懐かしのゲーメスト誤植美術館

「ゲーメスト」

 ゲーメストとは、1986年5月20日に創刊されたゲーム攻略雑誌です。
 アーケードの格闘ゲームが大流行した1990年代、業界屈指のアーケードゲーム専門誌として、人気を博しました(創刊当初は、家庭用ゲームの紹介もしていたようです)。
 とにかく、様々な意味で濃いライター陣がマニアックな誌面を展開していたのですが、このゲーメストの最大の特徴というか「名物」に、普通では考えられないような「誤植の山」がありました。
 とにかく毎回毎回、信じられないような内容の誤植が、信じられない数あり、「わざと誤植をした箇所があるので、発見したらプレゼントを進呈」という企画をぶち上げたときは、「誤植の数が多すぎて仕込んだ誤植が埋もれてしまったので、一番面白い誤植を探し出した人にプレゼントを進呈」と、企画の内容が変わってしまうほどのものでした。
 原因は、ライターの手書きの原稿の字が異様に汚かったこと、更に校正の担当者がゲームを全く知らなかったため誤植にきづかなかった、など、様々に言われています。
 このページでは、その伝説の誤植の数々を紹介しています。当時を懐かしむ人も、今からゲーメストを知る人も、笑えることうけあいです。
(ゲーメストは1999年9月30日号で廃刊していますが、当時のスタッフの何人かは、現在もアーケードゲーム攻略誌「アルカディア」の編集に関わっており、たまに楽しい誤植をやらかしているようです)

目次(2017/08/25修正)



伝説の誤植の数々。

※年代順には並んでいません。強いて言えばインパクト順です。

 ゲーメストの地位を確立した伝説の名誤植。
○「ンドを右に」
×「ンドを右に」
 この完全なまでの意味不明さとインパクトで、ゲーメストファンのココロを鷲づかみにしてしまいました。
 ハ→イ、ル→人。元原稿はいったいどんな字だったのか……。
「ギリシャ人を右に」とか、とにかくいろんなところでパロディにされたので、ご存知の方も多いのでは?

 ゲーメストの地位を確立した伝説の名誤植、その2。

○「ザンギエフ
×「ザンギュラ

 さらに、

○「リアッ
×「リアッ

 私たちは何を信じればいいのでしょうか? なお真相が↓


 ちなみに、ここでは「ストリートファイター ダッシュターボ」とありますが、これも誤植で、正確には「ストリートファイター2 ダッシュターボ」です。

 人気漫画の最終回の最後のセリフでまさかの誤植。
 実はこの漫画、連載開始のときも
○「中平正彦先生執筆!」
×「中平正彦宣誓執筆!」
という誤りがあり、「誤植に始まり誤植に終わった漫画」と言われました。

 ちなみにこれ以降、
「ゲーメストに誤植が多いって本当?」
「たしかみてみろ!」
 というやりとりが、ファンの間でお約束となりました。

 あーたたたたたたたたた!
「VOW」でも紹介された有名なネタですね。
 ちなみにこの技(飛翔脚)、ご丁寧にボイスも「あーたたたたた!」なので、「わざと誤植したのではないか」とも……。

○「おまに烈風拳飛ばないし…。」
×「おまに烈風拳飛ばないし…。」
 大きなお世話だ。

○「カルロ
×「カロ
 名前が飛ぶほど大発奮。

 反撃を受けるのか受けないのか、どっちだ!
 似たようなのに、
「上を撃つと速くなり、上を撃つと遅くなる」
 というのもありましたね。

 また、ファンの間では、上の「確かみてみろ!」との合わせ技で、
「ゲーメストの誤植を確かみてみない!確かみてみたりする」
 という上級技も存在しました。

○「カッてくれる」
×「カッてくれる」

 なんだか分かりませんが、ヌメヌメしそう。
 その直後の「鉄山 投げ」も、たぶんなんか抜けてるよね……。鉄山靠?

