ユリサカ用語集 - 英数行

0.5ドット
SNK開発用語

 1990年代のSNK開発用語の一つ。「ドット」の最小単位は当然「1」なので、「0.5ドット」というものは実在しない。そのため、開発用語というよりは「概念」に近い。
「メタルスラッグ」シリーズなどで、繊細なアニメーションやCGを実現する為に、隣接するドットの色を微妙に変えたりすることで、人間の目で見ると0.5ドットくらいズレて見えるようにするテクニックのこと(ファミ通による開発者インタビューより)。
 こうすることで、例えばサイズの小さい人間キャラが驚愕の表情をしても「アゴが外れているように見えない」そうである。

「ここはこういうふうに動くのかなとか、ここはこう変形するのかなとか、いろいろ考えながら作っていました。ただ、元絵がかなり精密なので、1ドット変えるだけで全体のバランスが崩れてしまうから、もっと細かく描くような気持ちで。」(同インタビューより)

 当時はチーム間でグラフィックなどの手伝いに行くなどの交流もあったようだが、他チームのスタッフ曰く「メタルスラッグだけは無理」「こんなの手伝えるわけないやん……」とのこと。
 もはや執念の世界である。

アートボックス

10000

 連続した10000日間の期間。10000は正の整数。期間中に閏年を6回含むと、27年と139日にあたる。
 2020年2月10日、ユリ・サカザキ他極限流一派やキング、Mr.BIGらの初登場作品となった「龍虎の拳」が、アーケード版の発売から無事10000日を迎えることとなった。

 以下、NEOGEOの主な格闘ゲームやソーシャルゲームの10000日到達日を示す。何らかの参考になれば幸いである。

Mr.BIG極限流空手キングタクマ・サカザキジャック・ターナーリョウ・サカザキロバート・ガルシア

100メガショック柏芽香織の告白大作戦その21 バレンタイン編
概念

 全盛期のSNK直撃世代の恋愛模様を描いたコメディ漫画「レバガチャアーカイブ」のヒロイン、柏芽かしわめ香織かおりによってたてられた、特定の人物を篭絡ろうらくするための作戦、及びその作戦に用いるために作成される化学物質のこと。
 柏芽香織は行きつけのゲームセンターの店員・新塩歩陸あゆむの気持ちを自分に向けさせるために、様々な「告白大作戦」を敢行しているが、この「その21」は単行本2巻の書き下ろして挑戦した。


「レバガチャアーカイブ」(鯨武長之介・カネコマサル/KAKOKAWA)

 一般的にはバレンタインデーにて相手に渡すための手作りチョコレートであり、三つとも香織オリジナルのテイストが効いている(「龍虎の拳」味は、何もしなくても周囲の空気が自然に連鎖爆発しているようにも見える)。
 その笑顔からも分かる通り製作者本人は自信満々であり、効果も抜群で、試食した自分自身が腹痛でダウンした。なお、新塩歩陸に食べさせることに成功したかどうかは不明。

どきどきファイターズ - Valentine with you -レバガチャアーカイブ

127

 ユリ・サカザキの記念すべき誕生日。年始から341日目(閏年では342日目)。
 なぜ12月7日生まれになったのかは謎だが、ユリの初代声優を勤められたほりえかおりさんの誕生日を引っくり返したのかもしれない。
「愛蔵版・誕生日大全」(サッフィ・クロフォード+ジェラルディン・サリヴァン/主婦の友社)によると、12月7日生まれの人は、

■人物像(かなり抜粋)

  • 決断力と直感力があり、理性も兼ね備える。意識やより優れた自己認識を探求する。 野心と活力に満ち溢れた行動的な性格。
  • 独創的な考えの持ち主で情報収集に励み、知識を蓄積して自信に繋がることが多い。
  • 才能があって賢く、会話にしろ文章にしろ言葉の才能に恵まれている。若々しく魅力的な個性を持ち、のびのびとした性格。
  • 自主的に考えることを好み、周囲に流されることは滅多にない。
  • 正義感が強いが、自身の持つ進歩的な考えが習慣と相容れない場合は、反抗的と見られる可能性がある。
  • 理想主義で神秘的。本当に意味のある人間関係だけを求める。
  • 社交性があって寛大なので、特に人と関わる仕事に向いている。
■長所……教養がある、人を信じる、細部に気を配れる、理想主義である、正直である、人の心が読める、科学的な考えをする、合理的である、思慮深い。
■短所……胸の内を明かさない、人からわかりにくい、親しみにくい、打ち解け難い、懐疑的である、敵意がある、冷たい、無常である。

 ……という人物だそうである。

 以下、ほとんどWikipediaから丸写し。

■誕生花(花言葉)/(資料によりバラつきがあり)

  • シクラメン(「恥じらい」「内気」「嫉妬」「過ぎ去った喜び」)
  • ヒイラギ(「用心深さ」「先見の明」「保護」)
  • アオキ(「若く美しく」「初志貫徹」「変わらぬ愛」「永遠の愛」)
  • ラケナリア(「移り気」「変化」「浮気はやめて」「好奇心」。ちなみに、ユリ科の花)
  • ウメモドキ(「明朗」「知恵」「深い愛情」)
  • デンファレ(「わがまま美人」「有能」)
  • ハボタン(「祝福」「利益」「包む愛」)
  • セッコク(「私を元気付ける」「豊かな笑顔」)
  • イノモトソウ(「平凡な心」「信頼」「愛嬌」)
  • カランコエ(「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」)
  • ダイモンジソウ(「自由」「好意」「不調和」「情熱」「節度」「恋の訪れ」)

■誕生日石(石言葉)/(資料によりバラつきがあり)

  • ルビー(ヘキサゴナル)(「自然美、素直な生き方」)
  • タンザナイト(「冷静」「神秘」「高貴」)
  • カバンサイト(「創造力」「発想力」「安定」)
  • ラピスラズリ(「真実」「崇高」「幸運」)

127日生まれの主な著名人(人数が多いのでたたみました。生年が早い順)

127日生まれの主なキャラクター(人数が多いのでたたみました。五十音順)

127日に発売されたゲーム(数が多いのでたたみました。発売日順)

誕生日に発売されたCD(数が多いのでたたみました。発売日順)

■主な記念日

  • 大雪(「二十四節気」の一つで第21番目にあたる。年によって日付は異なるが、近年では12月7日)
  • クリスマスツリーの日(1866年12月7日、横浜市で外国人船員のためにクリスマスツリーが飾られたことに由来)
  • 神戸開港記念日(神戸港開港記念日)(慶応3年12月7日(新暦で1868年1月1日)に神戸港が外国に開港したことを記念し、神戸市が制定)
  • 国際民間航空デー(1944年の国際民間航空条約の署名を記念し、1994年に制定)
  • 世界KAMISHIBAIの日(紙芝居をとおして平和を希求する目的で2018年に紙芝居文化の会が制定)

主な出来事(数が多いのでたたみました)

2001
数字

 なかったことにしてくれ。


 次々と襲ってくるぞ、気をつけろ!!

29人のファイターが2,800円で登場
キャッチコピー

 プレイステーションで発売された廉価版「KOF'97」のキャッチコピー(「餓狼伝説 WILD AMBITION」の説明書で確認)。
「あのヒットゲームが安価で再登場!」と言いたい事は分かるのだが、29人」で「2,800円」だと一人当たりのギャラは97円であり(「KOF'97」だけに?)、ファイターがまるでギャラのほとんどを会社に吸い取られる売れない芸人のような扱いを想起させ、思わず目頭を熱くせざるを得ない。そして、そう感じたプレイヤーの半数は、このソフトを手に取ってレジへと走ったことだろう。
 もしそこまで客の思考を読み切っていたのだとすれば、これを考えた企画マンは天才である。
 なお、2024年度における時給の世界最低額は、ワースト1位・ルワンダ(0.07ドル(10.5円))、2位・エチオピア (0.23ドル(34.5円))、3位・アンゴラ(0.25ドル(37.5円))、4位・ウガンダ(0.298ドル(44.7円))、5位・パキスタン(0.3ドル(45円))である。

37Games
会社

 2011年に創業した中国のブラウザゲーム、モバイルゲーム制作会社。主に中国、香港、マカオ、台湾、ベトナム、韓国、タイなど、東南アジアをマーケットにしている。本社は中国・広州。
 2015年8月、SNKプレイモアの株式の81.25%を6350万ドル(当時約78億1900万円)で取得したと発表した。ただし、実際にSNKプレイモアを買収したのは37Gamesと同グループ(森宝グループ/母体はLeyou Technologies Holdings Ltd.)の投資ファンドのLEDO Millenium社(英国)である。
(更にいえば、その資金をLEDO Milleniumに提供したのは37 Interactive Entertainment(三七互娯)とOrient Securities(上海東方証券)であり、前者は37gamesの親会社である)。
 SNKプレイモアはこの後、2015年8月、LEDO Milleniumの意向で「ハイスコアガール」を廻って裁判沙汰となっていたスクウェア・エニックスと和解。また37Gamesの意向で2015年11月、パチスロ事業から撤退している。

 2020年7月、日本のSONYがLeyou Technologiesの買収を計画しているのではないかと噂になった。これが事実になると、その関連会社であるSNKの開発・発売するゲームは、プレイステーション5専用タイトルになる可能性が高いことから、様々な憶測を呼んでいる。が、実際には2020年11月、サウジアラビアの王族とつながりのある「Electronic Gaming Development Company(EGDC)」が8億1300万サウジリアル(当時約226億3800万円)を投資してSNKを買収した。

ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドゥル・アジズ・アル・サウド

3ボタンモード
システム

 ゲームボーイ版「THE KING OF FIGHTERS EX NEO-BLOOD」に搭載されたシステム。通常4ボタンで操作するキャラクターを3ボタンで操作できる。
 通常技はAボタンが「弱パンチ」、Bボタンが「弱キック」、Cボタンが「強パンチ」。では「強キック」はどうやって出すかというと、「+Cボタン」で出るようになっている。
「初心者向け」として「ボタンが減るから遊びやすいだろう」と安直に考案されたが、実際のゲームでは通常技よりも投げのほうが優先順位が上のため、近距離立ち強キックがK投げに化ける事態が多発。まともに近距離強キックを出すにはダッシュ中にボタンを押すしかないという変なことになった。
 また通信対戦では、ボタン操作が先に通信を始めたほうの設定に強制的に合わせられてしまうという地獄の仕様のため、意に添わぬ3ボタンモードを強制され、枕を涙で濡らして人生に絶望し、自分を見つめなおすための旅に出るプレイヤーが星の数ほどは出なかった

ARAKI
人物・グループ

 2017年8月より公開されているCGアニメーション「THE KING OF FIGHTERS DESTINY」のオープニングテーマ「覚醒の儀(The Awakening Of Justice)」を担当するアーティスト。

 1980年4月27日生まれ、青森県出身の元バンドマン。BLINK182やONEOKROCKなどのパンクロックを好む。
 2011年、ロックバンドSTOROBOY (ストロボーイ)を結成。結成後から全ての楽曲を無料配信し、80'sサウンドをダンスロックにミックスした独自のスタイルが業界内外で話題となる。INNOVATOR内に自身のレーベルを設立しデビュー。
 2013年、バンドの解散をきっかけにニコニコ動画の「歌ってみた」関連でボカロ曲に挑戦、「脳漿炸裂ガール」を皮切りにしばらく雌伏の時期が続き、「僕は空気が嫁ない」から徐々に人気が出始める。「花色日和」「二息歩行」など、あまり他の人が選ばないような選曲が特徴。
 2014年の「ECHO」の動画が300万再生、「一騎当千」が100万再生を記録してその人気を不動のものとし、数多くの投稿動画がニコニコ動画にて“殿堂入り”を果たした。
 2016年からは「XYZ TOUR」や「EXIT TUNES ACADEMY」といったツアーに参加。そして2016年9月28日、アルバム「THE SKY'S THE LIMIT」でついにメジャーデビューを果たした。また作家としても多くのアーティストに楽曲の提供を始める。
 2020年から古き良きJ-POPを再構築するプロジェクト「J-POP REPRODUCTION」を自ら立ち上げ、総合プロデューサーとして制作を担当。

 歌い手として活動し始めてからしばらくは、動画に「青森出身なのに」というタイトルがついており、デビューアルバムのジャケットにもリンゴが描かれている。
 ニコニコ動画では「あらき」という名で活動しているが、これは本名をもじったのと、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の作者・荒木飛呂彦氏に因んだらしい。
「TIME」では全編英語での作詞にも挑戦したが、「もう二度とできないかなって思います」とのこと。
 現在は「AXIZ」というバンドでも活動している。

※CD
ARAKI
アルバム「THE SKY'S THE LIMIT」(2016)
アルバム「イスカノサイ」(2021)
アルバム「UNKNOWN PARADOX」(2021)
アルバム「A New Voice」(2022)
アルバム「re:GENERATE」(2022)
アルバム「ARAKI LIVE ARK - 撃壌之歌 -」(2022)
アルバム「IDEA」(2022)
あらき,nqrse
アルバム「Will O Wisp」(2017)
ARAKI/AXIZ
アルバム「DRAMA & TRAUMA」(2019)
あらき&大隅知宇
シングル「臨死!! 江古田ちゃん」第三話ED(2019)
Gero×ARAKI
シングル「HHOOWWLL」収録曲(2019)

■公式サイト→「あらき組」
■twitter→@axiz_and_nico

J☆POPTHE KING OF FIGHTERS DESTINY

Art of Fight
BGM・KOF'98

「KOF'98」より、ユリの所属する龍虎の拳チームのテーマ曲。シンプルな曲ながら重厚で耳に残りやすい。
 またテリー・ボガードがDLCとして「大乱闘スマッシュブラザーズSP」に出演した際にもアレンジ版が採用されている(アレンジは濱本理央氏)。
 元をたどればこの曲は「龍虎の拳1」の藤堂竜白ステージのBGMなのだが、時を追うごとにアレンジが加速していっている。
 なお「KOF'98 ULTIMATE MATCH」でも基本的には「KOF'98」と同じ曲であり、アレンジはなされていないようだ(管理人の耳による)。

ART OF FIGHT 〜龍虎とツバメ〜
BGM・KOF2002UM

「KOF2002 UNLIMITED MATCH」より、ユリの所属する龍虎の拳チームのテーマ曲
 作曲は元SNK新世界楽曲雑技団の山手安生氏か幡谷正彦氏。「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」格闘ゲーム部門219位獲得。
 管理人にとっては、耳にこびりつくほど聴いた馴染み深いBGMの一つである。

ART OF FIGHTING
海外版タイトル

「龍虎の拳」の海外発売版の英題。個人的には、かなりお気に入り。ちなみに「龍虎の拳外伝」の英題は「ART OF FIGHTING 3 − THE PATH OF THE WARRIOR -」であり、外伝ではなく正伝扱いである。
 2025年以降に発表される「龍虎の拳」シリーズの新作の日本語版のタイトルが「龍虎の拳3」になるのか「龍虎の拳4」になるのかは、現段階では不明(2024年11月現在)。

 旧SNKのゲームの海外用タイトルには凝っているものが多いのだが、「風雲スーパータッグバトル」の英題が「Kizuna Encounter - Super Tag Battle -」というのが、非常にわかるようで、あんまりわからないような……。

