ユリサカ用語集 -タ行

ダーク
SNK開発用語?

「ストリートファイター2」で、小足払いを連打して容赦なく相手を気絶させること。
「サムライスピリッツ」開発中、スタッフは開発の参考にしようと「ストリートファイター2」(カプコン/1991)を真剣に遊び込んでいた。通常では「ハメ」や「マナー違反」に当たるようなプレーを全て解禁した「何でもアリ」ルールで、全キャラを研究するためにキャラクターをサイコロで決めることもあったらしい。
 ある日、この「ダーク」でアダチヤスシ氏にハメ殺された福井智章氏が、自分の席に戻ってムスッとしたまま張眉怒目だったが、しばらくして突然立ち上がると「怒りゲージやーーーーー!!!!」と叫んだ。これが「サムライスピリッツ」における「怒りゲージ」の誕生の瞬間である。

第一滴血
状態・拳皇命運

「拳皇命運」(中国/2018)内で、3vs3で入り乱れて戦うミニゲームで最初にリタイアしてしまったプレイヤーに与えられる称号(?)。英語のナレーションでは「First Blood」と言っているようだ。
 なおこのゲーム、HPがゼロになっても数秒後には復帰が可能。相手側のシンボルを二つ、最初に破壊したほうのチームの勝利なのだが、ただでさえ3vs3の乱戦のうえにシンボルがやけに硬く、ステージも広いので、なかなか勝負がつかない。
 なお、まがりなりにも格闘家どうしのチーム戦のはずなのだが、火炎瓶やら爆雷やら物騒なアイテムが登場し、相手を爆殺するユリの姿などもまれに見ることができる。

火炎瓶

ダイエット
BGM・龍虎の拳2・最強ファイターズ

「龍虎の拳2」「頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS CAPCOM」「KOF R-1」「KOF R-2」における、ユリのテーマ曲。ここでは「Diet」とあわせて解説する。
 アップテンポで元気な曲調が素晴らしい。「ちゃっちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃちゃっちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃっちゃちゃ」で、たぶんファンには通じる。
 採用された作品数でも分かるとおり、様々なアレンジバージョンがあり、「KOF2002」では、女性格闘家チームのテーマ曲にもなっている。

 アーケード版「龍虎の拳2」では途中に「ワン、ツー、ワン、ツー」という合いの手が入る。スーパーファミコン版「龍虎の拳2」では、なんと言っていいかよく分からないが、妙に「うねっとした」ようなアレンジになっている。
KOF'98 アンリミテッドマッチ」でのアレンジでは女性の声(たぶん生駒治美さん)で「UP!DOWN!UP!DOWN!」「Let's Diet!」と入り、「ザ・キング・オブ・ファイターズ京」のアレンジではやはり女性の声で「オーイェー!」と、まるでクラブミュージックのような合いの手が入る。
キング・オブ・ファイターズR-2」ではネオジオポケットという環境もあっていわゆる「ピコピコ」だが、「ダイエット」らしさは十分に出ている。
KOF2002」版では、重厚さがアップし、ストリングが強調されたアレンジが印象的。「SNKヒロインズ」版ではなぜかスローアレンジになっており、全体的にのっぺりした印象を受ける。

 管理人の最も親しみのあるPS2版の「KOF11」でのアレンジでは、男性の声で「揉んで〜、吸って〜、揉んで〜、吸って〜、ワンツースリーフォー!」と聞こえる。
 たぶん英語の違う単語が空耳でそう聞こえるのだと思うが、どう聞いても「吸って揉んで」にしか聞こえない(そして一度聞こえたら、もう別の単語には聞こえない)。どこをダイエットさせるつもりなのか。

「ザ・リズム・オブ・ファイターズ」というリズムゲームで配信された際には、「「龍虎の拳2」からの出展」ということで「KOF11」アレンジ版が配信され、後に「NEOGEO ver.」として「龍虎の拳2」版が配信されるという、よく分からないことが起こっている。まぁいつものやっつけ仕事

「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」格闘ゲーム部門36位、第二回アーケード部門271位獲得。

Diet空耳

大円振蹴り
通常技・特殊技・KOF・CAPCOM vs SNK

「KOF'94」の避け攻撃、「KOF'96」「CPACOM vs SNK」の遠距離立ち強キックのこと。「円振蹴り」は上半身を倒してのハイキックだが、この技は頭を動かさないミドルキックである。
 実際にやってみるとわかるが、滅茶苦茶難しい技である。

「円振蹴り」「大円振蹴り」

 なお「KOF'96」のユリはなかなかクセの強い技が多い。後に特殊技「昇燕」になったのは、「96」の垂直ジャンプ弱キック。

円振蹴り

大根切り
裏技・龍虎の拳

 PCエンジン版の「龍虎の拳」でのみ遊べるミニゲーム。
 PCエンジン版はアーケードカード専用で、アーケードカードを使わずにゲームを始めようとするとリョウ、ロバート、ユリの三人によるフルボイスの警告コントが見られるが、それを振り切ってリセットして更に二回繰り返すと、この「大根切り」を遊ぶことが出来る。

 ゲーム中の「ビール瓶斬り」の瓶が大根に変わったようなイメージのミニゲームで、頭上で回転するルーレットを上手く合わせて止めると、大根も上手くカットすることができる。
 失敗する可能性も高く、上手くいかないと大根を弾き飛ばしたりしてしまうが、ルール自体はゆるく、なかなかゲームオーバーにはならない。
(ゲーム失敗時には「大根の収穫に失敗しました」というシュールなメッセージが流れる)

ビール瓶切りやめて、お兄ちゃん! このゲームは、このゲームは……

鷹岬諒
人物・グループ

 たかみさき・りょう。茨城県出身の日本の漫画家。土浦第一高等学校、名古屋大学卒業。
 1963年8月14日生で、漫画家としてデビューする前に、生命保険会社に就職が決まっていたという異色の経歴を持つ。大の動物好きで、また格闘技の観戦やモータースポーツも趣味としている。
「KOF'94」の漫画化の際には「コミックゲーメスト」版を担当。「KOF'94外伝」として1994年から1996年に渡る長期連載となった。
 当時は格闘ゲームのキャラクターの多彩さを楽しみながらも、「なぜアテナを三連勝させない!?」「紅丸を負けさせるな!」など、読者からの意見に恐怖していた時期もあったそうである。
 その苦労の成果か読者人気は高く、「KOF'94外伝」の続編にあたる「KOF G(ギガ)」(「KOF'96」の漫画化)も1997年から担当した。「KOF'94」以外にもゲームの漫画化の仕事が多く、近年では「ポケットモンスター」や「ロックマンエグゼ」「デュエルモンスターズ」等のコミカライズがある。
 オリジナルの代表作である「ももいろ討鬼伝 モモタロウくん」は、子供向けの漫画雑誌「コロコロコミック」で連載していたにもかかわらずパンチラ、ブラチラなど当たり前のきわどい性描写連発の問題作で、連載中は毎月のように読者(の親)からクレームが殺到したそうである。また、単行本発売の際「とらのあな」で初版特典がついたのもコロコロコミック初の快挙。

■鷹岬諒Twitter → 「鷹岬諒
■鷹岬諒Pixiv → 「鷹岬諒
■鷹岬諒公式サイト→ 「R.T. Works - The Official Web Site of Ryo Takamisaki

女性格闘家チームデニス・ジェナムドージョー・ハイブリッド事件ブリティッシュ・ボクシング・クラブユナイテッド・キングダム・サブミッション・アーツ・ジムロンドン柔術アカデミー

タクマ・サカザキ
人物・龍虎の拳・KOF



(直筆サイン)


若き頃のタクマ。リョウにそっくり。
(「ロマーリオの幸福」/天獅子悦也)

 漢字表記では坂崎拓馬。日本出身の空手家、総合格闘技家、実業家。そしてリョウ・サカザキとユリ・サカザキの実父。
 サウスタウンの裏社会や格闘技界に大きな影響を与えた極限流空手の創始者にして、現在でも多くの格闘家から敬意と脅威とを抱かれる高名な格闘家である。

 若い頃のエピソードには謎が多いが、日本で半ば道場破りのような武者修行の旅を続け、そのまま世界に飛び出して放浪していたらしい。
 時代を考えれば、タクマの青春時代は太平洋戦争から戦後へと続く、日本がもっとも混乱した時代であり、敗戦による極貧、すさまじい復興、そして高度経済成長へ、もっともパワーと野心のあふれる時代でもあった。
 しかし、タクマのパワーは勤勉な社会生活には収まりきらず、ひたすら拳ひとつで己を磨き続けた。

 タクマがイタリアでの修行中に病にかかり、瀕死の状態に陥ったことがあるが、この際に彼を助けたのが、後の生涯の友人となるアルバート・ガルシアの執事である。この時の恩返しに、タクマはアルバートの護衛達に自分の格闘技を伝授し(まだ「極限流」という名称がなかった頃である)、以降もアルバートのボディガードをしたり、息子のロバートの面倒を見たりするなど、30年にわたる親交がある。

 世界中を転戦する中で、ロマーリオ、草薙柴舟、藤堂竜白、ジェフ・ボガード、ガンイルなど多くの格闘家と親交を結び、また怨恨を買ってきた。中でもサウスタウンの実力者リー・ガクスウと死闘を演じて以降はガクスウが「最強の虎」と呼ばれたのに対し、タクマは「無敵の龍」と呼ばれ高名を博した(この戦いは引き分けに終わり、タクマは胸に大きな傷を負った)。
 漫画「ロマーリオの幸福」(天獅子悦也)では、ロマーリオの杖を用いた特殊な格闘技「シチリア式スチレット」を一目で見抜いているので、その他にもありとあらゆる格闘技の知識を持っていると思われる。

 1950年代後半、アメリカ人女性のロネット・サカザキと結婚。日本に帰国し、1957年に長男リョウ、1961年に長女ユリが生まれる。
 1965年、一家で渡米。サウスタウンに居つき空手道場を営むが、8月2日、ロネットとドライブ中に交通事故に巻き込まれ、妻は即死。自らも瀕死の重傷を負った。
 退院はしたもののすさんだ生活を送るようになり、まもなく妻の仇を追い求めて子供たちの前から姿を消した。
 両親を同時に失ったリョウとユリは生活苦に陥り、タクマの開いた道場を手放さざるを得なかった。

 その後、Mr.KARATEと名乗り、サウスタウンの裏社会で「不敗の格闘家」として知られるようになり、数々の組織から狙われるようになる。その勢力のひとつであったMr.BIGは、タクマの娘ユリを誘拐し、Mr.KARATEことタクマを無理やり支配下に置き、自らの勢力拡大に利用しようとした。
 このとき、Mr.BIGの部下たちに「気」を用いる戦闘術を教えたらしい。
(なお、タクマがMr.KARATEと名乗っているときにつけている天狗の面は、元はギース・ハワードの所有物である)

 このユリ誘拐事件は、長男リョウとアルバートの長男ロバートの活躍によって解決。Mr.BIGの最後の刺客として現われたタクマは、リョウ(もしくはロバート)と死闘を繰り広げ、人生で初となる敗北を喫した。
 このときまで実に約30年、彼は不敗であったと思われる。
(漫画版「龍虎の拳」(天獅子悦也)では、25歳のギースに「地上最強の男」と呼ばれており、実際に睨みと闘気だけで多数の暴徒を圧倒したり、ギースを子ども扱いしたりと、強者の多い漫画の中でも一人、異次元の存在感を見せつけている)

 この事件のあと、リョウやロバートと和解。ユリに格闘技の基礎を教える一方、極限流空手の再興に心血を注ぎ、改めて表の世界に進出した。
 一時期は格闘家として引退を決意したものの、大人しく指導者におさまるような性格でもなく、世界各地に道場を建設する一方で自らもキング・オブ・ファイターズなど様々な大会に挑む。

 裏社会時代に確立した不敗の名声は格闘技界では絶大であり、著名な格闘家たちはもちろん、秘密結社の関係者や裏社会の大物まで、極限流空手とMr.KARATEの名を知り、警戒している。
(意外にも、ハイデルンとは居酒屋で意気投合して友人になった)

 格闘技者としては質実剛健な当て身技のほか、特に「気」を用いた大技に秀で、これらの技を使わせればまだまだ若い世代にかなう者はいない。
(漫画版「龍虎の拳」(天獅子悦也/新声社)では、若かりし頃の藤堂竜白の大技「重ね当て」を「未熟と言う他はない」と断じ、覇王翔吼拳で逆に彼の道場を半壊させている)
 また琉球空手や古流武術など、他の格闘技からも技術を貪欲に吸収しており、自分と「極限流空手」を高めるためにはどのような努力も惜しまない。
 この体質・性質は、娘のユリが強く継承している。

 誘拐事件のあと、ユリから「空手を習いたい」と懇願されたときには、基礎だけ教え、あとの指導はロバートに任せている。
 基本的に自分の目が届くところにユリを置いておきたいようで、初期KOFではユリの参加そのものに反対し、時にはユリを自分のチームに入れるために強硬手段におよぶこともあり、ことあるごとに親子げんかに発展している(※1)。
 タクマがユリの実力を認め始めたのは近年に入ってからであるが、それ以前でもユリが大会で対戦相手となったときには容赦しないという言動もある。


策謀の一例。

 いつからか長男リョウのライバルの一人、キングの実力に目をつけ、リョウの結婚相手にして極限流空手の後継者を得ようとしている。
 その策謀……というにはややお粗末だが、キングを慕うユリやロバートの協力もあり(ロバートは面白半分に見えなくもないが)、活動が功を奏して、キングはほぼリョウのプロポーズ待ちと言えるほどに彼を強く意識している描写がある。
 その一方で娘に思いを寄せるロバートのことは面白くない目で見ており、ロバートのプロポーズ作戦をたびたび妨害しているようだ(※2)。

「KOF'94」以降は極限流空手の海外展開に力を入れてメキシコや台湾に支部を設立したほか、「KOF13」以降は実業家として飲食店の経営の乗り出しており(残念ながら最初のソバ屋は潰してしまったが(※3))、サウスタウンに開店した「極限焼肉」が大盛況の模様である。

 1931年2月4日生まれ。身長180cm、体重70kg(龍虎2)→88kg(KOF'99以降)。血液型O。趣味はソバ打ち。
 大切なものは二人の子供、門下生、極限流空手。好物は白米、味噌汁、青粒、酢大豆。好きな言葉は「百戦錬磨」。好きな色はオレンジ色。
 師の存在は明らかにはなっていないが、尊敬する「心の師」がいるようだ。なお、身長180cm、体重88kgは火引強と同サイズ(設定の登場はタクマの方が先)。

「CAPCOM vs.SNK」で「極限流空手道場日本支部」が登場しており、彼が時期は不明だが日本で道場を営んでいた可能性が示唆されている。この場合、アメリカで道場を開く前に日本に弟子がいたことになる(※4)。

 タクマの出生地を推定することは困難だが、国籍は日本であり、漫画「龍虎の拳2」(天獅子悦也)では「アメリカ海軍基地(ベース)の近くで育ったサムライの家系」とある。戦後の日本で米海軍基地があるのは、神奈川県横須賀市、同県厚木市、山口県岩国市、長崎県佐世保市であり、この四か所のいずれかで育ったのではないかと推定される。

 また、タクマがリー・ガクスウとの戦いでどのような負傷をしたかは明らかにはなっていないが、漫画「龍虎の拳2」(天獅子悦也)では、リョウとの戦いの最中に動きを崩した如月影二の様子を見て、(自分の胸の古傷を押さえながら)それをリー一族に伝わる秘技「扁枯穴」(打ち抜き方で相手を半身不随にする時期をコントロールできる秘孔)であると一目で看破したので、彼もガクスウに扁枯穴を突かれた可能性が高い。

 人間としてのタクマ・サカザキはどこまでも「一格闘家」であり、それ以上でもそれ以外でもないと思われる。もちろん、父親・家庭人としての感情も責任感も強くあるだろうが、少なくとも「父親」としては、ユリを育て上げたリョウとは異なる人種であった。
「自分を助けてくれるのは自分の力のみ」という確固たる教育信念があったとはいえ、タクマはリョウに「極限流空手」しか教えることが出来なかったが、リョウはユリに「極限流空手」以外のものを教えることが出来た。
 彼は常に最強にして不敗の格闘家ではあったが、最高の家庭人とは言いにくい面があった。
 だがタクマの場合、その責任のすべてを本人の資質に求めるのは酷であろう。彼は自分の置かれた境遇の中では常に責任を果たしてきており、周囲の状況に左右され続けてきたからである。
 彼の生涯で失敗と呼べる判断はただ二つ。「極限流空手」を生み出したこと。そして、妻の死に際して子供たちを捨てたことである。
「KOF13」では、それまでロングだった髪をバッサリ切ったユリに対して、驚きとも怒りともつかぬ感情をぶつけているが、リョウ曰く「過去に見捨ててしまったユリに対して負い目があり、髪を切るほどの大事件がユリに起こったのではないかと気が気ではなくなって取り乱した」とのこと。

