極限流開祖タクマ・サカザキの長男で、ユリの四歳年上の実兄。日本人の父とアメリカ人の母を持つハーフ。
「無敵の龍」の異名を持つ、現極限流師範代。後に極限流の総帥の地位と「Mr.KARATE」の名をタクマから受け継ぐ。
母親の事故死、父親の失踪と、致命的なトラブルが続出する中で、若年ながら妹を一人で育て上げた、大変な苦労人。
幼いころは父親の空手教育に対して、むしろ反発を抱いていたようであるが、自分とユリの生活のためにストリートファイトの世界に身を置いたことで、才能が一気に開花。実戦の中で腕を磨き続け、また、もともと努力を苦にしない生真面目な一面があるせいか、驚くほどの速度で強さを身に付けていった。
(「龍虎の拳」の時点で179cm/68kgと、長年戦い続けた本職の格闘家としてはかなり細身で、もともと筋肉がつきにくい体質なのではないかと思われる。そのため、彼の努力は並大抵のものではなかったはずだ)
時に下駄履きで大型バイクを乗り回すなど破天荒な一面も見せ、時に熱血が過ぎることもあるが、その実、安定した人格と包容力を持つ好青年。KOFシリーズでは、やや世間知らずとして描かれることがあるが、長年ユリを育ててきた手前、社会常識は持っていると思われる。
苦労した時期が長く心配性が身についてしまっているせいか、最近では妹のやんちゃぶりに頭を悩ませる日々。
また、火引弾や溝口誠など、一癖も二癖もある格闘家から、一方的にライバル扱いされたり「パチ物」扱いされたりと、極限流をめぐる苦労は絶えない。

「ザ・キング・オブ・ファイターズ94外伝」
(鷹岬諒著)
ライバルのロバートが足技に長けるのに対し、リョウは正拳突きに長け、新しいものをどんどん取り入れるユリやロバートに比べて、クラシカルなスタイルの空手を好む。
8月2日生まれの22歳(龍虎の拳2)。身長179cm、体重68kg(後に75kg)。日本名での表記は「坂崎亮」だが、ユリと同様、彼もアメリカ国籍を取得している可能性が高く、その場合、この表記は正確ではない。
(日本人が外国に帰化した場合、日本の国籍法に基づいて日本国籍が失効するため)。
アニメ版「龍虎の拳」の劇中では、サウスタウン/レッドリバーストリートに住んでいる。
日本にいた時のことを殆ど覚えていない妹と違い、得意スポーツに相撲をあげるなど、趣向に日本人的なところも残しているようだ。
手先が器用なようで、バイクの整備は自分で行うほか、日曜大工が得意で、家の小物はほとんどがリョウのお手製。
また、牧場の主人から贈られた愛馬「タツマキ」の世話をこまめにしていたり、30歳をすぎてからは家庭菜園に精を出していたりと、意外と多趣味だが、平和な趣味が多く、彼のおおらかな性格がよくあらわれている。
嫌いなものは足がいっぱいついた虫(幼少時、ロバートにしこたまラッキョウを食わせた報復として、顔面に投げつけられたから、という説有り)。
またプレイステーションのADV「ザ・キング・オブ・ファイターズ京」では「十種神宝」の一つ「八束剣」を司る存在とされている。
基本的にオレンジ色の胴着を愛用しているが、これは子供の頃、今は亡き母親から初めて贈られた胴着がオレンジ色だったため。今でもその色に愛着を持ち、胴着を新調するたびに同じ色にしているという。
父親から「Mr.KARATE」の名を受け継いだ前後から、黒い胴着を着用するようになる。
アニメ「バトルスピリッツ 龍虎の拳」では、黒髪で、胴着の上にジャケットを羽織って登場。これは「声優の別所哲也氏をモデルにした」という説と、「妹のユリが黒髪なのに兄が金髪ではわかりづらいから」という説と二説が存在する。
(ちなみに、黒髪の父と金髪の母から、金髪と黒髪の兄弟が生まれる可能性は、かなり低いようだ)
初登場時より、ロバート・ガルシア、キング、藤堂香澄、如月影二、不破刃、テリー・ボガード、火引弾、溝口誠など、実に多くのライバルに恵まれている。