ART OF FIGHTING(韓国映画)
映画

第一話

第二話

第三話

第四話

 韓国で撮影された、「龍虎の拳」を元ネタにした連作動画。現在、四話までが公開されているが、未完である。
 オープニングに表示されているキャストは、ヨウ(リョウ)…イ・オスン、ロバート…イ・チュチョル、キング…ジョ・ジュヒョン、ユリ…キム・ヒョンジュ、ヨン・ウィイネジ(不明)…ビョン・ギルス、リー・パイロン…カン・サンヨン、藤堂…キム・ドハン、ジョン・クローリー…キム・ジェユン、ミッキー・ロジャース…ホン・コンピョ、カラテ…ジュエ・ガンオン、Mr.BIG…キム・ドクヒョン、ジャック・ターナー…イ・スンオン、ムギゴレ(不明)…キム・ジンス。
 このうち、イ・チュチョル、キム・ドクヒョンは後に俳優でデビューしており、キム・ヒョンジュ(金賢珠)はモデルを経て女優になっている。
 助監督は現在ポルノ監督としても知られる俳優ポン・マンデだが、彼のキャリアにはこのタイトルへの言及が全く無いので詳細は不明。彼がソウルの大学演劇映画科に属していた時に撮影した自主制作映画かもしれないが、そうすると1994年か1995年の撮影かと思われる。
 見た瞬間に「なんじゃあこりゃあ!!!!」と胸を押さえて叫びたくなるトンデモな一品(笑)。サムネイル画像の時点で爆笑が約束されている(笑)。
 ロバート(たぶん)やタクマ(たぶん)はそこそこイケメンだし、撮影やアクションは思いのほか本格的なのだが、爆笑物の演出があったり、ところどころゲームの画面を演出に使ったりと、自主制作らしいフリーダムさが全開で逆に微笑ましい(笑)。
 なお、見て分かるとおり俳優の口パクと音声が合っておらず、声は本人か別の人物が後から当てているようだが、実はリョウの声は後に韓国語版「ドラゴンボール」で孫悟空を演じるギム・ファンジン、ロバートは同べジータ役のキム・ミンソクが当てている。俳優といい、助監督といい、妙に大物を排出している映画である(笑)。
(中国や韓国のドラマは、俳優の演技の上から声優が声をあてるのが普通)
 1993年に日本で放送されたアニメ版「龍虎の拳」のように原作の設定を踏襲しつつもストーリーはオリジナルで、スーパーファミコン版の設定も少し混じっているようだ。各話の最後のNGシーン集は、ジャッキー・チェンの香港映画を思わせる。
 少なくとも「KOF DESTINY」の100倍は楽しめる(笑)。未完のまま終わっているので、最後がどうなる予定だったのかは不明。

(第二話の情報提供:ユリ・サカザキ@けい@SNK_YURISAKA様)

Mr.BIGTHE KING OF FIGHTERS:DESTINYキングタクマ・サカザキリョウ・サカザキロバート・ガルシア

Beautiful Maiden
キャッチコピー・KOF'98UMOL WEB-EDITION


「KOF'98UMOL WEB-EDITION」にユリが出演した際に与えられたキャッチコピー。意味は「美しい乙女」。

BEJ48
人物・グループ

 ビーイージェイフォーティーエイト。中国の北京を中心に活動する女性アイドルグループ。そのグループ名は「北京」の英語読みに由来する。
 日本の秋元康プロデュースでAKB48の姉妹グループとして2012年に誕生したSNH48の、さらなる姉妹グループ。ただしSNH48は契約問題からAKSから関係を断絶され、現在は無関係である。
 2016年4月20日に結成が発表され、4月29日には王子傑のプロデュースで活動を開始した。
 2017年4月20日、北京市悠唐生活広場4階に専用劇場「BEJ48星梦劇場」がオープンしている。
 2017年8月公開のCGアニメーション「THE KING OF FIGHTERS DESTINY(拳皇命運)」の女性キャラクターのモーションピクチャーに、メンバーから陳美君、段藝、李梓、蘇杉杉、劉勝男が協力しており、この5人は同作のCMにも出演している模様。

 メンバーはそれぞれ「チームB」「チームE」「チームJ」「研究生」に分散されて所属しており、(2021年8月現在)29歳までのメンバー61名で構成されているが、グループ間の辞退や昇格、姉妹グループのSNH48からの移籍などが細かに行われており、その数は一定しない(最多時は64名だった)。
 ファンによる人気選抜総選挙も何度か行われている。

 上記の通り、日本の「AKB48」とその姉妹グループとそっくりの商法を採用しているが、現在はAKBプロジェクトとは無関係。AKBグループから関係を解消されて以降は独自に行動している。
 王子傑はBEJ48に続き2016年に広州を拠点とするGNZ48、2017年に瀋陽を拠点とするSHY48、2019年にオンラインを主戦場とするIDOLS Ft、2023年に成都を拠点とするCGT48を結成。全く懲りることなくAKB商法を展開している。

 BEJ48側は「AKBとは直接的に関係はない」としているようだが、報道によればSNH48はAKBグループとの関係解消後もAKB48の楽曲を無許可で使用するなど、問題を起こしているようだ。

■公式サイト→BEJ48.com

ARAKITHE KING OF FIGHTERS DESTINY

BIG久しぶりだな
デモ・龍虎の拳2


ギャル語の元祖、リョウ・サカザキ。1979年。

 リョウ・サカザキが発したギャル語。「前回お会いしたときより、悩ましいほど時間が経過してしまいましたが、その後はご息災であられますか?」の意。「やだぁ、超久しぶり〜!」とも。
「龍虎の拳2」当時、リョウは22歳であり、たまには俗世間に浸ってみたかったのか、女の子受けをねらってみたのかは不明だが、その衝撃に背後の黒服49人が死亡し、全米のマリア像が血の涙を流し、連絡を受けたギース・ハワードがマリアを誘拐するきっかけになったとも言われているが、詳細は不明。
 また、日本で「ギャル語」文化が出始めるのは1990年代半ばであり、「龍虎の拳2」の舞台となった1979年当時は、当然ながらまだ開発されていないだろうから、リョウ・サカザキが世界で最初にギャル語を使用した人物である可能性が高い。
 ギャルでもなんでもない屈強な男が日本の女子高生文化に与えた影響は、思いのほか大きかったのである(※1)。

 ……というのは冗談で、「龍虎の拳2」のリョウvs.Mr.BIG戦での登場デモ。
「BIG久しぶりだな」と、単語間に句読点がないため、普通に続けて読んでしまう。

 句読点の喪失で文章の意味が変わってしまうことは稀にあり、PSVita専用ゲーム「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram」(2013)では、

 こんなことになってしまった(赤線筆者)。

Mr.BIGデモサンドマリアリョウ・サカザキ

Calling Heart
エンディングテーマ・SNKヒロインズ

「SNKヒロインズ TAG-TEAM-FLENZY」のエンディングテーマで、ユリ・サカザキ役の加隈亜衣が歌唱を担当している。
 ユリらしさを前面に出しながらも「夢と希望を語る二人が再会を願う」という内容の明るくも暖かい良曲である。
 作詞・作曲は北直樹。

(引用ここから)

遠いけど 近いような未来 追いかけ
気がつけば 今に迷い込んでた
何気ない言葉に 相槌うつ声
聞こえなくなって ぽつんと一人
まるで心の距離 測る目には
めぐり疲れては思い出す
歩幅を合わせる まぶしい横顔
探しに行かなきゃ ほんとの君を

風のパレード 空を駆けていく
時のカンバス 輝き彩る
つまづいて泣いたって 心呼び合うなら
もうくじけないよ 君には聞こえるから

一緒なら見慣れない景色だって
調子よく手を引いて はしゃいだり
わがままばかりで 呆れられちゃったり
喋る間もないくらい 喋ってたり

行きたがってたよね 色んなところ
話してたの 全部覚えてる
ホントは知りたくて 仕方がないんだよ
君の好きな場所 好きな私を

星の数くらい 二人 話した夢
すべてが 心飾る ドレスになる
君がまだ知らない ヒロインになりたいんだ
驚くだろうけど 笑顔で迎えてよね

星の数くらい 二人 飛ばした夢
すべてが 心飾る ドレスになる
君がまだ知らない ヒロインになりたいんだ
驚くだろうけど 笑ってくれるかな

風のパレード 空を駆けていく
時のカンバス 輝き彩る
何度つまづいても 心呼び合うなら
また歩き出せる もうすぐ逢えるからね

(引用ここまで)

 この曲は当初、歌手名が「ユリ・サカザキ」と表示されており、後にSNKから「加隈亜衣」に変更する旨、告知と謝罪がなされた。

加隈亜衣

CAPCOM vs SNK The movie
映画・動画

 このタイトルを見て「え!? あの名作がついに映画に!?」などと期待すると、体内の液体成分をすべて逆噴射することになる(笑)。
 詳細は語らないので、百聞は一見にしかず、まぁ見ていただきたい。

 どうもこの作品、シリーズがあるらしいのだが、恐ろしいので未確認。

Come up smiling
BGM・KOF2000

「KOF2000」より、ユリが所属する女性格闘家チームのテーマ曲。「にっこり笑って立ち直る」「困難にめげずに立ち向かう」という意味。
「KOF15」では四条雛子のテーマ曲となっている。

四条雛子女性格闘家チーム

Diet
BGM・KOF京

「KOF2002」「ザ・キング・オブ・ファイターズ京」における、ユリのBGM。
 詳細は「ダイエット」を参照。

ダイエット

eスポーツ
競技

「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、複数のプレイヤーで対戦する電子ゲームを競技の一種と捉えて優劣を競うこと。
 様々なジャンルで行われ、アマチュアから年収1億円を超えるプロゲーマーまで存在する。現在の競技人口は推定で世界1億人以上と見られ、プレイヤーにアスリートビザが発行されたケースもある。
 インターネットの発展によってゲームにおけるオンライン対戦の裾野が広がり、同好の士が集まって行う大会などが次第に大規模化。中には世界大会に発展したものもある。
 2017年に世界で行われた大会はおよそ3100、賞金の総額は1億ドルにのぼった。賞金の出ないものも含めると、2021年に日本だけで約1000大会が開催されている。2018年以降、サウジアラビアの王族が熱心にeスポーツに関わっており、2024年夏にサウジアラビアで行われた「Esports World Cup」(19タイトルで実施)は賞金総額6000万ドル(当時約93億円)という空前絶後の規模となった。
 インターネットでの観戦が容易なのも特徴で、韓国ではeスポーツ専門チャンネルも存在する。

 上記のように対戦できるジャンルが主流だが、最近ではRPGも含めてジャンルは多様化してきている。
 格闘ゲームでは「KOF」のほか、(2024年現在)「ストリートファイター6」「TEKKEN 8」「GULITY GEAR -STRIVE-」「グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-」「Under Night in-Birth II Sys:Celes」「Mortal Kombat 1」などのシリーズが盛ん。
 特にカプコンは熱心に関わっており、2013年から独自で世界大会を開催しているほか、「ストリートファイター5」などは当初からeスポーツを念頭において開発されたようであり、「ストリートファイター6」も最初からワールドツアーシステムを搭載している。
 2010年代以降のeスポーツの成長は、オンラインストリーミングサービスの人気によっても支えられている。日本の任天堂は長い間、この競技と距離を開けてきたが、2010年にWii Games Summer2010を開催してみると、1ヶ月にわたって40万人が参加する同社最大規模のイベントとなった。

 日本でのeスポーツ市場は2020年は66.7億円とまだ先進国とは言い難かったが、2023年に125億円にまで成長し(日本eスポーツ白書2023)、2025年には218億円規模になると見込まれてはいるが、JeSUによる予測なので信頼は難しい。その主な原因は「景品表示法」「風俗営業適正化法」「刑法賭博罪」果ては「著作権法」にいたるまで、様々な法規制によるものが大きく、賞金といった金銭的利益を巡るさまざまな形態の競争に制約を課していることにあり、2020年ごろまでは(ゲームソフトを事前に購入したプレイヤーの方が圧倒的に有利な状況のため)「ゲーム代の20倍(10万円以下)、もしくは10万円の賞金額が上限」とされてきたが(ただし、この問題が大きくなる前の2016年に賞金総額2000万円の大会が開催されたことがある)、2020年の「東京ゲームショウ2020」でJeSUが消費者庁に確認をとったことで法律的に賞金問題が整備されていった。
 それまで関連団体として「日本eスポーツエージェンシー株式会社(2011)」「日本eスポーツ協会(2015/2018年に日本eスポーツ連合に合流して解散)」「日本ハイスコア協会(2016)」などが存在したものの、2018年2月1日、国内におけるeスポーツ産業の普及・発展を目的とした「一般社団法人 日本eスポーツ連合(JeSU)」が設立され、「eスポーツ新興に関する調査、研究、啓発」「eスポーツ競技大会の普及」「大会におけるプロライセンスの発効と認定」「選手育成支援と地位向上」「関係各所との連携」を目的に活動を開始した。
(ただし、この連合は団体に所属していないプレイヤーの獲得した賞金を勝手に中抜きしたり、所属していても大幅に中抜きしたり、払うといった賞金を払わなかったり、マスメディア対応が杜撰だったり、消費者庁から「同団体のプロライセンスは不要」と言われたりと、すっかり悪印象をのこしている)
 この後も2018年5月7日「日本eスポーツリーグ協会」、2019年4月「日本esports促進協会」、2019年5月「一般社団法人日本eスポーツ機構」、2020年2月「全日本青少年eスポーツ協会(Gameric)」、2021年「eスポーツ協会HeSO」、同年10月「eスポーツ協会 edges」と、関連団体が続々と発足している。
 2018年5月8日には「女性eスポーツ選手の発掘と育成」を目的としてFISHMEN CREATIVETAMARIBA、MAVERICKの三社が共同で女性eスポーツチーム「DISTRICT81 Gaming」を設立し、選手の募集を開始。2023年8月31日にもXENOZが運営するeスポーツチーム「SCARZ」の「VALORANT」専門の女性チーム「GAME CHANGERS」部門を設立した(「SCARZ」には2018年まで女性部門があったので、その再開ということになる。「VALORANT Game Changers Japan」は女性のみ参加できる大会))。

 プロゲーマーの大きなチームとしては「DetonatioN Gaming(国内初の給与制プロゲーマーチーム)」「忍ism(「ストリートファイター5」「スプラトゥーン」に特化)」「DeToNator(設立は2009年)」「野良連合(2019年に日本のチームとしては初めて「Six invitational」で予選突破、ベスト4)」「父ノ背中(「Rainbow Six Siege」で有名。国内トップクラス)」「TEAM GODSGARDEN(格闘ゲームを中心にイベントの企画も積極的)」「Rush Gaming(「Call of Duty」で有名)など。

 試験的な試みとして、2019年9月の茨城国体(第74回国民体育大会茨城大会)で、全国初となる都道府県対抗のeスポーツ大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」が「ウィニングイレブン」「ぷよぷよ」「グランツーリスモ」を競技として開催され、この大会は2020年以降も国体と共に開催されている(ただし、あくまで「文化プログラム」の一環としてであり、大会の結果は国体の総合成績の得点には加算されない)。
 また2021年4月には、IOC(国際オリンピック委員会)がeスポーツの公式大会を開催すること発表。オリンピック・バーチャルシリーズとして2021年5月13日〜6月23日にかけて、「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」「Zwift」「Open format」「Virtual Regatta」「グランツーリスモSPORT」の5タイトル5競技が行われた。
 さらに、2023年の杭州アジア大会でeスポーツが初めて正式競技となり(2018年大会でも公開競技として実施されていたが)、「ストリートファイター5」「リーグ・オブ・レジェンド」など7タイトルで競われた。

 日本ではプロeスポーツ選手育成のための専門学校も10以上開校しているが、高い授業料(平均的に2年150〜250万円程度だが、中には4年制で500万円近くかかるところもある)を払って自分のスマホでゲームをする授業シーンがとりあげられたりと、シュールなことも……。専門学校では、プレイヤー以外にも試合の実況やイベントの企画・運営、ストリーマーのノウハウを教えているところもある。

 SNKでは「SNK e-Sports Support Program」としてSNKのゲームを用いた各種大会へのサポート体制があり、賞品(SNKオリジナルグッズ)の提供や企業サイトのSNSでの告知、ロゴやゲーム関連素材の提供などを行っている(ただし、当然ながら審査はある)。