 だがその失敗も、息子のリョウに、自ら教えこんだ極限流空手において敗北したことで購われた。家族を崩壊させた原因が「極限流空手」なら、崩壊後のサカザキ家に活路を与えたのもまた「極限流空手」だからだ(「卵か先か、鶏が先か」という議論になってしまいそうだが)。
「龍虎の拳」以降、「KOF」でややはっちゃけ気味になっているのも、「世代」という重荷をリョウやロバート、そしてユリが継承したことで、すでに自分の時代ではないことを彼本人が理解していることもあるのだろう。
 すでに彼は「語る」側ではなく、「語られる」側の人間である。それゆえに不敗のMr.KARATEも、「SVCカオス」や「KOF13」のときのように「伝説」と呼ばれる地位にあるのだ。
 実業家としての彼がどのように語られていくかは、今後の活動を静観するしかない。

「KOF'94」では、必殺技「飛燕疾風脚」のヒット後に追撃が可能で、気絶確定の恐怖の連続技があった。
「KOF2000」では宇宙の衛星兵器から地上に放たれたビーム攻撃を覇王至高拳でかき消す、という人知を超えた技を披露。
「KOF NEOWAVE」のデモ画面では、イラストレーターの個性的な絵柄により、バンド「マキシマムザホルモン」のメンバー・マキシマムザ亮君にそっくり、と言われることも。
「ネオジオバトルコロシアム」では操作キャラクターとしては登場しないが、一条あかりの超必殺技「劾鬼・百鬼夜行」の妖怪パレードにちゃっかり混じって最後を走っている。
 また漫画「えすえぬ家の人々」(IKa/エンターブレイン)では、「株式会社ばとるころしあむ」の営業部員・坂崎として登場。ある目的を持って格闘大会「ばとるころしあむ」を開催し、自分も「みすたーからて」として出場したが、途中で敗戦してしまった。
「KOFクロニクル」のクロニクルモードではKOFの歴史が変わっており、「KOF'94」ストーリーに当たる部分でルガールに挑戦・洗脳されて息子たちの前に立ちはだかる。

 なお、上記のように「極限流空手」を立ち上げた偉大な空手家なのだが、「THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR」に「'98タクマ・サカザキ」で登場したときには、

 いや、これはさすがにまずいやろ、ネトマさん。

 担当声優は、

  • 坂井貴行(貝出啓)氏(ゲーム「龍虎の拳」)
  • 津田英治氏(「龍虎の拳2」以降のゲーム)
  • 丸山壮史氏(「KOFオールスター」)
  • 大塚芳忠氏(ドラマCD・電撃CD文庫「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94」)

Mr.BIG援護攻撃ガルシア財団ギース・ハワード極限の光極限流空手極限流の基本キングサウスタウンサカザキ一族全真拳組織天狗面の男伝説の招き猫藤堂竜白リョウ子・サカザキリョウ・サカザキロバート・ガルシア

タコ
プロフィール・苦手なもの

 軟体動物頭足綱のうち、八腕型目、コウモリダコ目の総称。日本人ならたぶん知らない人はいない、八本足の海生生物。
 生息地域・深度は様々で、日本近海では約40種が確認されている。世界では年間25〜35万トンの漁獲量があり、そのうち約60%を日本人が消費している。日本のように生で食べる風習がある国は稀で、ユダヤ教でははっきりと食べてはいけない動物とされており、キリスト教やイスラム教でも一部の教義では禁忌に触れると考えられている。
 無脊椎動物では初めて「道具を使う」という概念があることが2009年に発見されている(ココナッツの欠片や二枚貝、人工物などを防御に使う)。また2021年11月、イギリス政府は「エビやタコ、イカにも痛みの感覚がある」と認定し、動物福祉法案の保護対象に、頭足動物や十脚甲殻類を追加することを決定した。

 ユリのプロフィールには必ず登場する「苦手なもの」だが、下記の「タコみたいな男性」にもあるとおり、ユリのタコへの嫌悪感は過去のトラウマからくるイメージ的なもので、「MI」シリーズのアルバ・メイラの刺身嫌いとはやや趣が異なる。
 ……と、最初は思っていたのだが、「THE KING OF FIGHTERS '96 NEOGEO Collection」のユリ自身によるプロフィールによると、「(嫌いなものは)タ〜コ〜。ぐにゃぐにゃしてて気持ち悪いでしょ〜」と言っているので、ひょっとしたら誘拐事件に関係なくユリはこういう類の生物が苦手なのかもしれない。
 ……のだが、初期KOFのスタッフは他のチームの作ったキャラクターの設定に関して徹底的に無知なので、どこまでが原作オリジナルでどこからがKOFオリジナルか、正直、真相は闇の中である。

 ユリが体質的にタコが食べられないかどうかは不明だが、自ら進んで食べることもないと思われる。

タコみたいな男性トラウマ克服!

タコみたいな男性
プロフィール・苦手なもの


言葉通りにイメージするなら、こういう男性?

「龍虎の拳2」で、ユリ・サカザキがプレイヤーキャラクターデビューして以降、プロフィールに必ず登場するユリの嫌いなもの。
 この言葉だけだとどんな男性なのか想像しづらいが、ユリの場合は「スキンヘッドの男性」のことである。
 17歳の時にMr.BIGに誘拐され、以降、彼のスキンヘッドがトラウマになっているようで、ことあるごとに「ハゲはいや」と発言しているし、「CAPCOM vs.SNK」に登場したときも「もーなんでこっちの人(カプコンキャラ)ってスキンヘッドなオジサンが多いのぉ!?」と文句を言っている。
 もっとも、「CAPCOM vs.SNK」のカプコン側のスキンヘッドというとダルシムとサガットくらいだが、もしかしたらソリコミハゲやモヒカンまで範疇に入ってしまうのかもしれない。

 ちなみにそのダルシムはヨガを極めた高僧で、自由自在に手足を伸ばすことができる(設定によれば、体重まである程度自由に変えることができる)。
 そのタコを連想させるスキンヘッドと極端な軟体ぶりは、ユリにとっては悪魔の権化のように映るのか、ダルシムはユリに勝利したとき、
「おぬし、少々私を恐れすぎでは」
 と、かなり困惑を見せている。火神アグニの加護を受けた聖者ダルシムにとっては、ユリの反応は不本意なのかもしれない。

(少し話がそれるがこのダルシム氏、スト2の企画段階では「ナラダッタ」という名前で、その設定は彼の息子に受け継がれた)

 海外版「KOF2001」のプロフィールでは「スキンヘッドの男性」ではなく「people who look like an octopus(タコのように見える人)」となっており、これだと本当に右図のクトゥルフ神話に出てきそうな人間になってしまう。ユリでなくても、よほど特殊な趣味の人でない限り好きにはなれないのではないかと思われる。

 ちなみに「KOF MAXIMUM IMPACT 1」では、「キャラクターをニュートラルモーションのままで長時間放っておくと、髪の毛のパーツがだんだんずり下がる」というものすごいバグがある(「KOF MAXIMUM IMPACT MANIAX」でも可能)。
 ただし本当に長時間であり、およそ24時間放っておくと前髪がアゴ髭みたいになり、数日放っておくと一定の場所から髪が引っ張られるように伸びる。
 キャラによってはスキンヘッドに見えなくもないため、ユリにとっては恐怖のバグになるかもしれない。

 なお、英語でユリの紹介をしているサイトを機械翻訳にかけてみたところ、「苦手:脊髄のない男性」という、なんとも当たり障りのある翻訳となった。

Mr.BIGタコトラウマ克服!ヒゲバグ

闘う女子
システム・絆バフ・KOFオールスター

「KOFオールスター」に登場する「'95」〜「'98」麻宮アテナが、同じく「'95」〜「'98」ユリ・サカザキとの間に所有している絆バフ。「防御力が3%or5%上昇、スキルクールタイム0.5秒減少」、もしくは「敵に与えるダメージ4%アップ、クリティカル率2%アップ」という効果がある。

 なお、日本の闘う女子の元祖は彦火火出見(のちの神武天皇)の時代(紀元前660年以前)、神武東征の際、女軍めのいくさを女坂から進軍させ、敵軍と交戦させた(日本書紀)。官軍が女性部隊を率いた日本最初の記述である(ただし創作の可能性が高い)。
 またこれも伝説ながら、夫・仲哀天皇の遺志を継いだ熊襲征伐の後、妊娠したまま海を越えて新羅・百済・高句麗も降伏させ、70年間日本の政治の中心にいた神功皇后(4世紀)も日本を代表する「闘う女子」であろう。
 平安時代には治承4(1180)年からの治承・寿永の乱が起こった際、宇治川の戦いで源義仲(1154〜1184)に付き添って活躍した彼の妻・巴御前(12世紀)が知られているが、後世の創作ではないかとの指摘も多い。
(鈴鹿御前も有名だが、伝説からしてそもそも「人」ではないため除外)

 その他、闘う女子(日本編)(海外編)。

麻宮アテナ

多段ヒット通常技
バグ・KOF96

「KOF'96」で確認されているバグ。本来、超必殺技が出ない状態で通常技にキャンセルをかけて超必殺技を入力すると、超必殺技が出ないかわりにキャンセルをかけた通常技が(単発技でも)多段ヒットになる。
 入力はかなり忙しいが、技によっては通常1ヒットの技が3ヒットしたり5ヒットしたりするので、ガードさせてガード弾きを狙ったり、連続技のヒット数を増やしたりと、十分に実践に組み込める。
 特に本作では通常技が遅く弱いので、1ヒット技を多段にしてガードクラッシュを積極的に狙っていく等の戦術があった。

 通常1ヒットの庵のふっ飛ばし攻撃が突然5ヒットするのも衝撃だが、リョウの「前蹴り(1→3ヒット) → 猛虎雷神剛 → 虎咆」などは「禁断の足の裏攻撃に悶絶した相手に鬼の追い討ち」に見えなくもない。しかもこれで体力を半分持っていく。
 なお「KOF2000」の麟で同じことをやると、キャンセルをかけた通常技がガード不能になるバグがあるらしいが未確認。

脱衣KO
演出・龍虎の拳・KOF

 ユリ・サカザキとキングの二人のみに存在する、特殊敗北デモ。必殺技か超必殺技でKOされると、衣装の上半身部分が破れ、ブラジャーを露出してダウンする演出があった。
 キングは「龍虎の拳」から、ユリは「龍虎の拳2」から存在し、「KOF'94」〜「'95」に受け継がれる。一旦は削除されていたが、家庭用の「KOF'94 Re-bout」(2004)で復活し、アーケードでは「KOF13」(2010)で15年ぶりの復活を果たした。
 ユリの脱衣KOを見ることのできるタイトルは、「龍虎の拳2」「KOF'94」「KOF'95」「KOF'94 RE-BOUT(家庭用のみ)」「KOF13」「KOF14」「KOF15」、ソーシャルゲ―ムの「メタルスラッグ・ディフェンス」「KOFクロニクル」「君はヒーロー」、モバゲーのカードゲーム「KOF」、モバイルゲームの「戦艦バトル 撃沈しちゃうぞ!」(いずれもすでに配信終了)。
 また「KOFオールスター」ではアドベンチャー部分で脱衣状態での立ち絵が存在する。
 通常は決着がつくラウンドでしか見ることができないが、「KOF15」のシングルマッチ対戦においてのみ、最初の敗北ラウンドと決着がつくラウンドの両方で脱衣KOを見ることができる。その場合、最初の敗北ラウンドで破れた胴着は、次のラウンドで修復される(新しいものに着替えている)。
 番外としてコーエーテクモゲームズの「DEAD OR ALIVE 5 LAST ROUND」。本作ではユリ本人が登場するわけではないが、コラボでユリの衣装が登場。もともと女性キャラのバストが激しく揺れまくるゲームのうえ、どうもダメージに応じて衣装の破れ方が変わるようで(要検証)、そこはかとなく背徳感が漂う。しかもこちらでは、本家では破れたことのないスパッツまで少し破れる。

 ただ無意味にユリとキングだけが脱がされているわけではなく、元は「龍虎の拳」において、男性として登場したキングが、倒してみると実は女性だった、ということをあらわすための演出だった。
 その後、脱衣KOは「龍虎2」「龍虎外伝」とシリーズで受継がれ、そのため「KOF」でも「龍虎」出身のユリとキングの固有システムとして脱衣KOが存在した。
 なお、「龍虎の拳1」の内部データには、キングがシャツを破られてブラジャーを露出させたままの立ちグラフィックや技グラフィックの没データがそのまま残されているらしく、当初の企画では第一ラウンドでも脱衣KOがあり、第二ラウンドはその状態のまま闘うというプランもあったのかもしれない。
 その場合、第二ラウンドでの脱衣KOがどういうものになる予定だったのかは不明。
(メガドライブ版「龍虎の拳」では、キングを脱衣させることのできる技が「ビルトアッパー」か「飛燕疾風脚の二段目」に限られている。恐らく容量の問題か、移植を担当したプログラマーが再現できなかったかのどちらかだろう)

 ユリは身体をひねってダウンするため、地面に倒れてからは下着は腕で隠れて見えなくなる(龍虎2)。キングは背中からダウンするため、倒れた後も下着が見える(龍虎1、KOF)場合と、倒れずに腰をついてダウンした後、ブラの露出に気づいてそれを腕で隠す(龍虎2)場合がある。
 また「KOF13」では、吹き飛びダウンKOだけでなく、崩れ落ちKOでもこの「脱衣」を見ることができる。
「KOF14」では、技によっては衣装が「脱げる」というか「はじけ飛ぶ」「砕け散る」ように見え、なにかユーモラスである。
「KOF'96」以降、「KOF13」で復活するまでこの演出は削られてしまったが、理由はキャラクターの増加とカラーの増加に伴って、この専用デモのグラフィックに回せる容量がなくなってしまったため。
「龍虎の拳2」〜「KOF'95」当時、ユリとキングが相手だった場合、なんとか必殺技でKOして二人を脱がそうと躍起になって、逆にやられてしまうプレイヤーが続出したとかしなかったとか。

 脱衣KOを採用したタイトルの漫画化(特に4コマ漫画やコミックアンソロジーなど)では、画面が華やかになるせいか、キャラクターを脱衣KOをさせる展開がよく見られる。中には脱衣KOのない「餓狼伝説」の漫画で不知火舞が脱がされることもある。


「KOF A NEW BEGINNING」(あずま京太郎)では、脱衣KOさせられたあとにリョウの胴着を着ているユリを見ることができる。

 なお「龍虎の拳」シリーズでは、全女性キャラにこの「脱衣KO」が存在する。「KOF」では脱がされたことがない藤堂香澄も、初登場となった「龍虎外伝」では脱がされていたが、胴着は破れるがTシャツは破れず、その代わりに袴が破れて生脚が露出した(ただし、隠し要素である「ULTIMATE KO」で香澄を倒す必要がある)
 だがその香澄も、「君はヒーロー」にコラボで登場した際にはブラジャーを露出させる「脱衣KO」が用意されていた。
「龍虎の拳2」では男女全キャラクターに「脱衣KO」が用意されており、SNKの小田泰之氏によると「特に理由はないが、女性キャラだけ破れるのってどうかなって思ったので、じゃあ平等に全員破こうという感じだったと思う」とのこと。

 余談だが、同じSNKの格闘ゲーム「風雲黙示録 格闘創生」でも脱衣KOが存在する。こちらではなんと、全男性キャラが脱がされるが、唯一の女性キャラのキャロルは脱がない。ただし、続編の「風雲スーパータッグバトル」では、条件は厳しいものの(※1)ロサに脱衣KOが存在する。

 アクションゲーム「黄金の城」(セタ/1986)では、敵味方関係なく(敵はボスのみ)ダメージを受けると鎧がはがれる演出があり、1面の中ボス・イレーネは鎧がはがれるとノーブラの胸が丸出しになってしまう。その演出は続編の格闘ゲーム版「ブランディア」(アルュメ/1992)でも受け継がれており、ビキニまでは脱がすことができる(没データの中にはイリアナの上半身裸ギブアップのグラフィックが入っているが、さすがに出せなかった模様)。

「THE RUMBLE FISH」シリーズ(サミー/ディンプス/2004)はこのシステムを発展させ、「ダメージを負うごとにキャラクターの衣装が脱げていく(パーツがはがれていく)」という「パーツクラッシュ」と呼ばれるシステムを搭載しており、ベアトリスやヒカリ(さらし)など下着が露出するキャラクターや、ガーネットやのように胸の谷間が露出するキャラクターがいる。
 また、一度「パーツクラッシュ」が起こると、CPU戦を勝ち続けるか限り破れた衣装は元に戻らず、勝利メッセージ画面でも衣装の一部が破れた状態で登場する。

 アトラティーバ・ジャパンの格闘ゲーム「仁義ストーム The Arcade」(2006)は発売前、格闘するキャラクター本人ではなく、その相棒の女性キャラクターが脱がされるデモが試合敗北後に流れる(しかも試合内容によってどこまで脱がされるか変わる)、という18歳以上推奨の設定が話題を呼んだが、発売バージョンは全年齢対象になり、この脱衣システムはすべて削除されてしまった。脱衣システムが削除される前、開発者は「脱衣マージャンのように片隅においてもらえば」とコメントしていた。

「一騎当千Xross Impact」(マーベラス/2011)では、原作がお色気万点の漫画であるためか、爆乳・脱衣を前面に押し出しており、ほぼ全キャラクターに派手な二種類の脱衣が存在し、下乳まで露出する(+乳揺れ)。

