うひょ〜。これも強烈な一品です。とりあえずオープニングムービーでなにやら裏の深そうなことをデジタルボイスがしゃべりますが、ゲーム内容には(たぶん)無関係です。難易度の選択のときも、なにかの動画からの取り込みと思われる白人男性が明後日の方向を向いてますが、ゲーム内容には(たぶん)無関係です。
これ、10種類のミニゲームが入った一品なんですが、すごいのが全部数秒で終わるクソゲーだということ。「数秒で終わる」といっても、クリアできるわけじゃありません。原因不明で死にます。
いやね、「バーチャファイター」のラスボスである「デュラル(全身銀色テッカテカのアンドロイド)」みたいなオッサンを操って、シューティングとかレースとかパズルとかやるんですが、全部2秒で死にます。
レールの上をハイスピードで疾走するレースは、最初のコーナーでいきなり看板に吸い込まれて死亡(言葉では伝わりにくいと思いますが、事実そのままです)。
次々と模様が替わるパネルを踏んでいくパズルはヒントもクソも無く、一歩を踏み出すとパネルが裏返って落下、野太いおっさんの悲鳴を聞きながら死亡。
三つの扉がランダムに開いて、中にいるモンスターを打ち抜くシューティングは、相手を正確に射撃しても強制的にミスにされ、相手に撃たれて死亡。
しかも銀色のおっさんは、死ぬたびに夕日で真っ赤になっている砂漠に送られ、謎の塔の前で猛獣らしきなにかに追い詰められます。ゲームもグラフィックもクソクソな上に、設定も意味不明。しかもディスク3枚組という死亡宣告。
このゲームには何の価値もありません。1円でも出す勇気があるなら、別のゲームを買いましょう。
週刊少年サンデーで連載されていた、高橋留美子の大ヒット格闘漫画のゲーム化。女性キャラのおっぱいポロリが満載だったこの漫画(&アニメ版)で性に目覚めた少年たちも多かったのでは? I'm not BOY!!
(テレビドラマ版は黒歴史中の黒歴史なので、ファンにその話題を振るとたぶん殴られます)
原作がハチャメチャな内容のギャグ格闘漫画だったので、ゲーム化するときもそれが念頭にあったかどうかは分かりませんが、そもそも「バトルルネッサンス」ってどういう意味よ?
ポリゴン3D格闘ゲームなのですが、基準を1996年に置いても、このキャラクターモデルはどうなんだ……? イラストを描くときにポーズの参考にする、関節が自由自在に曲がるデッサン人形というものがあるんですが、それをちょっとずつ動かしながらコマ撮りしたようなOPがもう不自然。二頭身のジジイがブラジャー掴んで家中を走り回る様は、悪魔の晩餐以外の何者でもありません。人気キャラのシャンプーにいたっては、悪夢の具現化です。
格闘ゲームとしても、原作の技をがんばって再現しようとした心意気は買いますが、動きは不自然だし攻撃判定はいい加減だし、「らんま」の最大の特徴である「水をかぶると女性化、お湯をかぶると男性に戻る」という設定にいたっては、「試合中にお湯が降る」という、地球の物理法則すら無視した力技で解決しています。で、試合中に異性や動物に変身するたびに画面がフラッシュして試合がとまるので、テンポが悪いったらありゃしない。当然、バランスなどという言葉も無し。
「らんま」はこれ以外にもゲーム化されていますが、ほぼ例外なくクソゲー。ちょっと可哀想でしたね。
PS初期に発売された3Dレースゲーム。とはいえ、運転するのは車ではなく宙に浮いているエアカー(?)みたいなもの。
ネオレックスというところが作ってるんだけど、色合いが「ケバい」まではいかないものの原色バリバリで非常にビビッド。ポリゴン黎明期の洋ゲー感満載です。
レースというからには空中を滑空する謎の飛行機でぶっ飛ばすんだけど、なんか異様にフンワリ&ホンワカ。またレースというかタイムアタックに近いのか、対戦相手が見えず、ゴール後に順位もでません。なんじゃコレ?
スピード感が無いとは言いませんが、操作が非常に特殊で、遊びづらさも100点満点で3000点。
いや、これはやばいわ。一応「公道レース」というジャンルになるんだろうけど、私は舌を噛み切る直前まで我慢して遊んで3分程度しか我慢できなかった。ゲームって、そこまで耐え忍んで遊ばなきゃいけないものだっけ?
ゲームの中で走ってるのはセダン、バン、トラックの3種類だけで、セダンは色もかたちもみんな同じ(つまり、車を3種類しか作ってない)。それが全部自分の邪魔をするように走っているうえに、壁(ガードレール)に接触したらちょっと後退してストップ、後ろから追突されて後退してストップと、ちっともまともに走れない。
PS1本体と同時発売だった「リッジレーサー」から二年後発で、この内容は本当にヤバイ。まさに正真正銘のクソゲー。たぶん一週間くらいで作ったんじゃないかと思うが、これでも5800円取れる時代だったんだね……。
もうタイトルでモロバレですが、バンプレストやバンダイが大好きなアレです。今回は7体のロボが出撃する3Dシューティングゲーム。
とはいえ、そこは理想だけが高くて技術が追いつかなかったソフトの恒例で、素直に縦スクロールシューティングにしときゃいいものを、画面奥から手前に襲ってくる敵を我らがスーパーロボットが空を飛びながらどかどか撃墜していきます。
言葉にしても分かりづらいのですが、最大の問題はこの空を飛ぶロボを背後から眺める視点である、ということ。つまり、ずーっとロボの尻を見ながらプレイしなきゃなりません。
しかもこのロボをがんばって大きく表示しているのが逆に仇になって、敵の攻撃が非常に見にくい! 画面に現われる照準を敵に合わせて撃墜していくのですが、その照準を動かすには、ロボをいちいちそちらのほうに向けなければなりません。つまり、ロボの巨体が敵を隠しちゃうんですよ。遊びにくい!
敵の攻撃がわりと激しいうえに、ロボの動きは非常にもっさりとしているので、弾避けもロクにできないアリサマ。連発することになる必殺技はボイスつきなのですが、サービスが横滑りしている感はぬぐえず。ブリキのおもちゃでしかない敵キャラにも魅力など皆無。
唯一知識のあるロボットアニメが「アイドルマスターXENOGLOSSIA」である私にとっては、登場ロボットになんの思い入れも無く、単なるクソゲーでした。
ストリートファイター2のポリゴン番外編。とはいえ、後にPS2のローンチになる続編の同「3」より、こちらのほうが面白いです。
他のストリートファイターシリーズも十分にアクの強いキャラがそろってますが、本作のオリジナルキャラはその中でも出色で、アラブのお嬢様プルム・プルナ、シルクハットの野球おじさんC.ジャック、悲しみの合気道家ほくと、見た目から技から総てがイカレているドクトリン・ダーク、なぜか骨格標本みたいな全身スーツを着込んだサラリーマン・スカロマニア、この頃はまだ狂ってなかったカイリ、空中で5発蹴ってウォッシャーなアレン、なぜかハイレグ水着のお嬢様ブレア・デイム、ガンジスなプロレスラー・ダランなど。
この中では特にダランの存在感が半端ではなく、個性的な髭と浅黒いマッスルから繰り出す「ガンジスDDT」や「ブラフマボム」「インドラ橋」など、もうすでに名前からしてアレなプロレス技の数々に、我々はテレビの前で磔でした。黄昏ラリアット→インドラ〜橋→インドラ〜橋などのコンボは、本人は大真面目なのに、ファンの爆笑を誘ったものです。
格闘ゲームとしては、キャラはよく動くし演出も派手だし、隙は大きいものの相手のガードを崩せる「ガードブレイク」や必殺技→スーパーコンボの連続技が可能な「スーパーキャンセル」などのシステムも良くできているため、かなり長く遊べます。
(ちなみに本作は、システムとしてスーパーキャンセルを搭載した初めての格闘ゲームです。与えられる連続技の問題を次々にこなしていく「エキスパートモード」も本作が初めてかな?)
システムサコムが97年に発売したレースゲーム。
レースとはいえ、走るのは車でもバイクでもありません。なんと、パワードスーツを着込んだ人間です。このレーシングファイター(いま作った)たちが、車と同じレース場を時速250キロを超える猛スピードで走り抜けます!