「eスポーツ」と呼べる最古の大会は1972年10月19日にスタンフォード大学で行われた「スペースウォー!」の大会「Intergalactic spacewar olympics(銀河間宇宙戦争オリンピック)」だとされている。
 また日本で全国規模で開催され現在のeスポーツの先駆けとなったのは、日本のセガが1974年に開催した「セガTVゲーム機全国コンテスト」であり、300箇所の地方大会を勝ち抜いた16名が東京で決勝を戦った。
 現在も続く世界最古のeスポーツ大会は「Intel Extreme Masters」(2006〜)だろう。第一回がドイツのハノーファーで行われて以降(2014年からポーランドのカドヴィツェで開催)、種目を変えながら現在も続いている。

THE KING OF FIGHTERS - CARD BATTLE

F
バグ

 2D格闘ゲームにはたいてい、どのタイトルにも搭載されているバグで、「KOF14」でも発売当初から指摘されており、Ver1.03で修正された。

『連続ガードの時、食らい判定のみが前のガードを引き継ぐ』というバグのことで、立ちガードをした後すぐに屈んでも立ちやられ状態になること。またはそのバグを利用した超高速のガード崩しテクニック。
「立ちガード」→「しゃがみガード」と切り替えた時、立ちガードの食らい判定が残ったまま、しゃがみガードのモーションになる。
「しゃがみガード」→「立ちガード」と切り替えた時、しゃがみガードの食らい判定が残ったまま、立ちガードのモーションになる。
 つまり、見た目はしゃがみガードをしているのに「判定は立っている状態」という状況にされてしまうため、どう見ても空振りしている攻撃が(しゃがみガード不能の状態で)ヒットしてしまうこと。

 最初に「ギルティギア」で「サイコソープ」という同様のテクニックが発見され、これをF氏というプレイヤーが分かりやすく解説・使用したことで「F式」と呼ばれるようになった。「メルティブラッド」では「鴨音中段」と呼ばれる似たようなテクニックがある(具体的には別物らしいが)。

 普段ではしゃがんで避けられる様な技が中段崩しとして機能するため、結構な脅威になる。密着から相手に立ちガードさせジャンプキャンセルからの昇り中段を出すと狙いやすい。
 ただし高速の判断が必要とされるため、慣れていないプレイヤーがヒット確認から狙って使うことはまず無理。逆に言えば「あの格闘ゲーム、ガード不能が多すぎ!」と感じたら、知らないうちにこれをやられているかもしれない。本当にあった怖い話。

Hardcore Super Upper
必殺技・MAXIMUM IMPACT

 北米版「KOF MAXIMUM IMPACT 2」における超必殺技「芯!ちょうアッパー」のこと。なんだかとんでもなく意味深な技名である。
 hardcoreという単語は本来は「(ものごとの)中核」「(集団の)中核派」という意味で、日本で想像しがちな「過激な」という用法は音楽的な意味でしか使わない
「ハードコア」で「スーパー」な「アッパー」という繋がりから、正直にアダルツな印象を持ってしまったお兄さんたち(管理人のことである)は、この技で天国に連れて行かれるだろう。文字通りの意味で。

芯!ちょうアッパー

I'm Hot for You
BGM・KOF13

 元は「KOF2003」の女性格闘家チーム専用のBGMで、「KOF13」ではBGMが「Type B」にセットされていると、ユリ・サカザキの所属する「女性格闘家チーム」のBGMとして聴くことができる。
(「KOF2003」では、ユリは極限流チームからの出場となっており、専用BGMは「Kyoku-Gen」)
 多少意訳すれば、「貴様との戦いがこの私を熱くするッ!」といったところだろうか。

I'm not BOY!
キャッチコピー

 SNKが1998年10月にモノクロ携帯ゲーム機「ネオジオポケット」を発売したときに、テレビCMで流されたキャッチコピー。
 モノクロの画面で少年が次々と現われながら「I'm not BOY!」とつぶやき、最後に「誰だってBOYを捨てる時がくる。」と、五七五でくくる。

 これは、1989年4月に任天堂が発売し、当時携帯機の最大シェアを誇っていた「ゲームボーイ」に対抗するメッセージで、同機が子供向けに人気があったことを含めた皮肉である。
 なかなかウィットに富んだメッセージだと思われるが、SNKが「ネオジオポケット」のカラー版を五か月後に出すとあらかじめ発表してしまっており、さらにゲームボーイの後継機「ゲームボーイカラー」が本機の一週間前に発売されるという最悪のタイミングもあってか、販売台数ではネオジオポケット(カラー含む)が世界85万台、ゲームボーイ(カラー含む)が11869万台と、残念ながらまったく勝負にならなかった(ただし、ネオジオポケットの販売台数は資料によって85万台〜200万台とかなり幅がある。2022年には開発者が(ジョークで)1億台とも1兆台とも発言)。

 なお、ネオジオ黎明期のSNKは営業車に社のロゴを入れていなかったが(現金やソフトの盗難防止のため)、ネオジオポケットの発売日が近づくと、そのロゴを営業車に入れるように上から指令が飛んできたそうである。また当時、社員が自家用車にネオジオポケットのステッカーを貼ると上から宣伝費として報奨金が出た。

 1998年には虎柄の阪神タイガースバージョンが少数、発売された。作成した理由は「全員がボーっとしているうちにできあがった」とのこと(公式)。

 2005年の格闘ゲーム「ネオジオバトルコロシアム」の主人公ユウキがアイとのアナザーダブルアサルト「アトミックガイ・ネオス」の状態で勝利すると、勝利ボイスとしてこのキャッチコピーを喋る。

 ネオジオポケットカラーのソフトで管理人がテレビCMを確認したのは、「キング・オブ・ファイターズR-2」(99年3月)、「バイオモーターユニトロン」(99年4月)、「ネオポケプロ野球」(99年5月)、「ポケット格闘シリーズ サムライスピリッツ!2」(99年6月)、「マジカルドロップポケット」(99年6月)、「DIVE ALERT」(99年8月)、「SNK VS.CAPCOM 激突カードファイターズ」(99年10月)、「頂上決戦最強ファイターズ」(99年12月)の8タイトル(発売順)。
 特に「DIVE ALERT」は妙に力を入れていて、3バージョンのCMが製作された。

Ika
人物・グループ

「いか」と読む。愛知県出身の日本の漫画家。現在は東京都在住。「羽田いかお」名義もある。
 2011年から月刊アルカディアで「えすえぬ家の人々」を連載開始。謎の大女優ねおぢおさんと、多少口の悪いあて菜さんの日常を描いたシニカルなギャグ漫画で、二巻では「みすたーからて」の娘としてユリも登場している。

 1992年頃からメガドライブ関連の同人誌を多く手掛け、2000年より商業活動を開始。こちらでもゲーム関連の漫画化を扱うことが多い。頭身が低い女性キャラクターの登場するギャグ漫画の多さが特徴。
 一番最初に買ってもらったゲームは「マリオブラザーズ」、ファミコン時代の一番好きなゲームは「悪魔城伝説」とのこと。また、近くにゲームセンターがなかったので、アーケードよりは家庭用ゲーマーだったそうである。一時期はセガに傾き始め、思えばそこが一番最初の分岐点だったらしい。
 ネオジオとの出会いは「餓狼伝説」で、就職して最初に買ったのはネオジオと「ワールドヒーローズ2」、また「ティンクルスタースプライツ」などADK系が好きだった模様。
 漫画を描くきっかけになったのは20歳前後の時、攻略雑誌「ゲーメスト」のパロディー同人誌「デーメスト」でゲーム攻略と漫画を描き始めたのがきっかけだという。
「自分より絵のうまい人は周りにたくさんいるので、ネタで勝負」ということから現在の作風となった、と語っている。

■Ika Twitter → 「IKa
■Ika BLOG → 「IKaのマホ釣りNo.1

麻宮アテナはおうしょうこうけん

JPOP
音楽グループ

「愛と平和とおねぇちゃんを心から愛するロッケンローラー」ことROKUJI(長谷川録司)が率いていたバンド。「J-POP」という表記もある。
 1993年12月23日に放映されたテレビアニメ「バトルスピリッツ 龍虎の拳」のエンディングテーマ曲「野生の風」を手がける。

 1984年春、ROKUJIを中心とするスリーピースバンドとして結成。最初期はVo&B.ROKUJI、G.池田正次、Dr.平沼一浩という組み合わせだったようだが、その後メンバーチェンジし、Vo&B.長谷川録司、G.長島俊行、Dr.平沼一浩のトリオでインディーズアルバム「Just a hot pop band」「THE J-POP」「first step」を発売。
 1993年6月、Vo&B.ROKUJI、G.WANTAN(わんたん)、Dr.JET(平沼一浩)という組み合わせで、アルバム「GREATEST HIT'S」でメジャーデビューを果たす。
 半年後の11月には、デビューアルバムからのシングルカットである「野生の風」を発売。これがアニメ「龍虎の拳」のテーマ曲となるが、同時に、「J☆POP」の最後のCDとなった。
 1997年頃解散。解散後もROKUJIとWANTANは何度かライブハウスでセッションをしているが、JETこと平沼一浩がこれに参加したことはない模様。
 2003年末に一度復活プロジェクトがあったようだが、このときは実現しなかった。2014年1月12日、ROKUJIとWANTANは17年ぶりに「J☆POP」の名前で復活ライブを行ない、「ジャンプ」「ジプシー・アイズ」「難破船」の三曲を歌った。しかし、そこにもJETの名はなかった。

 ボーカルの長谷川録司は「J☆POP」の活動と並行して、柳葉敏郎など多くのアーティストに楽曲を提供していたが、1997年の「J☆POP」解散後、アルバム「孤独気取る愛しき君へ」からソロ活動を開始。
 2002年、自身のレーベル「SONATINE RECORDS」を立ち上げる。
 そして2006年5月26日より、ソロ時代のレコーディングスタッフであった、「団長」こと柴田貢、「会長」こと池田正次、「社長」こと村田智明とともに、「大の大人のロケンローバンド」こと「The Good is Good」を結成し、ボーカルを勤めている。
(このうち長谷川録司と池田正次、村田智明の三名は、アコースティックバンド「RIM'S」としても活動)
 2015年5月に柴田貢が脱退、バンド名を「Good is Good」に変更。2018年、バンド名を「グッド・イズ・グッド!」とカタカナに改名。
 現在は都内及び関東近県のライブハウスを中心に、年間50〜60本のライブをこなしているようだ。

 ギターのWANTAN(わんたん)は、「J☆POP」時代から並行して参加しているバンド「ザ・ナベーズ」(1991〜)、そして4ピースバンド「あしがるロック」の一員として、埼玉県戸田市などで活動。2013年頃までは情報が追えるが、残念ながらそれ以降は不明。
 ドラムのJETは「THE CLOVERS」というバンドで活動していたこともあるようだが、現状が不明。情報を募集中。

※CD
J★POP

アルバム「GREATEST HIT'S」 (1993年6月23日発売/TECN-30238/Teichiku Records BAIDIS)
シングル「野生の風」 (1993年11月5日発売/TEDN-258/Teichiku Records BAIDIS)

■長谷川録司公式ブログ:「グッド・イズ・グッド!」
■わたなべせいごtwitter:「@ashigaru_rock55」

ARAKIバトルスピリッツ 龍虎の拳

KAISETSUSYO
冊子・KOF13

 プレイステーション3版「KOF13」の「取扱説明書」のこと。あまりにも男らしく堂々とアルファベットで「KAISETSUSYO」と書いてあるので、一瞬何のことか戸惑うが、「解説書」のことである。
 なぜ「取扱説明書」とか「解説書」とか漢字ではいけなかったのか、「MANUAL」ではダメだったのかはいずれも不明。
 なお、PS2のSNK関連の格闘ゲームをざっと調べてみたが、マニュアルの表紙にシリーズ名・タイトル名以外の表記があるものはない(「取扱説明書」などは書いていない)ので、余計にこの「KAISETSUSYO」の表記は謎を呼ぶ。
「SEKAI NO OWARI」でもリスペクトしたのだろうか。

 なお、PS4以降の多くのゲームでは「説明書」ですらなく「説明紙」とでもいうべき紙が一枚が入っているのみであり、ほとんどの詳細な解説はゲーム中にメニュー画面から参照することになる。

ねおじお伝言板

KEN THE 390
人物・グループ

「けん・ざ・さんきゅーまる」と読む。2018年7月配信開始のスマホアプリ「KOF ALLSTAR」のCMソングを担当したHIP HOPアーティスト。
 2018年7月14日に「KING OF CAMPAIGN」の一環としてAbemaTVで放映された「KING OF TRACKS」に出場、見事優勝し、その時の楽曲「Knock Down 〜超・超ラップへの道〜」が「KOF ALLSTAR」のCMに採用されたようだ。

 1981年6月17日生まれ、本名・佐久間健。桐蔭学園在学中に音楽活動を開始、2005年より「KEN THE 390」名義で活動を始めたようだ。
 2006年に1stソロアルバム「プロローグ」を発売。2011年に自身のレーベル「DREAM BOY」を設立。
 2013年、同じくラッパーのKLOOZ、YURIKA、KOPERUらとラップグループDREAM BOYSを結成、6月5日に1stデビューアルバム『5DAYS AT THE GAME CENTER』をリリースした。
 2018年、Nintendo Switch用ソフト『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』のTV CMでラップとナレーションを担当。
 2019年1月29日、かえひろみとの入籍を発表。2020年8月2日、かえひろみが第一子を出産。
 2021年までにシングル6枚(期間限定発売21枚)、アルバム22枚を出しているほか、数々の共作に参加している。

 なお、管理人はHIP HOPはなにを聞いても違いがわからない(要は「悪いヤツは大体友達な人たちでしょ?」という程度の認識しかない)悲しい性質なので、KEN THE 390の楽曲「インファイト」「CALL OF JUSTICE」「真っ向勝負」「調子悪い」「All Eyes On You」「Clap」「Light Up(BABY-T Remix)」「夜が来るまで」「after party」「五月雨の君に」等色々聴いてみたが、はっきりとした曲の個性というものを掴みかねてしまった。
 ただ「2階建ての家を買おう」は個人的に好みでした。また、この人がきっかけで管理人はラップバトルの楽しさを知った(ただし、日本語として認識できる範囲のラップに限る)。

■公式サイト→http://www.kenthe390.jp/
■公式Twitter→KEN THE 390

KING OF TRACKS

KING OF TRACKS
ネット番組

 2018年7月14日に「KOF ALLSTAR」の販促活動の一環「KING OF CAMPAIGN」の最初としてAbemaTVで放映された1時間番組。
 8人のラッパーが3人1組のチームを結成し、「KOF ALLSTAR」(に関するキーワード)をテーマにしたオリジナル楽曲をライブで披露、オーディエンスの審査で優勝を決める。優勝者には「KING」の称号と賞金100万円が贈られ、その楽曲が「KOF ALLSTAR」のCMで用いられた。
 また視聴者には番組オリジナルCDのプレゼント企画もあったが、そのためには「KOF ALLSTAR」公式Twitterをフォローする必要があった。
 参加者は以下の8組(登場順)。

名前キャッチ曲名オーディ
エンス
の評価
(管理人
の感想)
DOTAMA「メガネ仕掛けの超速ライミング」「READY」172/24540/100
呂布カルマ「名古屋のHIPHOP教祖様」「Dope of Thrones」137/2452/100
漢 a.k.a. GAMI「日本語ラップ最強のグラップラー」「CHAIN SMOKE」139/2450/100
KOWICHI「変幻自在のフライボーイ」「Closers」178/24560/100
WILYWNKA「大阪のYoung Gun」「YOLO」167/24585/100
KEN THE 390「フリースタイルの貴公子」「Knock Down 〜超・超ラップへの道〜」184/24595/100
ZEN-LA-ROCK「FUNKY RAP お兄さん」「灼熱 BEACH CLUB」123/24565/100
MIKI(KANDYTOWN)「HIPHOPの美学を魅せるクリエイター」「The Road」117/24545/100

