タイムワーナーインタラクティブ発売(日本SFC版はT&Eソフト)の格闘ゲーム。Amiga、DOS、スーパーファミコン、メガドライブ、3DO、ゲームギアと様々なゲーム機に移植されました。なお開発チームは5人でした。
グラフィックは3Dレンダリングで作ったものをSFC用に落とし込んであり、かなり頑張ってます。残念なのは、1Pモードではそんな頑張って作ってあるキャラの内、劣化ペプシマンみたいな1体しか使えないという点。
まずテキストがすべて英語で、しかも文字が異様に小さく、ストーリーが全く分からん! ローカライズしろよ! しかも対戦前に流れるデモが長く、飛ばすにもスタートボタンを何度も押さなければならないので、対戦前からすでに苦痛です。
攻撃にもやや癖があり、必殺技がかなり出しにくく(ガード時には先行入力などはできないが被ダメ時にはできるなど良く分からないシステム)、「スト2」に慣れていると違和感を感じまくりです。キャラはうねうね動くものの、投げもダウンもなく、その代わり削りダメージが異常に大きいので、特定の技を(上手く出せれば)連発していれば勝てます(実際には必殺技が出しにくいので相手の隙に通常技をねじこむのが必勝法)。
なお、実に多くの機種に移植された本作、稀代のクソゲーと評価されたスーパーファミコン版が最も出来が良いという、たいへん悲惨なことになっております。
漫画とアニメを中心に展開していた女の子向けメディアミックス作品。漫画は2年間、アニメは51話放映された人気作品です。
その名の通り、結婚式をテーマに取り入れ、あまり日本では知られてなかったサムシングフォーやブーケ贈呈、結納返しなどモチーフとして取り入れた特徴的な魔法少女アクションでした。
さて、そんな人気作品がゲームにならないわけもなく、個人的には「セーラームーン」の横スクロールアクションや格闘ゲームの出来がなかなか良かっただけに、本作にも少しだけ期待したのですが、女児向けということもあってか、本作は残念ながら(?)ミニゲーム集というジャンルになりました。
ゲームのオープニングやゲーム中の一枚絵はなかなかよくできており期待させてくれます。内容は、ももこ、ゆり、ひなぎくの3人が文化祭の後夜祭であこがれの柳葉先輩と誰がダンスを踊るかを、ミニゲームの順位で争う、というもの(柳葉先輩の意思は完全無視)。当時としては珍しく、マルチプレイヤー5対応で最大3人まで参加できます。各モードやミニゲームの長ったらしい説明が飛ばせないのがちょっと鬱陶しい。
肝心のミニゲームは8種類で、操作はどれも極めてシンプルです。「魚釣り」は色によって得点が違う魚に浮きを合わせて釣り点を稼いだ者が勝利。「お邪魔なキャッチャー」はその名の通りUFOキャッチャーで人形による点差は無し。「セント・サムシング・フォーを探せ」は指定されたアイテムを花束を掘り返して探すゲーム。「邪魔ピーハント」はモグラたたきと射的を合わせたようなシューティング。「ドキドキスロット」は頭・身体・足で分割されたキャラのスロットを回して全身絵を完成させるもの。「ペアエンジェル」はぶっちゃけ3人同時で行う神経衰弱。「ピコピコ邪魔ピー」はそのまんまもぐらたたき。そして変形神経っ衰弱のような「お邪魔どこじゃ」。
ハートを集めるとウェディングピーチに変身できますが、ゲームの得点がちょっと上がるだけで特殊な能力はない模様。正直に言うと、どれもこれも退屈で面白くはありません。
なお誰が優勝しても、エンディングでは柳葉先輩と踊ることはできません。
女の子向けゲームということで難易度は低めかと思いきや、CPUはわりとガチで高得点を出してくるので油断はできません。
まず、このタイトルを知っている人が何人いるかって話ですよね。食品メーカーの味の素が、なにかのイベントの景品として限定プレゼントされたタイトル。とはいえ結構な数が出ているらしく、入手は難しくありません。
もと子ちゃんから指定された食材を集めて料理を作るのですが、食材のありかがファンタジーと言うかなんというか。のほほんとしたキッチンからいきなり海賊船にワープしたり、サバンナにワープしたりして、画面のあちこちをクリックすると、意外なところから食材が出てきます。
非売品ソフトとしてはグラフィックがかなり頑張っていて、可愛くよく動きます……が、元のセンスがなんというかよく言ってファンタジー、悪く言うと頭がラリッた人がデザインしたような世界観で、独特と言えば独特。食材以外にも、クリックに対して面白い反応が返ってくる箇所が多いので、思わず時間を忘れてしまうことも……。
