食侈政談 /1

 ギゼル・ゴドウィンの政治的野望に端を発したファレナ内乱終結から、半年が経過していた。
 政治、社会、資源、そして人臣と、ギゼルによって食い荒らされた太陽の国ファレナは、新女王リムスレーアと、ギゼルを倒し、彼女を救出して政治的にも軍事的にも救国の英雄となったファルーシュ王子の元で、復興の途上にある。
 元々、ファルーシュ王子とリムスレーア女王の母であり、ギゼルの手で弑された先代女王アルシュタートの治世より、ファレナ女王家は民の心を充分に掴んでおり、若い救国の英雄と、若すぎる新女王を得て、その復興は日毎に加速度を増していた。
 人々は、熱狂的に心身と物質の両面で立ち直ろうとしていたのだった。

 ソルファレナの市中が日々変化してゆく中で、内乱以前ともっとも変容を遂げたのは、他ならぬ女王家の居城である太陽宮であろう。
 ギゼルは自ら権力を王家から強奪し、腹心を太陽宮に跋扈ばっこさせた折、建物の内部を傷つけたり改築したり、ということはしなかった。
 それは、自らが王家を排して新しく玉座に昇る意思がなく、表面上だけのものとはいえ、様々な事情から旧習を尊重する意思を示した結果であった。
 親ギゼル派、旧大貴族派の勢力が太陽宮から一掃されて後、もっとも変わったのは、そこを訪れる賓客の顔ぶれだった。
 権欲に走り、王家に媚を売り、政治を壟断ろうだんしようとする貴族がいなくなった代わりに、数年前まで敵国だったアーメスの外交大使や、ファレナの自然に忠誠を誓う代わりに政治には一切介入しなかった竜馬騎兵団が、太陽宮に新設した王宮守護隊らが、親しく太陽宮を訪れる様子は、その新鮮な驚きとともに、国民たちに新たな時代の到来を、いやでも自覚させたのだった。
 その何れも、今や国民的英雄となったファルーシュ王子が、ファレナに吹き込んだ新風であった。
 国民たちは、その風がファレナに清涼な未来をもたらす事を期待し、それを確信していたのである。


 そして今日も、数年前までのファレナ女王家の遺恨ある敵国であったアーメスのソルファレナ駐在大使であるシュラ・ヴァルヤ将軍は、二人のボディーガードの女性、シャルミシタとニフサーラを連れ、太陽宮を訪れていた。
 シュラ・ヴァルヤは、その端正な物腰と若さからは想像がつきにくいが、アーメス本国においては西海神将の位を若くして勝ち得た軍事的天才であり、対ファレナ外交においても穏健派の中心人物として、大きな発言力を有する人物である。
 彼は時のアーメス国王ジャラトより、西海神将の位はそのままに、ファレナの駐在大使たる大役を仰せつかった。
 つまり、対ファレナ外交における職務を、政治・軍事の両方において、一手に担うことになったのだ。
 それは、精神的にも肉体的にも、若いシュラの心身に重圧をかけるに充分な職務であったが、少なくとも表面上は、彼は生来の華やかさとにこやかさを失うことなく、飄然と日々の生活をこなしていた。

