普段は普通の女子高生
(SNKハイスクールコレクション)
とうどう・かすみ。藤堂竜白の次女(※1)で、藤堂流古武術の継承者(※2)。藤堂流古武術に誇りを持ち、よく言えば純真で何事にもまっすぐで一生懸命、悪く言えば融通のきかない性格をしている。一度「こう!」と決めたら他のことが目に入らなくなってしまう一面があるようだ。
将来の藤堂流古武術、第十七代当主になる存在だが、普段はコロッケ好きで明るい普通の女子高生である(※3)。
※1
ウェブAIコンパニオン「Cici」による香澄のプロフィールによると、
「藤堂竜白(リョウ・サカザキ)の妹」
……という、複雑な立場になっている(2024年5月現在)。
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※2
ただ、資料によっては「藤堂流古武術+合気道」となっている。
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※3
父親のことをかなり深く尊敬しており、誰と話していてもナチュラルに父親の話題を出す癖があるようだ。同時に藤堂流への思いも強く、2019年の「どきどきファイターズ」でデートの場所に道場を選ぶと、延々と「重ね当て」の修行をさせられた上に、自然と竜白の自慢話を追加してくる(この「自慢話」の元ネタが分かる人は、かなりディープな藤堂フリークである)。
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サカザキ父子に敗れ、行方不明となった父・竜白を探して、本人も放浪を繰り返している。
「龍虎の拳 外伝」で初登場した際には、竜白の手がかりと敵討ちを求めて、メキシコのグラスヒル・バレーを訪れた。リョウ・サカザキを探し回ってやっとのことで闘うも、母・志津子のとりなしで勝負なしとなり、リョウに鉢巻を託し、再戦を約束して日本に帰国した。
その後も「KOF」に参加するなど、各地を飛び回っているが、父の行方は知れないようである。とりあえず訪れた土地で父の行方を尋ねるのが癖になっているようだが、英語は苦手のためか、まったく会話にならない時もある。しかし、本人が気にしている様子はない(※4)。
「SVCカオス」では、よりによってレッドアリーマー(悪魔)やツキヨノヨルオロチノチニクルフイオリ(絶賛暴走中)にまでたずねまわり、話が通じないと逆ギレしている。
また、「君はヒーロー」で異世界に転移したときは、そこがどこなのか確認する前にリョウに似た道着の男性を発見してひと悶着おこしている。
※4
ただし、英語版の有志によるSNKWikiでは、なぜか真逆のキャラクター性が強調されており、
「She had a relatively sheltered upbringing so she doesn't always know how to react to society's standards」
(彼女は比較的保護されて育ったので、社会の基準にどのように反応すればよいのかよく理解しているとは言えない=まだ社会的常識がない)
「English Proficiency - As of Art of Fighting 3, it is heavily implied that she can speak some conversational English, due to living outside of Japan」
(英語の習熟度 - 「ART OF FIGHTING 3」の時点では、彼女は日本国外で生活しているため、ある程度の日常会話レベルの英語を話すことが示唆されている)
「Kasumi is said to be learning English as a second language. This can be seen throughout various games that Kasumi appears in」
(香澄は第二言語として英語を学んでいる。これは、香澄が登場するさまざまなゲーム全体で示唆されている)
などと記述されている。
ただし、香澄が意思疎通に悪戦苦闘していたグラスヒルバレーのあるメキシコでもっとも一般的な言語はスペイン語であり、香澄はスペイン語に苦労していただけで、英語は普通に話すことができるはずだ、という解釈も(いささか強引さは感じるが)できないわけではない。
