THE KING OF FIGHTERS 2000

発売機種発売日発売元価格
業務用(MVS)2000年7月26日発売SNK169000円
家庭用

■メインストーリー / ■女性格闘家チームストーリー / ■龍虎の拳チームストーリー / ■システム
■コラム / ■必殺技コマンド / ■勝利メッセージ / ■敗戦メッセージ / ■ステージ6対戦前デモ
■ステージ7対戦前デモ / ■ステージ7対戦後 / ■エンディング

メイン・ストーリー

 謎の秘密結社『ネスツ』の存在が明るみに出てからしばらくの時が過ぎた。だが、それ以来ネスツはこれといった活動を起こすことなく影を潜めてしまう。
 その一方、ネスツの動きとは対照的に、世界各地ではテロ活動が頻発する事態が発生。
 ハイデルンたち傭兵部隊は、その活動がK'、マキシマの二人によるものであるということを掴む。
 早速二人の追跡を開始しようとしたハイデルンだったが、ちょうどその時『KOF開催』の知らせが…!
 世界各地でトーナメントを開始する格闘家たち。
 驚くべきは招待チームの中にK'、マキシマたちのいるチームも存在したことだった! さらに二人に引き寄せられるようにネスツも計画の第二段階を発動させる!!
 ネスツの活動開始は単なる偶然か?それとも…!?
 再び波乱の予感を漂わせ、ザ・キング・オブ・ファイターズいよいよ開幕……!!

