極限流空手の奥義の一つで、自分の身長ほどもある巨大な「気」の塊を放つ技。「気」を自在に操る極限流空手の象徴のような必殺技である。リョウが長年修行して身につけたこの技を、ユリはわずか一年の修行で会得した、というエピソードは、その潜在能力の高さを示す逸話(ただし、技の性能はリョウには劣る)。
「龍虎の拳」で初登場。格闘ゲームに初めて「超必殺技」という概念を持ち込んだ名技。CPU戦では「超必殺技伝授」というイベントをクリアしなければ使えなかったが、そのぶん、ガードしている相手さえ確実に気絶させるほどの強烈な破壊力を誇った。
リョウやロバートの覇王翔吼拳は超必殺技である場合が殆どだが、ユリの場合は、超必殺技よりも必殺技として登場する機会の方が多い。
必殺技である場合は、虎煌拳からの派生(ボタン押しっぱなしで変化)になることが多く、隙が特大なため遠距離での牽制以外には危なくて使えない。気弾が大きいためジャンプ防止にはなるが、ジャンプ以外の回避手段が多くあるKOFでは、ちょっと残念なことである。
せめて、ボタンの強弱で虎煌拳と使い分けられればなぁ。
ただし裏を返せば、超必殺技ではなく必殺技で用いているということは、それだけユリがこの技に慣れており、得意としているということだろう。実際、ユリは極限流一派の中では、最も多彩な覇王翔吼拳のバリエーションを持っている。
「KOF11」の超必殺技のボツ案で、画面暗転後、ユリが相手にビンタをかましてロックし、画面端まで後方ジャンプ、画面端から現れたタクマとともに親子で「W覇王翔吼拳」を放つ、というものもあった。
なお、父のタクマは「KOF2000」の龍虎チームのエンディングで、衛星軌道上の衛星兵器から発射された巨大ビームを、覇王至高拳で吹き飛ばしてかき消すという、人間離れもは甚だしい超絶技を披露している。老いてもその強さには一遍のかげりもないようだ。
ちなみにこの技は「KOF2002アンリミテッドマッチ」のタクマのMAX2「覇王獅咬拳」として再現されている。もう「KOF」といういより「X-MEN」の世界の技である。
ユリ以外の、極限流での同系統の技としては、父のタクマが使う「覇王至高拳」、またタクマが「Mr.カラテ」と名乗ったときに使った「超覇王至高拳」が存在する。
またリョウとタクマは、「龍虎乱舞」のフィニッシュとして覇王翔吼拳(至高拳)を用いる場合もある(タクマは覇王至高拳三連発フィニッシュという荒業を使うことがある)。
出典を漫画に求めると、ロバートとリョウが同時に放つ「覇王翔吼龍虎拳」「覇王翔吼圧挟拳」(「龍虎の拳」ゴッセージ著)、ユリとロバートが同時に放つ「W覇王翔吼拳」(「龍虎の拳2」荒木瑛著)など、バリエーションは豊富である。
ボイスは「はおうしょうこうけーん!」、もしくは「こおう……じゃなくて、はおうしょうこうけーん!」。
「MAXIMUM IMPACT」シリーズでは、モーション中に「百烈びんた」コマンド(もしくはキックボタン)を入力すると、以降のモーションをキャンセルしてフェイントに使うことができる。
(なお、「MI」では「虎煌拳」「覇王翔吼拳」「超ビール瓶斬り」は技の途中でモーションをキャンセルできるが、そのときのポーズが三つの技ですべて違う。芸が細かい)