食材を総て集めると「もとじろう」と名乗る謎の爺様のマヨネーズ講座が猛スピードで流れます。たぶん役に立つトリビアだと思うんですが、メモを取る暇もありません。
さていよいよキッチンで料理を作ると(これが意外と面白い。マヨネーズを使うときだけ「ズン」と重い音がする)笑顔で喜んでくれるもと子ちゃん。よかったよかった。
とりわけガッツリ料理にこだわるゲームでもないので、暇なときにボケーッと部屋のあちこちをクリックして反応を楽しむのもアリかと。ピンク色の象はさすがにどうかと思うが。
三種類のリアルロボットの中から一機を選んで敵ロボを蹂躙する横スクロールアクション。このロボットが実はカトキハジメ、森本靖泰両氏で、地味にかっこいいです(音楽は田中公平)。
ロボットには攻撃性に違いがあり、左右と上に攻撃できるサラマンダ、左右方向にのみ攻撃できるアルセイデス、食らい判定が低いレオパルドを切り替えつつステージを進みますが、ぶっちゃけサラマンダさえ使えればOKです。
めちゃくちゃ力が入ったストーリーを読み飛ばしたあとはゲームとしてはかなり古いというか、敵キャラのセンスが主人公機に比べて20年くらい古いのが気になりますが、レベルアップ制の上にオートセーブしてくれるので、わりとさくさく先に進みます。
ところで小説版があるってほんと?
スーパーファミコンで無理やり3D格闘させてしまったというむちゃくちゃなゲーム。
とはいえ、スーファミではさすがに「バーチャファイター」や「鉄拳」は無茶なので、キャラクターは大量のボールで構成されたボール人間です。ミシュランのマスコットのタイヤ人間の同種類の改造人間を想像していただければ間違いありません。
ただ、海外開発だけあって動きはかなり頑張っている。とりあえずラスボスJokerを倒すのが目的で、二周目から特定のボスが使えるようになるが、Jokerは一度倒すと体力全開で復活する。それはねーだろー……。
スーファミでポリゴンで頑張った、ということは評価できるけど、やっぱりゲームとしては無理ありすぎ。当たり判定、つかみ判定などは非常に分かりにくい。
さすがに「闘神伝」が出た後のチャレンジとしては無茶だった。
「それにつけてもおやつはカール」で有名なおじさんが主人公のゲーム。あのおじさん「カールおじさん」が本名と思われがちですが、実は「おらがおじさん」が本名なんですよ。知ってました?
畑に植えて水をやり、襲い来るイモムシやらカラスやらイノシシやらを撃退しながら、植物を育て、決められた数だけ収穫すできればステージクリア。
一応対戦ゲームで、二人対戦もCPU相手の一人プレーも可能。脱力するような独特の空気はおらがおじさんの人徳でしょうか。難易度も高くなく、癒しゲー。
読んで字のごとく「就職ゲームです」。大学四年生の主人公が、決まった内定の数でライバルと女性をとりあうという、就職以前に人間として何もかも間違ったようなリクルートシミュレーションゲームです。
その女性から面接の極意を教わったり、大学OBにコネをつくって会社の中に探りを入れたり、なんか妙に実践的。リョウコ、シノブ、ヒカルと三人のヒロインが登場し、就職活動と同時に恋愛イベントも同時進行します。実は寝取りイベントがあったり。
公私を上手く使い分けて社会を乗り切りましょう。どうでもいいけどタイトル画面の「TRENDY DRAMA」という字が時代を感じさせます。
生前はあらゆる意味で有名だった城南電気の社長・宮路利雄氏をフィーチャーしたパチンコゲーム。この方、かなりのパチンコ好きだったようで、パチンコに熱中するあまり(例の)現金の入ったアタッシュケースを置き引きされたこともあったんだとか。
そんな宮路社長が新米パチンコ雑誌記者である主人公に、親切に色々とアドバイスをしてくれるのが本作「パチンコファン勝利宣言2」。実在のものを基にしたパチンコ台八機種が出てきます。……が、ごめん、私にはどれも同じにしか見えず、違いが分かりません。
しかし、新発売のパチンコのデータ取りがよりによって自腹。これホント? 本当だとしたら、厳しい業界ですね……。
宮路社長はとてもフレンドリーで、初対面でも普通に話しかけてくれます。そのうえ、この店は出ないとか、この機種が熱いとか、丁寧に教えてくれます。テレビではややはっちゃけた人というイメージがあったのですが、本当はすごく気さくな人だったのでしょうか?
