘機の猛攻撃にさらされた。
12時45分から魚雷や爆弾を浴び続け、13時30分、副舵故障、14時20分左舷に20度傾斜し復旧の見込み無く、総員上甲板(総員退避命令)。14時23分、坊の沖岬に転覆、沈没した。戦死2740名。
なお、攻撃が集中したのが右舷か左舷かは、日米の記録によって異なる(日本側の報告では左舷、アメリカ軍の報告では右舷となっている)。
1945年8月31日、除籍。
「大和」の名を持つ艦としては二代目。初代「大和」は葛城型スループ艦二番艦で、日本初の鉄製軍艦である。「武蔵」はこのときも姉妹艦だった。
日清・日露戦争に参加した後、1935年に除籍。浦賀で少年刑務所の施設になっていたが1945年9月、台風被害で着底。最終的に1950年に解体された。つまり、二代目は初代より先立ってしまっていたのである。
さすがに「やまと」の名を海上自衛隊なども気軽には使えないのか、戦後、この名を継ぐ艦はない。
さぁ、戦艦大和です。日本人の男の子で、ドリルと蛇腹とヤマトに燃えないものはいない! ということで、私も大和は大好きですね。
それが女の子になった日にはあなた、も(以下、非常に長くなるので省略)。
この「艦これ」の大和は、なにより性格が良いのがいい。駆逐艦の雷など、「ダメ提督製造機」と呼ばれる艦娘はいますが、方向性としては鳳翔さんと同じく「俺の妻」的な感じですね。
妹の武蔵からあんまり尊敬されていないようですが(笑)、たまに漫画で見せるダメ姉なところも最高です。
私も広島県人ですので、呉市の大和ミュージアムには何度か足を運んだことがあります。そこには大和の1/10模型がデーンと置いてあるのですが、兵器の是非はとりあえず置いといて、「よくもまあ、こんなアホみたいにデカいもん作ったなー」と、見るたびに驚きます。
(ちなみに、主砲の46cm三連装砲は、一基で2760トンもあります。駆逐艦としては大型の秋月型の船体が2700トンですから、いかに巨大かがわかります)
大和一隻を建造するのに、一艦隊をまるまる作るだけの予算が吹っ飛び、さらに動かすと燃料代が吹っ飛び、停まっていても弾薬庫を冷却するのに結局金が吹っ飛ぶというウルトラ金喰い虫でしたが、大和だけじゃなくて武蔵も信濃も作ってるんだから、滅茶苦茶です。
大和は登場する小説や漫画によって多少性格がことなります。前述の「鶴翼の絆」では悲劇を体験したゆえの強烈な人間不信から、かなり後ろ向きでかつ複雑な性格になっており、瑞鶴は体当たりでその心をほぐしにかかります。また漫画「止まり木の鎮守府」では、どういうわけか「恥ずかしがりや」を通り越して「小心者」という性格になっていて、誰かが側で話しをしていると「自分のことを話題にしているのでは」と常にびくびくしており、友人の矢矧から呆れられています。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「大和・赤城と日本の軍艦」(大東亜戦争研究会/笠倉出版社)を参考にしています。
(C)DMM.com
(C)DMM.com
(C)DMM.com
むさし。「艦隊これくしょん」に登場する戦艦を擬人化したキャラクター。三菱長崎造船所生まれの大和型戦艦二番艦。
紅い目と動物の耳のようにまとめた髪、露出度の高い上半身と、なにより枠に収まりきらないほど巨大な艤装が特徴的。眼鏡は高性能な電探(電波探信儀)らしい。
ちなみに、武蔵と同じ場所で生まれた艦娘は攻撃力が高くなる傾向にあり(武蔵、霧島、鳥海、羽黒、隼鷹、名取など)、「長船(三菱長崎造船所)のメガネはみんな怒らせると怖いぜ?」と公式四コマでネタにされた。
また2016年4月現在、眼鏡をかけた艦娘は「望月」「巻雲」 「大淀」 「鳥海」 「武蔵」「霧島」「Roma」 「伊8」 「香取」と9人いるため、眼鏡艦隊を組むことも可能。
優雅な姉とは異なり、どこか武人然とした艦娘で「この武蔵の主砲、伊達ではないぜ」「くっ、いいぞ、当ててこい!私はここだ!」と、戦闘を楽しんでいるような一面がある。
一方で、料理のうまい大和と逆に食べるほうが専門のようで、時報のなかで皿うどん、やたらでかいハンバーガー(佐世保バーガー?)、カステラなど長崎名物を照れながら求めてくる。
ゲーム上で彼女がガバガバ消費していく資源の量を考えれば、不思議な趣味でもないが、はたして皿うどんをどれだけ食べるのかは気になる。
自分の最期に関わりのある後輩の摩耶や島風のことは心配しており、提督のことは「貴様」「相棒」と呼ぶ。
2013年11月1日の期間限定海域「決戦!鉄底海峡を抜けて!」で先行配信された報酬艦で、同海域のE5ゲージ破壊によるボーナスだった。
約8ヶ月の時を経て2014年7月4日、大型艦建造に実装された(7月4日=6月34日(むさし)だから?)。
建造での出現率は極めて低いものの、2015年3月に「武蔵発見」のニュースを記念して建造率がアップしたことがあった。