さて、走るのは人間だからして、レース中には車にはできない「駆け引き」が存在します。猛スピードで走りながら両腕を振り回して相手をけん制したり、馬とびのように相手を背中から飛び越えて順位を上げることも可能です。
車のように四輪ではない二本足の生物の宿命か、そのまま走っていればコーナーごとの立ち回りが難しいものの、この悩みも「スライディング」で滑っていけば万事解決。スピードを落とすことなくコーナーを抜けていけます。
m.c.A.Tの書下ろし曲など、ノリノリのBGMに乗せて人間が猛スピードで走るさまは、まさしくタイトル通りの「ランニングハイ」! 二足歩行のオトナに飽きたら、隠しキャラクターでオムツもとれない赤ちゃんも選択できます(なんと、四つんばいの「はいはい」で、時速245kmでドリフトかまします!)。
ネガティブな要素がほとんどない、という意味でかなり稀有な良作。時間がちょっと余ったときの暇つぶしにはぴったりです。
タイトルからなんとなく予想はつきそうですが、シンプル1500シリーズの一品です。
とはいえ、収録されたクイズは1万5000問。フルプライスのクイズゲームでもこの半分に届かないものがあることを考えれば、だいぶん頑張っているのではないでしょうか。
ただ、ゲームそのものは「まぁ1500円だしなぁ」という内容で、選んだジャンルの問題を淡々と解いていく「トライ」と、回答条件が変化する「日本一周」の二つしかモードはありません。テトリスみたいに、極まればいつまでも終わらずに猿みたいに熱中する、というジャンルでもないので、問題数のわりに飽きるのは非常に速いかも。
「トライ」モードは、問題のジャンルや問題数が選べるのですが、なぜか一つのジャンルを極め打ちすることはできず、必ず二つ以上のジャンルを選ばなくてはなりません。管理人がまともに解けるジャンルは「玩具・ゲーム」しかないのに、どうしろと仰るのか。
「日本一周」モードは、まずスタート地点の都道府県を選び、そこからクイズに答えながら時計回りに日本一周を目指します。ジャンルは基本的に選択できず、全ジャンルから出題。最初は20問中2問の正解で突破できるものの、最終方面になると「20問中13問正解せよ」とか結構滅茶苦茶です。
こういうゲームのお約束として、解ける問題はすいすい解けるのですが、分からない問題は全く分かりません。基本的に四択なので、ノーヒントだとかなりきついです。そりゃ1万5000問をすべて記憶してしまうほどやりこめば遊び甲斐もあるのでしょうが、内容が淡々としすぎて根気が持ちません。問題数の多さがこんなところで仇になってしまうとは。
そういえば、「玩具・ゲーム」の問題には、やたらSNKの格闘ゲームのネタが多かった印象。製作したTearsにファンがいたのかな?
1999年に好評を博した(らしい)「四柱推命」を、2001年1月1日〜2003年12月31日まで対応させて再発売したもの。スーパーライト1500シリーズの一品。こういう占いソフトって定期的に出るけど、需要があるんでしょうかね。
本作は、「相性」「出生運」「運勢」の3つを占うことができます。試しに誕生日を入力してみると、私は「一本気で行動的、おだてに弱く夢見がち。(中略)相手に尽くす自分の健気さに酔う」人間なんだそうです。あれ? わりとボロクソじゃね? 当たってるけどさ。
運勢占いは2003年末までしか対応していないので、それ以降はなんの役にも立ちません。こういうソフトのお約束だけど、対応期間が短すぎる気がする。1500円なら50年ぶんくらい見てくれてもいいと思うんだけど、現実の占い師に頼むことを考えれば十分安いのか。私が街中で見てもらった時は、40分で5000円取られたしな……。
相性占いは自分と相手の誕生日を入力しますが、あらかじめ誕生日が入力されている有名人との相性も占えます。この収録人数が3700人と無駄に多く、タレント、スポーツ選手、アナウンサー、外国人、文化人、サッカー選手、野球選手、映画タレント、作家、あとなぜか国会議員に対応しており、「ブチこめるだけブチこんでみました」と言わんばかりの闇鍋みたいなラインナップ。
あくまで2001年当時の有名人なので、収録された方々の顔ぶれの懐かしいこと! 男性・女性が無秩序に並んでいるので、うっかり自分と春風亭小朝師匠(1955年3月6日生まれ)の相性もばっちり調べられます。
(ただし、一部のカテゴリには偏りがあり、野球選手はオリックス・ブルーウェーブ(当時)の一部とヤクルト・スワローズの選手が数名のみ。国会議員は衆議院議員のみ収録)
「マーク矢崎監修!」と言われても、私にはさっぱり訴求力がなく、2003年が過ぎてしまった今となっては、自分と有名人3700人の相性を占ってその結果にのた打ち回るくらいしか楽しみ方が思いつきません。なんとかフェティッシュな楽しみ方を模索してください。
SIMPLE実用1500シリーズ。ズバリ、タイトどおりのソフトで、猫の飼育の仕方を、主に幼猫時の飼い始めに限定して丁寧に教えてくれます。クイズゲームが2つ入っていますが、「ゲーム」に分類できるかどうかは微妙。
私も猫好きなもので、猫の本はたまに読みますが、やはり動画で教えてくれる媒体は説得力がありますね。聞き役の谷藤リョーコ氏と、妙に取材慣れしている「がんば神戸キャットクラブ」代表の上田阿由美氏の掛け合いで、ペットショップ(orブリーダー)から猫を引き取ってきた直後の接し方、爪とぎやトイレの躾、エサの選び方までフルボイスのムービーで教えてくれます。
ムービーを見た後にテキストで復習していく流れをとっており、記憶に残りやすいのは好印象。また、ばっちり髪型が決まっている獣医師の松田義先生が、こちらもムービーで猫の病気について詳しく教えてくれます。
猫辞典では、42種類の猫を写真つきで詳しく紹介。この紹介テキスト、どこかで読んだことがあると思ったら、新星社のガイドブックから引っ張ってきてるのね。
このソフトをやって「猫を飼いたい!」と思ったら、ちゃっかり「いなばペットフード」と提携しており、エサの紹介もお手の物。また動物に関係する仕事につきたいと思ったら、「大阪コミュニケーションアート専門学校」の詳しい紹介が載っており、あなたの進路もばっちりです。
2017年にネタにするつもりで108円で買って、ついボーっと2時間近く眺めてしまいました。
欲を言うと、猫の可愛らしいムービーが6本あるんだけど、どれも1分ほどと短めなので、もっと充実させて欲しかった。また、猫好きのためのコミュニケーション施設の紹介もあるけれど、どこも大阪近辺の限られた地域のため、こちらももう少し充実させて欲しかったですね。
まぁ、もとが1500円だから、欲を言いすぎても申し訳ないけど。
(当然ですが、本作の情報は発売当時のもので、現在でも当てはまるかどうかは分かりません)
そういや、このシリーズ初めてプレーするなあ。色々なモードがあるんだけど、なぜか「負けている状態からリードを守れ!」とかそんなモードばかり入っています。もちろん試合もできるんでしょうけど。
私は「4-3で一点差を守れ」という指令で、15点とられて逆転負けしました。相手バッター、慎重すぎるよ!
私は、遊戯王と聞くと、どうしてもカードを使った本格バトルを思い起こすのですが、このゲームは、その遊戯がカードに目覚める前の設定のゲームの様です。
まず狭い庭をあたえられます。まずはここに様々な施設をおいていくわけですが、そのうちモンスターの卵がかえります。私のモンスターは、ゴリラのようなガチムチ系でした。このモンスター、箱庭の中をうろうろするだけで、特に変わったことをやるわけでもなく、時にドラミングを行う程度。
なんかやらなきゃ成長しないんだろうな、とメニューを開いてみると、食事、しつけ、なでる、起こるなどなんか色々あるじゃないですか。
とりあえずご飯を与えてから頭を撫でてきると、なぜか怒った様でふっとばれてしまいました。
なにか目的があってモンスターを飼育するんでしょうが、あまりにその道程が長く単調なので、私は途中で脱落してしまいました。
カプコン製作の宇宙バトル戦記。スターウォーズの影響が強く、アレを思いだしていたければだいたいあってます。わりと正統派なつくりで、魔術師やら恐竜やら混じってますが、まあ違和感なく戦えます。魔法で燃やしたり尻尾で殴ったりするのはどうかと思うけど。
ただ、攻防のタイミングがちょっと極端で、攻撃し始めたら一方的に攻撃できるかわりに、防御にまわると削り殺されるまでコントローラー投げっぱなしでもOKです。
連続技の練習モードがついており、このへんは親切。ただ。ポージングはかっこいいものもの、すごいスピードでボタン押さなきゃならんので、ボタンのルート表を見てる暇めったになし。
ただ、いきなり巨大化したり、ボタンの配置がわかりくい連携があるので、このあたりも練習かな。
スクウェアが出した、格闘アドベンチャー。格闘シーンには、ナジーム、佐助、李書文、三島拳、鬼子母神陽子、狼少女ジョー、ダッシャー猪場、韓大韓の9人のファイターは登場しますが、一定の条件を満たすと出現する「ファイナルファンタジー7」のキャラに食われちゃったのは残念でした。
段差ありのリングで銃だの機雷だのビー玉だの、挙句の果てには狼に変身して戦うとか、もうなんでもありですがFFキャラも大剣ぶっ放したりしてるから、これが本来のルールなんだね!