松方弘樹といえばヤクザ映画の重鎮中の重鎮。あの凄みのきいた目つきで下からにらまれながら「おぉう!?」とすごまれたら、デスノートを拾う前にリュークに寿命を半分持っていかれること請け合いです。
さて、松方弘樹の持つもう一つの顔がトローリング。何年か前まで、松方弘樹が巨大魚にチャレンジする番組が夏か年末に当たり前のように流れていたような気もしますが、さすがに御年72(2014年)、そろそろおとなしくなってこられたのか、最近はバラエティ番組で見る機会のほうが増えましたね。
本作は、その松方兄貴と一緒に海の王者マーリンに挑む(ストーリーモード)フィッシングゲーム。性能差のある船と船長の中から気分で選び、まずはマーリンを釣るためのエサであるマグロを釣るところからゲーム。へー、このあたりは釣りに縁がないとトリビア満載です。私はマグロの時点でもう満足ですが。これ、持って帰っちゃ駄目ですか?
マグロもマーリンも釣りの基本は同じで、押しては引き、引いては押し、相手の体力が尽きるのを待ってから一気に引き上げます。このあたりのタイミングが割りと難しく、ひたすら我慢の世界です。
松方さんはころころ表情が変わって、実に賑やか。なにも吊り上げられずに「トホホ」と悲しく下を向く松方の兄貴を見ると、「兄貴のために明日も頑張るぜ」と、背中に夕日を浴びつつ叫びたくなってしまいます。
安全試験用のクラッシュダミー(エアバッグのCMなどで使われている人形)が生みの博士を救出にむかうという異色中の異色アクション。なにせ主人公が「壊れること」が前提で作ってある人形なので、ダメージを受けるとすぐに手足がもげてしまいます。回復箇所は多いものの敵の攻撃も激しいので、たいていはこの手足のもげた姿で過ごすことになります。その光景はたいへんシュール。
遠距離攻撃のスパナは数に限度があり、手足を犠牲にしながらどこで使うかを考えながら進まないといけません。敵も自分もみんな人形なので、ブラックジョークのきいた人形劇というか、好きな人にはたまらない奇ゲーなんじゃないでしょうか。
典型的な覚えゲーなので、アドリブはあまりきかないものの、とにかく奇妙キテレツな変形を繰り返すスリック(主人公)に嫌悪感がわかなければありかもしれません。
ちなみに、ボーナスステージもいかに自分の乗った車を上手く破壊するかでボーナスが決まります。
実在の人物・前田慶次をモデルに少年ジャンプで1990年〜1993年まで連載されていた人気漫画が原作の格闘ゲーム。
確かに戦国時代末期が舞台の漫画なので、登場人物のほぼ全員が武人という漫画でしたが、本作でもそれを忠実に再現しており、登場キャラの八人中五人が忍者。しかもほぼ全員が何らかの理由で「慶次を殺したい」と思っている連中ばかりで、なんだかこの時点でヤバイことのこのうえない。
本作には対人戦「試合」と対CPU戦の「物語」の二つのモードがあるのですが、物語モードが原作愛に満ち溢れていて非常に楽しいです。物語の途中に選択肢があり、「傾奇度」「涼風度」という二つのゲージが上下して覚えていく技が変わったりします。原作の印象的なシーンを頑張ってグラフィックに起こしていて、ファンにはたまらないところ(捨丸の「たら〜ら」もボイス付で再現!)。
ただ難易度が高いので、楽しむには壁が高いのが残念ですね。
キャラクターが大きく、迫力があるのはいいのですが、コマンド入力にやや癖があり、このあたりは慣れがいります。しかし、その壁を越えてこそ、マッドの道を突進してい四井主馬とか、原作を知っていてこそ楽しめる「真の愉悦」を味わうことができるでしょう。
「マシンガン片手にテレビの商品獲得番組に乗り込み、邪魔するアイツらを片っ端から射殺しながら、豪華商品+賞金を獲得せよ!」