○「ジャンニーキック」
×「ジャンニーキック
 どうしたらこうなってしまうのか、どう考えても不明。

○「ステップ
×「スッテップ

「スッテップ」だと、「チャー、シュー、メーン!」みたいなタイミングのとりかたになるんでょうか? それで崩拳が出るのかどうかは知らんけど。

○「」→×「用用
○「ンップウ」→×「ンップウ」

 ヨウヨウ、みんな、オレのヤンプウゴウケン、イけてると思わないか〜い? 一緒にステキに上半身巨大化しようゼ〜! メ〜ン。

 キムとロサのイラストが入れ替わってます。
「テコンドー+我流棒術」とうたいながら日本刀を振り回すキム。

 読者交流コーナーの「アイランド」が、いつの間にかイスラム教徒の憩いの場に。

○「アクセ
×「アクセ
 さらに
○「足払い
×「足払い
 そのうえ、
○「突型」(突型、突型の可能性もアリ)
×「突型」
 存在しないキャラに、存在しない弱点、存在しない攻撃。これはまさに未体験の攻略ワールドあたたたたっ!
 今さらだけど攻略雑誌でこれはどうよ(笑)
 しかも、クラウザー攻略なのに「斬影拳(アンディ)でジャイアントボム(ビッグベア)にはまってくれる」? なにこれ?

「怒首領蜂(どどんぱち)」は超高難度の弾幕シューティング、「豪鬼」は格闘ゲーム「ストリートファイター2X」のボスキャラです。
 豪鬼なら空飛んで斬空波動拳で火蜂も撃破してしまいそうなのが不思議。

○「三島平八」
×「江田島平八」。
  いや、これはわざとだろー! 確かに三島も江田島も、どっちの平八も強烈かつ強力な親父ですが。

○「しゃがみ大パンチ
×「しゃがみ大パンツ

 さらにその直後に

○「中足払い
×「中払い

「キャンセルをかけるべき三つの技」のうち、二つが実在しません。攻略難易度が高すぎです。

○「レバー+大パンチ
×「レバー+大ピンチ」。
 確かにこの技を外すと隙だらけで大ピンチ確定なんで、あながち間違いでもないのですが。

○「餓狼伝説2 4コマ決定版」
×「餓死伝説2 4コマ決定版」

 気まずすぎて読みたくねえよ、そんな4コマ……。しかも前作があるのかよ……。
 ちなみに同じゲームで「飢餓伝説」という誤植もありました。

○「
×「

  えっらい難しいコマンドになりました。入力しづらいだろうな。
(脇の12という数字は、入力フレーム数、つまり12/60秒(=0.2秒)以内に入力すれば技が出るという数字です。0.2秒で入力できるコマンドではないとは思いますが)

「ストリートファイターEX2」(格闘ゲーム)は、私もPS版でけっこうプレイしたはずなのですが、「殿」も「りんご」も「大戦車」も「ビル」も「戦闘機」も、まったく記憶にありません。
 アーケード版は違うジャンルだったんですか?
 秘かに備考欄の「ノルマ235」も謎。なにと混ざったんだ、これ。

 格闘ゲームの連続技の解説なのですが、
「たった3段(連続技)なのにこの威力」
 と言われても、体力ゲージが写ってないので、肝心の威力がわかりません。
 人間花火から想像しろと?

 こちらにも体力ゲージが写ってません。
 なにが凄いって、
「写真が重なって体力ゲージが見えなくなった」のではなく、
「もともとの写真に体力ゲージが写ってない」ってのが凄すぎる。

○「動きまれ!」
×「動きまれ!」。
 噛んじゃいました。

○「カイザーウェーブ」
×「ブレイクスパイラル」
 これは「カイザーウェーブ」という技で、「ブレイクスパイラル」は別のキャラの投げ技です。
 小技をガードさせてカイザーウェーブが入ったら、クラウザー使いは狂喜します。

 ブライダー三段ボケ一発目。
 この時点では、

技名:ブライダープラズマボルト。
コマンド: + BC同時押し


 でした。しかし……。

 ブライダー三段ボケ二発目。一回訂正されて、

技名:ブライダーオーバードライブ。
コマンド: + BC同時押し


 になりました。
 さすがに怒られたのか、「もうしません。許して」「今度は間違いない」と書いてあります。
 ところが……。

 ブライダー三段ボケ、ラスト三発目。更に訂正されて、
技名:ブライダーブレイク。
コマンド: + BC同時押し

 になってしまいました。
 なにげに「超必殺技のコマンドが〜」と書いてありますが、見ての通り、最初から技名ごと根こそぎ間違ってます。
 でも、こういうのってメーカーから資料くらいもらうんじゃないの?