実はこのゲーム、格闘ゲームだけじゃなくて、3DアクションRPGもはいっていて、こちらにも別のキャラクターが入ってます。それが増田光司(鬼子母神陽子の父親)と、その押しかけ弟子・クレア・アンドリュース。
こちらは本格的なダンジョンアクションになっていて、剣と盾を武器にダンジョンを探索します。私は最初のタコのボスでやられちゃいましたけど。
他にもミニゲームがあるようなので、時間つぶしにはぴったりでしょう。
まったくその名に恥じない、ビリヤードゲーム。シンプル1500シリーズらしく、できることはただひたすらビリヤードのみ。
一応、CPU相手のミニゲーム(9ボール、8ボール、ローテーション)、練習、ルール解説とビリヤードをやる限りは最低限の装備は揃っていますが、これ1500円で買うくらいだったら友人誘って本物のビリヤード行くよなぁ。
グラフィックがボールが□に見える意外はまぁまぁ頑張ってます。正直CPUは弱く、コッチが下手だと永遠に勝負が終わりません。鬱屈がたまったときに、練習モードでひたすらひたすら球を強振しまくるのがお勧め。
実は私、日本で8番目くらいにサッカーゲームが苦手なんでありますが、エレクトロニック・アーツのゲームだけあって、ムービーや演出は凝りに凝りまくってる。だが、試合中に選手がなにやってんのかさっぱりわからん!
コントローラーを動かしても、それらしい動きを選手は全くしません。勝手に動いて勝手に試合を進めて行きます。もしかして完全オート?かと思ってPK戦をやってみたら、そうでもないもよう。結局、何がなんだかさっぱり解らない、狐かなにかに化かされたようなゲームでした。チュートリアル見ても解らないのはきついね。
でも、選手を自由に移籍させたりチームをカスタマイズできるモードは面白かったです。
実は私、日本で8番目くらいにサッカーゲームが苦手なんでありますが、なぜか手元にあったこのソフト。これを2015年に書いてるから17年前のゲームということになりますが、日本チームの面々が、中山、三浦、北澤、中田、名波、山口、名良橋、相馬。どうよ、この懐かしいラインナップ。
世界40チームから選び、エキビジション、リーグ、PK戦とたくさんモードがあり、試合条件も細かく決められます。さすがに一試合15分はきついので、最短の5分で20試合ほど遊び倒してみましたが、コツをつかめばスライディング、ロングパス、ショートパスと細かい動きで相手を蹴倒すことが可能ですが、肝心の、動かせる選手がどこにいるのかよくわからんのが難点。
さすがに1チーム11人で行うスポーツなので、11人全員を同時に動かすわけにはいかず、たぶんボールに一番近い選手を動かすことになると思うのですが、やっぱり激しいスポーツだけあって、操作可能アイコンがあちこちに動き回って何がなにやら。これ以上簡略化するのも難しいかもしれませんが、サッカーゲームに慣れてないと敷居は高いね。
アトラスの出した超濃い目の格闘ゲーム。なにせ、ゲーム中で一番輝いてるのがジジイとババアというのがどうかしている。あと犬みたいなの。
基本はしっかりしていてなかなか遊べるものの、キャラの動きが超個性的な上に、読み込みが頻繁に入るので途中で気が抜けてしまう。ババアがキスして若返ったり、俗物坊主が中途半端なスケルトンを飛ばしてきたりと、このあたりのセンスについていけるなら十分あり。
あと三石琴乃さんがBGMで歌を歌ってます。
3DOから移植されたドッグファイト中心の3Dシューティング。武器の数が多く、派手に弾丸をばら撒くものの、弾の攻撃判定が非常に小さいらしく、とにかく敵に当てるのが苦行という、シューティングとしてそれはどうなの? というゲームです。
それでいて敵の基本戦術は弾幕を張りまくりというもので、実に理にかなっています。敵の攻撃は激しく、こちらの攻撃は当たらない。ではどうするのかというと、強そうな敵は極力避ける、弱そうな敵から集中攻撃。これに尽きます。
いや、字面はどうかとも思うけど、これしかないんだって、本当に!
リアルにシューティングを実写化したらこんな戦術になってしまうんでしょうけど、あんまり麗しくはないかな〜。
98年当時の豪華声優陣10人の中から一人をパートナーに選んで、トーナメント制覇を目指すボウリングゲーム。ストーリーモードのほか、ミニゲームやトレーニングモードも標準装備しております。
そもそも、声優とボウリングしたいか? とか、似たようなタイトルの番組がなかったか? とか、そういう無粋かつ基本的な疑問は粉砕しておいて、とりあえずボウリングです。
カッコつけて左右両投げを披露するものの、平均スコアは100ちょっとという私に言わせれば、なんとかボウリングの体裁は保っていると言うか、ゲージでパワーをためて、投擲位置を決めてからボタンを離す、というゴルフゲームに近いシステムをとってます。
なんかボールが四角く見えるということが気になる前に、一投ごとに声優さんたちの一喜一憂するムービーが気になって気になって。こんなアニメ声の集団が騒いでたらいつ店員さんに肩を叩かれるか、そっちのほうが心配でした。
ちなみに、DISK4枚組という大ボリュームですが、うち2枚はミニゲーム集というか、おまけです。ちょっとサービス精神がガーターしちゃってます。
もうタイトルそのままのゲームです。焼肉屋の牛角とタイアップしており、500円の割引券がついておりました。
「焼肉奉行」ということで、やることは非常にシンプル。肉や野菜を網に置き、時間を計ってひっくり返し、お客の満足するようにお肉や野菜をどんどん渡していきます。
客とはわがままなもので肉ばっか要求してくる女性にいやみのごとく野菜ばっか渡しても、別にミスにはならないので、やりたい放題です(さすがに嫌いなものばかり渡すと満足度が下る)。
お客様に満足していただくと、リピーターになってくれたり感謝の言葉をくれたりします。やりました、焼肉奉行になった甲斐があったというものです。これなら明日から牛角に就職しても出世コースまっしぐらです。
やることはひたすらシンプルなので、飽きるのは早いかも。
モーニング娘。からのスピンオフユニットの初のゲーム化。とはいえ、2014年の今となっては、ダンナの眼の前で間男と濃厚な性行為をしてしまい不倫がばれて謹慎はしたものの、いかにも「旦那が悪い」といわんばかりのテリー伊藤の犬のえさにもならない大馬鹿擁護でいそいそと芸能界に戻ってきた矢口真理しかおぼえておりません。
本作は、ミニモニ。の四人(ミカ、やぐち、かご、つじ)のいずれかを操って対戦可能なボードゲームと、30種類のミニゲームを収録したモードの二つを遊べます。
ボードゲームのほうは基本に忠実なすごろくで、ダイスを振って止まった目の指示に従う感じ。こちらのほうもミニゲームが豊富で、おかし、フーセン、ダンス、フルフルなど、タイトルから内容が全く分かりません。最後のはモンスターハンターでしょうか?
ミニゲームをいくつかこなすと、ゴールルートへの道が開ける「カギ」が手に入りますが、今度はCPU組がそのカギを奪うために総攻撃を開始してきます。
このへん、芸能界の厳しさを身をもって体験してもらおうと思ったのか、わかりませんが、余計な配慮でした。
松本零士の名作漫画をゴッタ煮にして銀河鉄道に乗り込み、機械伯爵を倒すのが目的。
とまあ、それはいいんだけど、ゴッタ煮にされたのは「銀河鉄道999」「クイーンエメラルダス」「宇宙戦艦ヤマト」「漂流幹線000」「超時空戦艦まほろば」「男おいどん」「1000年女王」「キャプテンハーロック」「ミライザーバン」。
すいません、半分以上わかりません。ゲーム自体は、お使いにつぐお使いをこなす紙芝居ならぬポリゴン芝居。
3Dモデルがいやに素朴でたった四軒の店を行ったりきたりって、頼むから一度で済ませろよ!