戦艦としての強さは「大和」と同等の超ド級、消費していく資材の量も超ド級のウルトラ腹ペコ娘。一戦闘で消費する資材は、空母最大の大食らい「翔鶴改二甲」の3倍、高速戦艦「金剛改二」の2.4倍、戦艦「長門」の2倍、駆逐艦「島風改」の12.2倍にあたる(改造するとさらに消費が悪化する)。もっとも消費の少ない「まるゆ」と比べたら……(183倍)。
アメリカ生まれの戦艦・アイオワ改や、長門改二など、大飯食らいが増えた現在でも、その消費量は圧倒的である。
普通のマップで安心して出撃させるなら、資材は5ケタは常に確保しておきたい……が、これでも足りないときがあるかもしれない。
雷装は「0」だが、素の火力が異様に高いため、夜戦でもハイパーズ
ハイパーズ
大井改二と北上改二のこと。魚雷戦特化の超攻撃型姉妹で、史実では世界でも二隻しか存在しない「重雷装巡洋艦(雷巡)」。
装備なし状態での雷装値上限は139。ここに甲標的を装備すればその時点で驚異の雷装値151であり、理論値では魚雷カットインのダブルクリティカルで924ダメージが出るため、夜戦だけなら文字通りの最強の存在である(攻略wikiより)。
(ただし、北上本人も言及しているが、攻撃力に秀でる分、防御力は紙である)
ただ、余りに強すぎるため、最近ではイベントのマップでは、正規ルートからはじかれることもでてきた(この二人と「木曾改二」の三人を同時に艦隊に入れていると、正しいルートに進めないことがある。2015年夏イベントE-6、E-7では、雷巡を一隻でも入れていると正規ルートから逸れるという厳しいことになった)。
つまり、武蔵は素の火力で(魚雷の専門家ではないのに)そんな最強姉妹と夜戦でタメを張れるのだ。
「ハイパーズ」の異称は、北上が改の時点で「スーパー北上様」と自称したことで、改二が実装されたときに「ハイパー北上様」と呼ばれるようになり、さらに同じ艦種の大井も含めて「ハイパーズ」と呼ばれるようになったことにちなむ。ちなみに、大井自身がスーパー、ハイパーに触れたことはない。
「艦隊これくしょん」では、末妹の木曾改二も「重雷装巡洋艦」となる(史実では計画だけで実現しなかった)。
ただ、史実では海戦の主役はすでに航空機の時代となっており、魚雷特化の大井と北上はほとんど活躍はできなかった。
北上は輸送任務が続き、魚雷を撃つ機会もないまま再改装で例の特攻兵器の母艦にされてしまう(これは「艦これ」北上も嫌がっており、運営も「特攻兵器は絶対に実装しない」と断言している)。終戦時まで生き残ったものの、呉軍港で大破しており、そのまま1946年10月に解体された。
大井も輸送任務が続き、フィリピンからインドネシア、ニューギニア、ソロモンと輸送船としてひたすら走り続けた。そして1944年7月19日、マニラからシンガポールに向かう途中、米潜水艦フラッシャーの攻撃を受けて戦没した。
なみの破壊力が出る。
レベル40と大和よりも20も低いレベルで改造可能だが、これは武蔵が大和よりも先に沈んでしまった史実の再現かもしれない。なお、改造すると「運」が下る。
イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後編)」を直前に控えた2018年2月1日、公式twitterより「大和型戦艦二番艦の改二改装も実装予定」とアナウンスがあり、2月9日、武蔵改二が全艦娘で初めて五つ目の装備スロットを持っていることが確定した。
そして2月17日、超々ド級戦艦の名にふさわしく、初物づくしの最強戦艦として降臨。改造Lv89、弾薬9900、鋼材9600はいずれもこれまでのトップ、一回の改装に設計図を三枚要求されるのも初、新型砲熕兵装資材を要求されるのも初、もちろん5スロット装備も初(補強増設を施せば6スロットまで運用が可能)。
そしてその性能は運以外の全ての面で姉・大和改を上回り、最強の名をほしいままにする。とにかく5スロットのインパクトはすさまじく、装備の制限が緩和されたこともあって、応用次第では火力300のモンスターにもできるし、あらゆるカットインをハイレベルかつ高威力で併用できたりと、とてつもないことになる。とにかく「何でもできる」ため、提督の「艦これ応用力」が最も試される艦娘である。
耐久力も異常に高くなり、ケッコンカッコカリ済みの武蔵改二を一撃で大破に追い込めるのは港湾棲姫最終形態と集積地棲姫くらいしかいない。
ただし、高性能の代償として、資材の消費量は改造前よりさらに悪化。なにせ攻略wiki曰く「伊勢(戦艦)、Warspite(戦艦)、Гангут(戦艦)が束になってもまだ足りない」。
なお、武蔵改二はイラストではわかりにくいが、ちゃんと眼鏡をかけている。また改造前後でグローブが変わってるが、以前のグローブは武蔵を慕う駆逐艦・清霜がもらいうけ、決戦modeで着用している。
2015年1月のアニメには本人は登場しなかったが、放映時期がちょうど「武蔵発見」のニュースにわいていた時期とかさなったためか、テレビ版のみ「大和の抜錨シーンで武蔵の艦首を思わせる建造物」が登場する(DVD版では書き換えられている)。