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女性格闘家チーム チームストーリー

.プラットホームの椅子にユリと舞が座っている。なにやら、口論している様である。
ユリ「もうっ、舞さん。まだ怒ってるんですか?」
「なんで、私をチームから外すわけ?信じられないわ! アンディ!」
ユリ「だから、マリーさんの仕事の都合でそうなったんだから、仕方ないじゃないですか」
「仕方ない!? 仕方ないで済ませりゃ、警察はいらないってーの!」
ユリ「私に当たらないでくださいよ舞さん。それより、早くチームメンバー捜さないと、もう、あまり日にちがないんですから」
「わかってる、わかってるって! 仕方ないから、チーム組んだんだから!」
ユリ「もーなんで、そんな言い方かなーったくもー」
.そういいながら、ユリはあたりをキョロキョロ見渡す。
「ちょっと、ユリちゃん。誰かここに来るの?」
ユリ「へへっ、ちょっとメンバーにあてがあるんですよ」
「え? 誰々?」
.そう言っている間に電車がすべり込んでくる。
ユリ「あっ、この電車です。これに乗ってくるハズなんですけど…」
.『ぷしゅー』
.電車は停止し、乗客がぞろぞろと降りてくる。その中に、いかにも場違いな格好をしている、傘をかついだ袴の少女がいる。
「あっ、あれは!」
ユリ「おーーい! 香澄ちゃーーん! こっちこっち」
香澄「あっ、ユリさーーん!」
.
「ああ、父を訪ねて三千里の娘ね」
ユリ「なんっか、トゲトゲしいなあーもう…あ、香澄ちゃん。久しぶり」
香澄「ホントにお久しぶりです。今回、チームに誘っていただいてありがとうございます」
「こんにちは、香澄ちゃん。さすがにお父さんはもう見つかったでしょ?」
ユリ「もー舞さん! いいかげんにして下さい! ごめんね。今、舞さん、ちょっと荒れてんのよ。気にしないでね。で、香澄ちゃんも来てくれたから、残すはあと1人ね」
香澄「あ、その事なんですけど、私にいいアイデアがあるんです!」
舞・ユリ「アイデア?」
.「まあ、ここがオーディション会場ですねぇ」
.日本的な屋敷の前で、いかにもいいとこのお嬢さんという感じの少女が豪華な車から、降りる。
家の門にはでかでかと『藤堂流道場』と書かれている看板が出ている。彼女はスタスタとその門をくぐり、中に入っていく。
ユリ「ふうっ」
「どう、ユリちゃん、いい子いた?」
.汗をタオルで拭きながら、ユリはパイプ椅子にドカッと座る。
ユリ「どうっ…て、香澄ちゃんには悪いけど、誰も彼も手応えがないですよ舞さん。これでホントにチームメイト決まればいいんですけどね」
香澄「そうですか…一般公募でチームメイト見つけるアイデアは悪くないと、思ったんですけど…マリーさんにも手伝ってもらって、『いんたーねっと』とかにも募集をしてもらってたんですけど…」
「そう! そうよ! 大体なんでマリーさんがテリー達のチームに入ってんのよ! 全く…そうだわ! きっと主催者の陰謀、陰謀だわ! 私とアンディの仲むつまじい所が気に入らなかったのよ!」
ユリ「もーまだそんな事言ってる…あ〜あ、でも、こんな事ならお兄ちゃん達にキングさん紹介しなけりゃよかった」
香澄「それもそうなんですが、とりあえず、まだ一般公募の選手待ってますから、始めます? ユリさん?」
ユリ「そうね〜とりあえず、私達のチームに入りたいって来てるんだから、お相手してあげなくちゃね」
「じゃ、次の人どうぞー」
.稽古場に次の選手が現れる。さきほど豪華な車から降りてきた人物である。
.「私、四条雛子といいます。よろしくお願いします〜」
.その出で立ちに3人はびっくりしている。ブロンドの髪、品のある愛らしい顔つき、おまけに、女子高生らしい制服。
およそ、格闘技とは縁のなさそうな少女がそこに立っていたのである。
「あ、あのね。えーと雛子ちゃん。今回、KOFの大会に出場したいの?」
雛子「はい。この度、是非チームメイトに加えていただこうと思いまして、やってまいりました」
ユリ「えと、雛子ちゃんは格闘技大会には参加した事あるの?」
雛子「いえ、今回が初めてです〜」
ユリ「あ、ああ、そうなのね(舞さん! シロートじゃないですか!)」
「(わかってるわよ!)それでえ、ええっと…そうね。それじゃ、早速だけどユリちゃん、相手してあげて!」
ユリ「え、えー!?(相手は素人なんですよ!?)」
「(彼女も実力の差を見せつけられたら、あきらめるって!)」
香澄「(それに、組み手もせずに追い返したら失礼ですよ)」
雛子「あの、何か?」
ユリ「ああっと、なんでもないのよ。それじゃ、手合わせしましょうか?」
雛子「はい。お願いします〜」
.試合が始まった。すると雛子がいきなり、四股を踏みはじめる。
舞・香澄「えっ!? あっ! あの構えは!! まさか!!」
ユリ「すっ、相撲!?」
.わずかな隙をついて、ドスッと雛子がユリに突っ込んで来る。
ユリ「(ま、まずいわ! 腰をつかまれた!)」
舞・香澄「あーーーーーーーーーーーー!!」
.そう、思った瞬間、ユリは床に投げ転ばされる。
.
舞・香澄「う・わ・て・な・げーーーーーーーーー!!」
.相撲技が見事、ユリに決まったのである。
「う、うそっ…」
香澄「すごい!一瞬でユリさんを投げちゃうなんて!」
雛子「どうでしょうか?」
.もう、雛子は試合中の真剣な目つきはなくなり、おっとりした表情に戻っている。
「あ、あなたの実力はわかったわ。それで、聞きたいことあるんだけど、どうしてKOFの大会に出たいの?」
雛子「はい。お話すれば長くなるのですが、名のある大会で優勝すれば、私の通う学園に相撲部を作ってもらえるので、これは、是非、大会で優勝しなくては!と思っているのです〜」
「は、はあ…(何か話がよくわからないけれど、もしかしたらすごい掘り出し物かも…それにしても、えらく、格闘スタイルとキャラのギャップが激しいわね…)」
雛子「もし、KOFの大会で優勝できれば、もう1人ぼっちの稽古がなくなりますね。そうすると、部員は何名くらい入って下さるかしら?稽古場はやっぱり、作っていただかないと、そうね! 体育館横のスペースに…」
ユリ「あの、舞さん…なんか、彼女1人で盛り上がっているんですけど…」
香澄「でも、すごいですよ。あの体で、すごいテクニックです!それに私と年齢も近いみたいですし、いいチームメイトになれそうです!私は彼女に参加してもらいたいです」
ユリ「私もいいですよ。いきなり投げられるなんて、ちょっとショックでしたけど…」
「そ、そうね、ちょっと天然ボケってのもあるけど、確かに実力はあるんだし…あの、雛子ちゃん?」
雛子「そして、稽古場からは見晴らしのいい丘が…あ、はい。なんでしょうか?」
「あなたを、チームメイトとして、迎えるわ。よろしくね」
雛子「はい〜ありがとうございます。私、頑張りますのでよろしくご指導のほどよろしくお願いします〜」