 PCでは「龍虎の拳」の後、「ヴァリアブル・ジオ」(戯画/1993)など脱衣よりもさらに過激なアダルト表現に挑んだ格闘ゲームも出現し、この流れは以降、同人ゲームで18禁アクションというジャンルを広げていくことになる。
 Red Fox Studio製作のSteam用ゲーム「Fight Angel(格斗天使)」(2019)は、とっつきやすいシステム以上に、「完全にカスタム可能なキャラクター」+「揺れる胸」+「破れる服」に焦点を当てており、KO時でなくてもダメージに応じて試合中に衣装がどんどん破れていく。

伝説の脱衣KO

キング脱衣スマイル脱衣フィニッシュ藤堂香澄バストブラジャー

脱衣スマイル
仕様?・KOF15

「KOF15」のユリに起こるバグに近い現象で、勝利したユリがブラジャーを露出したまま勝利ポーズに移行すること。意図的に起こすことも可能。
 発見者は「ユリサカ仮面」ことアイハラマキ@Makky_CYS氏。


 本来、必殺技以上の技でKOさせられると、衣装の胸元が破れてブラジャーが露出するのは、ユリとキングに存在したが、あくまで敗北時のみの演出であった。
 しかし「KOF15」では、勝敗が決する試合で「脱衣KO」と「引き分け」の要素を同時に満たしチームの勝利を決めるとこの現象が起こり、ユリがブラを露出させたまま歓喜の勝利デモにうつる。


 なお、キングでも可能。

 アイハラマキ@Makky_CYS氏によると「バグに近い仕様と思っている」とのこと。

伝説の脱衣KO

キング脱衣KO脱衣フィニッシュブラジャー

脱衣フィニッシュ
演出・龍虎の拳・CAPCOM vs.SNK

 ユリは必殺技でKOされると衣装が破れる「脱衣KO」が有名だが、実は「龍虎の拳2」と「CAPCOM vs.SNK」シリーズでは、一定の条件で対戦相手をKOすると、勝利デモで自分から脱ぐ演出がある。
 試合が終わった後、胴着の腰紐を絞めなおそうとして逆にほどいてしまい、胴着がはだけて身体の前面が露出、それに気づいて泣きながら上半身を抱きしめてしゃがみこんでしまう、というもの。
「龍虎の拳2」と「CAPCOM vs.SNK」シリーズで見ることが出来るが、ユリの胴着の下がどうなっているのかわかる、貴重な演出である。

 なお出現条件は、

  • 「龍虎の拳2」……パーフェクト勝利。
  • 「CAPCOM vs.SNK」……パーフェクト勝利時に32分の1の確率で出現。
  • 「CAPCOM vs.SNK2」……ファイネストKO。
(「ファイネストKO」の詳細な出現条件は基準がややこしすぎるので割愛。相手の必殺技にこちらのLv3スーパーコンボ(MAX超必殺技)をカウンターであわせてKOすると狙いやすい)

 またソーシャルゲーム「KOFオールスター」では特殊な効果のあるバトルカードの一枚として登場。

 ボイスは「きゃああ、もうサイテー!」

 またこれとは別に「KOFオールスター」では、麻宮アテナの衣装の一部がとれて肌(色)が露出するバグがあり、これも脱衣と言っていいかもしれない。

伝説の脱衣KO

麻宮アテナ脱衣KO脱衣スマイルブラジャー

ダブルユリちょうアッパー
名称・必殺技・KOF・CAPCOM vs.SNK

 ユリ・サカザキの必殺技の一つ。「空牙(ユリちょうアッパー)」からの連続入力による追撃技で、「空牙」で相手を打ち上げていったん着地してから、「空牙」とは逆の腕でによるジャンピングアッパーで追撃する。
 極限流における正式名称は「裏空牙」で、「ダブルユリちょうアッパー」はユリが勝手に名づけたもの。
「MAXIMUM IMPACT 2」では、さらに「闇空牙(トリプルユリちょうアッパー)」→「夢空牙(ユリちょうアッパーフィニッシュ)」へと派生可能。
 また「KOF14」では、「ダブルユリちょうアッパー」という技は技表にはないが、「ユリちょうアッパー」をEX版で出すと自動で「ちょうアッパー」→「ダブルユリちょうアッパー」まで連続で出る。

 ボイスは「ダボー!」。これはシューティングゲーム「グラディウス」(コナミ/1985)のパワーアップシステムボイス「ダブル(ダボゥ)」の発音でオーダーされたらしい。
「SNKヒロインズ」(2018)ではアレンジボイスBに「ダブルくうが!」というものがあるが、ゲーム中で聞く機会がないので、没ボイスであると思われる。
 ジャンプ強P(強K) → 立ち強P(強K) → 強・空牙 → 裏空牙 は、ユリの基本連続技のひとつ。

「ちょうアッパー」からの入力のタイミングにちょっとクセがあり、「ちょうアッパー」のジャンプの最高点あたりで入力しないと「ダブルユリちょうアッパー」は出ない(下降の動作に入ったら間に合わない)。慣れないうちは少し戸惑うかもしれない。
 ダメージの高さを生かして連続技に組み込むと吉……だが、「MI2」では上記のように「夢空牙(ユリちょうアッパーフィニッシュ)」まで出しきってしまうことが前提のためか、かなり威力が低く設定されている。

MAX空牙裏空牙空牙飛燕烈孔夢空牙ユリちょうアッパーユリちょうアッパーフィニッシュユリブライダルフェアー

だめだぁ……
ボイス・パチンコKOF

 パチンコ「CR THE KING OF FIGHTERS」で、ボーナスチャンスにユリが登場したとき、草薙京にKOされた際の敗北ダウンボイス。
 この時のユリはファイターレベル1、ランクCと期待度が低いが、ユリちょうナックルと思われる技で草薙京のガードの上からぶん殴り、その スカした 表情を曲げることに成功する。
 ……が、それが良くなかったのか京を怒らせてしまったらしく、裏百八式・大蛇薙ぎでガードの上から削り殺される。しかも白目を剥いてダウンさせられるという、女性キャラクターにあるまじき敗北を喫してしまう。
 このシーンは試合開始の「いくよぉ〜」から「だめだぁ……」までフルボイスであり、完全ドキュメンタリーで見ることができる。格闘技の番組でないと放送事故だろうが、ギャグにしか見えないのはユリの人徳のゆえんだろう。

ミスター・ニンジャユリちょうナックル

丹下桜
人名・声優・作家

 ピクニック所属の声優。独特の声質で知られる。
 ドラマCD「電撃CD文庫L ザ・キング・オブ・ファイターズ '94」で、ユリ・サカザキの役を演じた。

 大ヒットとなった「カードキャプターさくら」の主人公・木之本桜など、主に元気な少女や後輩の女の子といった役割を演じることが多いが、一方で芯の強いかすみ(デッド・オア・アライブ)や、傍若無人な赤セイバー(フェイト/エクストラ)といった、真反対のイメージのキャラクターも担当するなど、演技の幅は広い。

 1973年3月24日生まれ。愛知県葉栗郡木曽川町出身、実践女子短期大学生活文化学科A系卒。
 1994年、青二プロダクションからデビュー。
 1998年に「アンドロイド・アナ MAICO 2010」のMAICO、「カードキャプターさくら」の木之本桜役で大ブレイクした。
 1999年にフリーとなり、個人事務所「プライムローズ」に移籍。
 2000年4月、いったん声優を休業し「WONDER-NET」を開設、ボイスヒーリングや朗読などの活動に入った(休業の理由は、現在でも語られていない)。その間、名義を「Little Seraph」→「ANGEL」→「さくら」→「たんげさくら」と変更している。
 声優は休業したもののボイスヒーリングの朗読CDなどは発売しており、2003年には「ANGEL」名義で歌手復帰を果たしている。休業前にレギュラーで演じていた役は、國府田マリ子、飯塚雅弓、桑島法子、釘宮理恵などが受け継いだ。
 2005年に結婚。「イース - ナピシュテムの匣 -」「萌音」で一時的に声優業に復帰。

 人気絶頂期に長期休業に入ったためか(2005年に一時的な復帰はあったものの)逆にその人気が伝説化し、9年ぶりに本格的な声優業の再開となった2009年のゲーム「ラブプラス」の小早川凛子役では、その変わらぬ存在感でファンを狂喜させ、ゲーム自体も社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作となった。丹下桜本人も凛子に強い愛着を持っており、ブログに直筆のイラストを公開したこともあった。
(作品の都合上、キャラクターの台詞がとにかく膨大(冗談抜きで台本が電話帳4〜5冊ぶんあったらしく、収録に一年かかったとのこと)で、復帰早々かなり過酷な収録となったそうで、そのぶん思い入れも深いという)
 また、2014年正月に大々的にCMをうったソーシャルゲーム「ガールフレンド(仮)」のクロエ・ルメール役でも、お茶の間に強烈なインパクトを与えた。

 声優の杉田智和曰く「酒が入るとキャラがスパークする」。
 趣味(特技?)は茶道。熱しやすく冷めやすい性格であるのか、「料理に凝っていたときはお菓子作りをするほど入れ込んでいたが、一度「あ、いいや」と思ったら切って出すだけのものになった」と語っている。一時期は和食器を集めたかったらしい。
 スマホは元々Android派。一度iPhoneにしたが2013年当時「Androidのほうが使いやすい」と発言がある。
「ときめきメモリアル」に出演したときには、まずゲームではなくラジオから関わり、その後に秋穂みのり役をゲットしたため「凄く嬉しかった」とのこと。

 アニメでの元気な少女役で有名だが、ゲームへの出演も多く、個人的に「トゥルーラブストーリー」の南弥生や、「メルティランサー」のアンジェラなどが、非常に印象深い。セガサターン版「メルティランサー」の初回版に付属していたドラマCDのアンジェラ役では、クロエや赤セイバーが霞んでしまうほどの壊れっぷりをみせている。
 また、ボイスヒーリングだけではなく、2008年からは絵本作家として活動する一方、「タツノコVS.カプコン」の主題歌に作詞家として参加するなど、多才な人である。

 そういえば、この項を書くに当たってWikipediaや「Sakura A La Mode」を覗いてみたが、なぜか「KOF'94」のドラマCDの役のことは記載されていなかった。
 すべての仕事が列挙されていないだけなのだろうが、ちょっと残念。

 主な出演作品(数が多いのでたたみました。主演は赤色)。
アニメ
劇場アニメ
OVA
ゲーム
ドラマCD
吹き替え
CD-ROM

註:音楽CD(シングル、アルバム、キャラクターソングなど)は、資料が膨大になるので入れていません。以下のサイトをご参照ください。

関連サイト
Sakura A La Mode
さくらblog
さくら・ボイスヒーリング
WONDER-NET

アランチャ・アライステギエイミー・ウォールズ加隈亜衣鮭延未可陳奕晴山ミキ浜崎歩ベロニカ・テイラーほりえかおり劉勝男

誕生日システム
システム・龍虎の拳外伝

「ART OF FIGHTING - 龍虎の拳 外伝 -」に搭載された独特のシステムで、そのキャラクターの誕生日にプレーすると、キャラクターの性能がアップすること。具体的には、MVS筐体内の時計と連動していて、誕生日のキャラクターが常時ヒートモード状態になり、身体が赤く点滅して体力が減っていなくても攻撃力が1.2倍になる。
(通常、ヒートモードは体力が1/4以下にならないと発動しない)
 アーケード版特有のシステムであり、家庭用でこのシステムに対応しているのはプレイステーション2に移植された「ネオジオオンラインコレクション 龍虎の拳 天・地・人」収録の「龍虎の拳 外伝」のみだが、ソフト自体がなかなかレアものである。
 対応日は、3/29(藤堂香澄)、4/17(王覚山)、5/20(レニィ・クレストン)、6/13(カーマン・コール)、7/24(ロディ・バーツ)、8/2(リョウ)、9/4(不破刃)、10/22(ワイラー)、11/14(シンクレア)、12/25(ロバート)の10日間。誕生日にはキャラクター選択画面で該当キャラクターにカーソルを合わせると「SPECIAL DAY」と表示されるため、キャラの誕生日を知らなくてもシステムの該当日はすぐに分かる仕様になっている。
 なお、「誕生日システム」での攻撃力アップと、「ヒートモード」で起こる攻撃力アップは、残念ながら重複しない(誕生日に体力が1/4以下になってもそれ以上攻撃力は上がらない)。
 意欲的なシステムだが、残念ながら本作のアーケードでの稼働時期が長いとは言えなかったので、すべてのキャラクターの誕生日システムをアーケードで体験した人はあまり多くはないのではないかと思われる。

ヒートモード

ちこまんかん
表現・KOF'94

「電撃CD文庫 KOF'94」で、兄リョウにチーム結成を断られたユリが、リョウに向かって言い放った表現。悪口。
 リョウに(ユリに怪我はさせたくないという意図があったとはいえ)「火や酸を噴く男や宇宙人が出場する」と脅されたあげく「土産にソンブレロかって帰るから」と茶化して電話を切ったリョウに対して「このちこまんかん!」と叫んだ。

 かなり調べてみたのだが、残念ながら詳細は不明。津軽方言などでは「ちこ」が「嘘」にあたることもあるらしいのだが「まんかん」が繋がらなかった。
 意図的にはおそらく「おたんこなす」と同程度の軽い悪口であり、「私を軽く愚弄した貴様にほんのちょっぴり腹が立ったから、貴様はイエスを裏切ったユダ、カエサルを暗殺したブルータスとカッシウスとともに、地獄の最下層コキュートスに封印されたサタンに永遠に噛み続けられればよいのだ!」(CV:中田譲治)くらいの意味だと思っておけば間違いはないと思われる。


 おたんこなす/ちこまんかん。(「La Divina Commedia」(Dante Alighieri/Gustave Dore))

リョウ・サカザキロバート・ガルシア

血に染まる燕のユリ
人物・グループ

 いつかオロチ四天王に加わることが確実視されているダークサイドに堕ちてしまったユリ。本家「KOF」では未だ登場していないが、「KOF ALLSTAR」の先行登録50万人突破記念として、本家に先んじてゲームに登場することが決まった。
 普段から明るさと笑顔を絶やさないが、自分の歩く先に存在する命を、呼吸をするように根絶やしにするタイプ。
 あえてユリの得意とするソフトボールをモチーフにした衣装は鮮血を思わせる真紅に染まり、手にするボールはこれから誰の血を吸えるのか期待しているかのようにすら思える。そのグローブは、天に昇ろうとする相手の魂を捕えて、地獄に叩き落すためのものだろうか。


 見よ、この殺意に満ちた目力めぢからを!!!!

 普段の明るいユリからはちょっと考えられないような肉食獣そのものの眼光であり、まるで「おまえ、今から殺すぞ……」と明朝体で言われているような(もしくは、すでに誰かを殺めた後のような)凄みを感じざるを得ない。
 相手が誰であろうと、その血に染まった奥義「Анкокураиокэн(あんこくらいおうけん)」や「Анкокухиэнхоокяку(あんこくひえんほうおうきゃく)」を躊躇なく繰り出し、「Анкокурюкоранбу(あんこくりゅうこらんぶ)」を見て生き残った者はいないと言われている。

 オロチ復活の日に向けて、彼女が秘められた暗黒の一面を見せる日が来るのかどうか、歴史も、あらゆる預言書も、未だに沈黙を守っている……。

 …………。

 元ネタは、上記のように「KOF ALLSTAR」先行登録50万人突破記念で配布される☆4限定ファイターカード「ちょうエースユリ」。
 三つ編みでソフトボールのユニフォーム姿と言う、ユリサカファンにとっては身体中の水分がよだれになりそうなほどの魅力があるキャラクターだが、なにせ異様なまでに迫力のある眼光(+とても変なユニフォーム)になってしまったため、管理人など一瞬誰だか分からなかったくらいである。
(ただし、キャラクターとしては普通に強いし、ソフトボールを投げるモーションを3Dで見ることができる(思い切りオーバースローだが)。なお、背番号は「17」)
 しかし考えてみれば、ユリがダークサイドに堕ちるような理由や、その原因になる過去がまったく無いわけではない。ユリ本人が意識していないだけで、その深層意識に眠る刻印が黒い光を放つ可能性はゼロではないのである。
 今後のストーリーが注目される。

 それにしても、ユリをネタにキリル文字を勉強する機会が訪れようとは思わなかった。

MAXちょう砕破MAX超碎破Mr.BIGオールスターヒロインソフトボールリョウ・サカザキロネット・サカザキ

ちょうおてんば娘
キャッチコピー・スキル・KOF'98・KOFクロニクル

「THE KING OF FIGHTERS '98」「同 ULTIMATE MATCH」のユリのキャッチコピーであり、「KOFクロニクル」では対象となるファイターの攻撃力を13%アップさせるユリの持つリーダースキルとして登場。
 対象となるのは、リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、不知火舞、キング、そしてユリ本人である。
「リーダースキル」の名のとおり、ユリをLEADERに設定しないと効果は発動しない。

「お転婆」とは「しとやかさに欠ける活発な女の子」という意味だがその語源には諸説あり、オランダ語の「ontembaar(馴らすことができない)」が訛ったという説、女の子が早足で歩くことを「てばてば」といいそれが転化したという説、普通の馬よりも餌を与えられて元気に走る「御伝馬おてんま」が転化した説などがあるが、現在では「てばてば」説が有力だそうである。
(出展:語源由来辞典