 以上の通り、優勝を飾ったのはKEN THE 390。

 なお、素直に番組の感想を言わせていただくと、滅多に聴かないラップを堪能できたのは貴重だったが、ぶっちゃけKOFでやる必要はまったくなかったと思う。
(歌詞(?)に「KOFらしさ」を組み込んでいたのは、最初の「DOTAMA」一組だけ。「漢 a.k.a. GAMI」にいたっては与えられたテーマすら完全無視)
 また、「KOF ALLSTAR」のCMは2018年夏にAbemaTVで死ぬほど流れていたが、全然印象に残っていない。

KEN THE 390

KOF
略称・龍虎の拳・餓狼伝説・KOF
[ 1 ]

 格闘大会「ザ・キング・オブ・ファイターズ」の略称。

キング・オブ・ファイターズ

[ 2 ]

 格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」シリーズの略称、通称。
 この後に年号やサブタイトルを付け、個別タイトルの略称とする。ファン同士なら、ほぼ年号だけで会話が成立する。とにかく、いろんな意味で角ばりまくった格闘ゲーム。
 他の略称としては「キンファイ」「キンタ」「キンターズ」「ザッキン」「こふ(KOFをそのままローマ字で読む)」「ザブズ」など。
 一部のファンは「KOF'98」のことを「キンパチ」と略していたようだ。また「KOF」シリーズでストーリーや公式小説を担当した経験のある作家の嬉野秋彦先生は、Twitterで「#ブファイタ」という、独特の略称(タグ)を使用しておられた。
 ただし、真行寺たつや先生の「THE KING OF FIGHTERS'94」でストーリー原案を担当した堀川裕之氏のコメントによると、ゲーム開発スタッフの間では「キンターズ」という略称はあまり好まれていなかったようだ。

真行寺たつや

[ 3 ]

 格闘ゲーム「KOF MAXIMUM IMPACT」シリーズの正式名称。
 他のシリーズではあまりないことなのだが、なぜかこのシリーズだけ、PVやアナウンスを担当するマーク・大喜多氏の英語が「けい・おう・え〜ふ、まきしむぁ〜む・いんぱくつ!」と「カッコつけすぎの日本語発音」になり、非常に気になる。
 続編が出るたびに大げさになっていき、最新作の「レギュレーションA」は、ゲーム全体でこれでもかとシステムアナウンスが喋りまくるので、腹筋がちぎれそうになる。氏はバイリンガルナレーションの大御所なのだが、収録の際の会社側の指示でこうなったのだろうか。だとすれば、大御所の壮大な無駄遣いである。

ジヴァートマ

[ 4 ]

「キング・オブ・ファッション」の略称。2010年に配信された「SNKギャルズアイランド ビューティーダンジョン 美々っときました!」に登場。
 エサカシティの超豪華ホテルでローズ・バーンシュタインの主催で行われるファッションショーのはずだったが、開催前夜にモデル達が行方不明になり、ホテルがダンジョンと化す事件が発生。
 一人の従業員が彼女らの危機に立ち上がり、八人のモデルと衣装を取り戻すために闘うことになる。
 ……というものだが、スタッフの悪ノリもキングサイズで、ダンジョン同様カオス極まりない内容だった。

KOF for Girls
雑誌・ゲームタイトル
[ 1 ]

 格闘大会「ザ・キング・オブ・ファイターズ」の公式(と思われる)月刊誌で、シェルミー曰く「イマドキの格闘女子のニーズに応えて発刊されている雑誌」。
 KOF15のオロチチームのエンディングでシェルミーが読んでいた。なんとシルヴィ・ポーラ・ポーラが編集に関わっている可能性が示唆されている。
 シェルミーが読んでいた号では「イケメンファイター特集」が組まれていたようで、自分が取材されなかった七枷社が怒りをあらわにしていた(シェルミー曰く、「社は男前格闘家」。また「美少年格闘家特集」を組んだ時はクリスにインタビューを断られている)。
 その他、ファイターの密着取材ルポやスペシャルピンナップなどの付録などをつけているようだ。シェルミーの持っている号を見ると、かなり厚みのある雑誌で在り、そうとう力を入れて世界中の(男性)格闘家を特集しているようだ。
 雑誌名に関しては[ 2 ]を参照。

アントノフ

[ 2 ]

 女性向けソーシャルアドベンチャーゲーム「THE KING OF FIGHTERS for GIRLS」の略称。「KOFG」「KOF乙女」とも。ゲームタイトルがそのまま上記の雑誌名として使用された。

 詳細は当該ゲームの紹介ページを見ていただくとして、変則チーム制とはいえ人気キャラは一通りそろえ、ADVとしてはシナリオはボリュームがあり、イベントも基本を抑えており、それなりの数のファンを獲得したが、一部では彼女持ちキャラクター(草薙京、ロバート・ガルシア)や神様が攻略対象になっていたりとツッコミどころも無きにしも非ずで、男性プレイヤーでも十分に楽しめた。
 Victor Entertainment Games開発作品で、2019年11月8日配信開始。残念ながら2021年3月31日をもって配信を終了した。

ナギ三峯ゆかり

Kyoku-Gen
BGM・KOF2003

「KOF2003」より、ユリの所属する龍虎の拳チームのテーマ曲

KOFイズム
概念・製作姿勢

「KOF」開発陣が自称する「KOF」の開発姿勢。「KOFらしさ」。2010年の4Gamer.netのインタビューで「KOF13」プロデューサー久木野雅昭氏が発言。
 曰く、「魅力あるキャラクターの提供」「「KOF」らしいゲーム性の提供」「魅力的なストーリー性の提供」を三本の柱とし、新キャラクターや新システム、新ストーリーなどを構築しており、ここだけ聞けばゲーム会社として真摯に製作に向かっているように見える。
 だが、この発言のでる直前に(「KOF13」から登場したホア・ジャイは)「今作でいじってもファンには怒られないだろうと思った」「イロモノ」との発言があり、相変わらず他人の創作物に対する愛着や敬意は微塵も感じられない。
(ホア・ジャイは1991年の「餓狼伝説」のキャラクターで、KOFとは別の製作チームの創作物。試合中にドリンクを飲んでパワーアップするなど特殊なキャラで、アニメ等ではジョー東のカマセ役にされたこともあるが、明確に「イロモノ」扱いされたことはないはずである)
 歪んだレンズを通せばものがまともにまっすぐ見えるはずもなく、開発姿勢の根幹となる思想が歪んでいればまともな創作物が出来るはずもない。90年代の「KOF」から続く製作チーム、そして後のSNKプレイモアに繋がるこうした歪んだ傾向は、結局「KOF13」まで改善することはなかったようである。

KOFガール
宿命・KOF'98UMOL

「KOF'98UMOL」(2016)に登場したクーラ・ダイアモンドが所有する宿命の一つで、クーラ、麻宮アテナ、ユリ・サカザキ、不知火舞、B・マリーを同時に持つとHPが25%上昇する。
 包からは「おこさま」と認識されているユリだが、クーラからはもう少し年上だと認識されているようだ。
 もっとも、アメリカでは18歳から大人と見なされるので、だいたいこの年代から「Girl」から「Woman」に変化するのだが、B・マリーがGirlにカテゴライズされるのはちょっと違和感がこの記事は粛清されました。

麻宮アテナ不知火舞

Kの御札
アイテム・SNK GAL'S FIGHTERS

 女性のみ参加できる格闘大会「クィーン・オブ・ファイターズ」の優勝商品で、なんでも願いがかなうという「マジスゴイ御札」。
 正体不明の何者かが憑依しているのか、願いを叶えるだけでなく、人語を理解し、自らも喋り、空も飛ぶ。
 ……というか、「マジスゴイ」レベルを超えた、立派なマジックアイテムである。オーパーツかもしれない。
「K」というのが何を意味しているのは不明(まさか「KOF」の「K」などというベタネタではあるまい)。

 類似の事件として、「KOF'94」が発表された際、招待状を送りつけてきた人物「R」の正体を、頑なに「藤堂竜白(Ryuhaku Todo)」だと主張していた人たちがいた。
 また、ごく一部の「龍虎の拳」ファンの間では、「Ronet Sakazaki」のことであり、ロネット復活のフラグではないかとも期待されたが、その期待はもろくも崩れ去った。

クィーン・オブ・ファイターズ藤堂竜白ミスXロネット・サカザキ

Like a Queen
BGM・KOF15

「KOF15」より、ユリ、不知火舞、麻宮アテナの所属するスーパーヒロインチームのテーマ曲
「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」2022年度424位獲得。

麻宮アテナ不知火舞

MASK
名称・組織

 漫画「龍虎の拳」(ゴッセージ)に登場する組織。格闘技界に君臨する闇の巨大組織であり、逆らう者は基本的に殺害されるようである。極限流空手を傘下にしようと、リョウ・ナガサキの妹・マリを誘拐する。
 正式名称は、【 Mad Athlete Suddenly Kill 】。意味は、【発狂したスポーツマンの突然死】、もしくは【発狂したスポーツマンによる突然の殺人事件】。
 どちらにしても、正常ではなかなか思いつかないフレーズではある。

 主な構成員に、毒爪のリーパイロン(※1)、ジノサイドアッパーのミッキー・ロジャース(※2)、ブリッジバトル(※3)のキング、熊殺しのマックスデビル(※4)、空軍大佐ジョン・クローリー、「ドラキュラ」Mr.BIG、ボスの正体を知る藤堂竜白など。
 有名芸能人を抱き込んで違法賭博で豪遊させたり、空軍の一部を買収して傘下に収めているなど、その資金規模は大変なものであると思われる。

 100階建ての高級マンションのような建物「百鬼の塔ゴブリンタワー」を本拠地とし、そこに悪漢・暴漢を大量に組織している。100階には藤堂竜白が、そして屋上には首領の天狗面の男が住んでいる。
 漫画では誘拐したマリを100階屋上に拉致したが、天狗面の男がリョウとロバートのW攻撃で敗北、マリを見事助け出した。その後、組織がどうなったのかは不明。

 その創始者は、かつて極限流空手をタクマとともに学んだ天狗面の男であり、おそらく二人の性格の違いから、タクマは「陽の極限流」を、男は「陰の極限流」をそれぞれ極め、「陰の極限流空手」が大規模化して後の「MASK」に発展した。

Mr.BIG陰の極限流空手極限流空手キングゴッセージジャック・ターナー組織タクマ・サカザキ天狗面の男マリ・ナガサキリョウ・サカザキロバート・ガルシア

MAX空牙
必殺技・KOF'98UMOL

「KOF'98UMOL」の中国語版におけるユリの必殺技。「傷門」を覚醒して空牙から変化する。対象の怒気を250、HPを20%吸収する。「鉄壁」の効果を持たないHPの最も低い味方に「鉄壁」効果を付与する。敵単体に180%+15ポイントのダメージを与える(Lvが1上がるごとに0.1%、15ポイントずつ上昇)。

RUSH裏空牙空牙ダブルユリちょうアッパー飛燕烈孔夢空牙ユリちょうアッパーフィニッシュユリブライダルフェアー雷煌拳EX

MAX虎煌拳
スキル・KOF'98UMOL

「KOF'98UMOL」の日本語版におけるユリの必殺技。「傷門」を覚醒して虎煌拳から変化。
 片手を突き出して相手に気弾を放つ技。敵にダメージを与えるほか、味方男性格闘家のクリティカル率、ダメージ増加率、ダメージ減少率を7%増加させる(2ターン)。
 攻撃+860、防御+340、HP+4600。

八門

MAXちょう碎破
必殺技・KOF'98UMOL

「KOF'98UMOL」の日本語版ユリXIV Verの超必殺技。砕破の強化版で様々な効果を併せ持つ。
 敵単体をランダムに攻撃し(攻型と技型優先)、敵単体に400%+25のダメージを与える。さらに極限崩壊で150%+100のダメージを与える。メインターゲットの周囲の敵が少ないほどダメージが上昇する(最大75%までアップ)。
 この攻撃は相手の防御力20%、クリティカル耐性50%を無視し、さらにガード/Sガードを無視し、メインターゲットのバフ効果を除去することができる。
 また20%の確率で相手の1回あたりの被ダメージ上限を無視することができ、鈍化効果(クリティカル率を40%、クリティカルダメージを20%減少、3ターン)を与える(メインターゲットが既に付与されている場合は、付与されていない敵ランダム1人に付与)。また相手の縦一列に「極限崩壊(3ターンの崩壊ダメージ)」を2段階付与する。

 追加効果として自身の攻撃力と防御力(各20%)、クリティカルダメージを30%上昇させる(2ターン)。
 また与えたダメージの30%ぶん、自分のHPを回復させることができる。

 これら攻防一体の様々な効果は「武器覚醒」することで更にパワーアップする。

 同じ「ユリ」の持つ「MAX超碎破(中国語版)」とは少し技の効果が違うようだが、こちらはダメージとデバフと回復の全ての効果を持っているようだ(もしくは管理人の翻訳ミスか)。
 広大な効果範囲については「MAX超碎破」を参照。

MAX超碎破キュート極限流砕破極限流天狗仮面砕破血に染まる燕のユリちょう砕破

MAX超碎破
必殺技・KOF'98UMOL

「KOF'98UMOL」の中国語版「ユリXIV ver」の超必殺技。武器覚醒で習得。敵単体攻撃時、自身の与ダメージ・被ダメージ回避率・クリティカルダメージが40%アップする。
 対象の被ダメージ回避率が自分より高い場合、ダメージがさらに40%アップし、対象を攻撃2ラウンドの出血状態にする。
 自身が「強襲」を持っている場合、相手を「破甲」状態にすることができる(2ラウンドの間、対象の防御力を50%減、クリティカル耐性を20%減)。相手が「鈍化」している場合、さらにダメージが40%上昇する。

 なお、この技のノーマル版である「ちょう砕破」をMAX版で全開放すると、北海道の半分、スイス・オランダ・ベルギー程度の広さの国なら全国土が効果範囲に入ることが分かっている。このうえ、この「MAX超碎破」はMAX版「ちょう砕破」よりも被ダメージ・クリティカルダメージが40%も上昇するので、そのぶん効果範囲も広がるものと考慮すると、この必殺技の効果範囲は76000km2に及ぶ。
 これは実にオーストラリア全域を覆うほどのものであり、格闘ゲームにおける単体の技としては例外中の例外と言えるだろう(数々の画面全体攻撃が地球全体を覆うほどのものでなければ、であるが)。なにかの拍子にユリが激怒し、この「MAX超碎破」を全力で発動させることにでもなれば、その様子は宇宙からも十分観測できるはずである(発動した地域が壊滅する一方、ユリ自身も無事ではすまないだろうが)。
 ユリは一年で極限流の奥義を得たことで「天才」の称号を受けることが多いが、ユリの真価は、本人の気分によって国一つを滅ぼすことも可能な「気」の埋蔵量にあるのではないかと思われる。ユリには本人が闇堕ちするキッカケになるであろう過去もある。それが現実のものとならないことを、周囲は祈るしかない。

MAXちょう碎破キュート極限流砕破砕破血に染まる燕のユリちょう砕破

MAX覇王翔吼拳
アクティブスキル・KOFオールスター

 ソーシャルゲーム「KOFオールスター」に、2021年10月に実装された「スペシャルシグネチャー・ユリ」の所有するアクティブスキル(必殺技)。
「虎煌拳(チャージング)」からの派生技で、チャージし続けると技が虎煌拳からこのMAX覇王翔吼拳に変化する。攻撃力の1003%のダメージ。最大までチャージすると発射直前に「ユリちょうナックル」のように腕をぐるぐる回すモーションが入る。
 相手に命中すると、攻撃力の600%の追加ダメージの他、貫通力が1500上昇し、さらに相手の受けるダメージを7秒間、30%アップさせることができる。
 クールタイムは10.8秒。
「スペシャルシグネチャー・ユリ」は常にテンションMAX状態であるのか、身体が常に帯電している状態だが、各種必殺技には感電ダウンの効果はない(通常ダウンである)。

