テイルズ・オブ・シンフォニア

2004年9月22日発売/ナムコ/31点

 すいません、まだクリアしてないんです、これ。
 途中までは張り切ってプレイしてたんだけど、なんか他の色んなRPGのシナリオをつぎはぎしたみたいな内容や、後半のバランスの悪い戦闘にダレてきちゃって、ヴェントヘイム突入直前でストップしたままです。

 シナリオをツギハギ……といえば、特に「ファイナルファンタジー10」の影響が強いように、私には思えました。
 メインストーリーをコレット ユウナ、マーテルの封印 祈り子、と変えたら、序盤の物語は本当に、まんまFF10。
 このまま物語が進むとヒロインが死ぬことを、最初は主人公が知らず、途中で知って激しく後悔、なんて細かいとこまで一緒。
 唯一違うのは、ユウナが「世界再生に【成功すると死ぬ】」のに対し、コレットは「世界再生に【失敗すると死ぬ】」ということですが、どうも「アンチFF10」を目指したんだろーなぁというのは解るんですが……。
 うーん。この辺、「メルティブラッド アクトカデンツァ」を必死に「ギルティギアXX」と比べて批判してた方々を笑えませんなぁ……。

 とかくゲーム業界においては「著作権」というものの取り扱いが極めていい加減で、業界の外の個人や団体に対しては自社の著作権がどうとかやいやい言うわりに、そのくせ作ってるゲームのキャラや物語や必殺技がどっかで見たことあるものばっかり、なんていうことはそれこそ、東から太陽が昇ることと同じくらい日常茶飯事
 時折、業界内でもどっかがどっかを訴えた、なんて話も聞きますが、業界の外のファンから見れば「目クソ、鼻クソを笑う」以外の何者でもありません。
(特に、このゲームを販売した会社は一時期、チンピラ以下のことをやってました)
 有名なのものには「」に関する大事件がありますが、特に格闘ゲームメーカーなんかは、市販のコミックや別のゲームの人気キャラは、名前さえ変えればもう自社のオリジナルキャラクターになったんだと思い込んでるフシが多々あり、一時期の「スリートフイター3」や、SKの全ての格闘ゲームなんか、名前だけが違う人気コミックからのコンパチキャラが、新キャラとしてぞろぞろ登場、なんてことはザラでした(表に出ないキャラ設定が全てパクリ、というのも珍しくありません)。

(註……「著作権」は表現の自由を保護するものであり、基本的に「アイデアの流用」は著作権法には抵触しません。しかし、行き過ぎた流用(一部は明らかな盗作)が氾濫しているのも、事実ではあります)

 ……とまぁ、そうなのかな? と思った時点で、ちょっとやる気なくしちゃったんです。ゴメンナサイ。
 キャラクターは、私的にツボ、というほどではありませんでしたが、魅力的な人たちが揃ってます。アニメーションムービーも非常に綺麗です。元ネタになった(と、私が勝手に思っている)RPGをプレイする前なら、ストーリーにも充分没入できたかもしれませんが。やっぱり、見たことのあるイベントが「まんま」連続で出てくると、ちょっとハマれませんでした。
 そうこういう間に売っちまいました。すいません。

 あ、主題歌はよかった。