極限小町極限流紅一点極限流モーレツ娘キング不知火舞女性格闘家チーム道場のおてんば娘白熱!リョウ・サカザキロバート・ガルシア

超ビール瓶斬り
名称・必殺技・KOF

「KOF MAXIMUM IMPACT 2」で登場したユリの必殺技。力をためて勢いよく水平チョップを放つ。
 ボタン押しっぱなしによる「タメ」も可能で、攻撃のタイミングをずらすことができるほか、攻撃力もレベル4まで上昇する。レベル3でヒット効果が「のけぞり」から「きりもみダウン」になり、レベル4までためるとさらにガード不能になる。
 レベル4以上にタメすぎるとユリががっくりと膝を落とす動作に移行し、大きな隙が出来てしまうように見えるが、実はこの隙は他の必殺技でキャンセルが可能。
 また技の動作中に「百烈びんた」コマンド(もしくはキックボタン)を入力すると以降の動作をキャンセルしてフェイントになるのだが、その動作が「ちょっとだけ前進して急停止」というもので、さらに他の必殺技でキャンセルすることができる。
 そのため、あえてタメすぎポーズも見せて相手の攻撃を誘って無敵技で迎撃したり、中間距離から超ビール瓶斬りフェイントで急接近しキャンセル必殺技でラッシュを継続したりと、様々な使い方ができる。
 さらに技の途中にガードポイントが存在し、相手の攻撃を受け止めつつ反撃することも可能という万能技である。

 ボイスは「びーるびん、ぎりぃーっ!」。
(フェイントにすると「びーるびん、売り切れ!」)

 元ネタは「龍虎の拳」に登場したボーナスゲームの一「ビール瓶斬り」。左右に移動するゲージをAボタンで止めるもので、成功すると並んだ瓶五本を、手刀でスパッと豪快に一刀両断する(ただし、両断できずに倒してしまう可能性のほうが高かった)。
 ボーナス特典は、CPU戦での気力ゲージの一定量増加だった(「龍虎の拳」シリーズでは、必殺技に「消費気力」が設定されており、これが不足すると必殺技の性能が大幅に劣化する)。

 実は「KOF MAXIMUM IMPACT 2」の半年前に出た先行作品「KOF11」で、兄のリョウが、やはり「ビール瓶斬り」という必殺技を使用しており、それに影響を受けてユリも使い出したものと思われる。
 兄に対するユリの微妙な心情が如実に表れた、稀有な必殺技。

大根切りビール瓶切りリョウ・サカザキ

ちょう砕破
名称・超必殺技・KOF


「KOF15」(開発中の画面)

「THE KING OF FIGHTERS 14」から登場の超必殺技。
「砕破」のパワーアップ版で、腰で短時間「気」を練った後、上半身を大きく包む気のバリアーを放つ。
 暗転から攻撃判定の発生まで長い無敵時間があるので、様々な場面で頼りになる。「砕破」と違い多段ヒットし、攻撃力も大幅に上がるものの、隙はこちらのほうがかなり大きい。
 通常版では単純に巨大な球状の気を放出しているだけだが、MAX版だとヒットした場合、威力が上がるだけでなく視覚効果が変化し、相手表面の複数個所で連鎖爆発が発生している。そのため、通常版とMAX版ではそもそも技の発生理論が異なるのかもしれない。MAXは制御が難しいのか、技が暴発して制御しかねたユリ自身が吹き飛ばされる。
(パッチVer1.03では、多くの通常技・特殊技の攻撃判定が小さくされてしまう弱体化修正を受けてしまったが、この技の硬直時間は短くなった)

「KOF15」では、通常版でもユリの背中の方まで攻撃判定があり、無敵時間も長いため、めくり攻撃に対して非常に強力な対空になってくれる。ただし、足元部分ががら空きになるので注意。

 また完全に私情になるが、この吹っ飛ばされてしゃがみこむポーズがめちゃめちゃ可愛かったりする(左図参照)。派手にひっくり返って頭から落下しているので、かなり痛そうだが。

「KOF'98UMOL」の「ユリXIV ver」のちょう砕破は、敵単体をランダムで攻撃、ガードを無視し、メインターゲットのバフ効果を打ち消し、メインターゲットの縦一列に「極限崩壊」の効果を付与することができる。

 どうやら「ちょう砕破」はユリによる命名のようで、正式名称は「極限流・雷破」というらしい(英語版の技表に「Kyokugenryu・Raiha」という記述アリ)。
 ボイスは「いやあああ!ちょうさいふぁ!」「ああぁん!」

 なお、この技の基本形である「砕破」でも最大約390km2をカバーできることが分かっているので、この「ちょう砕破」の威力はそれ以上であると思われる。「KOF14」の画面上の演出だとカバー範囲がノーマル版で四倍、MAX版で十倍ほどに見えるので、そのまま当てはめれば、この技で最大約39000km2、北海道の50%を覆うほどになる(なおスイスの国土の95%、ベルギーは100%カバーすることができる)。
 ゲーム上ではこれを人間大まで縮小(凝縮)して使用するので、ユリがその気なら対戦相手は細胞の一片すら残さずこの世から消滅してしまうだろう。ユリの試合が惨劇と化さないのは、ひとえにユリがリョウ譲りの優しさを心に秘めているからに他ならない。


※ロンドンとベルン(スイス首都)でそれぞれ全開放「ちょう砕破」を使用した際の予想被害範囲。

MAXちょう砕破MAX超碎破キュート極限流砕破砕破ユリちゃん号リョウ・サカザキ

ちょうスマイル!
BGM・Days of Memories

「Days of Memories - 風舞う都でつかまえて! -」におけるユリのテーマ曲
「ダイエット」よりももう少し年少のヒロインを思わせる、正統派ヒロインソング。90年代のアドベンチャーで、教室に元気な女の子が入ってきた時にかかるBGMを想像していただければ良い。

ちょうヒロインチーム
人物・グループ

 ネオジオポケットの「THE KING OF FIGHTERS R-2」でユリ・サカザキが、麻宮アテナ、藤堂香澄とともに結成したチーム。
 気のせいだろうか、テンションMAXのアテナとユリに比べ、香澄はどことなく沈んでいるように見える。
 父の仇の一人であるユリに獲って食われるとでも思っているのか、二人のテンションについていけるかどうか心配なのだろうか。言われてみれば、二人のハイテンションのツケが香澄一人に跳ね返ってきてしまいそうな組み合わせに見えなくもない。とうとう香澄も苦労人ポジション

 なお、麻宮アテナとユリは、この大会の23年後、不知火舞をメンバーに加えて「スーパーヒロインチーム」(KOF15)を結成している。

麻宮アテナ女性格闘家チームスーパーヒロインチーム藤堂香澄

ちょうユリっち
名称・超必殺技・漫画


「THE KING OF FIGHTERS A NEW BEGINNING」
(あずま京太郎)

「KOF14」の漫画化作品「THE KING OF FIGHTERS A NEW BEGINNING」(あずま京太郎)でユリが披露した、漫画オリジナルの超必殺技。
 この名称だけ聞いてもどんな技なのか予想がつかないだろうが、右の画像を見ていただくと余計に混乱するだろう。
 一応解説しておくと、このユリvs.明天君の試合前に、ロバートvs.タン・フー・ルー戦を見ていたユリが、その試合でタンが披露した超必殺技「大撃放」を一度見ただけでラーニング。自分の試合中に雷煌拳を撃とうとした瞬間、咄嗟の判断で技を切り替え、見よう見まねでこのレベルで再現して見せた。
 この飛び上がった体勢からマッチョユリ撃放がハンマーパンチを振り下ろして相手に叩きつける。
 試合開始直後にもシュンエイの「ガイアニックバースト」を「ちょうハンド」と称して高いレベルで再現しており、リョウからもタンからも「天才」と賛辞を受けている。

 ……というか、申し訳程度のブラジャーと言い、
ユリ面・笑いユリ面・怒り
 こんなん、絶対笑うに決まってるやろ(笑)。

YRSお兄ちゃん、ごめ〜ん!ブラジャーユリちょうハンド雷煌拳

ちょう!龍虎乱舞
名称・超必殺技・KOF

「KOF2002アンリミテッドマッチ」で登場した、ユリのMAX2にして、極限流空手の最終奥義。
 相手に向かって猛スピードでダッシュし、次々と通常技を連続で叩き込んだ後、「ユリちょうスラッシュ」→「ユリちょうアッパー」→「芯・ちょうアッパー」の必殺技メドレーで止めをさす。
 正確には「左踏み付け蹴り → 左ストレート×2 → 左アッパー → 右前蹴り → 左踏み付け蹴り → 右前蹴り → 左ストレート → 右ストレート → 右突き上げアッパー → 左踏み付け蹴り → 燕翼 → 左ストレート → 右膝蹴り → 右ストレート → 右突き上げアッパー → 円振蹴り → ちょうスラッシュ → ちょうアッパー → 芯!ちょうアッパー」。
 最初は「あのユリについに龍虎乱舞が……」と感動で見ているが、乱舞の途中に「燕翼(ヒップアタック)」がまじるあたりで、たいていのファンは我に返る(笑)。
 なお、空中にいる相手にヒットしても無理やり地上に引き摺り下ろして乱舞を食らわせる。

 これまでに登場した極限流空手家は、ユリをのぞいて全員がこの「龍虎乱舞」をすでに会得していたが、ユリだけはその境地に到達していなかったため、これまでは使うことができなかった。「龍虎の拳2」でのデビューから19年を経て会得したことで、ようやく兄リョウやロバートなどの兄弟弟子と肩を並べる存在となったといえる。
 実際、技のボイスでは「オラオラオラ〜!」「そりゃあ!」「チェストー!」と、それぞれリョウ、ロバート、タクマと同じことを叫んでいる。ユリもこの技を会得できたことに、感慨深いものがあるのだろう(※1)。

 コマンド完成時に、ボタン押しっぱなしで突進の発動を遅らせることが出来る(攻撃力は変化しない)。
(MAX発動)燕翼 → 弱・雷煌拳 → 立ちC → 昇燕 → ちょう!龍虎乱舞 で七割持っていけるが、昇燕のあとにボタン押しっぱなしで若干のタメ(待ち)が必要。

 以降、「KOF14」「KOF15」でも登場するが、こちらでは技の一発一発がカットインで入る方式になっており、通常技の間に尻叩き挑発やヒップアタックを交えながら、夢空牙で相手を空中に打ち上げたあと、「よゆうッチ」(KOF13の勝利デモバージョン)で〆め。
 具体的には、右ボディブロー → ハイキック → (ピースで決めポーズ) → ローキック → 左アッパー → (尻叩き挑発) → 右膝蹴り → 飛燕爪破 → 燕翼 → 右ビンタ → (左腕を振り回す) → 左ちょうアッパー → (着地)決めポーズ、という構成になっている。
 長い無敵時間があるものの、突進が相手に当たらなかったりガードされたりすると、ユリが腰を落として肩で息をするモーションに移行して特大の隙が出来る。
 印象的には「ストリートファイターEX」シリーズの登場人物スカロマニアの「新スカロドリーム」や、シャドウの「デスドリーム」が近い(なお「ストリートファイターEX3」のスカロドリームには隠しコマンドがあり、技の構成がギャグっぽくなる)。
「14」でのダッシュ距離は、お互いに画面端まで離れた状態でギリギリ届かないくらいで、「15」でのダメージはMAX飛燕鳳凰脚の1.2倍程度。
「KOF14」では、アンヘルのCLIMAX必殺技「アセンションタイム」が、同じくこのカットイン方式の乱舞技になっている。

「KOFオールスター」の「スペシャルシグネチャー」として参戦した際には、フィニッシュスキルの一つとして登場。「KOF14」の方式をほぼそのまま再現している。

「KOFアリーナ」に出場した際は、キャラグラフィックは「KOFオールスター」の「スペシャルシグネチャー・ユリ」を流用したものだが、この「ちょう龍虎乱舞」は少し変更が入っており、技のスピードがほんの心持ち遅くなり、カットインのたびにカメラのシャッター音のようなものが入るようになった気がするのは管理人の気のせいだろうか。

 龍虎乱舞は「極限流空手の奥義」と解説される場合も多いが(ユリも「極限流奥義!」と叫んでいる)、天獅子悦也「龍虎の拳」では、純粋な闘気に支配されたリョウが無我夢中で連撃を放ったあと「なんだ、いまの感覚は」と驚いている場面があり、放とうとして意識して放つ単純な必殺技ではない可能性が示唆されている。
 また同じ作者の「龍虎の拳2」では、リョウの「龍虎乱舞」とギースの「デッドリーレイブ」の対決が実現している。ギースは「私流にアレンジした龍虎乱舞」「私の龍虎乱舞デッドリーレイブ」と表現しているが、リョウはこれをキッパリと否定している。その理由について「ギースは天才ゆえに、技を選ぶ余裕があった。それは体が無意識に相手を倒すまで連撃を放つ龍虎乱舞とは違う」というような解説がなされていた。
 また同作では、龍虎乱舞は若き日のタクマ・サカザキがライバルであるリー・ガクスウを倒す為に開発した技、となっている。

「KOF14」の「極限流チーム」のエンディングでは、タクマ・ユリ・ロバートの焼肉ウンチク祭りについていけなくなったリョウが、「俺は今なぜか、初めて龍虎乱舞が発動してしまったときの感覚になった……」とつぶやくのに対し、マルコが「自我を忘れた龍虎乱舞は暴力そのもの。よく堪えられました、修行の賜物です」と言っているので、最初は無意識で放つものの、理性で制御しようと思えば制御できる技であるらしい。

 リョウが「餓狼伝説スペシャル」にゲスト出演した時には、気力ゲージという足枷をはずされ、強力な必殺技をバンバン放って大変恐れられたが、その中でも超必殺技の「龍虎乱舞」は、ガード不能のうえに相手が地上だろうが空中だろうがおかまいなく全段ヒットし、相手体力を七割持っていく強烈さだった。
 この餓狼伝説SP版CPUリョウの龍虎乱舞はダッシュ中は空中判定になっており、そこを空中投げで投げると、ゲームがクラッシュして操作不能になったり、突然タイトル画面に戻るなど、様々なバグが起こる。またダウン中の相手にヒットしても似たようなバグが起こる。
(ちなみに「餓狼SP」のCPUリョウに最速で負けるには、難易度を最高にして試合開始と同時にアンディの斬影拳で突っ込めば良い。カウンターのビルトアッパーを根本から三段食らって気絶→追い討ち虎煌拳で無事死亡。試合開始3秒くらいで負けられるはずである。

 カウンターでビルトアッパーが根元から入るとこのダメージ(左側のギース))

「KOF'94」ではバグの使用が前提だが、リョウは「空中龍虎乱舞」が可能。空中で龍虎乱舞と空中虎煌拳のコマンドを同時に完成させればOKで、難易度が非常に高いが、バックダッシュ中に出すこともできる。続編「'95」では地上と同じコマンドを空中で入力するだけで「空中龍虎乱舞」が可能になった(つまり技として正式に採用されたが)が、「'96」以降、リョウの「空中龍虎乱舞」は削除されてしまった。
 ロバートは「'95」のみ、「空中ふっ飛ばしをキャンセルして龍虎乱舞」と入力すると空中龍虎乱舞が可能。なお、実用性は皆無。

 また、「ザ・キング・オブ・ファイターズ京」では、超必殺技を出した際にアニメのカットが挿入されるのだが、ロバートの龍虎乱舞では、最後の一撃で龍牙を出す際にウルトラマンの変身シーンのようなアニメ演出が入る。
「KOF for GILRS」では、洗脳されたロバートがなんと父親のアルバート・ガルシアに龍虎乱舞を放っている(ただし、アルバートも洗脳されていた)。

 ゲームとは直接関係ないが、「パチスロ龍虎の拳」では、超上乗せゾーン「奥義烈火の刻」で「極限流最終奥義」こと「真龍虎乱舞」なる技が登場。ストーリーの関係上、リョウしか使用していないが、「ジョジョの奇妙な冒険」の空条承太郎もビックリの、超オラオラ乱舞となっている(※2)。
 リョウ「うぉおおおお! (オラオラオラオラオラオラオラァ!)×5 うぉおおおおおおお!」(「オラ」の数は正確なカウントになっているはずである。合計45オラ)
 熱いゼ、熱いゼ、熱くて死ぬゼ! 技は、左ストレートで突進→とにかく殴る蹴る→極限虎咆、となっている模様。

 一応「最終奥義」となっているが、漫画などに極限流キャラクターが登場すると、わりとほいほい出てくる。

 龍虎乱舞のバリエーションとしては、リョウの「空中龍虎乱舞」(KOF'95)、「烈・龍虎乱舞」「撃・龍虎乱舞」(KOF2002UMのMAX2)、ロバートの「絶!!龍虎乱舞」(KOF2002UMのMAX2)、「滅・龍虎乱舞」(KOF2002UMの裏ロバートMAX2)など。
「ネオシオバトルコロシアム」では、Mr.カラテ(リョウ)とロバートで、相手を挟んで同時に乱舞攻撃をする「双星龍虎乱舞」が登場。
 使い手によって性能はかなり違うが、総じて強烈なダメージ、長い無敵時間、素早いダッシュ、連続技に組み込めるなど、「強い技」としての要素をいくつか併せ持つことが多く、強力な奥義になることが多い。