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龍虎の拳チーム チームストーリー

タクマ「こらっ! ユリまたんか!」
ユリ「イーヤーでーす! 今回は絶対に一緒のチームは嫌なの!」
.極限流道場ではいつもの親子げんかが行われている。
ユリ「いつまで私を極限流に縛りつけるの! 前も! その前も前も!! その前も前も前も!!! その前も!!!! KOFの大会で、一緒だったんだから、今回は絶対! 絶対! ぜぇーーったい! イヤ!!」
.いつにもまして、激しく口論している。
ユリ「もういいかげんにしてよね! 極限流の宣伝はお父さんやお兄ちゃん達だけで十分じゃない!」
.ユリはそういうと荷物を持って足早に廊下をかけていく。
.玄関で靴を履いていると、リョウがやってくる。
リョウ「ユリ、大丈夫なのか?俺もお前がもう十分に強い事は認めている。だからこそ、メンバーから抜けるのは痛いと親父も思っているんじゃないか?」
ユリ「わかってるわお兄ちゃん。でも、私、もうお兄ちゃんやロバートさん。そして、お父さんに守ってもらうほど、子供じゃないのよ。1人の格闘家として、自立したいのよ!」
リョウ「それは分かるが……」
ユリ「あと、私の抜けた分は心配しないで。強力な助っ人呼んで来るから!」
リョウ「何? おまえの代わりを? 誰だそれは?」
.
ユリ「それは秘密。じゃあ、お兄ちゃん行ってきまーーす!」
リョウ「お、おいユリ……まったくあいつは……しかし、どんな助っ人呼ぶつもりなんだ?」
.□◇□◇
.ここは、サウスタウンの『バー・イリュージョン』有名な女格闘家、キングの店である。
キング「ちょっ、ちょっと待ってくれよ。なんで、私が極限流に入らないと駄目なんだい!?」
ユリ「お願い! 頼めるのキングさんぐらいなものなんです!!」
キング「大体、ユリのチームはどうなってるんだ?メンバーそろってるのかい?」
ユリ「はい。もう3人まではメンバー決まってるんです。後1人、枠が空いてて、ホントならキングさんに入ってもらいたいんですけど……私が極限流抜ける代わりの人っていうと、キングさん以外には考えられないんです! それに、キングさん。お兄ちゃんとは仲がいいみたいだし……」
キング「いや、仲がいいって言うのは、ちょっと違うような気もするが……」
ユリ「キングさん! この通り! 一生のお願い!」
.ユリは深々と頭を下げる。
キング「おいおい、よしてくれよ。はあ……、まっ、しょうがないな……いいよ。今回は極限流のチームに入ることにするよ!」
ユリ「ほっ、ホントですか! ?ありがとうございますーキングさん!!」
キング「ただし! ユリのチーム! 決勝まで負けるんじゃないよ!」
ユリ「はい! キングさん! みんなで頑張ります! それじゃ!」
キング「え! ?もう、帰るのかい?」
ユリ「はい! 最後の1人のメンバー捜し、しなくちゃいけないんで! それじゃ!」
.ドアを開けて、元気よくかけていくユリ。
キング「お、おい! ユリ! ったく、疾風の様に現れて、疾風の様に去っていく子だねえ」
.そして、時は瞬く間に過ぎていき、大会まで残り数週間となってきた。
ロバート「おいっ、リョウ! どないなってるんや!」
リョウ「ああ、ロバートか。どうした血相変えて」
ロバート「ユリちゃん。今回はワイらと違うチームらしいやないか! どないなっとんねん!」
リョウ「それでわざわざイタリアから飛んできたのか。物好きな奴だな」
ロバート「何やと! お前、ワイとユリちゃんの仲知っててやってるやろ!」