MAX飛燕鳳凰脚
超必殺技・バグ・KOF2002

「KOF2002」には本来存在しない幻の超必殺技。「KOF2002」に搭載されているユリの超必殺技はノーマル版「飛燕鳳凰脚」、MAX専用「芯!ちょうアッパー」、MAX2専用「鍼!飛燕鳳凰脚」の三種類であり、MAX版の「飛燕鳳凰脚」はない。
 だが極めて限定的な状況でかつ複雑な手順をふんだ場合のみ、本来存在しないはずのこの超必殺技を出すことができる。

 まずプラクティスモードを選択し、「GAUGE」の項目を「RECOVERY」に設定する。これが大前提。そして、
@MAX発動してゲージを0にする。
Aゲ―ジが6メモリ減った程度で強・ちょうアッパー(+C)を入力。
Bヒット中に芯!ちょうアッパー(+BD)を入力。
(ゲージが0から5に回復)
CMAX版飛燕鳳凰脚のコマンドの残り(+BorD)を入力。
 以上の状況が成立するとMAX飛燕鳳凰脚を出すことができる。具体的には本来は条件を満たして「+C → +BD → +BorC」と一瞬で入力すればよい。
 コマンドの複合を利用すれば「+C →+BD → +BorD」まで省略可能。タイミングはかなりむずかしめ。

KOF2002 ユリ 没必殺技『MAX版 飛燕鳳凰脚』 発動方法解説

SMAX飛燕鳳凰脚空中飛燕鳳凰脚鍼!飛燕鳳凰脚飛燕鳳凰脚飛燕鳳凰脚EX

Mr.BIG
人物・龍虎の拳・KOF

 サウスタウンの裏世界を牛耳る組織の大幹部。スキンヘッドの長身、口ひげにサングラスという強面の風貌に相応の、恐るべき身体能力の持ち主で、登場するほぼ全タイトル通して極限流空手の宿敵。
 軍人時代に戦地の原住民から習ったと言われる棒術を駆使し、サウスタウンのごろつきたちを統制ある私兵集団に作り変え「魔王」と称されたカリスマ性の持ち主。
 本名のイニシャルが「J」であること、年齢が35歳前後であること以外はその全てが謎。
「龍虎の拳(1)」の時点では、彼がユリを誘拐する前から、実はリョウとは因縁がある。金に物を言わせて裏社会を操っていたMr.BIGだが、リョウはいくら金を積んでも思い通りにならず、苛立ちを覚えていた。一方のリョウも、私腹を肥やすためにストリートファイトの大会を利用していたBIGに敵対心を覚えていた。
 つまりユリの誘拐事件がなくても、いつ激突してもおかしくない関係だったのである(※1)。

 当初、ユリを誘拐して「Mr.カラテ」ことタクマを味方に引き込むことに成功するが、キングの裏切りでユリとタクマが逃亡し、リョウとロバートの手によって自身も敗れ、さらに武器の横流しが発覚。組織の中で苦しい立場にさらされる(「龍虎の拳」)(※2)。

 若き天才ギース・ハワードの出現によりさらに苦境に立たされ、ギースに宣戦布告して再起をかけたクーデター計画を発動するもギースの前に潰され、裏世界からもその名を消したが、虎視眈々と復活の機会を伺っている(「龍虎の拳2」)。
 誘拐事件から何年経っても、そのスキンヘッドから連想される蛸や蛸のような男性を怖がらせるなど、ユリに強烈なトラウマを植えつけている。なお、彼のスキンヘッドは生まれつきのものであるらしい。

 1946年7月4日生まれ。「龍虎の拳2」時、33歳。
 出身地不明(「龍虎の拳」)、もしくはオーストラリア出身(「NEOGEO BATTLE COLISEUM」)。
 身長187cm、体重81kg(以下にある「プリティーBIG」時は164cm、46kg)。血液型B。
 趣味はブルースを聴くこと、サウスタウンの征圧計画を練ること。好物は日本食、フォアグラ、キャビア。特技はドラム演奏。
 好きな言葉は「狼は生きろブタは死ね」。好みの女性は、心の隙間を埋めてくれる女性。幼少時を過ごした孤児院には毎年匿名で寄付を続けている意外な一面もある。
 中国語版での表記は「比克先生」。

 その過去は謎に包まれているが、アメリカ陸軍の特殊部隊にいたとされている。戦闘機の墜落事故に見舞われた空軍パイロット・ジョン・クローリーを命令違反を犯してまで救い、それ以来ジョンとは友好関係にあるが、命令違反の件で特殊部隊を除隊させられたようだ。サウスタウンの暗黒街とはいつごろから関係を持っていたかは不明だが、下野して以降はサウスタウンの闇に属する「組織」の幹部として(※3)、街のごろつきたちをまとめ上げて私兵化して君臨したり、密かにジョンと通じて米軍から武器を横流して資産と権力を築き自分の立場を強固にし、更に勢力を伸ばそうと非合法のストリート大会なども操っていた。

 ……という、凄みの効いたプロフィールを持つ凄みの効いた男の筈なのだが、どのメディアで登場しても、いまいちパッとしない不遇なおじさん。開発中のあだ名はビク、ビク男、ハゲ。初登場のゲーム「龍虎の拳」ではジャンプができず、「2」ではそもそもストーリーに絡めなかった。
「龍虎の拳」でジャンプができなかった理由は、1993年のファミコン通信(現・ファミ通)でスーパーファミコン版が特集された際に「足が悪いから」と解説されていたが、これが公式かどうかは不明。そして続編以降はなかったことにされた(※4)。

 コミックボンボンで連載された漫画「龍虎の拳」(ゴッセージ)では、不気味な敬語を喋り、棺桶に生息するというキワモノぶりを発揮。金のために戦場を渡り歩き、ベトナム戦争中から劇中の1979年までに、その棒で軽く五万人の首をはねたそうである(ベトナム戦争の最初期の1964年(※5)から逆算しても、1年あたり3000人以上殺害という、異常なハイペースである)。
 そうかと思えば「アンサイクロペディア」の「ユリ・サカザキ」の項目では、ユリの性格が「龍虎の拳2」で激変した理由について、「Mr.BIGは実はエイリアンであり、ユリは誘拐されたのではなく、アブダクションされて洗脳されたのだ」と、ついに宇宙人扱いされる始末である。
 また、海外版「ART OF FIGHITING2(龍虎の拳2)」では名前も一定しておらず、アーケード版のインストカードでは「MR.BIG」、ネオジオ版のパッケージ版では「THE BIG」と紹介されている(日本で「THE BIG」というと、イオングループのディスカウントストアか、香川県のスーパーマーケットである)。

 95年の「クイズ キング・オブ・ファイターズ」では、ギース、クラウザーともども秘密組織「Q」の手によって洗脳され、従わされているが、ギースが多数の部下とカジノバーを任される幹部、クラウザーが「Q」首領の側近を勤める大幹部なのに対し、Mr.BIGは昼日中からクイズシティーの公園をブラブラしている、下っ端の一人というか単なる怪しいオッサンである(本人曰く「下働き」)。


お前、これでええんか……。
(「龍虎の拳」ゴッセージ)

髪はあるけど胸はない。(KOFオールスター)

 せめてもの救いは天獅子悦也著「龍虎の拳」「龍虎の拳2」(新声社)において、まさに「魔王」と呼ぶに相応しい圧倒的な存在感を示したことか。また1993年のアニメ版では部下のキングがコンピュータのデータベースを使いこなしていることから、自らの腕力に慢心することなく最新技術を取り入れる柔軟性も持ち合わせているのかもしれない。
 だが、「龍虎2」から復活を果たした「KOF'96」では、両脇に美女をはべらせて「彼はすごいのよ」と言わせたり(なにが!?)と、その凄みを見せ付けたが、本人の新技が「カリフォルニアロマンス」だったり、「ボスチーム」の中では一番弱かったりと、微妙にキワモノに戻ってしまった。
 天獅子版「龍虎の拳」でも、ゴッセージ版「龍虎の拳」でも、「分身戦法(残像戦法)を駆使してリョウとロバートを苦しめる」という設定が共通なのは面白いところだが、天獅子版では「気の力を極めると分身を操ることも可能」と、まさに「魔王」の名に相応しい解説が成されていたのに対し、ゴッセージ版では最初から三人のBIGが一人にみせかけて戦っていたという素晴らしすぎるオチがついた (一人でもかなりの数の分身攻撃はできるので、「分身攻撃×3」が脅威なのは確かである。その後、リョウとロバートの斜め上をいく発想の逆転技でやられてしまったが)。

「君はヒーロー」でコラボ出演した際には、ギースがリョウに敗れた直後のタイミングで、再度組織で地位固めに乗り出そうとした矢先に異世界に飛ばされる。しかしそこでは怪人たちの能力に目をつけ、それを利用して再び「悪の帝国」を作ろうとユリを誘拐したが、ヒーローたちによって阻止された。
「SNKオールスター」(2019)では、20世紀後半までまとめ役がおらず暴力が蔓延していたサウスタウンで、元軍人団体の助力を得て自らのマフィア組織を築き、サウスタウンで初の支配者になった、という紹介がある。
「KOFオールスター」の2021年春イベントでは、「ユリがタコ嫌いな理由が分からない」という調律者アインのために、シュタインが一部人物を入れ替えてユリ誘拐事件(「龍虎の拳1」のストーリー)を再現しているが、その際になぜかMr.BIGは女性として登場した(プリティー・ビッグ)。さすがに尼さんにするわけにはいかなかったのか、こちらではマントと見まがえるほどの毛髪量を誇る(※6)。

(「KOFオールスター」では「'96」Mr.BIGが実に多くのキャラクターと絆バフ(?)「悪縁」を持っている(筆頭はなぜかアンディ・ボガード)。それだけ多くの衝突を起こしながらも、裏の世界でなり上がってキタということなのだろう。
 またプリティーBIG時は97シェルミーやASレオナなど、意外な人間関係を持っている)。

 そんなMr.BIGも、ユリ誘拐事件以降は極限流には関わりたがらないようで、「NEOGEO BATTLE COLISEUM」でロバートに勝った際には「しつこいヤツだ! タクマの娘は、とっくに返してやったろうが!」と、その執念に辟易している様子が伺える。
 極限流の呪いは、孫子まごこの代まで祟るのだ……。

「KOF'96」で彼が「ボス・チーム」という区分けで登場した際、誰もが「君はボスとちゃうやろ」とツッコんだものである(「龍虎1」のボスはMr.カラテ(=タクマ・サカザキ)、「龍虎2」のボスはギース・ハワード)。
 ……が、同一人物かどうかは不明だが、実は同名の「Mr.BIG」が、1990年にセガがメガドライブ用に発売した伝説のアクションゲーム「マイケル・ジャクソン ムーンウォーカー」でラスボスを務めており、「まったくボスになったことがない」わけではないのである。
 このときは世界中の子供たちを麻薬漬けにしようとして、極限流ならぬマイケル・ジャクソンと大抗争を繰り広げ敗北、宇宙船で大気圏外まで逃走したが撃墜されてしまった。

 一時期はすっかり過去の人になってしまっていたが、「NEOGEO BATTLE COLISEUM」にて復活以降、「KOF11(PS2版)」「KOF'98 UM」にも登場。やる気満々である。
 ……だったんだけど、エンディングや勝利メッセージ等を見ていると、やはりどこか勘違いしているようである。「テレビの出演依頼がバンバン」って、君、そんなキャラとちゃうやろ(笑)。
 また「KOF13」の摩天楼ステージでは、自分の顔写真と名前を船体にめいっぱい巨大にプリントした飛行船が飛んでいるが、誰が依頼した仕事であろうか。本人は表ざたにならない方がよい立場だと思うのだが、上記のテレビ出演の件も合わせて、本人に気持ちに変化でもあったのだろうか?

 表社会の顔としては、恋愛ADV「Days of Memories 〜恋はグッジョブ!〜」で会社社長として登場。取引先のOLである不知火舞を気に入り、執拗に声をかけては困らせていた。舞曰く「女性にはモテる」そうなのだが……。


分かりやすい悪党面。
(THE KING OF FIGHTERS:DESTINY)


「バトルスピリッツ龍虎の拳」

 CGアニメ「THE KING OF FIGHTERS:DESTINY」では、第20話で用心棒時代のキングのボスとして登場したが、かなり若く、なんとなく茅ヶ崎あたりにいるイキがったサーファーに見えなくもない。
 この時もユリを誘拐しているが、目的はタクマではなくリョウであり、彼を誘い出して用心棒のキングをぶつけ潰す算段だったようだ。
(しかし、リョウはキングを倒してユリを救出した後は、Mr.BIGを完全無視して帰ってしまった。もしくは、キングの前に倒された?)

 超がつく問題作であるハリウッド実写版「KOF」では、彼をモチーフにした「サム」という選手が登場(ちなみに普通の金髪のお兄さん)。映画の最初の戦いで不知火舞を棒術で苦しめたが、棒を奪われて頭を殴られたり、「そのコートはママに借りたの?」などとアメリカンジョークを飛ばされたりと散々な屈辱を味わって敗北してしまったあげくに、試合後にルガールに射殺された。
(なお、コートはママに「もらった」らしい。ちなみにこのサム兄さん、めっちゃ身体が硬い

 なお、93年のアニメ版「バトルスピリッツ 龍虎の拳」では、サングラスの下は隻眼であり、右眼窩にはダイヤモンドらしき宝石(「シリウスの瞳」とは別のもの)がはめられていることがわかる。

 担当声優は、

  • マイケル・ビアード氏(Michael Beard)(「龍虎の拳」「龍虎の拳2」)
  • 臼井雅基氏(攻略ビデオ「龍虎の拳2」)
  • 中まさる氏(「KOF'96」「同98」「同'98UM」「同2000」)
  • 柚木伸介氏(「バトルコロシアム」「KOF11(PS2版)」)
  • 故・家弓家正氏(1933-2014)(アニメ「バトルスピリッツ 龍虎の拳」)
  • クリフ・ラゼンビー氏(Cliff Lazenby)(海外版OVA「BattleSpilits Art of Fighting」)
  • 荒井勇樹氏(アニメ「KING OF FIGHTERS DESTINY」、ゲーム「KOFオールスター」)
  • 齋藤綾氏(「KOFオールスター」プリティーBIG)
  • 井手らっきょ氏(SFC版「龍虎の拳」TVCM)
 ハリウッド版でサム兄さん(映画の英語版Wikiでは思いっきりMr.BIGって書いてある。映画無視!)を演じたのはサム・ハーグレイブ氏(吹替えは小野友樹氏。サム兄さんは後に映画監督になっている)。
 家弓家正氏は、ゲーメストの攻略ビデオ「リアルバウト餓狼伝説」でナレーションを担当している。

 名前の元ネタはおそらく、「弁護士、金融プロ、暴力団」の3点セットを常備するシンジケートタイプの犯罪集団を作り上げ(Wikipedia)、アメリカの犯罪組織の元祖とも言われるギャング・実業家のアーノルド・ロススタイン(1882〜1928)のあだ名「Mr.BIG」。ロススタインはほかにも「The Brain」「The Fixer」「The Man Uptown」「The Big Bankroll」など、数々のあだ名で呼ばれている(前述の「The BIG」もロススタインから来ているものと思われる)。
 ポール・ロジャース、ポール・コゾフらが在籍していたイギリスのロックバンド「Free」(1967〜1971、1972〜1973)の楽曲に「Mr.BIG」がある。
 また、その楽曲から名をもらったというアメリカの同名のバンド「Mr.BIG」(1989〜2002、2009〜2025)。こちらはビリー・シーン、エリック・マーティン、ポール・ギルバート、パット・トーピーという華やかな顔ぶれから、結成当初から「スーパーバンド」と呼ばれ、日本でも多くのファンを獲得した。彼らにとっても日本は愛着があるらしく、2025年の「ファイナルツアー」のラストの舞台に13度目の日本公演を選択している。