「ちょう!龍虎乱舞」の海外版での技名は「Chou! Ryuuko Ranbu」「超! 龍虎乱舞」。
 ユリ以外の「龍虎乱舞」も基本的には「RYUKO RANBU」だが、「KOF'99」以降のロバートのみ、海外版インストカードの技名が「DRAGON-TIGER FANDANGO」となっている。
 なお、「乱舞」という名称を提案したのは、当時のSNKの松本裕司氏(当時開発部長)。

燕翼極限焼肉極限流空手芯!ちょうアッパータクマ・サカザキ飛燕虎煌翔吼必殺技を探せ!キャンペーンユリちょうスラッシュリョウ・サカザキ龍虎乱舞EXロバート・ガルシア

直前ガード
システム

 読んで字の如く、相手の攻撃が当たる直前にガードすること。「KOF14」「15」に搭載されたシステムで、成功すると自キャラクターが光り、通常ガードにくらべて「パワーゲージが多くたまる」「ガードクラッシュゲージの減りが少ない」というメリットがある。
 ただし、「餓狼MOW」のジャストディフェンスのような「ガード硬直が短くなる」「体力がわずかに回復する」といった恩恵は無い。
 似たようなシステムは多く、有名なのは「ストリートファイター3」の「ブロッキング」であろう。そのほかには「北斗の拳」のアジリティーディフェンス、「アクアパッツァ」のインパクトガード、「ブレイブルー」のギリギリガード、「鉄拳」のさばき、「ストリートファイターZERO」のタイミングガード、「ギルティギア」の直前ガードなど。

ガードキャンセル

地を這うベース
BGM・KOF'95

「KOF'95」でユリの所属する女性格闘家チームのBGM

陳奕
人物・グループ

 ちん・えきぶん/チェン・イーウェン。「ぶん」は「雨」の下に「文」で、日本ではJIS第三水準漢字に含まれる。

 2017年のCGアニメーション「THE KING OF FIGHTERS : DESTINY(拳皇命運)」の中国語版でユリ・サカザキを演じた中国の声優。
 江蘇省、蘇州出身の3月15日生まれ。幼少時は放課後や休日に地元の子供番組に出演していた。2009年に映画「夏の協奏曲」に出演していたのもこの縁だと思われる。
 上海の同済大学に進み王蘇教授の指導を受け、テレビ制作に関わるようになる。2010年に台湾の映画関係者が「台湾訛りのない」ヒロインを募集していたところオーディションを受け合格、声優として活動を開始した。中国のテレビドラマは俳優の演技に声優が声を重ねるアフレコ方式が主流で、デビュー以後多くのドラマに出演している。現在は上海在住。
「小奕」というニックネームがある。
 鮮明で個性的な声を持ち、「花千骨」「青雲志」ではこれを最大に生かしたと評価された。また謙虚な性格の持ち主のようで、「広州日報」ではその成功にかかわらずバランス感覚を失っていない、と評価された。
 モバイルゲーム「仙剣奇侯の伝説」では、自身が演じた「白檀」のキャラクター性を公式が思う以上に改良し、生き生きとしたキャラクターを演じた(「仙剣奇侯伝説」の公式サイトレビュー)。また「天涯明月刀」の公式サイトでも「遊び心があり、スマートで、とても新鮮」と、高い評価を受けた。
 2021年、テレビシリーズ「リンロン」にゲスト出演。

テレビドラマ(音声を担当)
海外ドラマ(吹替え)
映画(吹替え)
海外映画(吹替え)
アニメーション
アニメーション映画
アニメーション(海外)
オンラインゲーム
ソーシャルゲーム
バラエティー/ドキュメンタリー
ラジオドラマ
オーディオブック
CD

 そのほか、バラエティー番組「声臨其境」「芒果撈星聞」などに出演経験がある。
(日本語では表示できない漢字も多いので、ここに列記した作品が全てではありません)

■微博(weibo。中国語版twitter)→陳奕※1

(※1……当然のことながら、リンク先の記事はすべて中国語です)

THE KING OF FIGHTERS : DESTINYアランチャ・アライステギエイミー・ウォールズ加隈亜衣鮭延未可丹下桜晴山ミキ浜崎歩ベロニカ・テイラーほりえかおり劉勝男

っち
口癖

 ユリの主要作品が「KOF」になってからすっかり定着してしまった語尾。
 まぁ、ね。なんというか(笑)。
 初出は「龍虎の拳2」から登場の勝利ボイス「よゆうッチ!」から。
「龍虎2」では、このボイスでしか使われていないが、「KOF」ではキャラクター性をはっきりさせるためか、やたらと乱発するようになり、結果的にキャラの改悪に拍車をかけた。
「龍虎」開発スタッフによると、特に元ネタらしいものはなく、元気なイメージで創作したらこうなった、とのこと。決して舌打ちしているわけではない。

 なお、英語版の「SNK Wiki」においては、

Yuri can gather chi from Gaia, the mother-earth.ユリは母なるガイアから「チ」を集めることができる

 と、母なる地球からの特殊なエネルギーにされてしまった。元気玉みたいな?
 おそらく「ッチ」がどのような日本語に対応するのか分からなかったのではないかと思われる。翻訳している最中に、そうとう混乱したんではなかろうか。
(海外版「KOF MI」では「よゆうッチ」でなく「Yes! Yuri,win!!」と言っている。ただし海外版「龍虎の拳2」では日本語のまま「よゆうッチ!」と言っている)

 同じ口癖のキャラクターは何人かいるようだが、強烈なのはゲーム「シャドウ・ハーツ2」(アルゼ/2004)の「正義の味方グラン・パピヨン」ことヨアヒム・ヴァレンティーナであろう。由緒正しき吸血鬼一家出身のマッチョイケメンでありながら本作きってのアホであり、BLネタオンパレードの漢祭りである(※1)。
 しかし独自のシステム「ヨアヒズム」と攻撃力に特化した超攻めキャラであり、SPが高めで暴走しにくいという極めて優秀なアタッカーでもある。

 また漫画では釣り漫画「ツリッキーズ ピン太郎」(真倉翔/岡野剛/集英社/2000)の主人公・浦島ピン太郎の口癖でもある。
「釣って釣って釣りまくるっち」というお約束のセリフの他、あらゆるところで「っち」を使用する。

 海外にはそれとは別に「土佐弁である」と紹介しているサイトや(「ストリートファイター3」のまことのパロディ「こじゃんとくるっち!」からの考察?)、「琉球方言」としているサイト(根拠不明)などもある。
 新声社「龍虎の拳の謎」によると、富山の方言が近いようだが……。

逆転よゆうッチこじゃんとくるっちよゆうッチ!

動物・イメージ

 ユリ・サカザキという存在をイメージする象徴、シンボル。「KOF」以降、主に特殊技の命名に用いられる。
 リョウ・サカザキの「龍」、ロバート・ガルシアの「虎」、タクマ・サカザキの「鬼」「不敗」など、他の極限流空手家の絶対的なイメージシンボルには及ばないものの、素早く鋭い動きを連想させる。
 ユリは「KOF MAXMUM IMPACT」(2004)のアナザーモデルで燕をデザインしたシューズをはいている。また2019年の「SNKオールスター」など、ユリのシンボルとして「燕」をスキル名用いている作品もある。

燕落とし
名称・投げ技・KOF

 ユリの空中投げ。「龍虎の拳2」における「いづな落とし」とほぼ同じ技。
 なお「疾風」とつけるとニンジャでレッグなラリアートになる。

いづな落とし鬼張り手鳳翼美・サイレント投げ

帝王
人物・クイズKOF

 クイズシティーの闇を支配する秘密結社「Q」の首領。ピンク色の全身甲冑に身を包んだ大男。「クイズ キング・オブ・ファイターズ」でユリ・サカザキの誘拐を命令した主犯(実行犯は天草四郎)。
 巨大洗脳装置「グランマー」を操り、サウスタウンだけでなく世界の闇の大物や腕の立つ格闘家たちを洗脳して傘下におき、自らの世界征服の野望のために暗躍する。
 また、クイズシティーの自然を利用して何らかの科学実験を行っていたようだが、コレが原因でクイズシティーの水や空気は汚染されてしまっている。
 タクマ・サカザキは帝王のことをある程度知っているらしく、「帝王ほど邪悪な心を持った奴はいない」と評している。

 その正体は、キューリッチという名の小柄な老博士である。彼は優れた学者でありながら洗脳という人道を外れた研究に夢中になり学会を追放された過去を持つ。
 ここからは推測だが、自分を追放した学会への復讐、「洗脳」という自分の研究結果と発明品(グランマー)の誇示、等の理由から世界征服へ進んでしまったものと思われる。
 ビッグサイズの鎧甲冑は自分を大きく見せるためのイミテーションだと思われるが、それにしてもなぜピンク色だったのかは不明。

 最後は洗脳の解けた大幹部クラウザーの手によって正体を白日の下にさらされ、自ら「グランマー」の中に飛び込み、異様なマッスルモンスターに変身してプレイヤーキャラクターに(クイズで)襲い掛かるが、返り討ちにあい消滅。
 自慢の「グランマー」も、リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、テリー・ボガード、不知火舞、覇王丸、ナコルルの六人がかりで完全破壊されてしまった。
 帝王がなぜユリを誘拐したかは最後まで明らかにされないが、恐らくユリを餌にまだ洗脳できていない「勇者」たちを誘い出し、まとめて洗脳するためと思われる。
(ユリが「Q」についてなにか「知ってはいけない事実を知ってしまったから」とも考えられるが、それなら誘拐などせずにすぐに殺しているはずである。劇中では、ユリに「グランマー」を自慢げに見せ付けたりはしているが、特に手ひどい拷問などを加えている様子はなく、救出後もほぼ無傷だった)
 それとも、キューリッチとユリは自分しか知らない別の名前(ロキュリッチ・パロ・ウル・クイズとリュユーリ・トエル・ウル・クイズか?)を受け継いでいて、全世界の人間を洗脳した後、ユリを妃として二人で秘密基地の奥で生きていくつもりだったのかもしれない。

 それにしても、なにか他の自称(肩書き)はなかったのだろうか。

ハッスル親父極限流空手 クイズシティー支部タクマ・サカザキ

デニス・ジェナム
人物・KOF'94(漫画)

 1995年の漫画「THE KING OF FIGHTERS'94外伝」(鷹岬諒/新声社)に登場する人物で、英国の格闘技道場「ドージョー・ハイブリッド(以下「DH」)」の師範。英語表記ではおそらく「Dennis Jennum」。
 弟子たちからは「マスター」と呼ばれ、口調・思想共に丁寧な英国紳士である。
「KOF'94」のイギリス予選に弟子二名と出場するが、残念ながらチームは女性格闘家チームに完敗し、自身もユリに完封に近い無惨な敗北を喫する。早くもその晩には、DHを見限った弟子たちの大半が失望と共に道場を辞めてしまうという悲劇が起こった。
 翌日、道場の惨状を心配して訪れたユリに対して、再度の挑戦(KOF公式戦ではなく、デニスが持ち掛けた私闘である)。息子に熱烈に応援され、ユリの迷いを指摘しながら開始当初は優勢に試合を進めるも、極貧だった自分自身の過去と、必死で父を応援するデニスの息子の姿を重ね合わせ、「なんのために戦うのか」を思い直して覚醒したユリに一瞬で逆転負けした。
 だが、デニスは迷いの吹っ切れたユリを見てむしろ清々しい表情で年長者としてユリにアドバイスを送り、自分の道場を再興させることを息子に誓った。

鷹岬諒ドージョー・ハイブリッド事件ロニー・ギブソン

テムジン
人物・龍虎の拳2


額には頭突きが得意技と思わせる瘤が見られるが、モンゴル相撲では反則ではないかと思われるため、ストリートファイトの渦中に使い始めたのかもしれない。

(直筆サイン)

「龍虎の拳2」の登場人物の一人。サウスタウン南港で働く港湾労働者であり、サウスタウンが舞台の本作中ではサウスタウン南港が専用ステージとなる。
 一瞥には、全キャラクター中、もっとも小柄で肥満の体格に見えるが、実際には全身筋肉の鋼のような肉体をしており無駄な脂肪はまったくない。その強靭な肉体はモンゴルの荒々しい格闘技「モンゴル相撲ブフ」によって鍛えこまれたものである。
 首の後ろの一房以外を見事にそり上げそれを纏めた「辮髪」と、語尾に「〜ダス」とつくなど、外見的にも口調的にも特徴が多い人物。
 前述のとおり小柄な体格だが、それを意にも介さぬドはずれた怪力と投げ技によって、サウスタウンの港湾区域では有名なファイターの一人であるが、本人は決して戦いが好きな性格ではない。それどころか、子供を愛し、アメリカの激しい貧富の差を嘆き、蔓延る悪に憤る優しさの持ち主であり、「龍虎の拳2」の人物中、最も「好漢」と呼べる人物であるかもしれない。

 1945年5月10日生まれ。「龍虎の拳2」当時34歳。モンゴル出身。身長150cm、体重85kg。血液型A。
 大切なものは街の子供たち、好きな食べ物は鍋料理、嫌いな食べ物は「なし」。
 好きな言葉は「夢と希望」、好きな異性のタイプは「優しい人」。尊敬する人は国の両親。
 自らの格闘技である「モンゴル相撲」を「趣味」と言い切るほど愛している。

 モンゴルで生まれ、金品もほぼ何も持たずに労働のために渡米。そこでサウスタウンの犯罪事情やそれで悲しむ子供たちの存在を知り、最初は自分の稼ぎの中から小額を寄付していたがそれでは埒が明かず、大金を求める意味でもギースの開催したキング・オブ・ファイターズに出場した。
 ギースの側も、彼の肉体能力と事情・思惑を知り尽くした上でテムジンに目をつけたと思われる。それだけ格闘能力が突出しており、漫画版「龍虎の拳2」(天獅子悦也)では極限流道場の鉄筋の壁を頭突きで簡単に凹ませ、南港ではギースの部下を簡単にあしらっている。
 また性格的には故郷の風土と両親の影響が大きく影響しているようで、なによりも子供たちの笑顔が大好きであり、彼らの未来を憂慮するのも「子供は宝である」と教育されて大きくなったためである。テムジンはケンカや荒事は「嫌いである」と語っているが、子供たちの夢を壊すような人間を追い払うには腕力の行使も迷わずにおこなう。
 また登場キャラクターの中でも最も利己心とも縁遠く、上記の漫画「龍虎の拳2」では自分を試合で破ったユリの求めに応じてサカザキ家のゴタゴタに介入。ユリを守りつつ、「ギースと戦いに行く」と言って聞かないタクマの説得をユリと続け、タクマの猛攻を受け続けながら反撃はいっさいせず、最後までユリを守り抜き、タクマを心変わりさせた(その代わり本人はボロボロになってしまっている)。

 彼の目的を支援する人物も少なからずいるようであり、大会優勝後はそれらの支援と賞金で恵まれない子供たちのための学校を建て、校長先生の職についている。生徒からも良く懐かれているようだ。
 ただ、シリアス一辺倒な性格と言うわけでもなく、試合前の各キャラクターとの掛け合いでは、かなりの天然ボケを発揮するなど、ユーモラスな一面も描かれている。
 またゲームでも「〜ダス」という口調が特徴的だが、上記の漫画版ではさらにそれは強調されており、

 訛りのかなり強い秋田弁と思われる方言で話している。これはロバート・ガルシアのイタリア訛りの英語と同様、彼の英語もモンゴル訛りの強いことを表しているのだろう。


「龍虎の拳2」企画段階では長身ガチムチ系だった。

 本来、モンゴル人の名前は「○○○ギーン(ディーン)・○○○」とつけられることが多い。元横綱の朝青龍氏の本名はドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ、元横綱・白鵬氏はムンフバッティーン・ダワージャルガルである。これはそれぞれ、朝青龍氏の場合「ドルゴルスレンを父に持つダグワドルジ」、白鵬関の場合は「ムンフバトの息子のダヴァジャルガル」という意味である。
(本来、モンゴル人は苗字を持たない。またギーン(ディーン)は省略されることも多い)。
 そのため、テムジンも本来はこうした「(父の名前)+ギーン・テムジン」という名前を持っているはずなのだが、それが明らかになったことはない。
(ただ、モンゴル人の名前には数パターンがあり、上記の「父の名+自分の名」や、個人名のみ、「漢字姓+名前」、「漢字姓のみ」などがあるので、「テムジン」だけでもフルネームとして間違っているわけではない)
 元来「テムジン」と言う名前は、世界史上最大の帝国を築き上げたモンゴルの英雄「チンギス・ハン」の幼名である。1990年以降、モンゴルで社会主義から民主主義に社会体制が変わったとき、それまで禁じられていた仏教が復活し、僧侶に子供の名前をつけてもらう古の習慣が復活したそうで、モンゴル帝国時代の歴史が回顧され、チンギス・ハンが新たな英雄として挙げられるようになってテムジン、フラン(チンギス・ハンの妃)などの名前が多くなったそうである。
 つまり1940年代に「テムジン」と名づけた彼の両親は、時代を半世紀先に行くほどの先見の明の持ち主であり、テムジンの持つ並外れた「優しさ」と「義侠心」は、このような聡明な両親から受け継いだ高い知能と、「いくら聡明でも貧困には蝕まれる」という悲惨な現実を直視した結果、自然に発露したものなのかもしれない。

