サクラ大戦3 巴里は燃えているか

2001年3月22日発売/セガ/103点

 おっはよ〜、おっはよ〜、ボンジュ〜〜ル♪
 これだけで+5点です。

 サターンで「2」まで発売され、満を持してドリームキャストに登場した人気SLG+ADVの三作目。
 今ではそうでもありませんが、96〜98年頃といえば、私は常軌を逸したサクラマニアでした。「サクラ1」はそれこそ魂を削ってクリアしまくり、「サクラ2」以降も関連ソフトは全部買ったような気がします。
 今考えてみれば、96年は「サクラ大戦」「EVE -burst error-」「トゥルーラブ・ストーリー」と、自分的に最大のゲーム当たり年でした。

 で、これが出たときはちょっとは冷静になってたわけですが。それでも最初のオープニングムービーを見たときは正直ド肝抜かれました。なんだ、やりゃできるじゃん、セガ!(実は、このムービーだけで三億円かかってるそうです。ひ〜)
 バトルのシステムが変わり、もともと低いと言われた難易度の戦闘は更に簡単になりました(それでもカルマール初登場の戦闘は苦労したけど……)。上位機種にプラットホームを移したことで、必殺技のエフェクトもパワーアップ!
 もともと恥ずかしさ極まりなかった合体攻撃は、そりゃもう「釣りバカ日誌」的な意味での「合体」攻撃になってしまいそうな勢いで、そりゃもうエラいことに。
 今でも、たぶん正面から見れません、あれは(笑)。

 シナリオは、変わらずあかほりさとるなので、正直目を見張るところはありません。
 意欲的に取り込まれたフランスの歴史に対する目新しさや、凱旋門をでっかい銃に改造しちゃったところで驚いたけど、あとはもう典型的なお約束を、オラオラの嵐でねじ込むいつものパターン。最終話の投げやりさ加減も相変わらずで、ちょっと褒められないかな。
 ただでさえ極めてマンネリになりやすい人なので、舞台をわざわざ日本からフランスに移したんでしょうが。
 ただ、ムービーと音楽の素晴らしさが、シナリオを完全に挽回してます。私は1作目から「サクラ」の最大の魅力は「音楽」だと思ってまして、とにかく記憶に残る名曲が凄く多いんですよ。とくに、この3は歌も含めて楽曲が素晴らしい。「♪あ〜あ〜マロニエに〜、歌を口ずさみ〜」って、現在でも歌えるよ、私は(笑)。
 ラスボス戦とそこに至るバトルやイベントはややウザッタいけど、ラスト、列車に揺られながら聴くエンディングテーマは、オープニングに負けないくらい名曲です。3の声優さん、本当に歌が上手いよなぁ〜。

 キャラクターは、ちょっと狙いすぎなとこもあるけど、みんな魅力的です。メインヒロインのエリカは、さくらよりも魅力があると私は信じて疑いません。でもグリシーヌは、ちょっとすみれには勝てないか。
 ……結局、私が一番萌えたのはメルだったわけですが(笑)。