リョウ「そんな事はないぜ。別にお前達を引き離そうとしたわけじゃない。ユリが勝手に出ていっただけだ」
ロバート「ほー、それならこれはなんや?」
.その新聞には今回の大会の主要出場者が載っていた。
リョウ「何々、極限流メンバーは今回メンバーチェンジがあり、ユリ・サカザキの代わりに女性格闘家チームの重鎮、キングがチームメイトとなったもよう…何!? キング!?」
ロバート「そや! お前キングといい仲になろおもて、ユリちゃん外したのが見え見えや!」
リョウ「おいっ、ロバート! 俺は今、それを知ったんだぞ!!」
ロバート「ええかげんホンマの事いいや! 龍撃拳!!」
.『ドフッ』
.リョウはかろうじて、ガードした。
リョウ「おいっ! ロバートやる気か?」
ロバート「おおっ! ワイは気がたっとるんや!」
タクマ「やめんかーーーーー!!」
.その時、轟音が道場内に響いた。
タクマ「馬鹿者共が! 何をやっておる!」
リョウ「親父……」
ロバート「師匠……」
タクマ「全く、成長せんな。お前達は! ところで、おいリョウ! お客が来とるぞ」
リョウ「俺に?」
キング「ハイッ、リョウ、ロバート! 元気そうだね」
.タクマの後ろから現れたのはキングである。
リョウ「キング!?」
ロバート「おーーおーーお熱い事で!」
.ロバートがすねた様に言う。
キング「ロバート、リョウが知らなかったのは本当だよ。新聞にメンバーが載るまで私 がリョウに連絡しなかったからなんだ。それと、ユリが極限流チームから抜けたのは本人の意志。その代わりに私に極限流チームに入ってくれって頼んできたのさ」
リョウ「すまない、キング。ユリのために自分のチームから抜けたのか……」
キング「いや、今回はいい経験になりそうだからね。今まで私は他のチームに入るって事がなかったから。いい勉強させてもらうよ」
リョウ「キング……」
ロバート「ちょっと、まちいや! ワイは納得出来へん! 極限流チームに入るからには、それなりの実力が必要や! 力試ししようやないか!」
リョウ「ロバート! お前キングの実力は十分……」
.キングがリョウの言葉を遮る。
キング「ああ、いいよ。お相手してもらおうか。まあ、実力テストといった所だね」
タクマ「よかろう! 道場で試合を行う!」
.『ガキッ』
.ロバートとキングの蹴りが重なる。もう、幾度となく、相打ちが決まっている。2人共に肩で息をし、すでに体力の限界がきているのは明らかである。
ロバート「はぁはぁ、さすがやなキング……伊達にバウンサーはやってなかったって事やな」
キング「あんたもね……確かに……極限流最強の虎だよ……」
.お互いあと一撃出せるのが精一杯の様である。
ロバート「ほないくで! キング! とりゃぁ!」
キング「ヤアッ!」
.
.『ガシッイッ』
.またしても重い蹴りが重なりあう。お互い、もうこれ以上攻撃を出すことは不可能である。
タクマ「では、ここまで!」
リョウ「大丈夫か?キング! ロバート!」
キング「ああ、大丈夫さ……しかし、さすがに得意の蹴りあいで相打ちとはまいったね…」
ロバート「それは……こっちの言い分やで……」
タクマ「では、ロバート! キングを極限流メンバーに入れる事、文句はないな?」
ロバート「ええ、文句なしですわ……師匠……」
タクマ「それではキング、わかっていると思うが極限流の一員になるという事は……」
キング「わかってるよ、タクマ……極限流の名を汚す事はしないよ」
タクマ「それでは、このメンバーでKOFの大会に出場する! 勿論常勝! 優勝を目指す!!」