 ゲーム上の特徴として、弱の通常技と必殺投げ「蒙古雷撃弾」、そして受身不能の通常投げ「ウーラ」が非常に強く、また超必殺技「蒙古蒙烈破砕弾」の突進速度も脅威。ゲームの性質上、もっとも投げハメが行いやすいのも強さにつながっている。
 立ち弱キックとアッパーでぺちぺちと相手の攻撃をつぶしつつ前進し、ウーラや雷撃弾を狙っていく戦法が非常に強い。ダウン中の相手に「重ね気弾壁→気弾壁」×nが気絶→気絶の即死連続技になると思われる。
 また大道芸ではあるが、気合ための最初の一瞬が本作では非常に珍しい「全身無敵」になるため、(練習が必要だが)覇王翔吼拳などの大型飛び道具も避けることができる。

 なお必殺技の「蒙古大車輪投げ」は、ゲーメストの(ただでさえ誤植が非常に多い)攻略ムックの解説で出てくるたびに誤植され、

 出てくるたびにパワーダウン。

 また「龍虎の拳2」のテレビCMでは、「遠距離立ち強キック(ガード)→蒙古大車輪投げ」という連携技が決まっているが、これはCMバージョンのみ可能だったコンビネーションで、製品版では不可能である。

 担当声優は、ゲーム、攻略ビデオのいずれも島よしのり氏。

ギース・ハワードサウスタウンタクマ・サカザキ

デモサンド
誤植・龍虎の拳

 デモサンドとは、営業不振に喘ぐサウスタウンのコンビニエンスストア「フライング・テムジン」が起死回生を賭けた新作サンドイッチ。レインボーカラーに染め抜かれたパンと、「食べた者の顔色が七色に変わる」と言われたショッキングな味付けで、客が暴動を起こすほどの衝撃を与えた。
 デザインはスペイン系アメリカ人のグラシアーノ・フェンテス、味付けはファム・ホアン・ハイが担当した。
 市民に大きなインパクトを植え付けたこの新作サンドイッチは、しかし結局受け入れられることはなく、当時台頭を始めていた新左翼運動ポリティカル・コレクトネスと結びついて口実にされ、多くのデモを引き起こして社会不安を煽る原因ともなった。
「フライング・テムジン」は三ヶ月ともたずに2000万ドルを超える負債を抱えて倒産し、新進気鋭の料理家であるファム・ホアン・ハイは母国ベトナムに帰国、不遇な晩年をすごした……。

 ……という事実は全くなく、アーケード版「龍虎の拳」の基盤に付属しているソフトディップのマニュアルにあった誤植。
「デモサウンド」の有無を選択する項目で、「デモサウンド」が「デモサンド」になっている。

天狗面の男
人物・龍虎の拳(漫画)


いきなりへし折られるフラグ。

 1994年の漫画「龍虎の拳」に登場した人物。高名なスポーツ選手や格闘家を次々と強引に傘下に入れ、要求を拒否すれば殺すというやり方で大きくなった闇の格闘団体「MASK」の首領。
 現在は空軍の一部を買収し、有名芸能人や著名人などを多く抱き込んでカジノなど大規模な違法賭博を運営しており、その資産は大変なものだろうと思われる。

 自身はかつてタクマ・サカザキとともに「極限流空手」を極めた男であったが、タクマが「陽の極限流」を極めたのに対し、自身は「陰の極限流」を極め(もともとそういう二流派があったのか、彼自身がそう主張し始めたのかは不明)、その「陰の極限流」を巨大化させていくうちに後の「MASK」に発展した。
 当然タクマとは知己であると思われ、彼が自分と対極の「陽の極限流」を極めたことは知っていたはずだが、なぜいまになってそれを傘下に収めようとユリ(マリ)を誘拐したかは分からない。

 物語途中、幹部の藤堂竜白がいかにも天狗面の男がタクマであるかのような発言をし、天狗面の男自身も自分がタクマであるかのような行動をとってリョウ・ナガサキを惑わせたが、たった一つの失言がもとでリョウに正体を悟らせてしまい、倒される原因となった。
 ただ、ロバートは「MASK」という組織については知っていたが、リョウもロバートも「陰の極限流」については知らなかったようである。
 彼を倒した後、リョウとロバートはユリを助けるのを忘れるほど喜んでいた。

 おそらく、最初のラスボスは予定通りタクマだったのだが、散々「タクマだろう」という風呂敷を広げ過ぎた結果、これ以上家族エピソードを詰め込むと単行本1巻分のページ量を大幅に超過してしまうため、無理やり他人にしてしまったのだと思われる。
 そうした急遽誕生した設定のためか(?)、結局この天狗面の男の本名も本当の顔も、作中には登場しなかった。

MASK極限流空手極限流天狗仮面タクマ・サカザキ藤堂竜白マリ・ナガサキ

電撃ビンタ(仮)
特殊技・KOF NW

「KOF NEO-WAVE」のガードブレイクモードでのみ使用可能な特殊技。防御不能攻撃。コマンドは「 + R1」(PS2版)
 身体全体に電撃をまとって一瞬構えた後、全力でビンタをかます。平たく言えば強化版「ふっ飛ばし攻撃」。
 隙は大きいものの構え中に長い無敵時間があり、しかもガード不能で、画面端まで弾き飛ばした相手は食らい判定を残したまま跳ね返ってくる、という特徴がある。
 ビンタを当てたときの相手と画面端の距離によって跳ね返ってくる距離も変わってくるため、「どの状況でも決まる追撃技」はない。遠距離ならば飛燕鳳凰脚が、近距離なら弱・ちょうアッパーやしゃがみC、遠距離Dが定石だろう。

 なお、作品的には繋がりはないが、ユリは前作の「KOF2003」では、やはり全身を帯電させた後に気弾を放つ大技「雷神 覇王翔吼拳」を開発しているが、「雷神 覇王翔吼拳」は技の隙が大きすぎ、性能も安定しなかった。
 その基本を生かしつつ、あれこれと応用してコンパクトにまとめた結果、この電撃ビンタが生まれたものと思われる。
(ただし、この「防御不能攻撃」は全キャラクターが使用可能)

鬼はりてシャッターストライク百烈ビンタ雷神 覇王翔吼拳ふっとばし攻撃

天翔覇王翔吼拳
名称・超必殺技・KOF MAXIMUM IMPACT 2

「KOF MAXIMUM IMPACT 2」に登場の超必殺技。「覇王翔吼拳」とついているが、純粋な飛び道具ではなく、突進打撃技である。
 相手に突進し、膝→肩を次々と踏み台にして空中に舞い上がった後、相手の頭上後方から覇王翔吼拳をお見舞いする。カメラアングルがぐるぐる変わるので、見ていても楽しい。
 飛燕鳳凰脚と比較すると、ダッシュスピードが速いかわりに、ダッシュ距離が少しだけ短い(飛燕鳳凰脚はコマンド入力から走り出すまでに若干の「間」がある)。
 長い無敵時間があるので、カウンター技として非常に心強い。なお、この技と飛燕鳳凰脚は、いわゆる「覇王タックル」が起こる。

 ボイスは
「いっくぞぉ〜!(ダッシュ)」
「よっ、はっ、吹っ飛べ〜!(覇王翔吼拳)」
(北米版では「Here We GO!」と叫んでいるもよう)

 相手の身体を駆け上る部分の元ネタは、恐らく「グラップラー刃牙」の最大トーナメント編、「愚地克己 vs.花山薫」戦で、「空手界のリーサルウェポン」こと愚地克己が見せた「水月を踏み台にして肩へ駆け上り、顎に蹴りを食らわせて、トドメに顔面にエルボー」という、ファンタスティックな超荒業。この「トドメに顔面にエルボー」の部分が覇王翔吼拳に代わっている。
 アークシステムワークスのPS2用格闘ゲーム「グラップラー刃牙〜バキ最強列伝〜」では、「ボディに左回し蹴り→蹴り足をめり込ませたまま相手の首に右膝蹴り→そのまま再び右膝で相手の顔を下から突き上げながら垂直ジャンプ→エルボードロップ」というかたちで再現されているが、モーション、3Dモデル、声優の演技とすべてがとんでもなくヘボいので、あまり高度な技には見えない。

 作中における作者・板垣恵介氏の注釈によると、正気を失うほどの荒行と引き換えに、なんとこの技は実在するらしい。ゲージさえあればそれをあっさりやってのけるユリは……。

MAX覇王翔吼拳ウルトラ・ベルゼバブ・バー・ブーム空中版天翔覇王翔吼拳スーパー覇王翔吼拳ゼロ距離はおうしょうこうけん雷神 覇王翔吼拳覇王翔吼拳覇王タックル覇王雷煌拳よゆうッチ覇王翔吼拳雷煌拳雷煌拳EX雷神 覇王翔吼拳

電神 覇王翔吼拳
(雷神 覇王翔吼拳)
名称・リーダー超必殺技・KOF2003

「KOF2003」のアーケード版のインストカードとPS2版のマニュアルにあった技名。詳細は「雷神 覇王翔吼拳」にて。

雷神 覇王翔吼拳

伝説の招き猫
アイテム・KOFオールスター

「KOFオールスター」の2021年9月のイベント「深淵の闇」に登場した、「凄い富を呼び寄せる」と言われる巨大な招き猫で、タクマがこの招き猫の富を利用して「極限そば」と極限流空手の繁盛を企んでいた。
 謎の島(怒チームのコードでは位置NMN-32-A3に存在)に隠されている。
 この島では実は数々の格闘家が行方不明になる事件が起きており、これを手に入れるためにユリも自分の幻影や数々の怪異と戦う羽目になった。
 最終的には事件の黒幕であると思われる天狗を撃退し、伝説の招き猫の入手に成功する。ロバートは隠されていた場所や入手経緯の怪しさから、ユリに招き猫を諦めるように説得したが、ユリは聞き入れなかった。
 ただ、後の歴史を見る限り、この極限そばの店は早期に閉店し、後に極限焼肉が繁盛している事実から、招き猫の効果は怪しい。
 この招き猫のありかを示した秘密の地図はタクマが近所の骨董品屋で見つけてきたものであるが、どう見ても子供のクレヨン描きであり、怪しさ100メガショックである。タクマがどうしてこれを信じてしまったのかは謎。
 なお、招き猫を奪取された後、天狗はタクマを操って更に捜索に来た怒チームに襲い掛かるが、撃退された。

蕎麦打ちタクマ・サカザキ

天婦羅 - Tempura -
BGM・KOF MIA

「KOF MAXIMUM IMPACT Regulation"A"」における、「極限道場」ステージのBGM
 尺八と三味線、笙の響きが勇ましい、いかにも荒事師の男の場を思わせる音色である。ユリ・サカザキの専用BGMというわけではないが、縁の深いステージということで。
 ゲーム中では、「JAPANESE - COURT - ROCK」というジャンルに分類されている。

トイレットペーパー
日用品・漫画
[ 1 ]

 基本的には用便の際に排泄器官の汚れを清拭するために用いる紙のこと。多くの場合は芯に薄紙を何重にも巻きつけ、ロール状にして販売されている。
 日本では用便の際の清拭用の紙を「落とし紙」といい、鼻を清拭するための「鼻紙」と合わせて「塵紙(ちり紙)」ともいう。そのため、外来語の「トイレットペーパー」も日本においては「落とし紙」の一種と捉えて問題ない。
「落とし紙」という表現がいつごろから定着したかは不明だが、ロール状のものが使われるようになったのは明治時代からである。
 ロール状であることはほぼ一致しているものの、形や材料、色、デザインなどは国や地域によって大幅に異なる。最近ではクイズや名言、ジョーク集、人気キャラクター、企業やブランドのロゴなどが印刷されているものも、多くはないがユニーク商品の一ジャンルとして存在する。
 ……が、好きなキャラクターやブランドのロゴで用便の処理をするのは、あまり良い気分にならないのではないかと思うのだが……(この行為に快感を覚えるようだと、それはそれでまずい気もするが)。
 また、国によっては材質の問題で下水に流せない場合もあるので、旅行のさいには気をつけよう。

[ 2 ]

「ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 4コマギャグバトル」(光文社刊)の林キヨカ「頂点はここだ!」より「おちる所までおちるっチ!」と「生活必需品っチ」で登場。
「おちる所までおちるっチ!」では、ユリがサラシの代わりにトイレットペーパーを使用していた事が発覚すると、日本チームは悲しくなって降参していた(更に大門はお金をめぐんでいた)。
「生活必需品っチ」では、ルガールを倒した後で乗っていた船が沈みそうになった際、ユリは風呂敷に包んだ大量のトイレットペーパー(どうやらブラックノアに潜入した際に持ち帰った模様)を何があっても持ち帰ろうとしていた。
(情報提供&文章:小濱太助様)

ルガール・バーンシュタイン

道着少女
宿命・SNKオールスター

「SNKオールスター」(2019)に「月華の剣士」からゲスト出演した雪の宿命。雪、ユリ・サカザキ、藤堂香澄を同時に持つとHPが15%上昇する。
 確かに三人とも道着を着用しているが、全員やや変形の着こなしをしているのも共通点である。
 雪は青のタイツの上から足首まで届くほど丈の長い胴着を合わせている。ユリは下半身は雪と同じタイツスタイルだが道着は通常の腰丈のものを用いている。香澄は古武道(合気道)の袴の上から弓道のものと思われる帯を締めている。
 それぞれ自己主張が強いスタイルだが、雪と香澄はこれが自分の流派の正式な道着の可能性もある。自らの武道の公式試合となると(雪→槍、ユリ→空手、香澄→古武術)衣装も変わるのだろうか。興味深いところである。

道着同士藤堂香澄

道着同士
宿命・SNKオールスター

「SNKオールスター」(2019)に「餓狼伝説2」からゲスト出演したキムの宿命。キム、ユリ・サカザキ、雪、藤堂香澄を同時に持つと攻撃力が15%上昇する。
 上記の「道着少女」にキムが加わった形であり、上昇するステータスがHPから攻撃力に変わる。

 なお、他の三名とは異なり、キムは基本的に「餓狼伝説」シリーズでも「KOF」でも自分の武道(テコンドー)のスタンダードなモデルに近い道着を着用していたが、最新作「KOF15」でついに独自性を押し出したオリジナルの道着を着こなすようになった。1992年から30年守り続けた信念をついに変えることになったわけだが、そこにどのような心理的葛藤があったのだろうか。是非とも聞いてみたいものである。

道着少女藤堂香澄

東京エンカウント
ゲーム番組

 声優の中村悠一と杉田智和がジャージ姿で、いつか来るであろうゲストとゲームを遊ぶ為に備えて、まろやかにゲームを遊びながらまろやかに色々語る番組。
 アニメ専門チャンネル「アニメシアターX(AT-X)」で2010年5月2日〜2013年2月17日まで全24回が放送された。

 二人が遊ぶゲームは80〜90年代に発売されたものが多く、特に番組冒頭のコーナーは毎回、ネオジオを遊んでいた。
 放送第一回「お前もどっかへ飛んでいけバカヤロー」では、いきなり「龍虎の拳2」をとりあげ、杉田が当然のようにMr.KARATEの天狗面で登場した(この天狗面はその後、セットの一部として飾られていた)。
 これ以外にもネオジオネタは多く、「KOF」シリーズの他、普通の番組が取り上げないような「フライングパワーディスク」「ブレイカーズ」「クイズ・キング・オブ・ファイターズ」「餓狼伝説(1)」「風雲黙示録」なども遊びこんでいたが、第六回のゲスト梶裕貴から「やっぱネオジオからなんか貰ってるでしょうこの感じ」とツッコミを入れられていた。
(コーナー間のジングルにKOFキャラのボイスが度々使われた。また「ちょっとネオジオを推しすぎた」と反省して遊んだのが「ブレイジングスター」(ネオジオの横スクロールシューティング)だった)

 杉田智和はマニアックなネオジオネタを披露することが多かったが、特に「龍虎の拳2」のテレビCMネタが好きだったようで、ロバート(役のティモシー・ローウェル)の物まねを披露している。
 時期的にハリウッド映画版「KOF」の話題も出たが、杉田が主人公の京の話題に触れ「俺はすっかりニセモノ扱いだよ」と嘆いている。また、KOF枠というわけではないが、このハリウッド版の吹き替えから不知火舞を演じている小清水亜美がゲスト出演したこともある。

 色んなゲームを遊ぶためかカオスな回が多かったが、その最たる回が第三章「あのね、ジャンケンしない?」で、「ラブプラス+」を取り上げたときだろう。杉田が溢れ出るほどの熱烈なラブプラス愛を語る中で、中村は視聴者が分かるほどヒキ気味で、視聴者もどのような顔で見ていいか分からなかった(笑)。
 普通にゲストが来るようになってからはややカオスさは減ったが、独特のノリは相変わらずである。

 2014年5月4日から、第二期にあたる「東京エンカウント弐」が不定期に放送されているが、「弐」のオープニングではMr.KARATEの天狗マスクが大々的にフィーチャーされている。