マップが切り替わったときに自分がどっちを向いているのか分からない鬼仕様でまあ酔うわ酔うわ。ミニゲームもあるにはありますが、これを「ゲーム」と名づけるには少しはばかられます。
原作知ってても楽しめるかなあ、これは。
まずお断りしておきます。私はガンダムの知識はゼロです。完全にゼロです。
そんな状況で、箱も取説もなしでディスクのみ50円で買った本作。どうもアムロを主人公にした3Dシューティングのようです。舞台は「逆襲のシャア」でいいのかな? そのわりにシャアが「連邦のモビルスーツは化け物か」とか言ってますけど。
(戦闘の度に「U.C.00●●」と注釈が入るので、過去と現在が入り乱れているのかもしれない)
3Dシューティングとしては、思ったよりも難易度は低く、余りにも目を回すということはありませんが、ぼさっとしていると射程外からいくらでも撃たれ放題なので、やることは多め。私は最初から射撃を諦め、ソードで近接戦闘に持ち込んだためか、シャアから「化け物か!」と呼ばれている割にはダメージくらいすぎて頭が吹っ飛んでました。
バトルの合間に挿入されるアニメのできは非常に良くて見ごたえがある。登場するモビルスーツも多いので、私は最初で諦めてしまいましたが、やりこんでみると楽しいかもしれない。
1999年から少年マガジンで連載されていたアクション漫画のゲーム化。私は申し訳ありませんが読んだことありません。
真夜中に襲撃された研究所から奪われたDNAサンプルと一人の少女を「奪還」するため、美堂蛮、天野銀次の二人の能力者が立ち上がります。
基本は総当りのアドベンチャーで、新宿駅を中心に探索を進めていくうちに、徐々に話が胡散臭くなっていきます。どうでもいいけど最初に出てくる「まんじサラリーマン」ってなんだよ……。
ストーリーはそれなりに盛り上がりますが、原作を読んでないとついていけないネタが多数あり(銀次と刑事のやりとりなど)置いてきぼりを食らうこと多々。また、敵も味方も原作キャラ(工藤卑弥呼とか)だし、HONKYTONKでの馴れ合いなんかも、やっぱりファンであったほうが楽しめるかと。
ときおりバトルシーンが挿入されますが、押すボタンによって攻撃が変わります。どうもじゃんけんの要領で有利不利が決まるのか、この当たりもよく分からない。
友人に言わせると、「とりあえず原作七巻くらいまで読んで出直せ!!」だそうなので、読み返して出直してきます。
さて、世界の七不思議というものが世にはあるけれども、私にとっての最大の謎は、いまこのソフトが私の手元にあることである。
ゲームのタイトル通りの育成シミュレーションであり、体育大出身のエリート営業マンとなって、ケイタロウ・タナベ、ジョーンズ・ブレナン、アレッホ・エステーバン、ボンゴ・コダナという765プロのアイドルにも勝るとも劣らぬ四人のマッチョ♥の中から一人を選んで三年間育成するゲームです。すいません、いま生涯で五番目くらいに大きな嘘をつきました。正解はSide-Mです。
アスリートを育てるといってもこっちは営業マンなわけで、できることは限られます。練習メニューを立てることと、選手のメンタルのケアなど。選手とのコミュニケーションがけっこう重要で、かける言葉を間違えるとすぐに落ち込んだりつけ上がったりして、この感情のブレを直すのが大変。
また、訓練を重ね、大会を重ねて徐々に自己ベストを更新していき、ジョーンズが喜ぶのはこちらも純粋に嬉しいのです……が、実は大会前にドクターが能力の上がる怪しい薬を売ってくれます。いわゆるドーピングなのですが、これの効果が超高い!
もちろんばれたら大会失格ですが、一回おきくらいにすればドーピング検査にも引っかからないので、わりと簡単に勝てるようになってきます。これ、もう「情熱」でも「熱血」でもないよね……。
勝てば勝つほど高額になるドーピング薬も、賞金が入ってくるのでわりと足かせにはなりません。育成シミュレーションとしては難易度は高くないのですが、育成中に選手のパラメータが見られないという不具合があり、選手の細かな状態が分かりにくいのは難ですね。
パッケージがすでにウケ狙いで内容もかなりアレですが、一応まじめに作られたゲームみたいです。
PSのロンチタイトルにして、PS3Dレースゲームの草分け的存在。100種類近い車が普通に出てくる最近のゲームと比べると、選べる車種はF/A RACNG、RT RYUKYU、RT YELLOW SOLVALOU、RT BLUE SOLVALOUの四種類のみ、選べるコースも初級、中級、上級、タイムトライアルの四種類のみと、シンプル極まりない内容ながら、別にクルママニアでもない身としましては、きちんと車ごとに個性はあるし、実はこれで十分だったり。
ゲームの内容はひたすら走るだけ。どんだけ予選でヘマこいたのか知りませんが、レースは常に最下位からスタート。コースは難易度ごとにひとつしかないので、ひたすら心行くまで練習ができ、タイムアップの喜びを感じられます。
各車グリップがしっかり効いて走りやすいので、気づけばわりと飽きることも諦めることもなく延々とやっているときも。そういえば今はなき「ニュースステーション」で、久米宏がこのゲームをプレーしながらグラフィックの進化に驚いていたのも大変懐かしい話ですね。
その昔、ファミコンで出ていた野球ゲーム「ファミリースタジアム」の正統的な後継者。キャラが少しスマートになり、選べるモードも増えましたが基本的にはファミスタそのものです。
というか、選手が実名なのですが、広島に金本どころか小早川、正田、渋いところで御船までいるって、いつのゲームだよ、このラインナップは。(1996年7月の発売です)
練習モードが充実しており、バッティング、ピッチング、守備と、延々と練習できるのが好印象。試合はまるでファミコン時代に戻ったかのような2D野球の鉄板中の鉄板方式。操作も直感的にできるので、すぐに馴染めます。今の3D野球に比べたら驚くほど簡単です。
球場がかなり広いものの野手の足も速く、実はヒットを打つのが難しい感じがする。そのせいか、試合は投手戦になりがち。短期決戦のオープン戦と、長期リーグ戦の両方がプレーできます。
グーグーサウンディー。これまたなんとも怪態(けったい)なセンスのリズムアクション。
リズムアクションとしては基本に則った作りで、あらかじめゲーム内に収録された六曲(BIT MACHINE、TIMELESSBLUE、PRIVATEGREEN、DANGER GAME、ANGE、MY PLEASURE)の中から一曲を選び、リズムに合わせながら、縦に流れてくる記号にあわせてボタンを押す、というもの。十字ボタンと○△□×のボタンが連動しており、方向さえあっていればどちらの入力でもOKというアバウト加減で、難易度はそこそこ。
このゲームのすごいところは、その演出関係のセンス。まずローディング画面では、全身タイツ+フルフェイスヘルメットの人が大量にあらわれ、腰をくねらせながら延々と踊ってます。これでショック値+1。
また、最初にタイトルにもなっている「サウンディー」というキャラを六体の中から選ぶのですが、これがまたちょっと変なのばかり。全裸スキンヘッドの女性天使(乳首アリ)タイニー、なんか濁って透けてる水色のスライム・ジェリー、ややアメリカンな顔つきの妖精フェアリィ、普通のスケルトン・ボーン、最初は普通の雪だるまなのに曲が始まると手足が生えてくるスノー。
これらが、リズムアクションの最中、ずっと踊ってます。気になり始めるとそっちが気になって、ボタンを見落としてしまうことも。これでショック値+2。
また、リズムアクションのお約束として、普通の音楽CDに入れ替えて、歌を聴くこともできます。その歌にあわせてサウンディーが踊るのですが、鬼束ちひろの「月光」にあわせて踊る雪だるまは、なかなかシュールでした。
好き嫌いは分かれそうですが、そんなに上級なテクニックは要求されないので、暇つぶしにはぴったりかも。
日テレで1990年から1999年まで放送された人気クイズ番組ゲーム化。坂東英治が司会をしてましたね。
元々が大人数で楽しむ(知識よりも瞬発力と発想力を要求される)ミニゲームを集めたような番組のためか、違和感なくほぼそのままゲーム化されてます。
(あの懐かしい効果音も、立体的な漢字のまわりをカメラがぐるぐる回るミニゲームも、画面が上下に分割された間違い探しも、得点表示が「IQ○○」になっているのもそのままです。また、問題にいく前の「森さん!」もボイス付きで完全再現)
「PARTY SELECTION」と名前がついているとおり、最大四人まで参加でき、モードによってプレイ時間が大体分かるようになっているので、間口の広さが感じられていいですね。
ただ、ゲーム中でボイスがついているのは司会の坂東英治とアシスタント、出題する森さんだけで、しかもごく一部の前フリのみ。また、番組では個性溢れる回答者がクイズを盛り上げましたが、ゲーム中に登場するレギュラー陣は、間寛平(もどき)、今田耕治(もどき)、加藤紀子(もどき)のみで、キング・オブ・マジカルこと所ジョージが未参戦。あとはなぜか犬、猫、猿、ドラゴン、ロボット。なんで? 一応、対CPUで敵に回ったときのみ、キャラクターの個性が出るようですが、違いがあまり分からず。
BGMは再現されているものの、ボイスが少ないせいで、どちらかというと淡々と進んでいくような印象ですが、パーティーゲームとしては及第点。プレイヤー同士のかけひきで盛り上がりましょう。
サクセスのSuperLite1500シリーズ。いかになんでもシンプルすぎるだろ。
もう、タイトルそのままであり、それ以上でも以下でもありません。普通のナンクロです。
ただ、難易度やナンクロの数は33個とそれなりにあり、ヒント機能も充実。意外と中毒性があり、暇つぶしにもなります。
クロスワードなどのパズルって、雑誌で買うとけっこう高いので、懸賞が目的でなければ、本作でサクッと楽しむのも手かもしれません。今ならたいてい、100円くらいで買えると思うし。
(もっとも、懸賞目的でなく、純粋にパズルを楽しみたくてそういう雑誌を買う人がどれくらいいるのか知りませんが)
ごめん、私、これ無理だわ。2000年10月〜2001年3月に放映された人気ロボットアニメ(たぶん)のゲーム化。「スレイヤーズ」で有名なあらいずみるいがキャラクターデザインを担当。
贅沢にオープニングからゲーム全編にいたるまで、テレビアニメ版がほぼそのまま(たぶん)収録されています。それもそのはず、本作はアクションゲームではなく、「アニメの進行に合わせて、特定のタイミングで特定のボタンを押す」という内容になってます。80年代の初期にあったLDゲームみたいな感じ。
タイミングが合わないとゲージが減っていき、そのゲージが無くなればゲームオーバー。正直、普通にやってたらほぼ初っ端の一話で挫折。なんだ、この難易度の高さ!?