 シュラ・ヴァルヤは、無論アーメスの駐在大使として、ファレナ国内におけるアーメスの国益を最優先にはからねばならぬ立場にあるはずなのだが、少なくとも太陽宮を訪れるとき、重大なその「建前」を、彼は簡単に忘れてしまうことがあった。
 シュラは、ファレナのリムスレーア新女王と、ファルーシュ王子−新女王騎士長−の兄妹をとても気に入っていて、「政治的会談」を口実に太陽宮を訪れ、しばしば二人と私的な会話を楽しんだ。
 それは、対等の政治家としてではなく、年長の武官としてでもなく、若い弟・妹を見守る兄のような心境が働いていたかもしれない。
 ファルーシュ王子というのも、なかなか不思議な存在で、内乱のさなかから若さに似合わぬ政治的・戦略的センスを一気に花開かせて英雄となったが、彼と会う年長者の誰もが、どういうわけか自らその保護者役を買って出てしまうのである。
 存命中は叔母であるサイアリーズらが、戦争中はラージャやハスワール、ゲオルグらが、まるで出来の良い息子を見るように、彼の後見を成した。
 兄を敬愛してやまぬリムスレーア女王などは、「それが兄上の人徳なのじゃ」と、誇らしく語ったものである。
 シュラ・ヴァルヤとファルーシュは、先の内乱末期において初めて知遇を得たのであって、知り合ってからの時間は誰よりも短いのだが、どうやらシュラも、ファルーシュの不思議な魅力に惹きつけられてしまったらしかった。

 そのような状況を経て、この日、彼は初めて、アーメス大使としてではなくシュラ・ヴァルヤ個人として、女王家のプライベートな昼食会に招かれたのだった。
 昼食会は、王宮の中庭にテーブルを持ち出して行われた。
 プライベートという名目ではあったが、彼らは公的には王族や外交大使であり、完全に密会を楽しむというわけにはいかなかった。
 シュラはニフサーラとシャルミシタを連れていたが、リムスレーア女王は護衛の女王騎士ミアキスを、ファルーシュ王子はやはり護衛の女王騎士リオンを同席させ、さらに目立たない位置に護衛の兵が配されたのは当然の措置であったろう。
 もっとも、ミアキスもリオンも護衛役とはいえ、リムスレーアやファルーシュにとっては家族のような存在だったし、シュラもそれを知っていたので、彼に似合わぬ無粋な抗議を挙げることはなかった。
 ただ、ファルーシュの軍師であるレレイが同席を希望したのは、やや意外な表情で受け入れたが。

 ゆっくりとしたペースで運ばれてくる料理に舌鼓を打ちながらも、リムスレーアとファルーシュ、そしてシュラの会話が政治的な方向に傾いてしまうのは、仕方がないことではあったろう。
 やや散文的で潤いを欠くことではあっても、不必要な内容ではありえなかった。

「それにしても、ソルファレナの復興の勢いは目を見張るものがあるね。
 私も正直に言って、驚いているよ」

 シュラは美味を極めたスープを口に運びながら、素直な感想を口にした。

「ソルファレナだけじゃない、ロードレイクやストームフィストにしてみてもそうだ。
 市民たちは積極的に復興に身を駆っている。
 これは、ファレナの大きな財産だね」

 その賞賛の言葉に、リムスレーアもミアキスもリオンもレレイも、満足そうに頷く。
 ただ一人、ファルーシュ王子だけが神妙な表情で聞いているのに、シュラは気づいていた。
 彼は、場の空気を読みつつも、逆説の接続詞を言葉に続けた。

「ただ、この凄まじい勢いは、かなり危険な要素も含んでいる。
 制御しかねると、後年に憂いを残すかもしれない」

 その言葉に、やや含みを感じたのだろう、リムスレーアが問い質した。

「どういうことじゃ。勢いがあることは良いことではないか」

「確かに、市民が前を向いて、蒙昧に走っているうちは良いでしょう」

 シュラは、自分よりも一回りも年下の、幼く元気な女王に端正な顔を向けた。

「ですが、その勢いに落ち着きが加わり、市民の目が前以外にもいく余裕が出てくると、事情は変わってきます。
 恐れながらリムスレーア陛下、あなたとファルーシュ王子殿下は、勝利者として歴史に名を刻みはされましたが、それは政治家として国民に認められることと同一の意味ではない。
 国民がこの勢いを保ったまま、冷静に貴方たちを分析し始めたとき、政府の政治に疑問と不満を感じれば、歴史が繰り返してしまう可能性は低くはありません」