テーブルトークRPG「艦これRPG」では、追加艦娘としてデータが登場。防御よりのステータスだが、それでも驚異の火力&装甲力と、味方の防御の要となる特殊アビリティ「威風堂堂」「艦隊の盾」を持って深海棲艦に立ちはだかる。……が、自身の行動力が極端に低い(行動の小回りがきかない)という致命的な弱点もあり、上級者向けのキャラクターとなっている。
(意外だが、大和のほうがより攻撃的なアビリティを持っている)。
三菱長崎造船所にて1938(昭和13)年3月29日起工、1940(昭和15)年11月1日進水。1942(昭和17)年8月5日に就役した、史上最大排水量にして、日本海軍が建造した最後の戦艦。大和型戦艦二番艦。
同型の戦艦には信濃、一一一号艦がいるが、信濃は完成前のミッドウェー海戦(正規空母を四隻失った)を受けて急遽空母に改装され、就役後わずか10日で戦没(正確には、完成直前に横須賀から呉に回航されている途中に米潜水艦に撃沈された)。一一一号艦は起工された直後に解体され、戦艦・伊勢、同・日向の航空戦艦への改装用の資材に流用されたため、大和型四隻、改大和型一隻、超大和型二隻、と計画された中で、戦場に出たのは大和、武蔵の二艦のみだった。
ちなみに、同時期に同造船所では後に空母隼鷹となる客船「橿原丸」も建造されていた。
基本的なスペックは大和と同一だが、機関出力は15万馬力で、15万3553馬力の大和にやや劣る。これは、突貫工事のために機関工事の精度が落ちてしまったためとの説がある。
ただ、民間船建造の経験の豊な造船所だったため、内部の調度品は大和よりも優れていたという。また大和の建造時に明らかになった問題も解決していたため、旗艦業務には何の問題もなかった。……ただし、このためにただでさえ膨大な建造費(大和型一隻を建造するのに、国会議事堂が六軒建つほどの金がかかる)が、さらに駆逐艦一隻分上乗せされたが。
宇垣纏参謀長曰く「大和に比して、当司令部の意見に従ひ改善されたる点、相当多し」。
そのトレードマークともいえる46cm三連装砲(大型の駆逐艦よりデカい!)は呉でしかつくれなかったため、わざわざ専用の輸送船を建造して呉から運ばれている。この輸送船は、のちに改大和型で載せるはずだった51cm砲も運べるように設計されており、海軍が改大和型を作る気満々だったことがわかる。どこにそんな金があったのかともかく。
呉でブロック工法で建造された大和と違い、武蔵は陸上のドックで建造された。軍事機密のカタマリの大和型の巨体を、坂の町・長崎で建造するというのだから、その秘密を護るために様々な苦労があったようだ。
その巨体を隠すために漁業用のシュロが使われたのだが、このためだけに海軍が全国からシュロを買い占めることになった。むろん理由を堂々と言うわけにもいかず、悪質な買占め事件として漁業関係者から抗議の声があり、警察が動く騒ぎにまで発展した。
それだけのことをやっても、やはり長崎の高所からは丸見えだったようで、市民の間では「山のような船がいる」と噂になり「お化け」「魔物」と呼んでいた。
進水式のときにもエピソードがあり、その超重量のため、なんと対岸に乗り上げる危険性があった(しかも、その対岸にあったのはよりによって英国・米国の領事館である)。艦尾に重量物を積載してなんとか重さを相殺したらしいがそれでも一般住宅に床下浸水があったとか。
しかも進水式の日には防空演習として市民の外出をいっさい禁止し、憲兵や警察、海兵隊1800人を動員する物々しさで行われた。皇族の伏見宮博恭王でさえ、式場の内は軍服、外では平服に着替えさせられたという。
武蔵進水後もドックはシュロで隠されていたが、その造船所で夜に火災が起こり、巨大な船影が浮かび上がって市民を驚かせた。市民は「武蔵がもう一隻いる」と噂したが、これは後の空母「隼鷹」だった。
1943年1月、大和から旗艦業務を受継ぐが、その後山本五十六、古賀峯一両長官が相次いで戦死し、後を継いだ豊田副武長官は一度も武蔵に乗っていない。当時の日本の軍艦は兵士の居住性など無視した設計が当たり前であったが、武蔵の艦内設備は大和と並んで当時最高級のものだった。幹部仕官は月に一度は洋食のフルコースであり、上等水兵は一日米三合。ラムネのどころかアイスクリームの製造工場まであり、ベッドで眠れるなど、「大和ホテル」にひっかけて(やっかみ半分に)「武蔵御殿」と呼ばれた。
海軍では、機械化による肉体労働の減少や、決まった作業しかしないことによる筋肉の使い方の偏りを避けるために「海軍体操」を実施していたのだが、初代艦長の有馬馨大佐がこの海軍体操を熱心に推し進めたこともあって、「武蔵体操学校」をいうあだ名もある。
甲板を黒に近いねずみ色にしていたことから、「艦娘」武蔵が褐色肌になったと思われる。その汚れが目立たない色のために掃除がおろそかになりがちだったという説がある。「艦これRPG」で、武蔵の個性として「×入浴」「×整備」があるのは、このせいだろうか。