また、本人が意図しないところで異性関係が意外に賑やかで、「龍虎の拳外伝」では藤堂香澄に関心をもたれ、「KOF」シリーズではキングとの関係が発展しかけているが、実はこの二人よりも先に、「Days of Memories」にて沙藤麻琴と結ばれている。

「カーマンに指令を」
(天獅子悦也著)
格闘家として全盛期を迎えたのは40歳と比較的遅めで(「餓狼伝説 WILD AMBITION」に「Mr.カラテ」として登場したとき)、48歳で既に前線からは退いている(「餓狼 MARK OF WOLVES」)ので、リョウが完成した拳を前線で振るった期間は意外なほど短い。
それは裏を返せば、リョウが若いころから理想としていた空手のかたちが、それだけ高みにあったということだろう。
今も昔も変わらず、ユリ・サカザキにとってもっとも影響力の強い人物であることは間違いない。
特に極限流空手を始めて以降、ユリは多数のオリジナル技を開発する一方、兄の「覇王翔吼拳を会得しないかぎり〜」という決めセリフを真似てみたり、リョウが「KOF11」で「ビール瓶斬り」を使い出した途端に自分も「KOF MI2」で「超ビール瓶斬り」を使い始めたり、「ちょう!龍虎乱舞」では「オラオラオラ〜!」と叫んでみたりと、リョウに影響されている部分も極めて大きい。
「龍虎の拳」「龍虎の拳2」が出た当時は、荒々しい格闘家というイメージが強かったが、「KOF」シリーズに登場するようになってからというもの、「KOF MI2」でプロの作家がストーリーを書き下ろすようになるまで、極限流丸ごとお笑い空手のイメージを定着させる極めて頭の悪いストーリーが続き、また既存の技が不細工にされたり、不細工な新技が追加されたりと不遇の時期が長く、ファンとしてはややもどかしかった。
ダンや溝口などの社外ライバルには恵まれていない、というよりは、もっと根本的なところで、社内の最も非常識なデザイナーに毎回、担当されている、という印象が強かったが、「KOF XI」以降、少しずつその風潮が改善しつつある。
後に「武力 〜BURIKI・ONE〜」で「坂崎リョウ」として登場した時は、黒道着+無精ヒゲ+凶悪な眼差しでファンの度肝を抜いたが、初期KOFの扱いに比べれば、遥かにカッコよかった。(そのためか、上のキャラクター解説は、かなり筆者のヒイキが入ってます)
実は、ゲスト出演である「餓狼SP」「餓狼WA」や「CAPCOM vs」なども含めると、登場タイトルはユリよりも更に多い。「KOF 2002UM」「KOF13」に登場したことで、また記録を伸ばしている。
「リョウ・サカザキ」「坂崎リョウ」「ミスター・カラテ」「二代目ミスター・カラテ」と、同一人物が四つの名前で別々の作品に登場しているのも、ネオジオ・キャラクターとしてはおそらく最多記録。
また、初登場となった「龍虎の拳」シリーズで22歳までのエピソードが示され、「武力 〜BURIKI・ONE〜」「餓狼伝説 WILD AMBITION」「KOF MAXIMUM IMPACT」シリーズを経て、「餓狼 MARK OF THE WOLVES」のマルコ・ロドリゲスのストーリーで48歳で登場するなど、誕生から半世紀に及ぶエピソードが、何らかのゲームの設定やストーリーの隅々で語られている。これも、格闘ゲームの一人のキャラクターとしては、例外的なことだろう。
ゲームでの担当声優は臼井雅基氏(「KOF12」以外の全作品)、小崎正義氏(「KOF12」)。
アニメ版の声優は別所哲也氏、実写版CMでの役者はヘンリーHE氏、電撃CD文庫の「KOF'94」ドラマCDでの声優はなんと神谷明氏。ケンシロウみたいなイメージだったのだろうか?
外見のモデルは、映画「ゴースト ニューヨークの幻」などで有名な俳優、故パトリック・スウェイジ。名前の元ネタは坂本竜馬か、「アストロ球団」のリョウ・坂本ではないかと思う。
海外版OVA「BattleSpilits Art of Fighting」での吹き替え声優はAlden Crews氏。
関連⇒極限流空手、キング、沙藤麻琴、タクマ・サカザキ、藤堂香澄、藤堂竜白、火引弾、ブラザーコンプレックス、ロネット・サカザキ、ロバート・ガルシア