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長年探している父親・竜白とは、「ミレニアムファイト2001(CAPCOM VS.SNK2)」で一度再会を果たしており、「KOF2002」の日本ステージでは共に参加チームの応援に徹している。
その竜白を打ち負かした極限流一派のことは、時間も場所も関係なく襲撃するほど一貫して敵視しており、「極限流の偵察が日課」と自分で言っている。しかし、なぜかユリ・サカザキとは友人関係にある(ときもある)。
作品によってユリへの態度はかなり差があり、リョウやロバートとセットで一方的に敵視していることもあれば、密かなライバル視に留まっていることもあるし(KOFオールスター)、ともにチームを組んでいることもあるし(KOF2000)、映画を一緒に見たり愚痴を言い合える仲の良い友達の時もある(KOFクロニクル)。
ユリの空手があまりにもアレンジされており、正統的な極限流とは認めづらいこともあると思われるが、一方で同じくアレンジを加えているロバートに対しては敵意を向けているため、性格的なものもあるのだろう。
ユリのことは「ユリさん」と呼び、ユリからは「香澄ちゃん」と呼ばれている。
1964年3月29日生まれ。「龍虎の拳外伝」時、16歳。日本出身。身長154cm、体重45kg。3サイズは75-54-74(後、75-54-78)(※5、※6)。
※5
「KOF'96 NEOGEO COLLECTION」での自己紹介では、スリーサイズ紹介の時にものすごく嫌がり、自分のスタイルについて「別に気にしてませんから!」と怒って断言している。
話は変わるが、「KOFオールスター」では「DEAD OR ALIVE 5」からのゲストキャラ「楽園の天使・かすみ」との間に「同名異人!」という絆バフがある。まったく関係ないが、DOAかすみは身長158cm、3サイズはB89-W54-H85。
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※6
恐らく世界一有名なAI「ChatGPT」による紹介では、
- 1968年5月29日生まれ。
- 身長164cm、体重49kg。
- 血液型B。
- 好きなものは見回り(「茶道、武道全般」となる時もあり)。
- 嫌いなものは犬(「乱暴な人、わさび」となる場合もあり)。
- 代表的な技に「覇気斬」「飛翔白麗斬」(「覇気投げ」「天覇封神斬」「虎牙破斬」などになる場合もあり)。
- 初登場は「リアルバウト餓狼伝説スペシャル」。
- (2024年5月現在)
……いったい、誰と混ざっているのだろう……。
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好物は、学校の帰り道にある肉屋のコロッケとナポリタン(龍虎の拳外伝)。パフェなどのスウィーツも好きな模様(「KOFクロニクル」)。
趣味はホラービデオ鑑賞で、同じ趣味を持つ「DEAD OR ALIVE 5」のマリー・ローズと交流がある(「KOFオールスター」)。得意スポーツは合気道と弓道で、学校では合気道部に所属しているが、右図のように弓道のケースのようなものを持っているイラストもあるので、弓道部と合わせて所属している可能性もある。
苦手なものは、母親仕込みの稽古。時折、神社の巫女や占い師などのアルバイトもやっているようである(「Days of Memories」シリーズ)。
大切なものはいつも帯から下げているお守りで、誰からもらったかは絶対に言わない。
ヒーロー学園に転入以降、相撲部を設立した雛子に対抗して古武術部を開こうと奔走する(「君はヒーロー」)。
父親の藤堂竜白が広島県出身なので、香澄もその可能性がある。「龍虎の拳外伝」における威勢の良さは、広島人特有の気風の良さかもしれない。
ただ威勢が良い反面、恥ずかしがり屋である可能性も示唆されている(
※7)。
※7
「KOFオールスター」に「ハッピーバレンタイン・香澄」として出演した際に、「恥ずかしがり屋の少女の心」というコアを所持している。「通常攻撃で与えるダメージ6%ダウン、超必殺技で与えるダメージ12%アップ」という効果があった。