……という、今見てもブッ壊れまくった設定が「ポスタル」「グランドセフトオート」にまったく見劣りしないアクション。
自分の持っているメイン武器が弾数無限でほぼ連射しっ放しのマシンガンというのが、アクションにしても出色なんですが、それに対抗してくる敵の基本作戦が「人海戦術」というのが凄すぎる。
アクションというよりも感覚はシューティングに近く、1秒間に10人単位で軽く射殺(上手い人になるとワンプレイで2〜30000人くらい射殺)してるんじゃないかと思えるほど殺しまくってるのに、それでも敵の大群に押しつぶされて死亡。「テレビ番組」という設定が、ゲーム全体の悪趣味さを異常に引き上げていて、もう笑うしかない。
もう勘弁してくれ。
最近(2005年)、このサイトを見てくれている友人が、「このゲーム、もういらないからネタになるかもしれないからあげるわ」と言ってくれたのが、スーパーファミコン用のこのゲーム。
タイトルの通り、お笑い芸人の松村邦洋を主人公に据えたというだけで充分に濃い本作ですが、聞けばファミ通やオールナイトニッポンでゲーム内の登場キャラを募集し、選ばれた人の顔を実写で取り込んでキャラクターにしたとのことで、俄然(イロモノ方向に)期待はしていたのですが。
……すいません。ゲームそのものをプレイする前に、タイトル画面でムネヤケ。
ナニセ、これも実写取り込みと思われる松村邦洋の顔が画面中に溢れ、それが回転している様は、正直彼のファンではない私には そこいらの電波よりもタチが悪 衝撃が強すぎて、正気を保つのがやっと。二分後にはリセットボタンを連打。耐え切れなかったわ(^^;)
立ち上げた途端に精神的ブラクラが起動するゲームも、そうはないと思います。
「プレイして面白くなかった」とかそういうレベルではなく、「タイトル画面でやる気が完全に失せた」という、これまでに経験の無い、初めてのゲームになってしまいました(^^;)。
説明書によれば『バウバウ』『ピロピロ』など、おそらく待ち戦法対策と思われるシステムや、複数ラインによる駆け引きはあるようです。興味がお有りの方はどうぞ。
私? 私は、命が惜しいので、もういいや(^^;)。
シューティングゲームを自由自在にデザイン・製作できるツールソフト。
すいません。私、実は「RPGツクール」で挫折してたのに、わざわざこれにも手を出して挫折しました。
RPGツクールと違うところは、グラフィックツールが内蔵されていて、敵機のグラフィックを一から描き起こせること。選択できるBGMもノリのいい名曲が揃っており(しかも、音楽制作ツールまで内臓しているサービスぶり)、本当に根気をいれて作れば、かなりの本格作品も製作可能なのです。
……が。
や、あのね。ドット絵なんて描いたこともない人間に、いきなりナイスな機体を描けっつったって、そりゃ無理だわ。BGMも同様。
私の場合、結局最後は、脳のサイクルがずれそうな自作BGMに乗せて、敵機として「ひらがな」が襲い来るという、サイケな自作シューティングで自殺寸前の精神状況を味わった後、予め収録されているサンプルゲーム「DAIOH GALE」を改造して、こっちはサイコにしてました。
(このサンプルゲームだけでも、けっこう遊べるんだけど)
結論。サンプルゲームだけで満足できる人か、最後まで諦めない不屈の闘志を持った人以外は、あまり手を出さないほうがいいかと思います。
ま、2005年の今になっても「ゲーム・クリエイターになってお金持ちになるんだ!」とか言ってる、現役のゲーム関係者に言わせたらピノキオの鼻が一気に500mくらい伸びそうな妄言を吐いている子供にプレイさせて、現実というものを直視させるのもいいかもしれません。