トラック諸島に進出したものの、換えのききにくい新鋭の戦艦を最前線には出せないと判断されたのか、金剛などの老朽艦が活躍するなか、武蔵は指揮を執るだけで長く前線には出ず、日本とトラックを往復する日々が続く。
1944年2月、トラック陥落後、3陸軍上陸部隊と5000トンの物資を積んでパラオに到着。
3月29日、潜水艦「タニー」の攻撃を受けて戦死者7人を出した。
二日後、古賀峯一大将が事故で殉職した「海軍乙事件」に伴って旗艦の任を解かれ、日本に戻った。
1944年4月、修理をかねて改装し、副砲を撤去して高角用砲台が設けられたが、砲自体はレイテ海戦まで間に合わなかった。
1944年6月19日のマリアナ沖海戦が初陣となったが、時代はすでに航空戦が主体となっており、大戦艦の活躍は少なかった。海軍は大和、武蔵の両戦艦を盾として前面に押し出すも、米軍はこれを無視して後方の空母部隊に攻撃し、空母・大鳳、翔鶴、飛鷹が轟沈した。
そして、1944年10月のレイテ沖海戦の前、ブルネイで塗装を一度総て塗り替えているが、これがなぜかピカピカのド派手な鉄鼠色だった。将兵からの評判も当然悪く、「艦長四代、副長二代の死に(四二)装束」「武蔵は囮艦なのか?」といわれた。
猪口艦長は大和の能村副長に「大和も一緒に外絃を塗りなおそう」と誘ったが、「作戦が終わってから」と断られている。
そして10月24日10時26分、レイテ戦勃発。やはり塗装が悪目立ちしすぎたか、開戦から5時間、武蔵は敵の攻撃を一身に受け続ける。自身の猛攻撃で敵を道連れにしながらも、日本側の推定にして魚雷20発以上、爆弾17発以上、至近弾20発以上……世界の海戦史上最大にして空前絶後の被害をこうむりながら、なお6ノットの速度を維持し、米軍をして「モンスター」と言わしめた。
+「武蔵」当事者たちの証言(かなりグロいので閲覧注意)
作家・吉村昭は武蔵を「戦争という狂気の中に生まれた奇怪な怪物」と評した。
「武蔵」の名を持つ船としては三代目。
初代はアメリカの税関監視艇局(現在の沿岸警備隊)で使われていた350トンの帆船「キワニー号」で、日本政府が1868年11月に購入して「武蔵艦」と命名したが、その3か月後の1869年2月22日、品川沖で停泊中に失火で炎上・沈没した。
二代目は初代大和と同様、葛城型スループの一隻。1888年に竣工し、日清戦争に参戦した。測量艦としても活動し、1925年に日本海の海底で発見した地形に「武蔵堆」と名づけられた。
1928年に除籍され、小田原の少年刑務所の宿泊船として1935年まで使用された。
武蔵がどこで沈んだのかは、長い間不明だった。駆逐艦・朝霜が「東経122度41.5分、北緯12度48分」と記録していたが発見はされず、「潮流に乗っていまでも深海を漂流している」という「リアル深海棲艦」な都市伝説まで生まれた。
しかし2015年3月、シブヤン海の水深1000mの海底で、ポール・アラン(マイクロソフト共同創業者)により船体の残骸が発見され、艦首の写真が公開された。
詳細な沈没地点は現在未公表だが、これから調査研究が進んでいくことになるだろう。
また2015年5月、武蔵が主砲を放つ瞬間を捉えた写真が発見され、毎日新聞に発表された。46cm砲の発射の瞬間を捉えた写真の発見は、世界初である。
「私はこの70年という時間を考えたときに、太平洋戦争が本当に忘れられていく時間があるんですね。
これが、忘れてはいけない、本当に改めて戦争を考えなくてはいけないというメッセージを、私たちに強く与えてくれたんだというふうに考えています」(大和ミュージアム/戸一成館長。武蔵発見のニュースに際して)
さあ戦艦武蔵です。繊細な姉・大和と比べて細かいことを気にしない豪快なお姉さん。そのわりに時報ではデレてくるので、その可愛さが人気の元かもしれません。
武士然としているのは、剣豪・宮本武蔵からのイメージか? しかし、同じく古武士風ながらお姉さん風を吹かせる重巡洋艦・利根と違って、こちらはどっしりと構えた安定感が魅力。(利根は媒体によっては、妹・筑摩に依存しまくりなダメ姉であることも多いので(笑))。
イラストではその圧倒的なバストを両腕で持ち上げるという 極めてけしからん ポーズのため、姉よりも巨乳に見えますが、実は同じくらいのボリュームらしいです。
以下余談。今年(2015年)は戦後70年という節目ということもあってか、戦争・軍艦に関するニュースを良く見ます。個人的には大分の団体が、米軍が撮影した呉空襲の映像を発見した(利根や榛名が映っているらしいが)ことが驚きでしたが、最大のニュースはやはりこの「武蔵発見」のニュースでしょうね。
艦体の映像には、すでに資料にはないはずの機銃が映っていて、模型業界は戦々恐々とか。
また極めて私事ですが、レイテ島では、私の母方の曽祖父が陸軍所属で若くして戦死しています。彼らにとって、国とは、戦争とは一体なんだったんでしょうね。一度あって、聞いてみたかった。
■閉じる
※この記事は、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「Wikipedia「鳳翔」」を参考にしています。