 声は落ち着いていたが、それは一同に不吉な想像をさせるに充分な説得力を要していた。
 リムスレーアやファルーシュに失政があったとき、もしくは、政治的な腐敗が再びソルファレナを覆ったとき、第二のギゼル・ゴドウィン、第二のサルム・バロウズが出てこないという保障は、どこにもないのである。
 シュラの指摘に対し、真っ先に反応したのはレレイだった。
 生真面目な性格の彼女らしい言い草で、レレイはシュラに釘を刺そうとする。

「僭越ながらヴァルヤ閣下、ご注意を喚起させていただきたく存じます」

「承ろう」

「閣下のおっしゃり様は、衆目のある場に相応しい発言とは思われません。
 女王陛下、王子殿下との間に御友諠をもたれるのは大いに結構ですが、それをよしとして王家を蔑むようなご発言は……」

 多少は怒りもあったのだろう、身を乗り出してまで発言しようとするレレイを、ファルーシュ王子が腕で制した。

「レレイ、良い。シュラの指摘は正しい」

「ですが、殿下」

 なおも言い足りぬ風のレレイを視線で黙らせ、シュラの言葉を補うように、ファルーシュは語った。

「考えてもみろ、レレイ。
 女性しか王位に就かぬこのファレナで、女王リムを要したギゼルよりも、王位継承権を持たぬ僕を民衆が支持したのは、何故だと思う?」

 レレイだけでなく、その場にいる全員に問いかける。
 真っ先に応えたのはリムスレーアだった。

「それは、兄上の人徳を、国民が誰より理解していたからであろう?
 内乱が起こる前から、兄上は民の心を掴んでおった。
 国民を省みなかったゴドウィンのばか者よりも、兄上を支持したのは当然のことではないか」

 何を今更、といった口ぶりで、リムスレーアが言い、ミアキスやリオンも頷いた。

「そうですよ、王子に大儀があったのは誰の目にも明らかでした」

 ファルーシュは、最大限の評価をしてくれる妹や部下に苦笑寸前の表情を浮かべながら、シュラに視線を移す。
 彼は、出来のよい生徒を眺める教師のような顔で、ファレナの最高幹部達の問答を楽しんでいるようだ。

「リムの回答で、50点だな」

 不満そうに兄を見つめるリムスレーアを見ながら、ファルーシュは言った。

「国民にとって大事なところは、僕が民に人気があったことではなく、ゴドウィンが国民を省みなかった。
 まさにそこだ」

 確かに、善政を敷き、国民を愛でたアルシュタート女王とフェリド女王騎士長が殺害されたことは、国民にとっては一大事だった。
 年若いリムスレーア王女が、幽閉され悲嘆にくれていたことも、国民の同情を買うに充分であったろう。

 だが、ここで疑問を持たねばならない。
 もしこの後、女王を弑したギゼル・ゴドウィンが、アルシュタート以上の善政を敷いたとしたら、国民はどう思ったか?
 女王家が高い人気を誇ったのは事実だが、女王家の齎したもの以上の平和と満足感を、ギゼル治世下での生活で得れば、国民はどう思うだろうか?

 幼い妹をギゼルによる幽閉から救い出そうというファルーシュの側の大儀は、ファルーシュ個人にとっての大儀でしかなく、それが国民の正義と一致するかといえば、残念ながら回答は「否」であろう。
 確かに、両親を殺された幼女を政治に利用するゴドウィンの人格は否定されるかもしれないが、それ以上に彼らが齎す豊かで安定した生活を、国民は手放そうとはすまい。
 ゴドウィンを打倒し、その生活を奪おうとするファルーシュは、まさしく国家・国民の逆賊であったに違いない。
 市民は【叛乱軍】こそ悪だ、自分達の敵だと罵り、王子の肖像画に唾棄し、ゴドウィン家による政治体制の存続と彼らの栄華とを願ったことであろう。
 例えば、ゴドウィンが腰低く過去を清算し、厚遇を約束すれば、ファルーシュに協力して内乱を終息させたビーバー族やケイヴドワーフ、ラフトフリートが、ギゼルの側につく、という歴史のifが起こる可能性すら、あったのだ……。