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システム

■防御システム……ガード弾き(ガードクラッシュ)、カウンターヒット、打撃防御(ガードポイント)。

■カウンターモード……ABC同時押しで発動。ゲージ3本消費。
@攻撃力が若干上昇・のけぞり距離増加。
A超必殺技が使い放題(MAX超必殺は不可)。ただし、若干発生が遅くなる。
Bかわし移動攻撃がキャンセル可能に。
C特定の必殺技でスーパーキャンセルが可能。
Dガードキャンセル緊急回避、ガードキャンセルふっとばし不可(時間を過ぎると一定時間パワーゲージが出てこない)

■アーマーモード……BCD同時押しで発動。ゲージ3本消費。
@防御力が上昇・必殺技をガードしても削りダメージを受けない。
A相手の攻撃を食らってものけぞらない(例外あり)。
Bかわし移動攻撃にふっとばし効果・キャンセル可能。
C超必殺技、ガードキャンセル緊急回避、ガードキャンセルふっとばし攻撃が全て使用不可になる(時間を過ぎると一定時間パワーゲージが出てこない)。

■アクティブストライカー……以下のいずれかの条件を満たしているときにBC同時押しで発動。ストライクボム1つ消費。
@キャラクターが攻撃中。
Aキャラクターがジャンプ中。
Bキャラクターが基本投げの後(パワーゲージ1本消費)。
Cキャラクターがダウン寸前。
※パワーゲージが1本以上ある状態で挑発すると、ストライクボムを1つ補充できる。

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コラム

 旧SNK製作による、最後の「KOF」。当時のSNKは、新たなアーケード基盤「ハーパーネオジオ64」と携帯機「ネオジオポケット」の大失敗、パチスロメーカー・アルゼとの深刻なトラブルなど、内も外も重大な危機だらけで、いつ倒産してもおかしくない、というとんでもない状況でした(実際、2001年10月30日、株式会社SNKは倒産)。
 前もって言っておきますと、本作の製作中にはすでに社内はガタガタで、名作を作れる下地はとてもありませんでした。
 そして何とか世に出た本作は、ストライカー、カウンターモード&アーマーモードなど、システムがやや見直されたシリーズ第七作にしてネスツ編二章。
 アクティブストライカーの採用により、ほぼいつでも呼び出せるようになった超性能ストライカー で試合ははちゃめちゃに は相変わらず是非両論。緊急回避の復活とパワーゲージの引継ぎは個人的に嬉しかったです。

 今回の特徴はなんと言ってもアナザー&マニアックストライカーの大量投入でしょう。まるで本作が純製最後になると解っててやったような 文字通り、SNKキャラクター総登場で、それらを出場と数えていいなら、登場キャラクター数はゆうに'98を超えます('98が54人、2000は78人(PS2版は更に88人!))。
 プレイアブルキャラクターの「裏キャラ」としてストライカーの機能しかないキャラクターが設定されおり、戦闘前のストライカー選択時に「表ストライカー」か「アナザーストライカー」かどちらを使うか選択できました(ユリの「裏ストライカー」はナコルル)。
 さらに、一部のキャラは「アナザーストライカー」にあわせ↑←←←→→→↓と入力すると、「アナザーストライカー」が「マニアックストライカー」に入れ替わり、「三人目のストライカー」が選択可能でした(ただし、マニアックストライカーを出現させるとアナザーストライカーは選択できなくなる)。
 ネオジオ版以外の家庭用移植版では、コマンド入力なしでマニアックストライカーが使用可能です。

 ゲームとしてのバランスは相変わらずアレでナニなので、そこは言いっこなし。前述の「アクティブストライカー」の性能が凄いことになっており、「攻撃を食らっている最中」「ダウン中」以外いつでも呼び出せるようになりました。
 奇襲、連続技の中継、技のフォローなど大活躍ですが、特にダウン状態の相手を起こしたり、ガード不能状態にして崩しを狙いやすくしたりと、特定のストライカーは「ほぼ対戦じゃコイツしか見ない」くらいの使用率の高さ(特にストライカ―・ジョー東はエグかった)。
 連続技→ストライカー→連続技が、当然のように多数発見されました。
 これらの壊れたストライカーはストックを1つ消費しますが、相手を挑発することでストックが増えるので、ストック切れを期待することがまず不可能だったこともバランスの悪さに繋がったのかもしれません。

 コマンドでは、特に系のコマンドが異常に出にくいイメージがありました。
 個人的に笑わせていただいたのは、ラスボス。偽リング指令こと羅将ハンゼロなわけなんですが、いいのか、あれ?(笑)。もっとも、今回のチョビヒゲの人はクローンで、次作2001に出てくるオリジナル・羅将ハンゼロとは似ても似つかないため、どうもリング指令のコスプレをしたまま闘っていたのではないかと思うのですが、調べてません。