(C)DMM.com
2017年新春モード (C)DMM.com
ほうしょう。ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」の登場人物の一人。鳳翔型軽空母一番艦。
空母としては最もレアリティが低く、搭載機の数も全空母最少の19機と少ないが、これは鳳翔が世界で初めて最初から空母として設計された空母であるため、要するに「旧世代艦」であるためと思われる。
実験艦として空母のあり方を研究するために様々なデータを提供した、まさに全空母の母のような存在であり、ファンからの愛称は「お艦(おかん)」。
レアリティが低いだけあってか入手が容易で、1-3、1-4、1-5、2-1と、序盤の多くの海域でドロップするが、ここを過ぎるととたんにドロップしなくなる。任務で赤城が入手できていない人にとっては、最初に目にする空母かもしれない。
改造前は搭載機19機と少ないが、改造後はゲーム補正で42機と倍増する。これでも龍驤改の43機よりも少ないが、スロット配分が平均的なため、一点特化、バランス型と様々な使い方ができ、2スロットに特化した龍驤とは扱い方がだいぶ異なる。
2015年8月15日のアップデートで搭載された新システム「艦載機熟練度」と抜群に相性が良く、空戦が連続する1-4などでは、もともと優れたコストパフォーマンスで艦載機を実践錬度にたたき上げてくれる。
コストの重い空母勢の中にあって、消費が非常に軽いという空母の良心。とくに修理時の消費資材の少なさが尋常ではなく、例え大破しても消費鋼材が80を超えない。燃料も50も食わないという軽巡なみの軽さである(さすがにケッコンカッコカリができるレベル(99)を超えると、入渠時間が12時間を越える)。
その雰囲気から、二次創作では小料理店など自分の店を持っているとされていることが多いが、千歳の時報が実装された際、「鳳翔さんのお店にいってみましょうか」となんと公式化してしまった。
秘書艦に任命すると、提督の世話をかいがいしくし、その様はまさに新妻そのもの。イラストの雰囲気もあいまって、「良妻空母」「良妻軽母」と呼ばれることも。2014年1月22日のアップデートで追加ボイスが実装され、新妻感が大幅にアップし、多くの提督を轟沈させた。
「俺の嫁」と言われる艦娘は多いが、「俺の妻」と呼ばれる艦娘は鳳翔くらいのものだろう。
ちなみに、イラストのワンポイント柄の和服にタスキ掛け・胸防具無しの装いは、弓道における女性の礼射(改まった場で行う射)のスタンダードスタイル。これが許されるのは高段位(おおむね五段以上)の射手さんである。
担当CVは洲崎綾氏、イラストレーターはしばふ氏。
2015年1月のアニメでは、第四話で島風の逃避先の一つとしてワンシーンのみ登場。このとき、あまりの若々しさからこれまた「新妻」と呼ばれた。
漫画や小説などでは、鎮守府の中で小料理店や居酒屋などを経営していることが多く、提督や艦娘たちの相談相手として小さくない存在感を持っている。昼は間宮が甘味どころを、夜は同じ店で鳳翔が居酒屋をしているという設定の作品もまま見られる。
同じ時期に産まれた龍驤が艦隊のボケ役に回ることも多い中、その龍驤としんみりと酒を傾けているシーンは、グッと来るものがある。
最初から空母として設計され竣工した艦としては、世界初の航空母艦。他の艦種からの改装空母は先例があるため(イギリスの「フューリアス(軽巡洋艦からの改装空母。1917)」「アーガス(世界初の全通甲板を持つ客船からの改装空母。1918)」など)、このような細かいジャンル分けとなる。
大正時代の八六艦隊計画で計画された艦で、由良、鬼怒、阿武隈らと同期にあたる。当時は「空母」という言葉がなく、鳳翔は「特務艦」として予算が計上された(仮称船名第七号特務船)。
艦名は当初「龍飛(たっぴ)」が予定されていたが、実際には1919年に「鳳翔」と命名されている。
1922(大正11)年12月17日就役。船体は浅野造船鶴見造船所、艤装などは横須賀海軍工廠で建造された。この際、イギリスから派遣されたウィリアム・フォーブス・センピルらの軍事技術団(センピル教育団)が、空母デッキの建造技術などを指導した。
排水量10,500トン、全長180.8メートル、全幅22.7メートル、機関出力は30,000馬力。
建造当初は起倒式の3本煙突と、安定性強化のため当時の新技術であった須式船体動揺安定儀を採用した。全通形式の飛行甲板のために8cm高角砲2門は甲板内に引き込み式としたほか、アイランド構造の艦橋を持っており、右舷に艦橋と煙突を集中させたことから、新造時から近代空母の雛形としての形状を成していた。
鳳翔型二番艦として当初「翔鶴」が計画されていたが、中止された。後の翔鶴型とは叔母と姪のような関係になる。
コンパクトな船体だが、空母黎明期の数々の問題を一つ一つ潰した功績はきわめて大きく、後の殆どの空母にその教えが受継がれた。