キング・オブ・ファイターズ

道場のおてんば娘
システム・絆バフ・KOFオールスター

「KOFオールスター」で、「スペシャルシグネチャー・ユリ」として登場した際に、「ソウルキャリバーVI」からのゲストキャラクター・成美那(ソン・ミナ)との間に持っている絆バフ。
 攻撃力15%アップ、攻撃速度5%アップ、スキルクールタイム1秒減少、というおてんば娘らしい効果がついている。

「おてんば」の詳しい意味は「ちょうおてんば娘」の項目に譲るが、成美那はユリや香澄もびっくりのおてんば娘で、父親の心配をよそに、父親に自分の力を示すためと祖国への脅威を払うため、「救国の剣」と信じるソウルエッジを求めて何度も家出・旅を繰り返している。
 剣術道場師範の一人娘、という意味ではユリや香澄と同様の立場であり、父親に心配をかけまくっている点でもよく似ている。

ちょうおてんば娘藤堂香澄

ドージョー・ハイブリッド事件
出来事・KOF'94(漫画)

 1995年の漫画「THE KING OF FIGHTERS'94外伝」(鷹岬諒/新声社)の劇中の事件。デニス・ジェナムが師範を務める、イギリスの格闘技道場「ドージョー・ハイブリッド(以下「DH」)」で起こった。
 DHは「KOF'94」のイギリス予選に出場するが、ロイヤル・アルバート・ホールで行われた第三回戦で女性格闘家チームに一勝もできずに完敗。女性格闘家チームの名声を高めるだけの結果に終わってしまった。その日の版、多くの弟子が道場をやめていく様をテレビで生放送されてしまい、その名は地に落ちてしまった。
 その様子を偶然ニュースで見ていたユリは、勝者が敗者に対してどのような感情を持っていいのか分からぬまま苦悩し、僅か一日で落ちぶれてしまったDHを訪れる。その時、ユリに向けられたのは、デニスの子供の憎しみの目だった。

鷹岬諒デニス・ジェナム

藤堂香澄
人物・龍虎の拳・KOF・Days of Memories




普段は普通の女子高生
(SNKハイスクールコレクション)

 とうどう・かすみ。藤堂竜白の次女(※1)で、藤堂流古武術の継承者(※2)。藤堂流古武術に誇りを持ち、よく言えば純真で何事にもまっすぐで一生懸命、悪く言えば融通のきかない性格をしている。一度「こう!」と決めたら他のことが目に入らなくなってしまう一面があるようだ。
 将来の藤堂流古武術、第十七代当主になる存在だが、普段はコロッケ好きで明るい普通の女子高生である(※3)。

 サカザキ父子に敗れ、行方不明となった父・竜白を探して、本人も放浪を繰り返している。
「龍虎の拳 外伝」で初登場した際には、竜白の手がかりと敵討ちを求めて、メキシコのグラスヒル・バレーを訪れた。リョウ・サカザキを探し回ってやっとのことで闘うも、母・志津子のとりなしで勝負なしとなり、リョウに鉢巻を託し、再戦を約束して日本に帰国した。
 その後も「KOF」に参加するなど、各地を飛び回っているが、父の行方は知れないようである。とりあえず訪れた土地で父の行方を尋ねるのが癖になっているようだが、英語は苦手のためか、まったく会話にならない時もある。しかし、本人が気にしている様子はない(※4)。
「SVCカオス」では、よりによってレッドアリーマー(悪魔)やツキヨノヨルオロチノチニクルフイオリ(絶賛暴走中)にまでたずねまわり、話が通じないと逆ギレしている。
 また、「君はヒーロー」で異世界に転移したときは、そこがどこなのか確認する前にリョウに似た道着の男性を発見してひと悶着おこしている。

 長年探している父親・竜白とは、「ミレニアムファイト2001(CAPCOM VS.SNK2)」で一度再会を果たしており、「KOF2002」の日本ステージでは共に参加チームの応援に徹している。
 その竜白を打ち負かした極限流一派のことは、時間も場所も関係なく襲撃するほど一貫して敵視しており、「極限流の偵察が日課」と自分で言っている。しかし、なぜかユリ・サカザキとは友人関係にある(ときもある)。
 作品によってユリへの態度はかなり差があり、リョウやロバートとセットで一方的に敵視していることもあれば、密かなライバル視に留まっていることもあるし(KOFオールスター)、ともにチームを組んでいることもあるし(KOF2000)、映画を一緒に見たり愚痴を言い合える仲の良い友達の時もある(KOFクロニクル)。
 ユリの空手があまりにもアレンジされており、正統的な極限流とは認めづらいこともあると思われるが、一方で同じくアレンジを加えているロバートに対しては敵意を向けているため、性格的なものもあるのだろう。
 ユリのことは「ユリさん」と呼び、ユリからは「香澄ちゃん」と呼ばれている。

 1964年3月29日生まれ。「龍虎の拳外伝」時、16歳。日本出身。身長154cm、体重45kg。3サイズは75-54-74(後、75-54-78)(※5※6)。

 好物は、学校の帰り道にある肉屋のコロッケとナポリタン(龍虎の拳外伝)。パフェなどのスウィーツも好きな模様(「KOFクロニクル」)。
 趣味はホラービデオ鑑賞で、同じ趣味を持つ「DEAD OR ALIVE 5」のマリー・ローズと交流がある(「KOFオールスター」)。得意スポーツは合気道と弓道で、学校では合気道部に所属しているが、右図のように弓道のケースのようなものを持っているイラストもあるので、弓道部と合わせて所属している可能性もある。
 苦手なものは、母親仕込みの稽古。時折、神社の巫女や占い師などのアルバイトもやっているようである(「Days of Memories」シリーズ)。
 大切なものはいつも帯から下げているお守りで、誰からもらったかは絶対に言わない。
 ヒーロー学園に転入以降、相撲部を設立した雛子に対抗して古武術部を開こうと奔走する(「君はヒーロー」)。
 父親の藤堂竜白が広島県出身なので、香澄もその可能性がある。「龍虎の拳外伝」における威勢の良さは、広島人特有の気風の良さかもしれない。 ただ威勢が良い反面、恥ずかしがり屋である可能性も示唆されている(※7)。

 戦いの場には常に白胴着に紺の袴、紅白の鉢巻で挑む(この鉢巻は藤堂流の修行を初めた時に姉の瑞穂にもらったもので、瑞穂自身が使用していたもの。瑞穂は香澄が藤堂流の修行を始めたのと同時期に格闘技から身を引いたようである)。
 初登場時は黒(もしくは紺)のロングヘアーをストレートに伸ばしていたが、「KOF'99」から髪型をポニーテールにするようになり、その後はタイトルによってストレートだったりポニーテールになったり、ポニーテールでもロングの時やセミロングの時があったりする。
 胴着の袴の着用法も出演作によって異なり、基本的に他流派の合気道や古武術とは一致しないので、香澄か藤堂流のオリジナルかもしれない(香澄の衣装は合気道と弓道衣の合体アレンジに近く、弓胴衣で袴の下に巻く帯を、合気道の手法で袴を穿いた上に弓道の手法で巻いている(と思われる))。
「龍虎の拳外伝」(1996)の脱衣KOでは胴着は破れてもTシャツは破れないが、yujinのカプセルトイ「KOFコレクション」(2005)では、インナーにブラジャーの代わりに「さらし」、ショーツのかわりに「ふんどし」を着用していることが分かる。しかし「君はヒーロー」(2017)では胴着の下にシャツを着ずにブラジャーをつけている。気分の変化でもあったのだろうか。

 ユリとは違う意味でタイトルによって少し性格が異なり、頑固一徹な「龍虎外伝」に比べて、「KOF」シリーズではだいぶ性格が丸くなっている。ただ「空手のあやし方は知っている」「藤堂流は無敵」と断言するなど、強気な一面はそのままだ。
「KOF'96」以降のユリとの友人関係については疑問を呈する声もあるが、生真面目な香澄と明るく無邪気なユリとでは、案外凸凹コンビで気が合うのではないかと思われる。明るいユリに毒気を抜かれた香澄が、なにかある都度、振り回されているのではないだろうか。
(はっちゃけた性格の姉と、しっかりものでツッコミ体質の妹、といった雰囲気をどうしても想像してしまう(※8)。


香澄、後ろ、後ろー!(KOF2002UM)

 ただ、「KOFオールスター」で水着になった際(「まぶしい海の香澄」)には、なぜか四条雛子とジョン・フーンに対して「嫌な感じ」という絆バフを持っており、気になる人間関係の一端が明らかになっている。また「希望を唄うほたる」との間には「同病相憐れむ」という意味深な絆バフがある。
 通常の状態では、家族を探して旅を繰り返しているという似たような境遇からか、双葉ほたると普通の親交がある。
 また英語が苦手なためか、常に英語で話すキングとは意思疎通が難しく、実はちょっと苦手にしている(ちょっと怖い)という解説がある資料もある。

 一方で「龍虎外伝」でのエンディングから、リョウには執着があるようで、「外伝」の後、リョウが日本に行ってから何らかの進展を見せる可能性があるものの、新作の内容が不透明な現在、その展開は未だ謎に包まれている(※9)。

「KOF2000」以降、公式のストーリーではキングがリョウの嫁候補になりつつあるが、香澄をリョウの嫁に推すファンも多く、キングと香澄がライバルとして扱われる二次創作も多い(たいてい、ユリが状況をややこしくする。また、ユリ自身が加わって四角関係になったり、なぜか凄い漢・不破刃や如月影二が参戦する場合がある)(※10)。
(ただし、香澄本人は知らないと思われるが、父親の藤堂竜白は、香澄の婿に「ストリートファイター2」の人気キャラ、エドモンド本田を迎えようと考えているようだ。「CAPCOM vs.SNK2」の勝利デモより。ただ、「Days of Memories」では海堂狂也のことを気に入って似たようなことを言っていたらしく、わりと誰でも良いのかもしれない)

「KOF'98UMOL」のイベント「アイス大作戦」の広告塔に借り出された時には「なんで私がこんなことをしているのだろう」という怒りと迷いが表情に浮き出ていた(※11)。
「KOF ALLSTAR」でもクリスマスの不毛なアルバイトを強制されている(?)様子がカード化している(※12)。
 また「SNKギャルズアイランド」シリーズでは水着で街を歩かされたり、「SNKオールスター」のストーリーモードでは、なんと武装したギース・ハワードの手下を率いて極限流道場を襲撃、「あなたたちを殺したくはない! サウスタウンから出ていきなさい!」と叫ぶというトンデモ展開となった。

 戦闘スタイルは、対地、対空、空中からの重ね当てが牽制の中心となる。「龍虎の拳外伝」ではスピードと特殊なさばき動作を持つ。
「KOF'96」から当て身投げを使うようになるが、竜巻槍打とふっとばし攻撃、超重ね当てがかなり強く、攻めキャラと化した。
「'99」「2000」では個人的にあまり強いキャラではないという印象があり、「KOF11」も同様だが、空中重ね当てが強力。
「KOF'98UM」「KOF2002UM」ではリーチが短いものの、それまであまり強力ではなかった連続技が強化されている。

 なお、香澄を演じる舞台女優の弓雅枝氏も、香澄と同じようにアメリカで道に迷って怖い思いをしたことがあるらしく、「あのときトイレの場所を教えてくれた方、保護してくれた警察の方、どうもありがとうございました。私はいまも元気です」と語っておられる(サイトロン・アンド・アート攻略ビデオ「龍虎の拳外伝」)。
 担当声優は「龍虎の拳 外伝」「KOF」「SVCカオス」では弓雅枝氏、「KOFオールスター」では田辺留依氏(※13)。

 家族は、父・竜白、母・志津子、姉・瑞穂。父親のことを尊敬している一方、母親にはまったく頭が上がらないようで、自分が母親仕込みの稽古を苦手なことが母の耳に入ることをなにより恐れている。
 両親はかなり早くからゲームに登場していたものの、姉の瑞穂は表舞台には現れず、「病弱」という設定以外は、長らく謎の存在とされてきた。
 だが、恋愛シミュレーション「Days of Memories - 恋はグッジョブ! -」にて、ついに瑞穂の出演が確認された。香澄と会っていない状態で香澄の家に電話をすると、瑞穂が電話を取ることがある。

 姉・瑞穂のことは「お姉様」と呼んでいるようだ。きっと普段も敬語で接しているのだろう。

アンチ極限流チームおこさま極限流空手キンググラスヒルバレー最強女性チーム四条雛子女性格闘家チーム不知火舞ちょうヒロインチーム道着少女道着同士藤堂竜白どきどきファイターズ - Valentine with you -友達ふんどしマネージャーマリア大和撫子リョウ・サカザキ

藤堂竜白
人物・龍虎の拳・餓狼伝説?・KOF?・CAPCOM vs.SNK2

 とうどう・りゅうはく。藤堂流古武術の第十六代当主で、藤堂香澄の父。極限流空手にもっとも因縁のある格闘家のひとり。
 若かりし頃は日本(おそらく広島県)で道場を開いていたが、自分からタクマ・サカザキに挑んで敗北したか(アーケード版「龍虎の拳1」パンフレット)、もしくは道場破りに来たタクマ・サカザキの前に大敗し(漫画版「龍虎の拳」/天獅子悦也)、タクマから「(よく修業はしているが)児戯に等しく、軟弱と言う他はない」と屈辱を受けた。
 タクマとの再戦を期して渡米し、サウスタウンに居ついてからは実業家として成功するが、同時にストリートファイトに身を投じながら、貪欲に相手の技術を吸収、自らの拳を磨き続けていた。
「龍虎の拳」では、ストーリーモードの第一戦で登場。ユリを誘拐されていきり立つリョウ(ロバート)の前に現われ、「(ユリの行方は)お前のその拳で聞くが良い」といきなり重ね当てを撃ってくるが、いざ負けると「女の居場所はわしにも分からん……」などと言い出し、「無関係の一般人かよ!」「何しに出てきた!」と総ツッコミを受けることになった。
 この敗戦はよほどこたえたらしく、自らの不甲斐なさを痛感。目標を極限流一派の打倒に定め、鍛錬のために「龍虎の拳2」以降、行方をくらませる。
 必殺技が「重ね当て」一つしかなく、他のキャラに比べてネタにされるが、その唯一の技が実はかなり高性能である。が、英語版「龍虎の拳」だと技名が「エクスタシークランチ」であり、彼が何を考えてこの意味深な技名をつけたかは謎に包まれている。

 次女の香澄が、彼の行方を追って世界を回っている。いつもすんでのところで出会えずにいたが、香澄が参加して再会を果たせなかった「KOF2000」以降、2001年のミリオネア・ファイト(CAPCOM vs.SNK2)に竜白が出場した際、香澄が応援に駆けつけているので、その間に一度、再会を果たしているようだ。
(2000年の「KOF2000」には「UNKNOWN」という仮面の古武術家がストライカー参加していたが、正体は不明。
 2006年の「KOF MAXIMUM IMPACT 2」ではモブでの登場ではあったが3D化を果たし、ミニゲームではロードローラーでプレイヤーを潰しに来て逆に崖から突き落とされるという、最初から最後まで謎の行動をしている。
 また2009年の「KOF2002UM」に香澄が参加した際、香澄のMAX2に彼らしき男性が登場。勝利画面にも香澄の背後に映っているが、香澄は(その存在には薄々気づきつつも)その正体に気づいていない)


 圧倒的ドヤ顔。(「バトルスピリッツ 龍虎の拳」)

 1933年9月30日生まれ(龍虎の拳)→10月8日生まれ(CAPCOM vs.SNK2)。46歳(龍虎)。日本、広島県出身(CVS2)。流派は古武術(龍虎1)→藤堂流古武術(CVS2)。
(情報源がはっきりしないため断言はしないが、管理人はどこかで「竜白は広島県三原市出身」という情報を耳にしたことがある。三原市は管理人にとても縁の深い場所なので、記憶に残ったのかもしれない)
 身長174cm(龍虎)→172cm(CVS2)、体重65kg→70kg(同)。血液型A型(龍虎)→O型(CVS2)。
 好物は梅干(龍虎)、おでん、日本酒(CVS2)。趣味は俳句、カラオケ(演歌一筋)(CVS2)。特技は洗濯(龍虎)。
 得意スポーツは、走るのは好き(龍虎)、古式泳法、流鏑馬、縄跳び(CVS2)。
 嫌いなものはタクマ・サカザキ。お父さん、根に持ってます。
 家族は妻・志津子、長女・瑞穂、次女・香澄。志津子は和装がよく似合う日本美人であり、たいへん謹厳な性格らしい。
 上記の通り、竜白自身のプロフィールは「龍虎の拳1」から「CAPCOM vs.SNK2」で大幅に変更があった。というのも、実は藤堂のプロフィールは「龍虎の拳1」が発売された1992年ではなく、1998年の雑誌「ネオジオフリーク」が初出である。
 また「SNK対戦格闘ゲーム1991-2000」によると、「餓狼伝説」「龍虎の拳」のほとんどのキャラクターが、シリーズ二作目以降から詳細なプロフィールが追加されていることが分かる。