KOF天獅子悦也アンチ極限流チームギース・ハワードキングキング・オブ・ファイターズ極限流空手ジェニファー・ブラウンジャック・ターナー不知火舞シリウスの瞳組織タコみたいな男性タクマ・サカザキ血に染まる燕のユリバトルスピリッツ 龍虎の拳リョウ・サカザキロネット・サカザキ

NCN
設定・KOF'98UM

「NEW CHANNEL NETWORK」の略称で、「KOF'98 ULTIMATE MATCH」の劇中で試合のテレビ中継を担当している放送会社。
 同名の略称を用いる会社・団体は多く、日本では東京に数社の他、千葉、横浜、厚木、名古屋、大阪、鳥取、愛媛、福岡、長崎などに存在する。

NEOGEO Gals Vocal Collection
アイテム・CD

 1996年にポニーキャニオンから発売。ネオジオのタイトルの枠を超えて、女性キャラクター(の声優)が歌う曲を集めた、なかなかアッパーテンションな企画物CD(もちろん、男性キャラクター版「NEO GEO GUYS SONG COLLECTION」も存在)。型番PCCB-219。

 曲目は、

  • (1)花蝶風月 乙女舞(千葉麗子)
  • (2)サイコソルジャー〜K・O・Fヴァージョン(福井玲子)
  • (3)ここにおいで〜ナコルルのテーマ(千葉麗子)
  • (4)ふしぎなバナナン〜チャムチャムのテーマ(同)
  • (5)ザ・リメインズ・オブ・マイ・ラヴ(生駒治美)
  • (6)マイ・ラヴ〜勇気を出して(長崎萠)
  • (7)あふれる想い〜氷の妖精(桜井智)
  • (8)ザ・ソング・オブ・ファイターズ’95(オールスターズ)
  • (9)ヘヴィ・ベイビーズ(ほりえかおり、曽木亜古弥、生駒治美、弓雅枝)
  • (10)SNKオール・スターズ・フラッシュ・バック・メガ・ミックス
 ……の10曲。

 ユリも『ザ・ソング・オブ・ファイターズ’95』『ヘヴィ・ベイビーズ』という二曲に参加している。

POPJOYほりえかおりやぁりー!

NEO TOKYO GRAPPLE DOME
地域・武力 - BURUKI・ONE -

「武力ONE」の舞台となったドーム状の建築物。名前から察するに、野球場などとの併用ではなく、格闘技専門のドームとして建築されたようだ。
 住所は東京湾岸副都心。「武力」の本大会が終わった今日も、別の戦いで熱い日々が送られているに違いない。

OCV
用語

 オー・シー・ブイ。「One Character Victory」の略称。
 多数VS多数のチーム戦で、たった1人で相手チームに全勝したプレイヤー、もしくはキャラクターに贈られる称賛の言葉。主に海外の動画勢が使用する用語。

POPJOY
音楽グループ

 ユリ・サカザキ役の声優/ナレーター、ほりえかおりが参加している「ナウでヤングな音楽結社」。
 構成メンバーは、ほりえかおり池原量(タレント/ナレーター)、林あきひと。ほりえ、池原両氏による、パワーと張りのあるツインボーカルが特長。
 というか、ほりえさんはユリの声がほぼ地声なのか、まんまユリが歌っている印象がある。

「歌って踊って司会の出来るバンド」として、関西国際空港開港5周年記念イベント(1999年?)で結成された。
「曲を作ろうと集まっては、井戸端会議に花が咲き、おやつタイムへと移行。そして、おやつタイムで時間が過ぎて毎度、帰路につく私たち」(池原量)というマイペースバンドである。

 香川県のトラック協会のイベントに二年連続で出演。ライブハウスではヘヴィメタルバンドに交じってライブをしたこともある。

 2000年にアルバム「POPJOY」を発売。シングル「Now on sale」は未発表となったもよう。

 アルバム「POPJOY」(作詞/歌はすべてPOPJOY名義)
1.「INTRO」
2.「KIXソング」(作曲/林あきひと、編曲/いわくらさとし)
3.「もしも、もっと…」(作曲・編曲/いわくらさとし)
4.「あばんちゅーる」(作曲・編曲/林あきひと)
5.「わらべ歌」(作曲・編曲/林あきひと)
6.「OUTRO」

 2020年現在、残念ながら活動再開の予定はない。
(情報提供:ほりえかおり様)

NEOGEO Gals Vocal Collectionほりえかおりやぁりー!

RYU-KO
BGM・KOF'99

「KOF'99」より、ユリの所属する龍虎の拳チームのテーマ曲

scrap beats
BGM・CAPCOM VS SNK

「CAPCOM VS SNK」における、サカザキ道場ステージのBGM
 正確にはユリ専用ステージではないが、一番縁が深いステージということで。

極限流空手 日本支部

Shouyoku
特殊技?


天空脚

 しょうよく、ショウヨク。海外のSNKのWikiでユリの特殊技として紹介されている謎の技。英語では「Rising Wing」と当て字がなされている。
 おそらく「昇翼」か「翔翼」と漢字を当てると思われる。原文には「春麗(ストリートファイターシリーズ)の天空脚がモデル」と書いてあるので、「昇燕」のことだろうか。
 実は、「MAXIMUM IMPACT 2」のスタイリッシュアート(SA)No.3の二段目(+SK)、No.9の三段目(+SK)、No.12の二段目(+LK)がすべて同じ技であり、春麗の「天空脚」そのままである。
 相手を高く打ち上げる技で、SAをここで止めて必殺技で空中追い討ちに行くことも可能。
 この技は単体で「特殊技」として実装されたことはないが、ひょっとしたらこの技を見て「特殊技」だと思われたのかもしれない。

昇燕スタイリッシュアート

SMAX飛燕鳳凰脚
超必殺技・KOF'98UMOL

「KOF'98 ULTIMATE MATCH Online」で、ユリ(ノーマル)の持つ超必殺技。景門を展開することで「覇王翔吼拳」から変化。
 敵単体に大ダメージを与えるほか、2ターンの間、味方男性格闘家の攻撃力を15%上昇させる。
 自身が死亡時、味方男性格闘家が30%の確率で怒りを300増加させる。
 攻撃+920、防御+340、HP+5200。

MAX飛燕鳳凰脚空中飛燕鳳凰脚鍼!飛燕鳳凰脚飛燕鳳凰脚飛燕鳳凰脚EX

SNK WORLD-i
アプリケーション配信サイト

 SNKプレイモアが2005年7月4日に開設した、FOMA900i/901iシリーズ向けのゲーム配信サイト。
 会員登録をすると、525円コースで53ポイント、315円コースで30ポイント、105円コースで10ポイント与えられ、ポイントをためてゲームアプリのほか、キャラのアクションやメッセージを盛り込んだデコメール、壁紙、着メロ、着うた、FLASHムービーなどがダウンロードできた。
 サイトオープン時に公開されていたゲームは、「THE KING OF FIGHTERS - mobile -」「THE KING OF FIGHTERS - Volleyball -」「メタルスラッグ」「サムライスピリッツ魔界輪廻記」の四種類。

 なお、「SNK WORLD-i」という呼称は2009年7月1日の「メタルスラッグM1」を最後に公式には用いられなくなるが、その後もしばらくiモード向けのゲームは開発が続いた。
「SNK WORLD-i」で公開されたゲームアプリは以下の通り。

アプリジャンル課金方法(pt)
THE KING OF FIGHTERS - MOBILE -格闘アクション30pt
THE KING OF FIGHTERS - Volleyball - スポーツ10pt
メタルスラッグアクションシューティング20pt
サムライスピリッツ - 魔界輪廻記 - 剣劇アクション無料(会員のみ)
龍娘 Dragon GaLパチスロシミュレータ20pt
NEOGEO TENNIS COLISEUMスポーツ20pt
Days of memories - 僕と彼女の熱い夏 -恋愛シミュレーション20pt
KOFギャルズ麻雀テーブル10pt
侍魂 - 四面楚歌 -剣戟アクション20pt
メタルスラッグ外伝 - Allen's Battle Chronicles - (前編)アクションシューティング20pt
Days of Memories - 狂也と真子の熱い夏 -恋愛シミュレーション無料(会員のみ)
THE KING OF MILLIONAIREテーブル無料(会員のみ)
メタルスラッグSTGシューティング10pt
Days of memories2 - 僕の一番大切な君へ -恋愛シミュレーション20pt
メタルスラッグ外伝 - Allen's Battle Chronicles - (後編)アクションシューティング20pt
SNK Beach Volley - GAL'S ATTACK -スポーツ10pt
ステークスウィナー競馬アクション無料(会員のみ)
THE KING OF REVERSIテーブル無料(会員のみ)
SNK GAL'S OPEN - キューティショット -スポーツ20pt
クイズ大捜査線クイズ無料(会員のみ)
Days of Memories外伝 - 大江戸恋愛絵巻 -恋愛シミュレーション20pt
アテナ・オン・ステージ育成シミュレーション20pt
THE KING OF FIGHTERS - SNKスロットパニック -パチスロシミュレータ20pt
アテナ フルスロットルアクション20pt
メタルスラッグ サバイバーズアクションシューティング20pt
怒 - IKARI - レオナ激闘編アクションシューティング10pt
メタルスラッグ ソルジャーズアクションシューティング20pt
花盛 - SNKスロットパニック -パチスロシミュレータ20pt
超お父さん - SNKスロットパニック -パチスロシミュレータ20pt
THE KING OF FIGHTERS - MOBILE - R2格闘アクション30pt
球児 - SNKスロットパニック -パチスロシミュレータ20pt
Days of memories - 彼と私の熱い夏 -恋愛シミュレーション20pt
ヴァイトロードシミュレーションRPG20pt
メイド by いろは育成シミュレーション20pt
ヴァイトロード - 心に友を 手に金を - シミュレーションRPG20pt
ティンクルスタースプライツ外伝 - ツインスターメモリーズ -シューティング20pt
ヴァイトロード - 心に欲を 手に金を - シミュレーションRPG20pt
アテナ・フルスロットル - ウィニング魔女学園騒動記 -アクション20pt
Days of Memories - 恋はグッジョブ! -恋愛シミュレーション20pt
ヴァイトロード最終章 - 心に希望を 手に未来を - シミュレーションRPG20pt
メタルスラッグ ファイターズアクションシューティング20pt
Days of Memories - 純白の天使たち -恋愛シミュレーション20pt
メタルスラッグ ウォリアーズアクションシューティング20pt
THE KING OF FIGHTERS 麻雀テーブル20pt
メタルスラッグ マーズパニックアクションシューティング20pt
恋のいろは - さくら咲く春 -ビジュアルノベル20pt
二度目のキス恋愛シミュレーション20pt
Days of Memories - 僕と彼女と古都の恋 -恋愛シミュレーション20pt
エリカリ 第一章ビジュアルノベル10pt
Days of Memories - 風舞う都でつかまえて! -恋愛シミュレーション20pt
エリカリ 第二章ビジュアルノベル5pt
どきどき魔女神判! 第1話タッチアドベンチャー30pt
白い花 月に舞うビジュアルノベル30pt
どきどき魔女神判! 第2話タッチアドベンチャー20pt
恋のいろは - ひまわり輝く夏 -ビジュアルノベル20pt
エリカリ 第三章ビジュアルノベル5pt
エリカリ 第四章ビジュアルノベル5pt
KOF検定 めざせカルトクイズ王!クイズ30pt
どきどき魔女神判! 第3話タッチアドベンチャー20pt
恋のいろは - もみじ色づく秋 -ビジュアルノベル20pt
燃えよ! KOF大運動会スポーツアクション30pt
Days of Memories - 世界で一番熱い冬 - 体験版恋愛シミュレーション無料(会員のみ)
どきどき魔女神判! 第4話タッチアドベンチャー20pt
Days of Memories - 世界で一番熱い冬 -恋愛シミュレーション30pt
恋のいろは - さざんか散る冬 -ビジュアルノベル20pt
どきどき魔女神判! 第5話タッチアドベンチャー20pt
NEOGEO検定 めざせ! 最強クイズファイタークイズ30pt
メタルスラッグ タクティクスシミュレーション30pt
SNKギャルズアイランド - どきどき♥パズルショック! -パズル30pt
七色未来 ミステリアスサイン #1アドベンチャーノベル0pt
萌えよ! SNKギャルズ大水上運動会アクション30pt
七色未来 ミステリアスサイン #2アドベンチャーノベル0pt
メタルスラッグ M1アクションシューティング30pt

 なお、携帯電話向けのコンテンツとしてはこれ以外にも「SNK WORLD-EZ」(2005/12/22〜?)、「SNK WORLD-SP」(2013/2/7〜2014/4/30)、「SNKスロットパニックi」(2010〜?)などがある。

RUSH
システム

「KOF14」から実装されたシステムで、Aボタンを連打するだけで簡単にコンボが繋がること。ゲージがあれば超必殺技まで自動で出てつながってくれる。
 ユリの場合、左エルボー→右下段蹴り→昇燕とつながり、ゲージがない場合はちょうアッパーに、ゲージがある場合は飛燕鳳凰脚につながる。
 ただし、密着するほど接近しないと連続技が発動しない(「近距離立ち弱パンチ」の認識範囲はキャラクターによってバラつきがある)。またRUSH中の技はすべて専用技扱いなので、通常技に見えても「途中で止めて必殺技キャンセル」等はできない。
 さらに最後の技は、ゲージが一本ならノーマル飛燕鳳凰脚、MAXモード中ならMAX飛燕鳳凰脚に固定されるため、ゲージの消費量を任意で選択することができない。

「KOF15」では発展したシステムで登場。最初のAボタン×3は同じだが、4発目のボタンを変えることでゲージの消費量を任意で選択できるようになった。
 4発目をAボタンにすると、その段階のゲージ量でとりうる最大の攻撃が出る。
(ユリの場合、ゲージ3本時は「ちょう!龍虎乱舞」が、ゲージ2本時は「MAX飛燕鳳凰脚」脚が、ゲージ1本時は「飛燕鳳凰脚」、ゲージ0本時は「ちょうアッパー」が出る。)。
 4発目をBボタンにすると、必殺技(ユリの場合「ちょうアッパー」)が出る。
 4発目をCボタンにすると、超必殺技が出る(ユリの場合「飛燕鳳凰脚」が出るが、ゲージが足りない場合は技は出ない)。
 4発目をDボタンにすると、MAX超必殺技が出る(ユリの場合「MAX飛燕鳳凰脚」が出るが、ゲージが足りない場合は技は出ない)。

 似たようなシステムに「KOF MAXIMUM IMPACT」(2004)のスタイリッシュアートがあるが、こちらは正確な目押しやややこしい連打が必要な、上級者向けの「魅せ技」が多いのに対し、咄嗟の反撃や初心者がとりあえず出してみる連続技として重宝する。

 初心者救済用のコンボシステムとして有名なのは「ヴァンパイア」(1994/7)の「チェーンコンボ」だが、ボタン連続押しによる連続技システムの元祖は「ファイターズヒストリーダイナマイト」(1994/3)の「ワンツー攻撃」である。また、Aボタン連打のみで超必殺技までつながるのは、恐らく「ペルソナ4 The ULTIMATE in MAYONAKA ARENA」(2012)の「連打システム」が最初だと思われる。