とにかく、どのタイミングでどのボタンを押せばいいのかが非常にわかりづらく、判定もかなりシビア。また、わけの分からないタイミングで、わけの分からないミニゲーム(しかもアニメの内容と無関係)がいきなり始まったりと、テンポの悪さも極上。肝心のアニメにまったく集中できません。
林原めぐみがテーマを歌うオープニングを見ていると、古きよき時代の王道ロボットアニメ、という印象ですが、ゲームは残念ながらぶっちゃけクソゲーです。アニメビデオかDVDを持ってるなら、買う意味も無し。
第二次大戦期に活躍した(たぶん)戦闘機でレースしてしまおうというソフト。飛行の操作はかなり大味だし、選択できるコースがベネチアらしき水の都だったり、巨大水族館だったり、恐竜時代だったりするので、フライトシミュレーターというよりファンタジーですね。
最初に選べるのは三機種ですが、これがまた「ジービースポーツスター」「ピッツスペシャルS-2B」「ポリカルポフl-16」といきなりマニアックなところをついてます。レースで勝利して賞金を稼ぎ、新しい機体を購入するか、自機をチューンナップしていき(ただし、機体によって改造できる限界がきまっています)、最終的にはゼロ戦やスピットファイアなどの有名どころもふくめて、11機種が選択可能になります。
正直、レースの難易度は低く、勝つのは簡単です。ニトロを使わないとあまりスピードが出ず、機体を左右に揺らしても、ブレーキを押すかアクセルを放さない限り、ほとんどスピードが変わりません。というか、アクセル押しっぱなしだと、ずーっと一定のスピードで飛んでいくので(しかも遅い)、スピードメーターの意味があまりありません。
ニトロも1レースに3回しか使えないうえにスピードが100km/hしか上がらないので、ひたすらコースどりの重要な地味なレースになりがち。ときおり飛んでいる最中に飛行機から白煙が上がり、自機が見えなくなってしまうことも。
リアル系ではないので、キメ細やかな操作や精神の消耗とは無縁で、わりとさっぱり楽しめます。また、グラフィックはデフォルメされていますが資料は充実しており、購入前の戦闘機のデータも見ることができます。
チョロQといえば、もうお馴染みの車の玩具ですね。そのチョロQが一杯出てくるレースゲーム。
うーん、発想としてはわかるんですが……。チョロQの面白さというと、あの少しも曲がることを知らず、一直線にスッ飛んでいく勢いのよさだと思うんですが、そのチョロQで、グリップがどうの、細かなハンドルさばきがどうのやってると、物凄い違和感を感じるのは私だけですか?
将棋をやってたら、「香車」がいきなり斜めに動き出した、みたいな。
最初に選べるチョロQは「グリーンキャット」「ブルードルフィン」「ブラックドラゴン」「イエローシャーク」「ホワイトイーグル」「レッドロブスター」とやけにご大層な名前のついた6種類ですが、車体はチョロQ特有のズングリしたタイヤの大きな「あれ」で、基本的に色が違うだけ。グリップ能力や最高スピードなど、レースゲームでよくある細かな性能差もありますが、ぶっちゃけレース自体が非常にアレなデキなので、あまり気になりません。
というか、スタッフが基本的に「レースゲーム」の仕様というものをわかってないらしく、デフォルト設定ではレース中にコースが表示されません。ボタンで表示することもできるんですが、表示してみれば今度は画面いっぱいにドカーンと出てきます。画面はしに小さく表示、というのが不可能。
さらに、どうやらスピードメーターやタコメーターといった計器類の表示方法が車種によって違うようで、わかりにくいことこの上ない。色々と力を入れる場所が間違っているうえに、それがプレイのしやすさに全然繋がってません。
「×」で決定、「□」で戻り、というクソゲー特有の仕様に加えて、グラフィックもそうとうキてます。これ「Ver1.02」なんですが、「1.0」はコレよりさらにひどかったんでしょうか? ちょっと興味あります。
シンプル1500シリーズのVol.26。これ作った「ねこぐみ」、タイトル画面ほか、なぜかやたらと名前が出てきますが、これ作ったとき、全員マタタビかなんか吸って酔っ払ってませんでしたか?
二頭身のキャラクターを操作するシンプルなテニスゲーム。遊べないことはないですが、作りこみは甘く、1500円でもちょっと高い気がします。
ボールへの打ち返し判定が小さなラケットにしか無いようで、自分の正面に来たボールは基本的に打ち返せません。また、ボールがバウンドしたときに、どこへ移動すれば打ち返せるのかわかりにくく空振りしてしまうことも多い、せっかく返してもボールが突然あさっての方向に飛んでいくことがあるなど、シンプルな操作のわりにラリーが難しいです。
また、CPUがコートの上側からサービスしてくる場合、なんと自分がいるコートの下側は半分くらいしか表示されてない(当然、コートの端にいるプレイヤーも画面に入ってない)ので、ラリーどころかサーブを返すのも難しいです。
(あとから色々試してみたら、この場合、下手に動かずにその場でラケットを振ればほぼ確実に返せることが判明。浅っ!)
さらに、審判の目もおかしく、どう見ても入っているはずのサービスがことごとくフォルトにされたりと、納得できない判定がチラホラ。「チャレンジ」(納得いかない判定に選手が抗議し、コンピュータ分析でインかアウトかを判定しなおすシステム)の権利を寄こせ!