またこう見えてもバリバリの正規空母であり、赤城、加賀、龍驤ともに戦前の第一航空戦隊、第二航空戦隊を支えた。
日本初の正規空母のため、その業績の多くに「日本初」という冠詞がつく。
後に撤去されたが、完成当初は甲板上に大きな艦橋があり、このため発着艦の難度が極めて高かったといわれる(初めて着艦に成功した者に三菱から賞金が出た)。
この賞金を手にしたのは、元英軍のテストパイロット、ウィリアム・ジョルダン元大尉だった。1923(大正12)年2月22日である。これが、日本空母への着艦に成功した初の例でもある。帝国軍人としては、吉良俊一大尉が3月16日に成功している(なお吉良大尉は、着艦ミスによる航空事故の第一号でもある)。
ただ、あまりにコンパクトな船体のために、なんと航空機用のガソリンタンクが増設できなかった。このため、ガソリンは石油缶に別に積めていたのだとか。艦内は当然ながら火気厳禁であり、煙草どころかライターの持込まで制限された。
1923(大正12)年11月19日、加賀型戦艦・加賀と天城型巡洋戦艦・赤城の空母改装が正式に通達され、航空母艦として登録された。同日附で空母・翔鶴(初代)の建造中止が決定し、翔鶴は艦艇類別等級表より削除された。
1932(昭和7)年、加賀と供に上海事変に派遣、2月5日、所属する第三艦隊の航空機が帝国航空機として初の撃墜スコアを挙げた。
1940(昭和15)年11月15日、空母・龍驤、鳳翔と駆逐艦・羽風、秋風、太刀風という戦力で第一艦隊麾下に第三航空戦隊(司令官角田覚治少将)が編制された。
このあと龍驤は第四航空戦隊へ編入され、三航戦には瑞鳳型航空母艦・瑞鳳が編入された。1941(昭和16)年8月11日時の編制は、空母・瑞鳳、鳳翔、駆逐艦・三日月、夕風だった。この頃、呉軍港では大和型戦艦・大和の艤装工事が進んでおり、鳳翔は大和の傍に停泊して諜報活動から同艦を守った。
(ただ、鳳翔に比べて大和が巨体すぎて、あまり意味がなかったとも言われる)
同年9月12日に軍令部が内示した「昭和17年度海軍戦時編制」によれば、秋月型駆逐艦3隻(秋月、照月、初月)で第25駆逐隊を編制し、第25駆逐隊は空母・鳳翔および特設航空母艦2隻と「第七航空戦隊」を編制予定であった。だがこの編制を実現する前に太平洋戦争が勃発したため、鳳翔が秋月、照月、初月と実戦に参加する事はなかった。
太平洋戦争開戦時は、長門らの主力戦艦と供に桂島に停泊し、南雲機動部隊を迎えるべく、対潜警戒にあたっていた。
1941(昭和16)年12月8日、南雲機動部隊の主力空母6隻(赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴)は真珠湾攻撃を敢行、山本五十六連合艦隊司令長官は第一艦隊の戦艦長門、陸奥、伊勢、日向、扶桑、山城及び第三航空戦隊(空母・瑞鳳、鳳翔、駆逐艦・三日月、夕風)と護衛駆逐艦(駆逐艦・若葉、子日、初春、初霜、有明、夕暮、白露、時雨)等を率いて瀬戸内海を出撃した。
機動部隊収容のためという名目だったが、特に何もせず、対潜哨戒を実施しつつ小笠原諸島附近で反転した。
12月10日、鳳翔は哨戒機収容のため戦艦部隊から分離して風上へ向かい、駆逐艦3隻と共にそのまま行方不明となった。翌日になっても鳳翔との連絡はつかず、長門乗艦の宇垣纏連合艦隊参謀長は「そんな馬鹿げた事があるものか」と呆れている。
この時の鳳翔は小笠原諸島東(戦艦部隊から500浬)の地点まで離れており、鳳翔舷側の起倒式アンテナは波浪でもぎとられていた。
12月13日、豊後水道を通過。ところが鳳翔入泊を護衛していた駆逐艦早苗が米潜水艦(実際には存在せず)を発見して爆雷攻撃を開始する。呉では鳳翔沈没の噂が流れており、鳳翔艦長は山本五十六連合艦隊司令長官から「水戦司令官となった気分だどうだった」と笑顔で迎えられたという。
だが、実戦としては1942年6月のミッドウェーへの出撃が最後となった。
6月3日、艦隊からはぐれていた川内と磯波を発見、艦載機で艦隊まで導き、同11日、再び艦隊からはぐれた川内を発見し、艦隊まで導いている。
6日午前には、雷撃処分された飛龍の最後を看取り、その最後の姿を写真に撮影した。
以降は練習空母として内地に留まることになる。
鳳翔は旧式とはいえ、「三式一〇型着艦拘束装置」や「空廠式三型滑走制止装置」といった最新型の着艦装置で近代化改修を受けており、合成風力さえ得られれば最新式の航空機でも発着艦が可能だった。
日本初の着艦を成し遂げた一〇式艦上戦闘機の時の縦索式制動装置に始まり、フュー式、萱場式、呉式、三式と日本で採用されたほぼ全ての着艦装置(制動装置)を装備した事があり、特に最後の改修では後部の呉式制動装置を残したまま中央部を三式制動装置に改造したおかげで、九三式中間練習機から流星に到るまで、当時運用されていた全ての艦上機を受け入れる事が可能な唯一の存在だった。