スタイリッシュアート飛燕鳳凰脚ユリちょうアッパー

TAS
ゲーム手法

Tool-Assisted Speedrun」、もしくは「Tool-Assisted Superplay」の略。
 読んで字のごとく、ツールの助けを借りてゲームのスピードクリアを目指すこと(Speedrun)。もしくは視聴者を魅せる華麗なプレーを目指すこと(Superplay)。
 ゲームをエミュレーター上で起動させる際、そのエミュレーターに搭載されたスロー化、コマ送り、やり直し、乱数の調整のなどの機能をフル活用して、通常の人間の反応速度では不可能なプレーの操作記録を再現し、これをエミュレータ上で再生するもの。多くの場合はそれを動画に収録し、公開する。いわゆる「ヤリコミ」と呼ばれる遊び方の一つの到達点(異論はあるだろうが)。
 理不尽なまでに難易度の高いゲームを一切の無駄のない見事なプレーでクリアして見せたり、通常のプレーでもクリアはできるゲームを人知を超えるスピードでクリアしたりと、楽しみ方はそれぞれである。
 最速クリアを目指す場合、通常はゲームを立ち上げた直後のタイトル画面から計測を開始する(デモなどの操作不能時間もプレー時間に含まれる)。

 プログラムを直接改造する「チート」とは明らかな別物である。また(エミュなどを除いて)通常はツールを用いないタイムアタック「RTA」とも別物と認識されていることが多いと思われる(このあたりの判断は人によって曖昧で、例えばファミコン版「ドラゴンクエスト3」のRTAには、ホットプレートでファミコン本体を適度に加熱する謎の儀式ファミリーベーシックで強制的にバグを誘発して50秒でクリアなど、フリーダム極まりない手法が「RTA in JAPAN」等で使用されている)。
 Youtubeやニコニコ動画で「TAS」で検索すれば、このような動画は山のように見つけることができる。その場合、あまりに華麗なプレーに敬意を表して「TASさん」と敬称つきでタイトルになっていることもある。
 格闘ゲームでは、とんでもない連続技や計算されつくした反応でいかに最速でクリアするかを目指す場合が多い。ユリの場合だと、レイジングストームを最速ちょうアッパーで抜けオリジナルコンボ発動→ヒップアタックの連打から飛燕鳳凰脚や、見透かしたようなバックダッシュ雷煌拳で相手の攻撃を潰してからの飛燕鳳凰脚など、絶対に自分には不可能な動きの連続に驚かざるを得ない。
 動画によっては調整を間違えたか、途中で急にCPUにボコられている場合があるのがオチャメ(ただし、多くの場合はわざと体力を減らして超必殺技で相手をKOするための行為である)。

TASK OVER !!
バグ

「KOF'97」〜「KOF2003」で確認されているバグ。というよりも、バグなどの結果として起こる現象。
 通常、ゲームなど処理が忙しいプログラムの場合、画面上にキャラクターやオブジェクトを出しすぎた状態で操作をすると、プログラムの処理が追いつかず、画面表示が遅くなったり最悪の場合はゲームが止まってしまう。

「KOF'97」では、「強・たいようをいるほのおのヒット中の敵に強・つきをつむほのおをヒットさせる」「MAX大蛇薙で相手をKOした瞬間」「エフェクトの激しい必殺技を連発する連続技」など、特定の瞬間に起こる可能性がある(必ず起こるわけではない。キャラの大きさやステージの背景演出によるが、酷い時には二人同時に飛び道具を撃っただけで起こることもある)。
「KOF'98」では、「京の連続入力の必殺技を出しまくる」「クリスで特定の操作を行う(同時にバグでクリスが無限増殖してハングアップ)」などで起こる可能性がある。
「KOF'99」では、ストライカーを繰り返し使うとわりと簡単に起こる。タクマの分身バグを使用しすぎても簡単に起こる。酷い時にはストライカー庵を二人同時に呼び出しただけで起こる。
「KOF2000」でもやはりストライカーの使い方次第。「KOF2001」では永久連続技の途中に起こることがある(同じ必殺技を連発するものやバグを利用したりするものが起こりやすい)。
「KOF2002」ではクーラの氷増殖バグが起こると頻繁にタスクオーバーするが、京や紅丸の連続技でも起こりえる。

「KOF2001」のみ文字がバグって読めないが、「KOF97」〜「2000」と「2002」では丁寧に画面に「TASK OVER !!」と表示される。「2003」では何も起こらずゲームが止まる。
「TASK OVER !!」と画面に表示されてしまうと本当の意味でゲームが止まってしまい、電源を落とすしか回復方法はない。起こらないことを祈るしかない。

 なお、CAVE社の弾幕シューティングなどは、敵弾が画面内に溢れまくってプログラムの処理が追いつかず、いわゆる「処理落ち」が頻発するが、ゲームスピードがゆっくりになることを弾避けに利用するなどの攻略法が存在し、続編では「処理落ち」が本来起きない場面でゲーム上でわざと「処理落ち」を起こして(再現して)ゲームの難度をわずかに下げるというのが恒例だった。
 近年ではスマートフォンのゲームアプリなどで、本体のメモリ不足で起こる場合が多く、ゲームが途中で強制終了してしまう現象に遭遇した人も多いかもしれない。

THE KING OF FIGHTERS 9800
ゲームタイトル


「誤植の帝王」の面目躍如。

 1998年ごろ、アーケードゲーム攻略雑誌「ゲーメスト」の基板屋さんの広告で発表された謎のタイトル。「SNKキングオブ98'」「キングオブファイター98'」と表記されており、普通に考えるなら「SNK KING OF FIGHTER 98'」が正式タイトルではないかと思われるが、その詳細も正体も不明。
 一般には「SNK」で「キングオブ」といえば「THE KING OF FIGHTERS」と広く認知されていると思われるので、ここでは「KOF 98'」として扱うが、どちらにしてもSNKの歴史に同名のタイトルは存在しない(「KOF '98」なら大ヒットしたが)。
 通常、西暦を省略する場合、例えば「1994」なら「'94」と「'(ダッシュ)」を前につけて「19(西暦の千の位と百の位)」を省略する。「'」をつけて数字の後半部分(十の位と一の位)を省略する表記は存在せず文法的には誤りであるが、ここでは無理やり後半が省略されていると解釈し、「9800(最大値「9899」)」だとすると、このタイトルは「KOF 9800」となる。
 これが「9800番目に発売される「KOF」のナンバリングタイトル」だとしたら、「KOF14」から「15」までに6年間(正確には2002日間)スパンが開いたことを考えると、「KOF9800」が発売されるのは西暦66319年(令和64301年)221日(金曜日)前後であると思われる。シリーズを最後まで看取る覚悟のファンは、かなりの長生きを求められることになりそうだ。

 ……というか、省略されている西暦の後半部が一の位と十の位だけとは限らないので、極論すれば「KOF9899999.....」なども解釈可能であるが、それだと宇宙が滅びるまで「KOF」の新作が出続けることになり、ファンとしては嬉しいが、そこまでSNK社員を酷使するのは本望ではないファンもいるかもしれない。
 ただし、フリーマン・J・ダイソン教授(1923〜2020)の唱えた「永遠の知性」説や、フランク・J・ティプラー三世教授の唱えた「オメガポイント」説などに則れば、永遠に「KOF」を作り続けることも(思想的には一応)不可能ではない、かもしれない。たぶん。いや、知らんけど。

THE KING OF FIGHTERS 20008龍虎の拳29

THE KING OF FIGHTERS 20008
ゲームタイトル

 2021年10月にアメリカでUNICOが発売した、44タイトルのネオジオソフトが遊べるアーケード型ゲームコンソール「UNICO SNK Game Arcade」に収録された謎のタイトル。少なくとも、公式の資料で確認できる。
 これが、西暦20008年に開催されるKOF大会のことなのか、20008番目に発売される「KOF」のタイトルの事なのかは不明。
 だが、どちらにしても今(年)から 年以上あとの未来の話であることに違いはなく、参加メンバーも大会のシステムも大きく変わっているであろうことは疑いない。
 これがゲームタイトルだった場合、「KOF14」から「KOF15」の発売に6年(正確には2002日間)かかったこと、上記の項目「KOF9800」の発売日も考慮に入れると、「KOF20008」が発売されるのは恐らく西暦144575年(令和142557年)23日(金曜日)周辺であり(恐らくプレイステーション19289用ソフトとなると思われる)、それまで極限流空手どころか人類が存在しているかどうか不明である。
 大会参加メンバーもゲーム開発メンバーも人類・地球人ではなくなっている可能性もあるが、「SNK」と「KOF」は少なくとも14万年後までは存続しているということであり、とりあえず喜ぶべきであろう。Wikipedia「4千年紀以降」の記事では、西暦3310年には日本の人口が22人になると予測されており、その全員がSNK社員だったとしても、西暦14万年まで日本人だけで「KOF」を製作し続けるのは恐らく困難だと思われる。

 なお、テレビゲームで舞台を西暦と明記している作品では、STEAM用「骨硬派」シューティング「夕暮れの楽園と赤く染まる天使たち」(Akiragoya/2024年1月発売)が西暦23億年を舞台としており、恐らくこれが最も未来を描いていると思われる。またSTEAM用アドベンチャー「紅楼夢幻戦202020」(T.Diedrich/発売日未定)が西暦20万2020年を舞台としている。
 家庭用ではアクションシューティング「Warhanmmer 40,000:Darktide」(Fatshark/2022/Xbox Series X/S)の舞台が西暦40,000年前後である。その他、「月風魔伝」(コナミ/1987)や「悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん」(コナミ/1993)、「NieR:Automata」(スクウェア・エニックス/2017)などが西暦10,000年以降の世界を扱っている。
 SFの世界ではハーバート・ジョージ・ウェルズ(1866〜1946)が「タイムマシン」で西暦80万2701年の世界を描いているが、その映画版(1959)のさらなるリメイク作品である2002年の映画「タイムマシン」では、西暦6億3542万7810年まで行ってしまう。オラフ・ステープルドン(1886〜1950)は処女作「最後にして最初の人類」(1930)で20億年に及ぶ人類の未来を描いた。
 またSFとは無関係だが、上記の作品群をも遥かにぶっちぎる超未来を「予想」した「100億年後の地球」(イブキ友也/イブキプロダクション/1991)という、ある意味境地に到達してしまった書籍もある。
 学術的な分野では、2024年にデイヴィッド・ベイカー(博士号取得者)が「早回し全歴史──宇宙誕生から今の世界まで一気にわかる」(御立英史訳)の中で、「ビッグバンから現在まで」の138億年と「現在から宇宙消滅まで」に起こることを「ビッグヒストリー(※1)」に基づいて「1兆年の1兆倍の1兆倍の1万倍後の宇宙の終わりに何が起こるか」という驚異の「研究」を発表している。

THE KING OF FIGHTERS 9800龍虎の拳29

THE KING OF FIGHTERS 2002 OVERSTRUGGLE
ビデオ

 2003年にエンターブレインから発売された、「KOF2002」の紹介DVD。「HIGHEND TECHNICS & COMBOS」「BOUNUS」「The March of KOF」「OVERSTRUGGLE in KOREA」「K-ism SELECTION」の全五章からなる。約120分。
 第一章では全キャラクターの基本連続技を一人につき三つ紹介。またキャラクター限定ながらMAX超必殺技を絡めた高難易度連続技も紹介する(すべての連続技は二度見せてくれるのがありがたい)。
 第二章では、全キャラクターの「MAX2」や特種登場演出、全エンディングなどを紹介。
 第三章では、草薙京と八神庵の対談と言う形で、これまでの「KOF」の歴史を振り返る。
 問題なのは第四章と第五章で、当時世界最強と謳われた韓国のKOFプレイヤーの強さのありかたを、ゲーム攻略誌アルカディアの猿渡編集長の全面バックアップの元、韓国のゲーム解説者パク・ミョン氏が語りつくす。それまで比較的普通のゲーム紹介ビデオだと思いながら見ていると、あまりの突然、かつ強烈な韓国推し(&ダメダメな日本のゲーマーへの強烈なダメ出し)に、かなり驚くことになる(この2コーナーが、またかなり長い!)。
 四章と五章に目をつぶれば普通のゲーム紹介DVDであり、紹介すべきところは全て紹介しているし、京と庵の対談と言う貴重なシーンもある。基本連続技はコマンドの表示があるのにMAX超必殺技を絡めた連続技にはそれがないなど、ちょっとした不満はあるが、十分に楽しめる。
 見てみる価値はあるだろう。

ゲーメスト攻略ビデオネオジオギャルズグラフィティー

THE KING OF FIGHTERS - CARD BATTLE
電子遊戯

 Sanda Gamesが開発していたものの日の目を見ることはなかった「THE KING OF FIGHTERS' World(拳皇世界)(旧)」に登場する予定だった「仮想戦闘シミュレーター」。「KOF-CB」と略される。
 ストーリー中にも登場し、事件の中心となる本作の重要アイテムで、作中では「一般の人々が身体的損傷を受けることなくトーナメントに参加できるようになり」世界的なブームとなっている(はずだった)。
 その「シミュレーター」というジャンル名から察するに、CG映画版「ドラゴンクエスト ユアストーリー」に登場したVR体験アトラクションマシンのような、巨大な球形の装置の中に入ってゴーグルを装着し、仮想空間で肉弾戦(格闘技)を楽しむオンラインコンピュータ遊戯ではないかと思われるが、解説では「人気スポーツ」となっていたり、タイトルが「CARD BATTLE」だったりと、色々混じっていて結果として正体不明である。
 作中ではこのスポーツ(?)に関係するプレイヤーが何人も謎の失踪をしており、さらに本作に関連した暴力的な騒乱事件も起こっているようで、「なんで回収されないんだよ」とか「なんでメーカーが(オンライン)アップデートしないんだよ」とか疑問ではあるが、主人公(「KOF-CB」の熱狂的なファンだそうである)はゲーム内で草薙京や八神庵たちの力を借り、トーナメントをとりまく陰謀を解決する(予定だった)。

eスポーツキング・オブ・ファイターズ

THE KING OF FIGHTERS:DESTINY
動画・KOF

 SNKの同名ゲームを原作にして、IDRAGONS Creative studioが製作したCGアニメーション。2017年8月1日からインターネットの動画投稿サイトにて一週ごとに一話公開され、第一部は全24話。2018年1月完結。
 ユリ・サカザキの登場するアニメーション作品としては、1993年12月23日の「バトルスピリッツ 龍虎の拳」以来、実に8622日(23年と8ヶ月)ぶりの公開となる。

 中国語と日本語で製作されており、英語の字幕付き。日本語版のキャストは基本的に「KOF14」に準拠しているようだが、「KOF14」には登場しないアメリカスポーツチームやゲーニッツなどの名前も確認できる。
 日本語版のオープニングテーマ「覚醒の儀(The Awakening Of Justice)」を歌っているのはARAKI。中国語版も同じ歌のようだ。
 女性キャラクターのモーション撮影には、北京のアイドルグループ「BEJ48」のメンバーが協力している。また、IDRAGONSは検索エンジンで調べてみても全く情報が出てこないため、どのような企業(?)なのか不明。正式には「上海絶属文化傅媒有限公司」らしいので、どうやら中国企業のようなのだが。

 中国語版のアニメのWikiによると、このアニメ制作のためにプロジェクトの準備に2年、80万語に迫る長大な脚本、300枚以上の予備原画、600枚のキャラクターとシーンのモデル、4000枚以上のレンダリングショットを準備し、さらに映画「FINAL FANTASY XV SWORD OF KINGS(日本語版の「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」)に参加した特撮製作チームを招聘している(らしい)。

