本作「1999」は「KOF'98」のアッパーバージョンで、SNKのドリームキャスト参入第一作です。オープニングにアニメムービーが追加されたり、背景が3Dに書き直されたり、ギャラリーモードやサウンドモード、プラクティスモードなどが追加されました。
なお、そのオリジナルのアニメーション・オープニングムービー、これがかなりいい出来。後の「KOF'94 RE-BOUT」よりも良く出来てるんじゃないでしょうか。京と庵の闘いを中心に、全キャラが登場します。欧州では発売されませんでした。
プレイステーション2版などと比較すると、
- 機種がドリームキャストになることによって、ロード時間が劇的に短くなり遊びやすくなりました。
- 「KOF'99エボリューション」ということで、グラフィックが一新され、ステージ背景が3Dで一新されました。
- 「ネオジオポケット版」と連動でき、通信でエキストラスタストライカーが更に追加された。
- 移植度が高く、操作感覚はアーケード版に近い。
- ドリームキャスト版は最初から京と庵が使用できる。さらにボスのクリザリッドが全モードで使用可能。
一方、残念なところは
- ドリームキャストのコントローラーのボタンが四つ（＋アナログ二個）と少ないので、自由が利かない。
- ドリームキャストのコントローラーが、格闘ゲームには使いにくい。
- ドリームキャストはvga端子に対応していないので、コンバーターに寄ったらプレイできない。
- 背景が3Dにアレンジされているのはいいのだが、オリジナルのドット絵で遊ぶ事が出来ない。
- PS版はギャラリーモードが充実しているが、ドリームキャスト版はギャラリーモードがなし。
- ロード時間は元版でもかなり速い。
現在までに総計10万4000本以上販売されており（ネオジオ版無印の初週売上本数は22,651本）、ファンからは好意的にとらえられていると思われます。