 王子の意見を聞きながら、全員が黙り込んだ。

「つまるところ、僕達に対する国民の支持というのは、ゴドウィンの悪政に対する【反動】から来るものであって、僕個人の人格や政治力に対する期待ではないんだ。
 今は、ゴドウィンの悪政から解放したことで、国民は僕達を熱狂的に支持してくれているが、同時に彼らに試されてもいる。
 先帝ははうえのような政治的な実績があるわけではなく、シュラが言うように、国民にとって僕達はまだ、政治家としては完全に未知な存在だ。
 もしも、リムや僕が国民を苦しめ、女王家の名を貶めるようなことがあれば、国政を壟断ろうだんしたがる第二のギゼルだけでなく、国民を救おうとする第二のファルーシュが、遠からず生まれくるだろう」

 ファルーシュは、自分たち王家に対する国民の支持と期待に、まったく幻想というものを抱いていない。
 それは、かつてサイアリーズがそうであったように、国民の生活を直に自らの目で観察し、自らの足で接したことで得た認識であった。
 その若さに似合わぬ政治的なセンスは、ラフトフリートの老将ラージャや、ファルーシュを勝利に導いた天才軍師ルクレティア・メルセスなどが高く評価するところであったが、ファルーシュ自身は、国民だけでなく自分に対しても幻想を抱いていないようで、彼の能力を最も評価していないのは他でもない王子自身だ、とも言われていた。

「素晴らしい識見だ」

 シュラ・ヴァルヤは、心から賞賛した。
 少なくとも、二十歳前後の青年が、さらっと口に流せることではなかった。
 シュラ自身、未だ世間的には「青二才」と呼ばれる年齢ではあるのだが、今、この場で食事をしているメンバーの中では最年長であり、国家の政治・軍事に携わった年数でも、それによってあげた実績においても、リムスレーアやファルーシュとは比較にならない。
 その彼が、ファルーシュが近い将来、軍人としても宰相としても、優れた存在になるであろうことを実感したのだ。
 無論、それはそれで、様々な問題を孕んではいるのだが……。

「ならば王子殿下、あなたは今、この国で真っ先に結果を出さねばならぬ事項については、当然気づいているよね?」

 食後の飲み物を口に運びながら、シュラはファルーシュを見やったが、ファルーシュは少し微笑んで言った。

「さあ、なんだろう? シュラ、優れた政治家でもある貴方のご意見を伺いたいものだが」

 それを聞いて、シュラは苦笑する。
 すべてわかった上で、王子はとぼけて見せたのだ。
 微笑を浮かべているシュラとファルーシュの間で、ミアキスとリオンとリムは不思議そうにファルーシュを見、レレイは表情を引き締めていた。
 シュラとファルーシュは、冗談を交えながらも、軽い政治的な駆け引きを楽しんでいるのだ。
 あるいは、ファルーシュはシュラから何かを学ぼうとし、シュラはファルーシュの政治的なセンスをつついて楽しんでいるのかもしれない。
 シュラはカップを静かに置きながら、クリスタルの鐘を鳴らすような、澄んだ声で笑った。

「王子殿下、意外と意地悪だな、君は。私がこの場で、その問いに答えると思うかい?」

「なんじゃ、先ほどはずけずけと言い放ったくせに、なぜ今度は答えぬ?」

 リムスレーアが怒ったように言うと、シュラはそれを笑顔でたしなめた。

「こういうことですよ、陛下。
 先ほどは、私は友人として、お二人の現状を指摘したに過ぎません。
 しかし、この問いは違います。
 王子殿下は、私にアーメスの政治家として、ファレナの未来について語れと仰っているのです。
 私はファレナの人間ではないし、ファレナの未来に対して責任を持つべき立場にもない。
 そのような人間が、無責任にファレナの今後の政治について、口出しをするようなことはしてはならないのです」