外洋航行能力を失ったせいで、激戦に駆り出されることなく瀬戸内海に浮かび続け、二度の呉軍港空襲でも大きな被害を受けず、終戦時にほぼ無傷で残存した数少ない艦船であった。
終戦直前には、大破着底した大淀や利根から25mm機銃をかき集め、防空要塞と化していたらしい。
戦後は延伸した飛行甲板を撤去して外洋航行能力を取り戻すと、1946年8月まで復員輸送艦として約四万人の将兵と民間人を南方から日本へと連れ帰り、退役。
9カ月後の1947年5月1日までに、大阪の日立造船、築港工場にて解体された。
娘達の生と死を見届け続けた「全ての空母達の母」は、全ての役割を終え、自分が開いた日本の空母の歴史を自ら閉じるかのように、一人静かに娘達の元へ旅立っていった。
「鳳翔」という艦名は四字熟語の「龍飛鳳翔」から。この言葉は「天子・英雄(=龍鳳)」が「立ち上がる(飛翔)」様を表したものである。
「鳳翔」という名前を持つ艦としては二代目。初代は1869(明治2)年に長州藩がイギリスに発注し、政府に献上した砲艦である。
戦後、この名を継ぐ艦はないが、スタジオジブリの映画「風立ちぬ」に登場している。
さあ、ファンから愛されてやまない艦娘「鳳翔」さんです。まずすいません、この項目、「艦隊これくしょん攻略wiki」と「Wikipedia - 鳳翔 -」のほぼ丸写しになっちゃいました。
鳳翔さんといえば、ファンの間ではすっかり「その細腕で鎮守府の台所を支える若女将」として、やんちゃな駆逐艦たちに手を焼いたり、提督や足柄などをやんわりたしなめたりと、間宮とともに裏方のエースとしての地位を確立している気がします。
一方で、空母として最古参ということもあってか、「パソコンが苦手」「ロボはみんなガンダム」「ゲーム機はみんな「ピコピコ」」など、流行にまったくついていけてない、ほほえましい一面を見せることも……(註:二次創作界隈の話です)。
若い艦娘たちに話を合わせてノリツッコミを見せたりする龍驤と、どこでこんなに違ってしまったのか……。やっぱり、大正生まれと昭和生まれの違いでしょうか?
私、実はVita版をやりこんではみたんですが、鳳翔さんに出会えなかったんですよね。なので、アーケード版では少し意地になってプレイしまくり、ようやく邂逅することができました。
残念ながら劇場版には登場できませんでしたが(だよね?)、その点、コミックアンソロジーなどで脳内補完を十分にしておき、アニメ二期に期待しましょう。
■閉じる
■閉じる
発売年 | タイトル | メーカー | 機種 |
---|---|---|---|
1987 | SWAT | 東映動画 | ファミコン |
1987 | デジタルデビル物語 女神転生 | ナムコ | ファミコン |
1990 | 大航海時代(ROM版) | 光栄 | MSX2 |
1992 | アクスレイ(AXELAY) | コナミ | スーパーファミコン |
1992 | アクロバットミッション | テイチク | スーパーファミコン |
1992 | ワールドヒーローズ | ADK | ネオジオ |
1997 | DESIRE | イマディオ | セガサターン |
1997 | K-1 リベンジ ファイティングイリュージョン | エクシング・エンターテイメント | プレイステーション |
1997 | アサルトリグス | ソフトバンク | セガサターン |
1997 | ウキウキ釣り天国 - 人魚伝説 - | テイチク | プレイステーション |
1997 | シルエットミラージュ | トレジャー/ESP | セガサターン |
1997 | デジタルピンボール ラストグラディエーターズVer.9.7 | KAZe | セガサターン |
1997 | ブレス・オブ・ファイアIII | カプコン | プレイステーション |
1997 | 三國志4 with パワーUPキット | コーエー | プレイステーション セガサターン |
1997 | 信長の野望・天翔記with パワーアップキット | コーエー | プレイステーション セガサターン |
1997 | 森高千里渡良瀬橋 / ララ サンシャイン | セガ/オラシオン | セガサターン |
1997 | 熱砂の惑星 | 伊藤忠商事 | プレイステーション |
1997 | 風のノータム | アートディンク | プレイステーション |
1998 | ポケット将棋 | ボトムアップ | ゲームボーイ |
1998 | モータルコンバット&モータルコンバット2 | アクレイムジャパン | ゲームボーイ |
1998 | 釣り先生 | Jウィング | ゲームボーイ |
2003 | SuperLite 2000 シューティング サイヴァリア MEDIUM UNIT | サクセス | プレイステーション2 |
2003 | SuperLite 2000 パズル おえかきパズル | サクセス | プレイステーション2 |
2003 | アウトモデリスタ U.S.-tuned | カプコン | プレイステーション2 |