選べる選手の数が多く、遊べるモードも多いのですが、難易度を下げればCPUがサービスでフォルト連発&ラリーで棒立ち見逃し連発、難易度を上げれば超反応連発とバランスがクレイジーで、ちょっとテンション上げて極めるのは難しいです。
シンプルキャラクター2000シリーズ。ガンダムシリーズ随一の問題作を取り上げた、ロボット対戦2D格闘ゲーム。D3パブリッシャーの低価格シリーズですが、元が格闘モノなので、意外と違和感なく格闘ゲームになってます。グラフィックもぱっと見はSFCレベルですが、パーツごとに書き起こして、それをモーションに応じてわざわざ別々に計算して動かす、という複雑な処理をやっているせいか、けっこうウネウネ動きます。
登場機体はゴッドガンダム(ドモン)、マスターガンダム(マスターアジア)、ガンダムマックスター(チボデー)、ボルトガンダム(アルゴ)、ドラゴンガンダム(サイサイシー)、ガンダムローズ(ジョルジュ)の主要6体。ラスボスのデビルガンダム(キョウジ)を入れても7人のみ。このあたりは値段相応かもしれませんが、個人的にはアレンビーが入ってないのは不満。
また、キャラ物の重要な要素の一つであるボイスはまったく入ってません。「ラウンド、ワン!」などのシステムボイスも、原作でおなじみの「ガンダムファイト、レディーゴー!」の人ではなく、正体不明の外国人。Gガンダムには、やっぱりドモンの雄叫びがないと……。
さらに、どうやらゲームシステム自体も、別の格闘ゲーム「機動戦士ガンダムW」をそのまま流用しているようです(というか、一番最初に発売された北米版は、本作とその「ガンダムW」のキャラが一緒に出てくるゲームだったらしく、それを日本で発売するに及んで、「Gガンダム」と「ガンダムW」に分割したそうです。なんでやねん)。
ロボット対戦だけあって全体的に動きが重いものの、空中で色んな動きができるので、意外と攻め手は豊富。必殺技の入力にやや癖があり、強い技と弱い技の差が極端で、バランスは非常に大味。扱いづらさもあってか、作中最強設定のはずのマスターアジアの強さが微妙で、ボルトガンダムでタックルを連発していればたいてい勝てます。また、ストーリーモードがあるにはありますが、ドモンVSマスターアジアの試合以外は掛け合いも勝利後の演出も非常にシンプルで、このあたりは原作の熱さを感じることは難しいです。
プロデューサーが4人もいるのにプログラマーも4人というバランスに、版権物の難しさが垣間見えます。
プレステ1のローンチタイトルとして人気が出た3D格闘ゲームの続編。2D格闘ゲームのようなコマンド技と、3Dゲームの奥行きを生かしたシステムを併せ持つ武器格闘。
まず最初にゲームを立ち上げたときに、実写とポリゴンの入り混じったOPムービーに驚愕すること必至。3Dモデルのキャラの演舞の合間合間に、役者(たぶん)の演じる主人公のエイジ、ヒロインのエリスとソフィアの演技が挟まるのですが……。
キャラ設定より20歳くらい上のオッサンに見えるエイジ。確かに美人なんだけど、なんとなくイメージの違うソフィア。髪型をがんばって再現した結果、逆にわやくちゃになってしまった、トルコ国籍のはずなのに250%日本人のエリスと、「違和感」どころの騒ぎじゃないムービーに腰が抜けます。(ただし、エリスは育ての親はトルコ人ですが、産みの両親は日本人)
実はこの「実写+ポリゴン」のOPムービーはこのシリーズ恒例なんですが、どういうファン層のどこを狙ってこういうことになっているのか、タカラとタムソフトの目的がまったく見えません。
格闘ゲームとしては、とにかく、リングアウトが多すぎ。
リングは広いように見えるのですが、移動技や突進技の移動距離が異様に長いため、勝負はすぐにリング端での攻防になってしまい、結局は相手の小技をちまちま潰していく地味な勝負になりがち。「一発必殺技」として、ボタンを押すだけで必殺技が出るシステムもあるのですが、迂闊に突進技を登録して、迂闊に連打してしまうとリングアウト負け
が多発という悲惨な事態になりがち。
また、キャラの動きが早いのは結構なのですが、自分と相手との「軸がずれる」(二人が微妙に違う方向を向いている)という現象が頻繁に起こるため、せっかくの派手な必殺技を出しても、相手のいない方向に突っ込んで自爆リングアウト、という珍現象が起こります。なんじゃこりゃ。
負けといえば、本作で負けた相手は、一度ダウンしたあとに立ち上がり、ポーズを決めながら再ダウン、という意味不明の行動をとります(「修羅の門」と同じ)が、コレも実はクセモノ。相手をリング内でKOしても、決着したあとに「相手が立ち上がってダウンポーズ→その途中でリングアウト」してしまうと、KO勝ちではなくリングアウト勝ちになってしまう謎仕様にも違和感が炸裂。
グラフィックの違和感といえば、普通、キャラがニュートラルの立ちポーズをしているときは、画面はそのままでキャラの身体のみが上下するものですが、このゲームではなぜか、キャラの動きに合わせて画面全体が上下に動きます。そのため、特にキャラが固定画面でポーズを決めているエンディングでは画面全体が上下に動きまくり、3D酔い必至。また、エンディングで流れるメッセージの日本語もかなり壊れており、色々な意味でイカレそうです。
幻水シリーズ随一の名作と名高いRPG「幻想水滸伝2」の外伝的ストーリーが展開されるドベンチャー。一応マニュアルの表紙に「テキストアドベンチャー」と大きく書いてありますが、原作と同じ雰囲気を期待すると肩透かしくいます。
主人公ナッシュ・ラトキエは、原作シリーズではいまだ謎の存在であるハルモニア神聖国の特殊工作員。そのナッシュの視線を通して「幻想水滸伝2」のストーリーを追体験する、という内容。なので、正直「幻水2」を知らないと、基本的にストーリーはちんぷんかんぷんです。
元が、味方勢力108人以上という大所帯のキャラが出てくるシリーズなので、本作のストーリーにも「幻水2」のキャラが続々登場(チョイ役が多いけど)。「豚は死ね!」でファンに強烈なトラウマを残したルカ・ブライトや、2主・ジョウイ・ナナミの三人組ももちろん登場。特にジョウイはアトレイド家とブライト家の2バージョンで登場する芸の細かさ。
ゲームは基本に忠実すぎるくらい忠実なテキストアドベンチャー。ストーリー分岐(いわゆる裏ルート)もありますが、基本的にストーリーは短めの1エピソードごとに完結する一本道です。
全体通してもかなりストーリーは短いものの、そのぶん裏ルートが充実してます。選択肢に応じて「LP」というポイントが入ることがあり、LPを消費しないと選べない選択肢があるため、複数回のプレイは大前提。
音楽は印象に残るものが多いものの、ボイスは無し。演出がかなりしょぼく、ストーリーもちょっと強引というか、無茶な部分が散見されます。また「ハルモニアの剣士」というサブタイトルのわりに、ナッシュが剣を使うシーンが殆どない(というか、ナッシュは自身が所有する魔剣を封印している。ただし、使うとめちゃくちゃ強い)など、「?」なところもちらほら。
ここから「幻水」に入るのはオススメできませんが、「2」経験者ならアリかな。本作の主人公ナッシュ・ラトキエは、後に「幻想水滸伝3」にナッシュ・クロービスとして出演してます。
人口2000人足らずの小さな街で起きた、謎めいた少女の重傷事件。ほぼ同時期に行方不明になった少女エマ・ローランドの行方を独自に捜索しはじめたマシューの周囲で、次々と怪事件が起きはじめる……。
一つの街をまるまる舞台にしたアクションアドベンチャー。全ての出来事がリアルタイムで進行し、一週間というタイムリミット中にエマを救出できるかどうかがエンディングの分かれ目になります。
一応、推理ものということになってますが、劇中では銃撃戦ありカーチェイスあり、アクション要素もあるため、難易度は総じて高め(操作感覚がかなり厳しいことになってます)。また、主人公を含め、一癖も二癖もある登場人物が多く(このへんは推理ものの定番ですが)、しかもリアルタイムで時間が進行するため、全ての人物の行動を分単位で把握してないと解決が難しいという鬼仕様です。
グラフィックは決定的にクンフー不足で、操作感覚もかなりモッサリ。PS末期の作品のワリには、あちらこちらに前時代的な「ガタ」が見えます。車の運転もラジコンそのものの。フルポリゴンで街ひとつを表現、という偉業は凄いけど。
ちなみに、主人公マシューは(「時間」の概念があるのに)一週間食事しなくても死なないし、眠らなくても全然平気です。そもそもミザーナフォールズという街には(飲食店やガソリンスタンドがあるのに)「通貨」という概念が存在しないようです。なるほど、地球ではない別の惑星の出来事なんだ!