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戦いの場には常に白胴着に紺の袴、紅白の鉢巻で挑む(この鉢巻は藤堂流の修行を初めた時に姉の瑞穂にもらったもので、瑞穂自身が使用していたもの。瑞穂は香澄が藤堂流の修行を始めたのと同時期に格闘技から身を引いたようである)。
初登場時は黒(もしくは紺)のロングヘアーをストレートに伸ばしていたが、「KOF'99」から髪型をポニーテールにするようになり、その後はタイトルによってストレートだったりポニーテールになったり、ポニーテールでもロングの時やセミロングの時があったりする。
胴着の袴の着用法も出演作によって異なり、基本的に他流派の合気道や古武術とは一致しないので、香澄か藤堂流のオリジナルかもしれない(香澄の衣装は合気道と弓道衣の合体アレンジに近く、弓胴衣で袴の下に巻く帯を、合気道の手法で袴を穿いた上に弓道の手法で巻いている(と思われる))。
「龍虎の拳外伝」(1996)の脱衣KOでは胴着は破れてもTシャツは破れないが、yujinのカプセルトイ「KOFコレクション」(2005)では、インナーにブラジャーの代わりに「さらし」、ショーツのかわりに「ふんどし」を着用していることが分かる。しかし「君はヒーロー」(2017)では胴着の下にシャツを着ずにブラジャーをつけている。気分の変化でもあったのだろうか。
ユリとは違う意味でタイトルによって少し性格が異なり、頑固一徹な「龍虎外伝」に比べて、「KOF」シリーズではだいぶ性格が丸くなっている。ただ「空手のあやし方は知っている」「藤堂流は無敵」と断言するなど、強気な一面はそのままだ。
「KOF'96」以降のユリとの友人関係については疑問を呈する声もあるが、生真面目な香澄と明るく無邪気なユリとでは、案外凸凹コンビで気が合うのではないかと思われる。明るいユリに毒気を抜かれた香澄が、なにかある都度、振り回されているのではないだろうか。
(はっちゃけた性格の姉と、しっかりものでツッコミ体質の妹、といった雰囲気をどうしても想像してしまう(※8)。
※8
スペイン語版Wikipediaでは「KOF2000」のとき、ユリが「女性格闘家チーム」に加わることに不安を感じていたが、大会を円滑に進めるためにあえて受け入れ、これは香澄を精神的に大きく成長させた、とある。
一方で「女性格闘家チーム」の同僚である不知火舞の衣装や言動を快く思っていない、という記述もある。「KOF'96」時点では舞と香澄の関係は良好ではなかったが、優勝賞金をキングの弟ジャンの治療費にあてるため、試合では真面目に闘っていた、とある。
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香澄、後ろ、後ろー!(KOF2002UM)
ただ、「KOFオールスター」で水着になった際(「まぶしい海の香澄」)には、なぜか四条雛子とジョン・フーンに対して「嫌な感じ」という絆バフを持っており、気になる人間関係の一端が明らかになっている。また「希望を唄うほたる」との間には「同病相憐れむ」という意味深な絆バフがある。
通常の状態では、家族を探して旅を繰り返しているという似たような境遇からか、双葉ほたると普通の親交がある。
また英語が苦手なためか、常に英語で話すキングとは意思疎通が難しく、実はちょっと苦手にしている(ちょっと怖い)という解説がある資料もある。
一方で「龍虎外伝」でのエンディングから、リョウには執着があるようで、「外伝」の後、リョウが日本に行ってから何らかの進展を見せる可能性があるものの、新作の内容が不透明な現在、その展開は未だ謎に包まれている(※9)。
※9
スペイン語版Wikipediaでは「リョウは香澄にとってライバルであると同時にスパーリングパートナー」となっており、香澄がサウスタウンの極限流道場をちょくちょく訪れている可能性が示唆されている。
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「KOF2000」以降、公式のストーリーではキングがリョウの嫁候補になりつつあるが、香澄をリョウの嫁に推すファンも多く、キングと香澄がライバルとして扱われる二次創作も多い(たいてい、ユリが状況をややこしくする。また、ユリ自身が加わって四角関係になったり、なぜか凄い漢・不破刃や如月影二が参戦する場合がある)(
※10、
※11)。
※10