2003 | スロッターUPマニア2 告知の極! ジャグラースペシャル | ドラス | プレイステーション2 |
2003 | ドラッグ・オン・ドラグーン | スクウェア・エニックス | プレイステーション2 |
2003 | わがまま☆フェアリーミルモでポン! - 対戦! まほうだま - | コナミ | ゲームボーイアドバンス |
2003 | 激闘プロ野球 水島新司オールスターズVSプロ野球 | セガ | ゲームキューブ プレイステーション2 |
2007 | ガイフレーム | ハドソン | Wii(バーチャルコンソール) |
2007 | チェルノブ | パオン | Wii(バーチャルコンソール) |
2007 | 沙羅曼蛇 | KONAMI | Wii(バーチャルコンソール) |
2007 | 燃えろ!! プロ野球 | ジャレコ | Wii(バーチャルコンソール) |
2008 | D.Gray-man - 奏者ノ資格 - | コナミ・デジタルエンタテインメント | プレイステーション2 |
2008 | DOUBLE CLUTCH | スパイク | プレイステーション3 |
2008 | ONE PIECE - アンリミテッドクルーズ エピソード1 波に揺れる秘宝 - | バンダイナムコゲームス | Wii |
2008 | theresia - テレジア - Dear Emile | アークシステムワークス | NintendoDS |
2008 | あつまれ! ピニャータ2 : ガーデンの大ぴんち | Microsoft | Xbox360 |
2008 | インフィニット・アンディスカバリー | スクウェア・エニックス | Xbox360 |
2008 | ストラングルホールド | サクセス | プレイステーション3 |
2008 | スポア・クリーチャーズ | エレクトロニック・アーツ | NintendoDS |
2008 | セガエイジス2500シリーズVol.33 ファンタジーゾーンコンプリートコレクション | セガ | プレイステーション2 |
2008 | ダブルクラッチ | スパイク | Xbox360 |
2008 | 学研 ムー編集部監修 超常現象リサーチファイル | 学研 | NintendoDS |
2008 | 星空のコミックガーデン | ディースリー・パブリッシャー | NintendoDS |
2013 | DuckTales: Remastered | Microsoft | Xbox Series X/S Xbox Xbox360 XboxONE (Xbox Live Arcade) |
2013 | ジョイメカファイト | 任天堂 | Nintendo3DS (バーチャルコンソール) |
2013 | ずっといっしょ | ハムスター | PSP(初代PSアーカイブス) プレイステーション3 プレイステーションVita (初代PSアーカイブス) |
2013 | ブランチ☆パニック! | フライハイワークス | Nintendo3DS(配信専用) |
2013 | リンクの冒険 | 任天堂 | WiiU(バーチャルコンソール) |
2013 | 悪魔城ドラキュラ | KONAMI | WiiU(バーチャルコンソール) |
2014 | Destiny | ソニー・コンピュータエンタテインメント | プレイステーション3 プレイステーション4 |
2014 | inFAMOUS First Light | ソニー・コンピュータエンタテインメント | プレイステーション4 (配信専用) |
2014 | NARUTO - ナルト - 疾風伝 ナルティメットストームレボリューション | バンダイナムコゲームス | Xbox360 プレイステーション3 |
2014 | チェインクロニクルV | セガ | プレイステーションVita |
2014 | ニコリのパズル4 - へやわけ - | ハムスター | プレイステーション4 (配信専用) |
2015 | オクトダッド - タコと呼ばないで - | Young Horses | プレイステーションVita (配信専用) |
2018 | NBA 2K19 | 2K | XboxOne(配信専用) Nintendo Switch プレイステーション4 |
2018 | V-Rally 4 | Bigben Interactive | XboxOne(配信専用) |
2019 | DISTRAINT : Deluxe Edition | ラタライカゲームス | XboxOne(配信専用) |
2019 | モノクロームオーダー - アイゼデシルの裁定者 - | ケムコ | プレイステーション4 (配信専用) |
2020 | Tamiku | ラタライカゲームス | XboxOne(配信専用) |
2022 | The Chicken Quiz | Webnetic | プレイステーション5 |