このレビューは、かなり感情的な文章を含んでいます。ご注意ください。 |
前作「スターオーシャン Till The End of Time」が2003年ですから、実に6年ぶりとなるシリーズ最新作(2009年7月現在)。
製作したのはトライエース。「インフィニット・アンディスカバリー」といえば、トライエースの最近の状況は分かっていただけるかと思います。
こうなるとあらゆる意味で期待は膨らむばかりですが、我らのトライエースは、その期待を決して裏切りません。あらゆる意味で顔を覆いたくなるほどに。
なにぶんにもスターオーシャンですから、ストーリーが面白いのは最初だけ。
序盤の惑星開発とかはマジで面白いものの、後半から終盤に至ってはもう飛ばしまくりのハッちゃけまくりで、常人では理解不能な展開の上に、悪い意味で予想不能なラスボス。
前作のエンディングも相当に酷かったようですが、「酷い」という一点なら、恐らく本作も負けて無いと思います。
グラフィックは造形こそいいものの、その動かし方は下手と言うか、チャチいです。
とにかくムービーの数が膨大&長大なので、何回も何回も繰り返されると、ただでさえどうでもいいストーリーが、もう苦痛・苦行の域に到達。
ま、パーティーキャラクター、特に女性陣がのきなみ魅力がなく(可愛いのは可愛いが)、薄っぺらい上に主人公との絡みも少なく、愛着の沸きようがないので、ムービーをブッ飛ばすのに何の躊躇も感じないところは、数少ないプラスポイント。
ある程度社会で揉まれると、「人間って、顔じゃなくて中身だよね」と大抵の人は分かってくると思うんですが。
本作で唯一、楽しめる部分と言えば戦闘ですが、これもスターオーシャンの恒例行事として頻発にフリーズするので、完全に心を許すわけにはいきません。
キャラクターは電波ぞろいで自由度も低く、ムービーやグラフィックも不合格。要するに、戦闘以外は全て標準記録以下で予選落ち決定。
いや、ゲームと言うのはホント、グラフィックなどの外面の技術が重要なのではなく、そこに乗っかるセンスこそが重要なのだと、改めて思いますね。
シナリオ完全無視で戦闘を繰り返し、フリーズしたらやめる。それか、徹底的にコレクションのコンプリートを目指す。
私はそれくらいしか、本作を立ち上げる理由を発見できませんでした。