「KOFオールスター」には、他キャラクターとの人間関係で能力や状況が大きく変化する「絆バフ」というシステムがある。香澄も、制服やサンタコスプレ、道着に水着と多くの役どころで登場するが、「'96」香澄と「'96」リョウとで「稽古」というバフがあるのみで、残念ながら二人の間に恋愛関連で絆バフはない。香澄もリョウも、お互いライバルという視点しか持っていないのだろう。
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※11
ただし、香澄本人は知らないと思われるが、父親の藤堂竜白は、香澄の婿に「ストリートファイター2」の人気キャラ、エドモンド本田を迎えようと考えているようだ。「CAPCOM vs.SNK2」の勝利デモより。ただ、「Days of Memories」では海堂狂也のことを気に入って似たようなことを言っていたらしく、わりと誰でも良いのかもしれない。
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「KOF'98UMOL」のイベント「アイス大作戦」の広告塔に借り出された時には「なんで私がこんなことをしているのだろう」という怒りと迷いが表情に浮き出ていた(※12)。
「KOF ALLSTAR」でもクリスマスの不毛なアルバイトを強制されている(?)様子がカード化している(※13)。
また「SNKギャルズアイランド」シリーズでは水着で街を歩かされたり、「SNKオールスター」のストーリーモードでは、なんと武装したギース・ハワードの手下を率いて極限流道場を襲撃、「あなたたちを殺したくはない! サウスタウンから出ていきなさい!」と叫ぶというトンデモ展開となった。
戦闘スタイルは、対地、対空、空中からの重ね当てが牽制の中心となる。「龍虎の拳外伝」ではスピードと特殊なさばき動作を持つ。
「KOF'96」から当て身投げを使うようになるが、竜巻槍打とふっとばし攻撃、超重ね当てがかなり強く、攻めキャラと化した。
「'99」「2000」では個人的にあまり強いキャラではないという印象があり、「KOF11」も同様だが、空中重ね当てが強力。
「KOF'98UM」「KOF2002UM」ではリーチが短いものの、それまであまり強力ではなかった連続技が強化されている。
なお、香澄を演じる舞台女優の弓雅枝氏も、香澄と同じようにアメリカで道に迷って怖い思いをしたことがあるらしく、「あのときトイレの場所を教えてくれた方、保護してくれた警察の方、どうもありがとうございました。私はいまも元気です」と語っておられる(サイトロン・アンド・アート攻略ビデオ「龍虎の拳外伝」)。
担当声優は「龍虎の拳 外伝」「KOF」「SVCカオス」では弓雅枝氏、「KOFオールスター」では田辺留依氏(※14)。
※14
ウェブAIコンパニオン「Cici」に「藤堂香澄 声優」と質問すると、
「藤堂香澄の声優に関する情報はありません。(中略)彼女の声優については公式には設定されておらず、ゲーム内でのセリフや声は存在しません」
……と、血も涙もない回答をされる(2024年5月現在)。
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家族は、父・竜白、母・志津子、姉・瑞穂。父親のことを尊敬している一方、母親にはまったく頭が上がらないようで、自分が母親仕込みの稽古を苦手なことが母の耳に入ることをなにより恐れている。
両親はかなり早くからゲームに登場していたものの、姉の瑞穂は表舞台には現れず、「病弱」という設定以外は、長らく謎の存在とされてきた。
だが、恋愛シミュレーション「Days of Memories - 恋はグッジョブ! -」にて、ついに瑞穂の出演が確認された。香澄と会っていない状態で香澄の家に電話をすると、瑞穂が電話を取ることがある。
姉・瑞穂のことは「お姉様」と呼んでいるようだ。きっと普段も敬語で接しているのだろう。
アンチ極限流チーム、
おこさま、
極限流空手、
キング、
グラスヒルバレー、
最強女性チーム、
四条雛子、
女性格闘家チーム、
不知火舞、
ちょうヒロインチーム、
道着少女、
道着同士、
藤堂竜白、
どきどきファイターズ - Valentine with you -、
友達、
ふんどし、
マネージャー、
マリア、
大和撫子、
リョウ・サカザキ