そうだと思えば室内で雪が降ってたのも、あれはグラフィック技術がヘボいんじゃなくて、そもそも物理法則が違うんだと納得……できるかあ!(笑)
推理物としての雰囲気は凄くいいですが、設定があちこち破綻していたり、しょぼいグラフィックと、かなり独特な操作感覚を克服するのは、ちょっと厳しいかもしれない。
SNKの看板格闘ゲームの第五弾。オリジナルは1995年発売で、このプレステ版は97年に移植されました。
2D格ゲーですが、「3ラインバトル」というものを採用してます。通常のラインのほかに、手前と奥に「スウェーライン」というものがあり、これを使っての緊急回避や移動起き上がりなど、本作独自のスピーディーな戦術が要求されます。
攻撃が当たったときの感触が爽快で、とにかくプレイしてて気持ちいいですね。キャラクターは16人と少ないものの、ファンにはおなじみの面々であるせいか、マニュアルを見なくても必殺技コマンドが分かり安いのもいい感じ。個人的には、帝王天眼拳で砲台と化す秦兄弟がやっぱ強いかな、と思いますが。
ただ。フィールドの端には障害物があり、これが壊れてしまうとそれ以降、そこからはみ出ると「リングアウト」として負けてしまうのですが、フィールドそのものがかなり狭く、しかも壊れた障害物は試合中は復活しないため、勝敗がリングアウトになりがち。下手すると試合開始数秒で決着がつきます。
(私の最短記録は、試合開始と同時に山崎の「ギロチン」で突っ込んで相手をリングアウトさせたとき。KOタイム3秒)
また、各キャラには「コンビネーションアタック」という連続技が設定されているのですが、マニュアルにはなんの解説も無く、チュートリアルモードもついていないので、発見しにくいのも難。連続技の紹介モードがあるのに、それを練習できるフリープレイモードが無いなど、けっこう中途半端なとこも目に付きます。
システム関連をつついている時のロード画面では、悪の帝王ギース・ハワードが、腹心のビリー・カーンとリッパー、ホッパーを引き連れて、プレイヤーのほうを意味ありげな視線で凝視しています。はっきり言って怖いです。
タイトルまんま、パチスロシミュレーター「パチスロ帝王」シリーズの一品。オリンピアの最新パチスロ(2001年当時)「宝船」を体験することができます。
内容的には下で紹介している「ビート・ザ・ドラゴン」と、台が入れ替わっただけで、できることは殆ど同じ(そこが一番重要なんだけど)。正直、門外漢には、台の演出の方向性以外にどこが違うのか、よくわからん。
じつはそれどころか、「パチスロ帝王」シリーズと「同 メーカー推奨マニュアル」シリーズのどこが違うのかもよくわからない。生まれてきてすいません。
とはいえ、黙々と打ち込んだ自分のデータ(BIG確率やボーナス間最大ゲーム、1000当たりゲーム数など)を詳細にグラフや数値で表示できるし、レクチャーモードやチャレンジモードなど、「宝船」を研究するうえで欠かせないモードは一通り揃ってます。
(ただ好きな人に言わせると、やっぱりテレビでやるのと実機でやるのとでは、かなり感触は違うらしいけど)
とりあえず、一回のフリープレイでチャレンジできる限界の20000ゲームまで根気よく打ってみましたが、やっぱ収支はマイナス。何も考えずにタイミングで押していただけですが、10万円以上突っ込んで2万円しか手元に残ってません。これが実機だったら破産確定です。
そういえば、「スロットマシン」という単語の元来の意味でいうと、自動販売機や自動体重秤なんかも「スロットマシン」に分別されるらしいですね。どうでもいいですね。すまん。
なぜかどこのショップに行ってもきまって100円くらいで売ってて、気になってたバンプレストの格闘ゲーム。簡単に言うと、「バンプレストが作った「フィスト」」。
一応、ポリゴンの3D格闘だけど、システム的には完全2Dという、いわゆる「スト4」スタイル。技のほうも2D格闘と3D格闘、両方のコマンドの技を併せ持った感じです。
グラフィックはたいへん質素……というか、「バーチャファイター2」よりも半年後発で、「フィスト」に毛が生えた程度のこのポリゴンで勝負するのは、大変な勇気である。
このゲーム、初めてプレイしたときから妙な親近感を感じてました。理由は簡単。登場キャラクターのほぼ全ての技が、他の格闘ゲームからの輸入品だから。
どっかで見たようなサイコクラッシャー(ベガ)を使うサウザーもどきや、どっかでみたような燕翼(ユリ・サカザキ)と天昇脚(春麗)を併せ持つ女子高生とか、たぶん格闘ゲームファンなら、ほとんどの技の元ネタが見た瞬間に分かると思います。確かにどっかで慣れ親しんだ技ばかり(一部に凄く古いゲームからの引用もあるが)だから、とっつき安いのは確かだけど、いいのかこれ?
ところどころ不思議な攻撃判定があったり、妙に必殺技が出にくいことはあるけど、空中コンボや駆け引きは存在するし、微妙に楽しめる。キャライラストからポリゴン、取説から内容まで、すべてがひたすら地味で、クソゲーにもバカゲーにもなりきれなかった夢のあと。
他のキャラと必殺技の入れ替えができるキャラクタークリエイトなど、面白い要素はいっぱいあるのに、もったいない。もっと弾けられたら人気が出たかもしれないのに……。
プレステ当時、タカラの看板シリーズだった「闘神伝」のキャラクターを、その名の通り二頭身にしてしまった格闘ゲーム。闘神伝キャラが学生だったら、という設定でオリジナル主人公とヒロインを迎え、学園祭の最中にあれやこれやと大騒ぎを繰り広げる。
「可愛さ」を前面に押し出しているためか、キャラがぺったんこになったり、既存の技が様々にデフォルメされていたり、ステージの背景が常に踊っていたりと、様々なアレンジが加えられてて、元のシリーズとは完全に別物。
さらにガードが存在せず、ダッシュや軸ずらしで相手の攻撃をかわしてからの反撃が主戦法という攻撃的なシステムを採用。みんなで騒ぎながら楽しむタイプのゲームなので、バランスの悪さはご愛嬌。1人プレイで極めるつもりで買うとガッカリします。
ソフィアの乳もしっかり揺れてますし、エンディングのイラストも可愛いです。さすがに今(2010年)プレイするには、グラフィックはかなり厳しいけど(というか、ポリゴンが荒すぎて、画面で何が起こっているのか分からないときも……)。
あと、このシリーズ全体の傾向ではあるんだけど、本作も、「可愛さ」を押し出してるはずなのに、なんでオープニングムービーが実写なんですか?
2000年当時のオリンピアの最新パチスロ「ビート・ザ・ドラゴン」をプレステで体験できるシミュレーター。
この「パチスロ帝王」シリーズは本当に数が多く、2000年だけで8タイトル、プレステ全期では23タイトルも出てます。その時期流行の最新機種を家庭で練習できるんだから、実はこれこそ趣味と実益を兼ねた「シミュレーション」なのかもしれません。私のように、純粋なギャンブル嫌いでも、お金を賭けずに知らない世界が体験できるのは助かります。
本作はスペシャルムービーで、4リールやボイス演出など、モンスターマシン(自称)「ビート・ザ・ドラゴン」の魅力を、思わず想像妊娠してしまいそうなほどこれでもかと語ってくれますが、さすがに、筐体上で普通にアニメが動きまくる現代の「北斗の拳」や「新世紀エヴァンゲリオン」と比べるとシンプルで、微笑ましくも時代を感じてしまいました。
本作は、実機を忠実に再現したフリープレイモードだけでなく、プレイヤーの様々な「パチスロ能力」を検定してくれます。ちなみに私のデータは、
通常時小役奪取力判定 …… B
BIG中小役奪取力判定 …… C
リプレイはずし能力判定 …… C
目押し能力判定 …… A
でした。判定の後には丁寧なアドバイスもついてきます。「余計なお世話だこの野郎」といいたくなるような(笑)。
とりあえず宝船の時と同じく、一回のフリープレイでの限界値20000ゲームまで打ってみましたが、22万円突っ込んで20万円飲み込まれました。おっかしーなー、4000ゲームあたりまではプラス収支のはずだったんだが……。
ゲームでこれじゃ、現実にパチスロ趣味があっても負けっぱなし人生一直線でしょうね。ふはは、見える、見えるわ堕ちる様!
田舎町のさらに辺鄙な場所にある図書館で清掃・整理のアルバイトをやることになった主人公。
「人の死」に纏わる本ばかりが集められた奇怪なその洋館の図書館で、主人公は次々と事件に巻き込まれる……。
作家の赤川次郎が原作・監修をつとめたサウンドノベル。
ミステリーであることには人が死ななきゃ話が進まないんだけど、本作はホラー的な要素が非常に強いので、不必要に怖いです(笑)。ミステリーは嫌いじゃないけど、ホラーは苦手なんだ、私は。
話ごとに分割された小エピソードを連続してプレイする方式で、謎はそんなに難解ではないけど、プレイヤー(というか私)が思うような選択肢がなかなか出てこなくて、ちょっといらいらしたのは気になった。
主人公を女性にすると、恋人役は必然的に男性になるのだが、その恋人の余りの情けなさにちょっと笑ってしまった。
1996年に出た「トワイライトシンドローム 探索編/究明編」と登場人物を共有する「続編」(ただし内容的には無関係)。奇怪な人たちがいっぱい出てきて、奇怪なことを言いつつ、奇怪な事件を起こしていくサイコアドベンチャー。
本作をプレイしての感想は「とにかく不快、そして不愉快」。
ストーリーは一本道で、選択肢はあるが内容にまったく影響はなく(それどころか内容なんてまったくない)、エンディングは一つだけ。つまりプレイヤーが介入できる場所がまったく無い「紙芝居」。