 それは、明らかに大使としてのシュラの職権を越えた行為であり、リムスレーアの受け取りようによっては、アーメスによるファレナへの内政干渉にもなりえる行為であった。
 そのような危険な行為であると知りつつ、虫も殺せぬような笑顔で、ファルーシュはシュラを「試した」のである。
 無論、話題を振ったのはシュラのほうであり、そんな彼がファルーシュを「意地悪」と評するのもずうずうしいというものであるが。

 シュラは、ファルーシュの政治的識見の高さを評価しながらも、その怜悧な頭脳の片隅に、微かな危険な要素を感じ取りもしていた。
 それは、杞憂で終わるならばそれに越したことは無いが、実現すれば、先のファレナ内乱などとは比べ物にならぬほどの悲劇を、このファレナに招来するやもしれぬ、危険な要素だった。
 ファルーシュが、偉大な軍事指揮官、政治家としてファレナの歴史に名を残す存在になることは間違いあるまい。
 彼になんらかのトラブルが起こらない限り、それは既定の未来であるかのようにすら思える。
 だが、この若き傑物が、歴史の安定と停滞に直面した時、ふとその能力を「試して」みたくなるような動機に触れてしまったとしたら。

 最悪の状況を想像して、シュラは冷や汗を首筋に流した。
 ファルーシュの精神に、権力的な嗜好が無いことは、これまでの彼の動向で解っている。
 先の内乱でギゼル・ゴドウィンを破った直後、なろうと思えば、彼はリムスレーアを廃して自らが皇帝の地位に座することもできたのである。
 無論、国民の判断はまた別の話だが、ファルーシュならば、その政治の方針次第で、充分に国民の支持を得ることも出来るだろう。
 ルクレティア・メルセスやポズ・ウィルドといった政治・軍事の才能を発掘する人選眼と、そのような人間を惹きつけるカリスマ性は、既に、先の内乱で充分に発揮されている。
 だが彼は、あくまで妹を立て、女性のみが王位に就くファレナの伝統を堅守した。
 その精神が潔癖であり、彼が政治的な権力をがむしゃらに求めるような人間ではないことは明らかだ。

 しかし、その潔癖さが、これ以降の未来もずっと転倒しないと言い切れるだろうか?
 リムスレーア女王が未だ年齢的には幼少の域を出ないため、この後、暫くファレナの政治は、リムスレーア女王とファルーシュ女王騎士長の二頭体制が、新議会を引っ張っていく構図になるだろう。
 もしも、その二人の間に、亀裂が走ってしまったらどうなるか。
 突如ファルーシュが権力欲に目覚め、女王から離反してしまったとしたら?

 まず家臣団は真っ二つに割れるだろう。
 現在ですら、内乱以前からファレナ王家に仕える旧臣と、内乱に勝利した王子が外部から引き連れてきた新興勢力が、微妙なバランスで政治の天秤に乗っている。
 今は内乱後の復興という大目的があり、更に絶妙な人材の配置で、家臣が一団となって王家を支えている。
 だが、もしもファルーシュがリムスレーアから離脱するようなことがあれば、新旧の家臣が入り乱れて、二つに割れることは想像に難くない。
 なにせ、ファルーシュは一度、このファレナという国を敵にまわして勝っているのである。
 その大きすぎる「実績」は、日和見を決め込もうとする人材たちの判断に、大きな方向性を齎すに違いない。
 女王側につく家臣の中からギゼル・ゴドウィンを越える能臣が複数、現われでもしない限り、戦争は、歴史上例を見ないほど悲惨なものとなろう。
 無論、どちらが勝つかは、その状況次第で変わってくるので断言は出来ないが、後世の歴史に刻まれる血文字は、数十年では消せはしまい……。

(To be continude ...)

COMMENT

反逆のファルーシュ」……なんちゃってな。

(初稿:07.05.06)