覚醒都市 ゼノグラシアの彼誰月

嘉海摩緒

 かがみ・まお。当サイトのオリジナルコンテンツ「覚醒都市 ゼノグラシアの12月」の主人公・星原水緒の年の近い叔母で、派生作品「覚醒都市 ゼノグラシアの彼誰月」の主人公。
「彼誰月」は「12月」の10年前が舞台で、摩緒は当時16歳。外国から転校してきたアリゼ、オレガリオ・ヒルトという二人の少女と友人になり、相性の悪い二人の間で振り回されながらも、二人の慣れない日本での生活の世話を色々と焼き、二人からは信頼を寄せられている。

 かなりマイペースな性格で、仲裁のつもりでケンカに割り込んで突然お茶を飲み始めたりする。生まれはイギリスだが血統は純粋な日本人で、「彼誰月」当時は秋田県在住。帰国子女であり、英語に堪能。
 実家が呉服問屋の影響か本人は純和風の生活を好み、学校の制服以外は着物を着ていることが多い。だが洋風の趣味も否定はせず、友人にさそわれてロックのライブに着物で行くこともある。
「和服を着るとてきぱきと動けるが、洋服を着ると動きが鈍る」とは本人の談で、本来はスカートもパンツルックも苦手。
 特技は利き茶、三味線、着物の着付け、英会話。紅茶のテイスティングも得意だが、コーヒーの味はまったく分からない。メタル好きな親友オレガリオの影響でエレキギターやベースを手にしたこともあるが、どうしていいか全く分からず、手にしたまま二十分ほど固まったことがある。
 勉強はそれなりに得意だが運動は苦手。得意科目は古文、英語、歴史、音楽など。身長160cm、体重50kg、左利き。

 その優しい生涯と凄惨な最期は、アリゼとオレガリオに大きな影響と決定的な断絶を与え、10年を経て摩緒の姪・星原水緒をめぐる大事件へと発展させることとなる。

 なお、TVアニメ版16話「1990年、エイワス」、TVゲーム「ゼノグラシアの昏き月」、劇場版「ゼノグラシアの宵待月」にも、アリゼとオレガリオの回想というかたちで少しだけゲスト出演している。

(CV:刀屋とうやまなお)

 →「覚醒都市 ゼノグラシアの12月」

摩緒の友人たち

■川岸桜花

 かわぎし・おうか。いつも大忙しのアルバイト三昧の生活ながら、常に成績トップクラスを維持する、謎多き存在。
 自称・成績では四季のライバル、恋では昴のライバルだが、そんなにぎすぎすしているわけではなく、むしろ関係は非常に良好。あまり口数は多くなく穏やかな性格で、摩緒と二人になるとまったりワールドが展開する。
 池田昴とは、血縁ではないが親せきにあたる。なぜか、プライベートをあまり多く語りたがらない。ひなたをいじめる(?)のが最近の趣味。
(CV:綾原風香)

■池田昴

 いけだ・すばる。高校生にして既婚者で、旧姓は三浦。
 仲間内では随一のしっかり者で、唯一のストッパー役でもあるが、自分の惚気話はノンストップ。
 夫は川岸桜花の従兄弟の池田雪歌(せつか)だが、桜花は初恋相手の雪歌を諦めたわけではないらしく、冗談交じりに離婚を勧められることもあり、そのたびに桜花に笑顔でアイアンクローが炸裂する。
 摩緒とともに、オレガリオ、アリゼの面倒をよくみており、オレガリオの過激さには手を焼いている。
(CV:遥村かるた)

■湖王院四季

 こおういん・しき。地元でも名門中の名門の出身で、東京の政治家のパーティーに名指しでゲスト依頼されるほどのセレブリティ。お嬢さまを絵に描いたような性格だが、住居を秋田から東京に移そうとはしないなど、あまり自分の公的な環境をよく思っていないらしい。
 海外経験も長く、帰国子女の摩緒と特に仲がいい。二人のときは自然と会話が英語になることが多く、周囲は置いてきぼりになる。成績も国内トップクラスで、桜花からのライバル宣言など、むしろ郷里での交友関係を楽しんでいるようだ。
(CV:浅川唯)

■氷見ひなた

 ひみ・ひなた。帰国子女、謎の存在、既婚者、セレブリティと、友人が普通でない(?)存在ばかりのため、自分が唯一の「普通の存在」だと言張ってはばからないが、彼女自身は東北地方でその道では名を知らぬ者はいない、といわれる「サバイバルゲームの帝王」であり、特に情報戦と最前線での駆け引き(勘)にずば抜けたセンスを発揮する。
 とにかく賑やかな性格で、座右の銘は「なんでも体験、無策で突撃」。だが、学業は悲惨の一言で、強制的に行われる四季と桜花との「勉強会」だけは死ぬほど苦手にしており、摩緒に助けを求めては英語で撃退されるのが日課。
 四人の中では唯一、「ゼノグラシアの12月」で26歳の姿で登場する場面があり、16話でオレガリオと再会する。
(CV:紅咲あかさき千春)

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