それも、出来がいい紙芝居ならまだいいが、最初から最後まで何もかもが支離滅裂。テーマもクソも無く、とっ散らかったアイデアを、とっ散らかったままオムニバスで羅列して登場人物をひたすら殺すだけ。「テレビゲーム」としての完成とか未完成とか、推敲とかテーマとか評価とか、それ以前の段階で、これは「ゲーム」どころか「作品」ですらない。
中途半端にかじった心理学や哲学をセリフにまとわりつかせて、素人がデビッド・リンチの上っ面だけを気取ってみたけど、なにもかも失敗しちゃった、という印象。
ゲームとして「楽しませよう」という意志が感じられるだけ(というより、正確には「完成しているだけ」)、「里見の謎」のほうが一兆倍マシ。こんな開きなおってもいないオナニーを見せつけられて楽しめるのは、雰囲気で理解した「気になれる」中学生くらいまでだ。
こんなテキトーかつ安直な企画を通しちゃったのは、やっぱり須田剛一。でも、こんな安直なゲームが作れる会社というのは、別の会社のクリエイターから見たら、うらやましい限りじゃないかと思う。
ランダムで生成される塔(ダンジョン)をどんどん制覇していく、3DアクションRPG。とりあえずイメージ的には、「シレン」を3Dにして別方向のイメージで探求してみた、と言う感じ。
プレイしてみて初めて分かるんだけど、とにかく、ものすごく丁寧に作りこまれてるな、という印象です。フィクションの世界というのは、どれだけ素直に入りきれるかで、完成されているかどうかが分かるんですが、分からないことだらけの世界にも関わらず(主人公も記憶を失っている)、すんなりとプレイに没頭できます。
システムから人物、アイテムにいたるまでダーク(というか、ブラック)な味付けで統一されていて、たいへん良い感じですが、ブラック過ぎて人を選ぶような気もする。
出てくるのが骨とか心臓とか寄生虫とかそんなのばっかなので、耐性が無いと胸焼けするかも。
3Dアクションと言うことで難易度が高すぎの死にまくり。そのうえグラフィックに酔いまくるので、クリアどころか慣れるまでに相当時間がかかります。許してくれ上級天使。
コレの通称が「ビヨビヨ」なら、「ぷよぷよ」の正式名称は「ぷよんど・ざ・ぷよんど」に違いない。
プレステ一周年記念RPGという身の程知らずな肩書きで、派手過ぎる販促をうったぶん、そのコケかたも身の程知らずだった、ある意味伝説的な「連打RPG」です。
なにかと話題性は大きかったんですが、実際にプレイしてみたら「指がつる」くらいしか感想がありませんでしたね。「戦闘中にひたすら連打することで有利になる(クリティカル発生率が上がる、被ダメージが減る、など)」というAPSシステムがウリだったのですが、おかげで「お前ら俺らの作った戦闘を見れ!!」といわんばかりにやたらエンカウント率が高い、動きが悪い、キャラが悪い、何かといえばパズル要素しかないなど、何から何まで欠点になってしまいました。
言ってしまえば、ごくごくありがちな、ごくごくつまんないRPGです。
SCEは自分で笑い者になるようなことをわざわざするのが好きなんですが、このときも本気でコレをプレステの顔にするつもりだったらしく、「初期出荷を少なめにして在庫を持たないように」という初期プレステ陣営の方針を自ら反故にして、初期ロットで70万本出荷という狂気を実行、山ほどワゴンセール行きを出して、結果的に業界の笑いものになってしまいました。
(一説には70万本出して60万本余った、という悲惨な噂も……)
コレをめぐる高圧的なソニーの態度に業を煮やして、ワープ(当時)の飯野賢治氏がプレステ陣営から離れてしまったのは有名な話……ですが、今思えば、大して影響はなかったという、物悲しいオチがついてしまいました。
スクウェア初の、フルボイスを採用したアクション。京野ことみのみ演技が壊滅的でしたが、あとは大方良好でした。
現代の日本を舞台にしながら、歴史的な要素をふんだんに取り込んだ独特のストーリーが秀逸で、いやにマニアックな歴史用語がポンポン飛び出す、日本史好きにはたまらないゲームです。ラスボス直前の、「みんな、みんな戦ってんだ! 俺は…俺は一人じゃねぇ!」(このあと、パラメータMAXになって戦闘開始)はめちゃめちゃ熱かった!
逆に言えば、それらに興味が持てないと、全くストーリーについていけません。
グラフィックが力不足で、難易度も高いのは難ですが、ズバズバ敵を切り裂く爽快感はなかなかのもの。ステージにタイムリミットが無いので、好きなだけ練習ができ、好きなだけ死ねます。
ステージ→ムービー→ステージ→ムービーという演出の流れは、後にPS2の「バウンサー」で受け継がれ、大不評でした。
ところで、CD1枚目のスタート画面でCD3枚目を入れると、いきなりエンディングが始まります。知ってました?
パン屋を営むお姉さんを手伝いながら女の子と仲良くなっていく恋愛シミュレーション。
女の子と仲良くなるよりも、配達を通して街の人たちと交流を深めるほうが楽しいという、ヘンなゲーム。
よーく話を聞いてみると、ほのぼのと見せかけて、街の人たちの本音はやけに現実的で、プレイしてて急に沈むことも。
当時大人気だった格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」シリーズの主人公・草薙京が活躍するアドベンチャーゲーム。「KOF"97」の開催一ヶ月前が舞台で、京がチームメイトを選びKOF出場を目指す、というストーリー。
彼女持ちが主人公、というのがADVとしてはある意味異色ですが、多数のオリジナル・キャラクターが登場し、またキャラクターデザインを人気漫画家・夏元雅人氏(本作のコミカライズも担当)が担当したことで、KOF本編とはまた違うキャラクターの魅力を感じることが出来ます。
アドベンチャーとしての難易度は決して高いほうではないんですが、とにかく要所要所で出てきてはパートナーキャラクターの好感度を下げまくってくれる八神庵の存在がかなり厄介。戦闘も少々癖があり、この辺に慣れるかどうかで面白いと感じるかどうかが決まりそう。
まあ、割り切って見なくても、KOFファンのためのファンアイテムの域を出る出来ではないですね。
ちなみに、本作に登場した十種神宝(とくさかんだから)は、後にゲームボーイ版「KOF EX」にも登場しました。
「トゥルー・ラブストーリー」のアッパーバージョン。
新しいデート・イベントが増えたほか、男性キャラクターも声優がついて喋るようになりました。
そして、なによりの違いは、前作でも好評だった「下校会話」に、主人公の妹・みさきを誘えるようになったこと(当然、デートにも誘える)。その蓮っ葉な表情と声に討ち死にした者多数(笑)。
秘かにエンディング・テーマも差し替えられてますが、まあ所詮「アッパーバージョン」に過ぎないわけで、私のように前作に狂いまくった人か、もしくは前作を未プレイでよっぽど興味のある人以外、あまり手を出す必要はないかな、と。
そういえば、南弥生の声の人(丹下桜さん)、いま何やってるんだろうね。一度、歌手に専念してて、その後に声優に復帰したって話は聞いてるんだけど。
(追記:丹下桜さんは2009年の大ヒットタイトル「ラブプラス」にて本格的に声優に復帰されました)
前作のシステムや設定を踏襲して発展させた続編。今回も、転校まで一ヶ月というタイムスケジュールの中で、エンディングを目指します。
これって、改めて書いてみると結構凄い設定だなぁ……。仲良くなって付き合い始めて即座に彼氏が転校。しかも、彼は付き合う前から(というか、大半は知り合う前から)自分が転校することを知ってました。
なんと言うか……これを実際にやられたら、女の子は許せるのか? まぁいいんだけど。
キャラクターは充分魅力的だし、シリーズのお約束である妹・君子も、前作のみさきと違う個性で充分可愛いです。
でもなんでだろ、前作ほどはまれませんでした。お約束過ぎたか?
前作から5年近く開けた、ドラクエの七作目。PS参入第一弾。
途中まではけっこう真面目にプレイしてたんですが、なにせレベル上げが退屈になって止めてしまった記憶があります。冗談抜きで、物凄い時間かかりますね、このゲーム。なんかシナリオも電波っぽかったし……。
後の「ドラクエ8」にも繋がるんだけど、この頃から既に堀井雄二は何かがおかしかった。
このへんもドラクエに対する心境の変化かなぁ……。「1」「2」「3」の頃は、レベル上げにかける時間も楽しかったような気がするんですけど。
2000年といえば、日本のゲームは豪華なムービーとCGがてんこ盛り!という認識がすでに海外でもあった時代ですが、本作はそんなイメージに真正面から挑戦。途中に出てきた踊り子のムービーなどは「死霊の盆踊り」という言葉がこれほど似合うムービーがあったのか!と目から鱗が落ちる思いでした。
えーと、プレステ最初期に出た、『ヤっちゃった感』が極めて強い格闘ゲーム。
まあですね、色々やってみたいという探究心は否定しませんけど、やっぱり『アニメvs実写』という企画自体が既に大冒険。
チープな実写お姉ちゃんの変身ムービーといい、『この世の果てで大戦争』『絶体絶命物語』『あいつをぼこぼこにぶちのめせ』『諦めろモンスター』と、逆のベクトルに心を飛ばされる主題歌といい、もう(バカゲーファン限定で)素晴らしいの一言です。
最初から期待するのも酷というものですが、ゲームバランスはかなりシビア。何せ、実写取り込みの美女姉妹と、アニメ絵のモンスターで、キャラ性能が全然違います。そりゃまぁ、確かに人間とモンスターとじゃ、最初から相手になんないんだけど、『所詮、フィクションには勝てんのか』(?)と、色々とショックを受けること請け合い。
また、バトル後には賞金が貰え、それでアイテムを買えるのですが、種類が豊富なだけで、それが全然使えねえ!
ナレーションに飯島直子を起用してみたりと、かなり楽しませようと作りこんだ形跡はあるんですが、惜しいかな生かしきれませんでした。