 サウスタウンに移住してから後は、原作では料亭「かるた」(天獅子悦也「龍虎の拳」では寿司バー「繁盛」)などの事業で成功し、裏世界にもそれなりに顔が利く実業家として描かれ、アニメ「バトルスピリッツ 龍虎の拳」ではなんと刑事の職についていた(ロバートからは「ハラキリ警部」と呼ばれていた)。
 このアニメでは刑事なのに手段を選ばないところがあり、Mr.BIGが隠れ家にしていたラモールをいきなりビル工事用の鉄球クレーン車で破壊しようとするなど、わりとめちゃくちゃであるが、「この街のドブネズミを一掃するんだ! 始末書で済めば安いもんだ!」と叫ぶなど、その正義感は疑いようもない。
 ただし漫画「龍虎の拳」(ゴッセージ)では闇の組織「MASK」の幹部としてラスボス戦前の強敵として登場。まるでMr.カラテの正体がタクマであるかのようなブラフをかけ、リョウを混乱させた(この作品のMr.カラテはタクマではない)。
 どちらにしても、格闘家としての才能と同等か、それ以上の商才を持っているのは間違いない。しかし、「CAPCOM vs.SNK2」に出場した折、ユリ・サカザキの「ユリチョップ」によって格闘家生命を絶たれてしまった可能性がある。
 4コマ漫画「えすえぬ家の人々」(IKa/エンターブレイン)では「ToDoさん」という名で登場。チョコバットを餌に幼女を誘拐する必殺技を考案して逮捕されたり、メールの使い方が独特だったり、新必殺技「重ね……着!」を開発してあて菜に「アホ」呼ばわりされたり、ツインテールで踊ったりと、やりたい放題である。
 また、実は極限流の内部に(おそらく研究のために)潜入している可能性があり、極限流関係者の集合写真が撮られると、必ず彼らしき人物が一緒に映っている。

 旧SNKファンならば、恐らく誰でも知っている「キング・オブ・背景」。そういう意味でなら、たぶん出演作品の多さはネオジオキャラクターではトップクラスで、あらゆるゲームのあらゆるステージに出没している。
 その凋落……苦難の歴史は「龍虎の拳2」で、容量不足と、如月影二とキャラクターが被る、という理由で彼の存在が削られてから始まった。それ以降、修行のために訪れた土地で偶然に、あるいは次女・香澄を応援するために、背景の影からそっと戦士たちの戦いを見守っていた。
 ただ、ストイックに徹していたかと言えば、決してそうでもなく、パオパオカフェで騒いでいたり、キングのバー「イリュージョン」でヘヴィD!やダック・キングといつの間にか飲み友達になっていたり、各国の観光地に顔を出したりと、それなりに放浪生活を楽しんでいるようである。「龍虎」の設定に従えば元実業家ということで、それなりに金はあるのだろう。
 だが、やはり裏方に徹する生活は彼の心を蝕んでいたのか、10年ぶりにプレイヤーキャラクターとして復活した「CAPCOM vs.SNK2」(2001)のエンディングでは、「わしはもう日陰者ではないぞ」と、魂からの叫びを放っている。

 一作だけ世に出て、話題にならずに廃れていくゲームや世界観が数多くある中、10年以上も忘れられることなく話題(あるいはネタ)にされる彼の立場は、ある意味において、非常に幸福である。
 似たような立場のキャラクターにジャック・ターナーがいる。彼は1995年以降プレイヤーキャラクターとしてゲームに出る機会がなく、キングの「嫌いなもの」として名前のみが残り続けた。

 担当声優は、

  • 坂井貴行(貝出啓)氏(ゲーム「龍虎の拳」)
  • 故・青野武氏(1936-2012)(アニメ「龍虎の拳」、CAPCOM vs.SNK2)
  • AKIRA GOTO氏(「KOF2000」)
  • ジェームス・カーター・キャスカート(James Carter Cathcart)(北米版OVA「BattleSpilits Art of Fighting」)
  • ジミー・ズーピ氏(Jimmy Zoopi)(欧州版OVA「BattleSpilits Art of Fighting」)

極限流空手キングジャック・ターナータクマ・サカザキ藤堂香澄トド流ユリチョップリョウ・サカザキ

トーナメント形式でコスプレをしたキャラが戦うという、
ファイティングゲーム
作品紹介・映画

 ハリウッド版実写映画「ザ・キング・オブ・ファイターズ」のDVD版のパッケージで語られた、ゲーム版「KOF」の解説。
 けっこうひどいことが書いてあるな(笑)。
 正直、どこからツッコミを入れていいやらまったく解らないが、おそらく格闘ゲームをしたことがない映画関係者が、ゲーム版「KOF」のPVかなにかを見て判断したのかもしれない。

「この出場選手たちは、なぜこのような変わった衣装で戦っているのだ?」
「なぜでしょう……? こういった独特のドレスコードがある大会なのでしょうか?」
「格闘技選手なら、それなりの衣装というものがあるでしょう……!」
「なぜプロレスのような投げ技の使い手が、軍服など野蛮で野暮なものを着ているんだ!」
「カ〜ニバルだよっ!」
「調査部の報告によりますと、若者達の間では、こういう異相のスタイルを「コスチュームプレイ」、略して「コスプレ」と表現するのだそうです」
「なるほど、普通の格闘技の試合ではこういった装いはありえないから、この大会はその「こすぷれい」とやらの発表会を兼ねているのかもしれない」
「なんと壮大な……!」
「新たなる文化の誕生を目撃してしまったのか、我々は……!」
「これこそが、新世紀の潮流と呼ぶに相応しい!」
「まだまだ、私達の知らない世界というものがあるものですね」
「そうだ、自分の知識で世界のすべてが説明できるなどと慢心も甚だしい。世界は常に、新鮮な驚愕に満たされている!」
「提案します。本映画のキャッチコピーでは、この機械遊戯独特の「こすぷれい」という要素を前面に押し出しましょう」
「賛成!」「異議なし!」「大ヒット間違いなしだ……!」「アバターの(興行収入)28億ドルもなにするものぞ!」「パイレーツ・オブ・カリビアンを超えるッ!」
「よろしい、ならば戦争だ。我々が正義を追うのではない、我々自身が正義である。諸君、世界を刮目させるぞ!」
「おお!」

 ……と、発売もとのアミューズソフトエンタテインメント社内でこういう会議がおこなわれたものと思われる。
 なお、管理人がこのDVDをいくらで買ったかは書かないでおこう。送料のほうが300倍くらいかかったはずである。

キング・オブ・ファイターズ

どきどきファイターズ - Valentine with you -
イベント・KOF ALLSTAR

「KOF ALLSTAR」関連で2019年2月8日から2019年2月19日まで行われたイベントで、マリー、藤堂香澄、キングの三人のうち一人とバレンタインデートをして本命チョコをもらうのが目的という、往年の「Days of memories」を思わせるアドベンチャーゲームである。


 タイトル画面からしてもう例のアレ。


 全員、なにか握り潰そうとしているポーズなのが気になる。心臓?

 タイトル画面のイメージか「どきメモ」という略称で呼んでいるファンもいるようだが、「メモ」がどこから来たのかは永遠の謎である。

 シナリオはきわめて短く選択肢も殆どないが、キャラは良く動くしBGMも悪くない。ただ「どの選択肢が正解」ということはなく、本命チョコをもらえるかどうかはなんとランダムらしく(公式サイトにそう書いてある)、しかも一日に一個しかもらえない。つまり三人から本命チョコを貰うには、(バレンタインなのに)最低三日かかり、運が良くないと同じシナリオを周回することになる。
 シナリオにもツッコミどころが多数あるが(特に香澄の微妙なポンコツぶりが微笑ましい)、そうとう古いネタも入っているので、新規ファンから古参ファンまで楽しめるとは思う。なお本命チョコをもらえると、バレンタインファイター10連ガチャチケット1枚が(抽選で?)キャンペーン終了後に貰えた。

+ちょっとネタばれ。

 なお海外で「バレンタインデー」といえば一般的には「恋人の日」であり、日本とは違い「男女でともに祝いあう日」であることが多い。そのため、日本の「義理チョコ文化」はかなり変わった風習に映るらしい。
 キングの祖国フランスでは「恋人のお祭りの日」であり、花屋に真っ赤なバラ(花言葉が「あなたを愛します」)を買い求める男性が殺到するそうである。
 マリーの祖国アメリカでは「男性が女性に告白する最良の日」とされ、人気のプレゼントもカード、アクセサリー、ジュエリー、花束、ハート形のバルーン、豪華ディナーとバラエティに富んでいる。
 イギリスでは男性が好きな女性にバレンタインカードを贈って愛の告白をするが、あえてカードに名前を書かないのが伝統のようだ。
 イタリアではフランスと同様に男性が女性にバラを贈る風習があるが、バラに次ぐ人気商品はなんと下着! しかも赤! このあたりはさすが情熱のアモーレの国である。
 台湾では2月14日だけでなく農暦(旧暦)7月7日(新暦8月7日)にもバラの花を贈る風習があり、1本=「あなただけを愛している」、3本=「告白」、7本=「あなたに夢中」、11本=「一番好き」、40本=「私の愛は純粋です」、99本=「永遠に」、100本=「100年続く愛」、108本=「結婚してください」と、本数で意味が変わるそうである。

 近年、日本では9月14日を「メンズバレンタインデー」として流行させようという動きがあるらしい。これは、男性が女性に下着を贈って愛を告白する日で、日本ボディファッション協会が制定している。
 ところが同じく9月14日は「セプテンバーバレンタイン」とも呼ばれ、こちらは女性が恋人に別れを切り出しても良い日だそうである。女性は紫のものを身につけ、白のマニキュアを塗り、緑のインクで書いた手紙を男性に渡すのだそうだ(色にはすべて意味がある)。

 なんにしても、恋愛をするのは色々大変で、だからこそ楽しいと言えるのだろう。

ぐるなびWEBマガジン(バレンタイン関連の参考&引用)広島ニュース タベタインジャー(バレンタイン関連の参考&引用)

キング藤堂香澄

怒気量応援
キャラクター特性・SNKオールスター

「SNKオールスター」(2019)で、ユリにつけられた特性の一つ。

 これだけ聞いたら全く何のことか分からず、ゲーム中にもチュートリアルで「怒気が増加するコンボ」とはあるが、「怒気」とはなんなのか解説が無い(秘奥義を発動する為に必要なゲージのこと)。
 漢字の字面通りに解釈すると、ユリが戦闘中に敵ではなく味方を挑発して怒らせてゲージをアップさせているようにも思えるが、友達思いのユリがそんな思慮の浅い行動をとるとも思えないので、叱咤激励してやる気をアップさせているのかもしれない。


 そんなにわざとでもない例(「横山光輝 三国志」/横山光輝/潮出版社)

特上寿司
プロフィール・KOF'98UMOL

「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」に登場した際、ユリ(ノーマル)の好む食べ物(グルメ)。贈ると先制値が上昇する。
 説明の必要はないだろうが、寿司とは日本人のソウルフードであり、一般に米などと主に魚介類を組み合わせた和食。特に握り寿司のこと。わさびを添えて食べるのが一般的であるが、最近はわさびのついていない回転寿司やパック寿司も多い(後乗せで自分でつける)。
 寿司の歴史については非常に長くなるのでここでは割愛する。
「特上寿司」とひとくちに言っても、値段は千差万別。コースメニューの場合、ランチで6,000〜20,000円、ディナーでは20,000〜50,000円ほどが一般的な価格であるという。ネタとして人気なのはブリ、鯛、ホタテ、中トロ、大トロ、雲丹、カマス、ノドグロ、イクラなどだそうである。
 ユリは特上寿司のどのネタが好きなのかは不明だが、少なくともタコは食べないと思われる。

あんこ餅甘口カレーかす汁串焼き野菜クレープ自家製梅干ショートケーキストロベリーティーハチミツ入りミルクブラックトリュフ

どこでもキャンセル
システム・KOF2002

「KOF2002」「KOF2002UM」で搭載されたシステム。発動すると専用のタイマーゲージが出現し、時間中ならば本来はキャンセル不可能な通常技・特種技・必殺技にキャンセルをかけて必殺技・超必殺技を出すことができるようになる。
 ただし、通常技・特種技はともかく、必殺技・超必殺技はすべての技が対応しているわけではない。多くのキャラクターの場合、飛び道具や空中必殺技は対応していない。また、弱・必殺技→同じ強・必殺技も、K9999と七枷社の一部の例外を除いて不可能。
 キャンセルをかけるごとに時間経過とは別にわずかにゲージが消費され、連続技があまり長くならないように調整はされているが、それでも慣れたプレイヤーによってかなり強烈な連続技がいくつも開発された。
 連続技を作り出すのは楽しいものの、ゲームのスピードが速いので手元の操作がかなり忙しくなるほか、システムの恩恵が大きいキャラクターとそうでないキャラクターの格差が激しいので、現在でも賛否両論となっている。
 なお「どこでもキャンセル」が正式名称となったのは「KOF2002UM」からで、「KOF2002」の段階では名称はなかったようだ。

トド流
名称・流派?・CAPCOM vs.SNK2

「CAPCOM vs.SNK」において、ユリが「藤堂流古武術」を略して言った言葉。
 当然のように藤堂竜白から怒られた。もちろん、正しい発音は「トゥードゥー」。
 ……すいません、最後のはウソです。

藤堂竜白ユリチョップ

友達
名称・交友関係

 ユリの大切なものの一つ。「龍虎の拳」では直接的には描かれてはいなかったが、学生時代はソフトボールのエースを務めたり、学級委員をしていたりと、クラスのリーダー的存在だったため、確かに友達は多そうだ。
「龍虎の拳2」のエンディングにも数人登場している。


 左から北崎まどか、ジェニファー・ブラウン、ユリ・サカザキ、エレン・バークマン。

 なお、「龍虎の拳2」のユリステージでは9人のマッチョマンたちが背景でポーズを決めているが、実はこのうちユリを応援しているのは中央右の男性だけで、あとは自分の肉体を見せびらかしているだけのようだ。

麻宮アテナイスラエレン・バークマン春日野さくら北崎まどかキングスージージェイミージェニファー・ブラウン周防順平沙藤麻琴四条雛子不知火舞藤堂香澄バレッタ火引弾村上大地私立エールランド・ハイスクール

トラウマ克服!
コア・KOF ALLSTAR

 アクションRPG「KOF ALLSTAR」で2021年10月に実装された「スペシャルシグネチャー・ユリ」の持つコア効果(特殊能力)の一つ。 。
 HPが50%以上の時に敵から攻撃を受けると、ダメージを吸収する「シールド」を7秒間展開する。7秒が経過するか、20回攻撃を受けるとシールドは解除される。
 クールタイムは15秒。

 ユリのトラウマの元凶と言えば、17歳の時に自分を誘拐したMr.BIGであり、その強面のスキンヘッドと、そこから連想されるタコに恐怖心を抱いていることを度々公言している。
 また「CAPCOM vs.SNK」での言及から、スキンヘッドだけでなくそれに近い髪型も苦手としている様子があり、精神的なダメージは深刻である。
 しかし、この「トラウマ克服!」のコアを持つ「スペシャルシグネチャー・ユリ」は自信と気力に満ち溢れており、常に身体が帯電状態にある。自動でシールドを張ることでどんな相手にも真の実力を発揮できるようになったのだと思われる。
 同シリーズの多くのユリはチーム効果「天才」を持っており、「龍虎の拳2」での初登場以来、トラウマを克服した真の才能をついに見せる時が来たのかもしれない。

Mr.BIGタコタコみたいな男性不思議なうさぎユリ式の極限流!

ドリームフィニッシュ
システム・SNKヒロインズ

「SNKヒロインズ」に搭載された特殊なシステム。もしくはそのために使用する専用の必殺技のこと。
 本作では相手の体力をゼロにしただけでは試合の決着にはならず、他の「KOF」シリーズでは「超必殺技」にあたる特定の技を当てなければ相手を倒すことができない。
 また本作では必殺技がボタン一つで出せる代わりに、通常の必殺技(Sボタン)とこのドリームフィニッシュ(Dボタン)は別のボタンが割り当てられており、決着を急ぐあまりにSボタンを連打してしまい、体力ゼロのはずの相手がピンピンしたままフィニッシュチャンスを逃してしまうこともありえる。
 人間たるもの、どんなこともフィニッシュ時には冷静におちついて行動しないと、予想外の結果を招来してしまうということだろう。

覇王翔吼拳飛燕鳳凰脚

ドローン
兵器・拳皇命運


 遠隔操縦で飛行する小型の無人航空機全般のこと。ここでは40〜50cm程度の大きさものをさす。
「拳皇命運」(2018/日本未配信)で使用された兵器で、ストーリー中、道場に戻ろうとするユリ・サカザキを襲った傭兵たちが複数使用した。
 通常のドローンは対角線上四箇所に設置された二枚プロペラで飛行するが、本機は細い機体の左右両側に大きな一枚ずつのプロペラを設置。その揚力で飛行しつつ、機体下部に設置された銃器で対象を攻撃する。
 だが、ユリ・サカザキに素手で破壊されるので、耐久力は低いのかもしれない。
 なお、現実にはロシアが2019年に、時速80〜130km/hで飛行し相手に接近して自爆する「KUB-BLA(通称カミカゼドローン)」や、ショットガン搭載のドローンを開発・発表し、イスラム過激組織「ハマス」も早くからドロ―ンの研究・開発に手を伸ばしていることを明言している。
 これらのドロ―ンは、2021年からのロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルとハマスの抗争に際して、両軍が多数を実戦投入している。
 確かに技術の進化の歴史は兵器の進化の歴史でもあるが、平和利用を望みたいものである。