○「スインバスター」
×「スインバスター」。
 ご丁寧に技表でも誤植。スペインでもいいような気もするけど。

○「ザンギエ
×「ザンギエ
 まさにお手本のような誤植。正も邪も愛してこその漢道。

 どう見てもしゃがみキックがめりこんでます。これで相手がジャンプできたら、むしろ凄いと思う。

 如月影二とテムジンの記事のキャッチが入れ替わってます。「わしも舞うダス」は、本当は隣のテムジンの記事のキャッチ。
 ちなみにこの二キャラ、声優が同じなので、脳内再生された方も多いようです。
「わずかながら出るまでのスキが比較的少ないようだ」など、日本語も馬から落ちて落馬したような混乱ぶり。

○「ストリートファイターZERO2」
×「ザ・キング・オブ・ファイターズ'96」
「ファイター」しかあってません。

チャンの写真がチョイ・ボンゲに入れ替わってます。

チャン・コーハン氏。
200kg以上あったはずなのに、ずいぶん痩せたね、チャン……。

○「総理大臣としか」
×「総理大臣年か」
 たまにこういう「よけいなお世話だ」と言われそうな誤植があります。さらに、

○「キャラクター」
×「きゃらくクター」
 脱力系。

○「はたして」
×「たはして」

 その後、ケンは「3」で結婚して子供を作って「5」で変な髪形になり、リュウは「2」から放浪者のまま。たはして、リア充死すべしッ!  立ち上がれ、リュウ!

 ファイヤァアー! ものすごい気合を入れながら攻略記事を書いたのでしょうか。
「真面目に遊ばぬ奴らには身体で覚えさせるぞ」的な。ペンが折れるまで!ペンが折れるまで!

 映画監督トビー・フーパー監修の新生ストU。
 なお、代表作は「悪魔のいけにえ」「ポルターガイスト」「ハリウッドナイトメア」など。
 どう考えても「モータルコンバット」になるじゃねえか!

○「ンフロンティア」
×「ンフロンティア」

 今日もワンちゃんたちは最前線で命がけの大活躍。徳川綱吉、大激怒。

○「テスト段階」
×「テトス段階」

 テトスって、聖書に出てくるパウロの弟子だったっけ。そんなえらい人、デバッグに使っちゃダメだって!

○「お
×「お

 最先端技術で体内に「29」って書いたのでしょうか? 誰が気づくんだよ、演出がマニアックすぎるよ。

○「X-IZM」
×「X-ISM」

 編集者が小さなことに拘らなくなったらダメだと思う。

○「ファイター」
×「フィアター」

 バーチャファイターの受難、その1。

○「ァイター」
×「ァイター」

 バーチャファイターの受難、その2。

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その他、主な誤植

ゲーメストではないが強烈な誤植

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その他、誤植ではないが強烈なネタ

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最後に

 テキスト資料は、「2ちゃんねる」の関連スレッドのテンプレに、自分で発見した誤植を加えて纏めなおしたものを掲載しています。この場を借りて、無名投稿者の皆様に感謝いたします。
 そして、これを読んでゲーメストに興味をもたれた方、今すぐ古本屋に走って「新声社」の項目を探し、「ゲーメスト」本誌か、ゲーメスト関連のゲーム攻略本(特にアーケードゲームの攻略ムックがオススメ)を読んでみてください。
 ゲーメスト関連では、書籍の数が多いことと、誤植の種類や数があまりにも多いため、まだ埋もれている誤植も多いはずです。その一つ一つを自分で発見してみるのも、面白いかもしれません。

 なお、新声社の出版ジャンルは多岐にわたっており、実は入試参考書なんかも出している模様。「ゲーメスト」とは違う著者だろうな、とは思いつつ、私は以下の名言が思い浮かびました。

「健康の本は信じすぎるな。誤植一つで死にかねないから」

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