 どうも「餓狼伝説」シリーズのエピソードを織り込みつつ「KOF'94」のストーリーを再現していくようだが、草薙家が名古屋にある、ギース・ハワードがなぜかオロチの力に覚醒している、ギースの義理の娘が出てくるなど、かなりオリジナル色が強い。また全体の雰囲気は、非常にチープな類の香港映画を思わせる。
 ギースとジェフ・ボガードの対決を映像化するなどの試みはあるが、なぜかテリー・ボガードだけ青髭が生々しい、二階堂紅丸やロバート・ガルシアなど大半のキャラクターの性格が(悪い方向に)変更されている、ビリー・カーンの髪型がサイド剃り上げのチョンマゲ(しかも黒髪)、京の学ランがなぜかハリウッド実写映画版仕様など、設定はほぼ中国側のオリジナルである。

以下、ユリを中心にストーリーのネタバレ。

以下、本作の良かった点。

以下、本作の不満点。

 ちなみに、こんな作品でも予定では三部構成。第一部の最後にゲーニッツが登場したので、中国で人気のある「KOF'97」編までをやるのかもしれない。もう罰ゲームというか、立派な拷問である。
 2020年7月に本作の続編にあたる劇場版「THE KING OF FIGHTERS:AWAKEN(「拳皇覚醒」)」の製作をIdragons Creative Studio、Joy Pictures、Original Forceの三社が担当し、2022年世界公開予定であると発表されたが、2024年夏現在、続報はない(一部ではSNK系のYouTuberが、この映画に関して「製作は中止に追い込まれた」と聞いている、と発言したとの情報もあるが真偽は不明)。

 中国語版でユリを演じているのは陳奕氏。日本語版では加隈亜衣氏。

ARAKIBEJ48ギース・ハワード・ホテルキング・オブ・ファイターズ加隈亜衣女王チームの可愛いロリッ娘陳奕バトルスピリッツ 龍虎の拳劉勝男ルガール・バーンシュタイン

The King of Fighters Extreme Revolution
設定

 海外の巨大Wikipediaまとめサイト「FUNDOM」内の、ゲームを原作とする二次創作コーナー「GAME IDEAS wiki」にて「KOF」ファンによって展開されている大規模ゲーム(の、設定集)。正式には「KOF ER」と省略する、3D格闘ゲーム(という設定)である。
 本家「KOF」と同様、様々なSNK作品(他のネオジオ作品やオリジナルキャラクターも含む)から120人ものキャラクターが参戦しており(ただし、本文中の紹介はまだ120人に達していない)、彼ら全員に設定やバックストーリーが存在する。ただし、設定の長さや力の入れようはかなり差があり、例えばオロチ八傑衆ゲーニッツの娘とされるアマラ・ゲーニッツ(※1)や、草薙京、オロチ関係者などは新しい設定、物語を持つが、ユリなどは普段のKOFとほとんど変わりがない。
 中には「REALBOUT 餓狼伝説 SPECIAL - DOMINATED MIND -」のアルフレッドがいたり、「ワールドヒーローズ」から「エミ・イズモ」という謎の新人が出ていたり(※2)、上記のアマラ・ゲーニッツが七枷社・クリス(※3)とバンドを組んでいたり、現代のアイヌの巫女であるアンカトゥエ(※4)が登場したり、タン・フー・ルーの孫娘がリー香緋シャンフェイだったり、「ファイターズヒストリー」シリーズのザジィの姪イザベラが出てきたり、ハイデルンの右目と妻子を奪ったのが「アデス」(※5)であったり、そんなハイデルンを助け支援したのがルガールだったり(※6)、映画版「餓狼伝説」のボスキャラであるラオコーンの執事が出場していたり、タクマ・サカザキの長年のライバルとして「ハヤテ・トードー」(カスミの父親)という謎の人物が登場したり(※7)(※8)、ヘヴィD!がジャック・ターナーに殺害されていたりと、二次創作ゆえのかなりフリーダムな面々や設定も多数存在する。
 なお、本作で「KOF」を開催したのはギース・ハワードのようだ。

Mr.BIG麻宮アテナギース・ハワードキングキング・オブ・ファイターズジャック・ターナー四条雛子不知火舞タクマ・サカザキ藤堂香澄リョウ・サカザキロバート・ガルシア

Tiger&Dragon
BGM・KOF14

「KOF14」より、ユリの所属する龍虎の拳チームのテーマ曲。作曲したのはZOE氏、演奏したのはATTIC INC.の保科潤氏。
 Tighr……ロバート、Dragon……リョウ。

 ……あれ、ユリは?

Tomorrow's Star
人物・グループ

「SNK FORCE: Maxmode」及び「SNK FORCE: Slugfest」で、ユリ・サカザキ、矢吹真吾、椎拳崇の三人を同時に所有すると対応する特殊なチーム名。HP、攻撃力、防御力が上昇する。
 三人そろって念願かなってスターになる日は来るのだろうか……。
 なお、同名の靴のブランドが存在するほか、マイナー作品のようだが、同名の映画が2018年10月19日に台湾で公開されている。1時間22分。

ULTIMATE K.O.
システム

 アルティメイトK.O.。「龍虎の拳外伝」における特殊システム。
 相手の体力が1/8を切っている状態で超必殺技でKOすると、ラウンド数に関わらず勝利となり試合が終了してしまうこと。1ラウンド目で決めると、2ラウンド目ではなくそのまま勝利デモにすすむ。
 いかにも「龍虎の拳」シリーズらしい、野心的なシステムである。
「龍虎の拳外伝」では、この「ULTIMATE K.O.」で試合を決めないと、相手キャラクターを脱衣させることができない。ただし、カーマン・コールのみ超必殺技がコマンド投げであるせいか「ULTIMATE K.O.」で試合を決めても脱衣KOが発生しない。また、ワイラーは超必殺技を持たないため、「ULTIMATE K.O.」を発生させることができない。

 格闘ゲームでは「ファイティングバイパーズ2」(セガ/1998)が「スーパーKO」という類似したシステムを搭載しており、条件(※1)を満たすと、ラウンド数に関わらず試合が終了する。
 また、とある界隈で熱狂的なファンを持つ「ファイティングアイズ」(ポニーキャニオン/1998)でも「戦・意・喪・失!」として似たシステムを搭載しているが※2、残念ながら認知されることはなかった(というか、このサイトを見てくれている方で、このゲーム、知っている人いる?)。

カーマン・コール脱衣KOワイラー

UMA
怪異・KOF

[ 1 ]


フランスで映画にもなった「ジェヴォーダンの獣」。超能力を持ち、銃弾を足で弾き、何度でも生き返るという。1764年から1767年にかけて100人以上を殺害、300人以上を負傷させたと伝わる。

Unidentified Mysterious Animal」の略。いわゆる「未確認生物」のこと。
 文字通りの「目撃例が希少で確認困難な生物」という意味よりも、オカルトファンが妖怪やモンスターなど、都市伝説的な生物のことを括って指す場合が多いようだ。
 有名なUMAは、西暦565年からスコットランドで目撃されている「ネッシー」、中世フランスで100人以上を殺害したといわれる「ジェヴォーダンの獣」、インドで2001年に大騒動を起こした「モンキーマン」、カナダの雪男「サスカッチ」、プエルトリコの吸血モンスター「チュパカブラ」、「3メートルの宇宙人」としても有名な「フラットウッズの怪物」、空を飛ぶアメリカの蛾人間「モスマン」、ゴビ砂漠の超巨大ミミズ「モンゴリアン・デスワーム」、正体不明の影人間「シャドーピープル」、コンゴの古代恐竜「モケーレ・ムベンベ」、オカナガン湖の水棲モンスター「オゴポゴ」、南極の巨大水棲人型生物「ニンゲン(北極では「ヒトガタ」)、殺人未遂事件にまで発展した都市伝説「スレンダーマン」など。

 日本でも平安時代から伝説が残る「河童かっぱ」や「人魚」、日本版キメラともいえる「ぬえ」、発見に億単位の懸賞金をかける自治体まで出た「ツチノコ」、小説の題材にもなった広島県の猿人「ヒバゴン」、「山の中で目の光るもの」という意味を持つ沖縄県の巨大猫「ヤマピカリャー」、全国に現れ吉凶を予言するとされる人面の牛「くだん」、口は兎に似て鯨の味がするという朝日連峰・大鳥池の怪魚「タキタロウ」、鹿児島県池田湖(北海道の石狩川とも)の「イッシー」、徳島県剣山の巨大蛇「剣山の大蛇」、新潟県の巨大魚「ナミタロウ」、千葉県・印旛沼の体長5メートルにおよぶ「謎の怪獣」、正体が判明した今でも根強い人気を誇る「スカイフィッシュ」、明治の新聞を騒がせた「龍魚」、見つけると幸福になれる「ケサランパサラン」などが有名。
(よりマニアックを求めるあなたには、アルターゴゾ・エルバッキー・ムニューダーやスクヴェイダー、セムヤーゼなどもおススメである)

 しかし売名目的の情報も多く、日本でも猿の手の骨を「人魚のミイラ」などと売り出したり、動物の骨を繋ぎ合わせて「河童の骨」などと称して公開していた場所もあった。
 インターネットで検索すれば「UMA」の写真は山のように出てくる。幸いなことに、まだ「ウマ娘」には支配されていない。

「UMA」は「UFO」を参考に作られた和製英語で、實吉達郎に依頼された「SFマガジン」編集長の森優(現在の南山宏)が1976年に創作したが、森優本人は積極的には用いなかった。英語では「Cryptid」で、ギリシア語で「隠された」を意味する「crypto」と「動物学」を意味する「zoology」を合わせた造語であり、ベルギーの動物学者ベルナール・ユーベルマン博士が提唱した。

[ 2 ]

 アーケード版、及びネオジオ版「KOF2001」に登場する、ユリ・サカザキに似た謎の生命体。新世紀早々に出現し、ある意味はっちゃけ過ぎた顔面と行動でファンを驚愕させた。なお、本作では「登場する全キャラクター(のデモ絵)がUMA(人間以外のモンスター)」という前衛的すぎる現象が起こっていたが、PS2移植のさいに描き直され、全員まともな人間となった。
 ……はずが、後のコンプリートボックスである「ネオジオ・オンラインコレクション THE KING OF FIGHTERS ネスツ編」(2007)ではアーケード版完全移植のためか、また全員UMAに戻ってしまった。
 なお、続編の「KOF2002」でも、一部のキャライラストがUMAのままであるが、さすがにリメイク版の「THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH」(2009)ではイラストレーターが変更された。
 ……はずだったのだが、「KOF2002UM」と同時期に発売されたアーケード版「THE KING OF FIGHTERS 12」(2009)のドット絵でまさかの再登場(ユリは未惨禍参加)。こちらは一部の使用キャラクターの他、背景のモブキャラ全員など登場人物の多くが人類とは思えぬ化け物ぞろいの大惨事。
 その年月を越えた神出鬼没さに、ファンの心臓は試されるばかりである。

2001

[ 3 ]

 性能的に他のキャラクターにはない特徴、個性を持ったキャラクターのこと。
 上記「KOF2001」は、デモ的には確かに全員UMAだが、オリジナル組はK9999、アンヘル、フォクシー、イグニスなど、非常に個性的で特殊な技術が要求される面々が多い。慣れるまでが大変だが、慣れると面白くなってくるのも確かで、このあたりも愛情と忍耐心が試される。
 出張組? 知らない子ですね。

Wheeebo
マリンアクティビティ・拳皇命運

 日本の機械メーカー・ヤンマーが開発している新しい水上での遊具で、少し大きめのUFOのような形をしている。水上に浮かべた円盤の上に操縦者が立ち、体重をかけて重心を移動させさせるとセンサーが本体の傾きを感知し、底面のプロペラの向きを自動制御することで移動する。
 言うなれば「水上で操作するセグウェイ」である。

 公式の紹介によると、「シンプルで直感的な操作性でありながら、上手に乗りこなすにはテクニックも必要」とのこと。
 サイズは直径140cm、150cmの二種類で、速度感は最大3ノット(人間の早足くらい)。一回の充電で約1時間使用できるが、余り波の激しい場所での使用は推奨されていない。
 海の他、湖、池、川、プール、水路での使用が想定されているが、やはり周囲の人に迷惑をかけない使用法など、使用者のマナーに関しては今後議論されていくだろう。
 なお、基本的に法人向けのサービスであり個人用には販売されない。また使用環境についてヤンマーのチェックが入り、使用のためのインストラクションを受講しなければならない。
 2020年1月の報道を最後に続報が途絶えていたが、2021年7月1日から沖縄の一部施設においてサービスを開始したと発表された。同日現在、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート、同万座ビーチリゾートにて体験可能である(情報提供:WEB拍手様)。

 ……だそうなのだが、実はユリ・サカザキはこの未来の移動手段を一足早く体験し、しかも使いこなしている。「拳皇命運」(2018/中国)のストーリーモードで、ユリはこれに似た乗り物で海を移動し、さらにその上で次々と襲ってくる敵と戦う、という恐るべき熟練度を見せている。

 なんとこの状態で(いつものユニフォームに変身してから)格闘戦を行う。
 なお、表示されている「ツォンリュー」とは一般的には「椰子(シュロ)」のこと。恐らくサウスタウン・ベイのことだと思われるが、確証は得られなかった。

芋芋淑女ドロ―ン

Who is Queen ?
BGM・KOF13

「KOF13」より、ユリが所属する女性格闘家チームのテーマ曲。「みんなで決める格闘ゲームBGMランキング」第219位獲得。
 女性格闘家チームのアレンジBGMとして「I'm Hot for You - KOF2003」も収録されている。
 意味はそのまま「女王は誰だ?」。なお「KOF13」の楽曲には、元「新世界楽曲雑技団」のメンバーは参加していないようだ。

YRS
禁断症状

「ユリ・リアリティショック(Yuri Reality Shock)」のこと。
 サイバーパンク極限格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」において、一般的遊戯顧客モータルプレイヤーが改変されたユリ・サカザキを使用・プレイすることによって引き起こす精神錯乱の一種。
 多くの場合、「アイエエエ! ユリ!? ユリナンデ!?」と悲鳴を上げつつ、腰を抜かして失禁し、思考の混濁や余りのショックにより失神することもある。最悪の場合、これが原因で死に至る。
 あまり多くのタイトルに触れていないファンほど特に動揺しやすく、アイデンティティというものが案外簡単に崩壊してしまうものだということを身体で理解するだろう。古事記にもそう書いてある。

 日本では1996年夏に世界初のYRSの発生が確認され、巨大な時空震が観測されてから注目を集めた。その後も毎年小規模なYRSが確認されていたが、2001年冬にそれまでで最大規模、96年の同現象をも上回る時空震が確認された。11月15日に最大の規模を確認して以降、世界中の観測機器が一度ゼロを差し、そこから再度観測が始まっていることから、20011115日に世界は一度滅亡し、1116日に何らかの方法で再構築されたのではないか、とハイクを読んだ学者も存在する。

 SNKが開発する(極限流空手の使い手が登場する)ゲームはその内部に高い確率でYRS症状を引き起こす原因が存在しており(SNKプレイモアなら100%)、YRS以外にも「リョウ・リアリティショック(RyRS)」「ロバート・リアリティショック(RoRS)」という亜種も確認されている。
 またサカザキ一家全員で「サカザキ・リアリティショック(SRS)」、極限流一派全員で「キョクゲン・リアリティショック(KRS)」を発するタイトルもある。というか、こちらの発生率の方が単体よりも高い。

 なお、公式が手掛けるからこれほどのショックになるのであって、「MUGEN」等、「あらかじめこういうキャラクターだと分かっている」うえで広い選択肢のある二次創作作品には基本的に使うことはない。

 2001年を最後に大きなYRSは確認されなかったが、2009年4月10日に大規模な「RyRS」「RoRS」が確認されている。また2018年にも小規模ながらYRSが数度確認されている。平安時代の偉大な剣豪であり哲学者でもあったミヤモト=マサシもそう言っている。

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