 ユリは、今回も変更点は少なめ。「芯!ちょうアッパー」がMAX専用になったぐらいで、いつも通り戦えます。このあたりになると、ちょっと「'95」「'96」あたりの大変化を懐かしく思うことも。

 日本ではPS2版が2002年までに37,316本を売り上げています。


 なお、「KOF2000」のボツキャラクター。

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必殺技コマンド

特殊技コマンド
燕翼 + A
旋回脚 + B.B
必殺技コマンド
虎煌拳 + A or C
覇王翔吼拳 + A or C(押しっぱなし)
雷煌拳 + B or D
百烈びんた + B or D
空牙
(ユリちょうアッパー)
+ A or C
裏空牙
(ダブルユリちょうアッパー)
(強・空牙中に) + A or C
飛燕疾風拳 + A or C
飛燕旋風脚 + B or CD
超必殺技コマンド
飛燕鳳凰脚 + B or D
飛燕烈孔 + A or C
MAX超必殺技コマンド
芯!ちょうアッパー + BD
飛燕鳳凰脚 + BD

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勝利メッセージ

龍虎の拳チーム「闘いに私情は禁物でしょ! お兄ちゃん達が教えてくれた事よ!」
韓国チーム「「師弟愛」っていうの? それも、燃え尽きちゃったって感じね!!」
キング専用?「敗北の二文字は極限流にはないの! キングさん! 慰めてあげて下さい!」
ランダムメッセージ「最強! 負けなし! 私ってスゴイ! そう思うでしょ?」
「闘いの中に楽しさをみつける! これが格闘の「だいごみ」! よね!」
「闘うだけなら猿でもできる! ようは頭を使うってことね!」

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敗戦メッセージ

ヴァネッサ「若いわねぇ。テクニックもだけど」
ラモン「うわさに違わぬナデシコぞろい! いいね、和食は大好物だよ!」
二階堂紅丸「Lady…お手をどうぞ…」
アンディ・ボガード「みなさん、舞を頼みます…」
マリー・ライアン「みんなごめん! 今度埋め合わせするからね」
リョウ・サカザキ「こっちにキングがいるからか? 迷いは断ち切ってほしいものだ!」
ロバート・ガルシア「わいとの事も真剣に考えてや! こっちはいつでもOKやで!!」
タクマ・サカザキ「我が娘ももはや一人前の格闘家だ! 容赦はせん! それが極限流である!」
キング 「私がいなくてもイイ線いってるね! 正直ホッとしたよ!!」
麻宮アテナ「舞さんのチームって、日本人色強いですね。私も入れて欲しいなあ」
鎮元斎「ほう、“スモウ”とはな、珍しいものを見せてもらったわい」
「真的? 教えてくれるんですか わーい! 約束だよ」
チャン・コーハン「みんな可愛いけど、アテナの方がちっとだけ上やな!」
ジョン・フーン「そこの君はいつも言葉の最後に「ッチ」を付けるのか? 誰に教わった?」

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ステージ6対戦前








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ステージ7対戦前

ユリ「まあ、これで終わりってわけには…」
「いかないのよね……やっぱりね……」
リング「記念すべきショーの始まりだ」
雛子「天井が……!?」
香澄「いつの間に地下に……?」
ゼロ「ようこそ」
雛子「あなたは……?」
ハイデルン「貴様は……誰だ?」
ゼロ(通信)「私の名は……ゼロ!」
ハイデルン「ゼロ……?」
ゼロ(通信)「以前にお会いしている。一方的にだがね」
ハイデルン「クリザリッドを始末したのは貴様だな。リングをどこへやった?」
ゼロ(通信)「眠ってもらった」
ハイデルン「入れ替わったのか?」
ゼロ(通信)「化粧が得意でね。リングの役割を演じていた。しばらくして、そこにいるクローン・リングと入れ替わったがね。まず障害となる君達の力を無力化するには、一番の近道だった」
ハイデルン「ならKOFを開催したのはなぜだ?」
ゼロ「ゼロ・キャノンを手に入れるためだ」
ハイデルン(通信)「無意味だ! 我々だけを叩けばいいだろう」
ゼロ「必要だったのだ。ゼロ・キャノンを最大利用するためには、君達格闘家の力がね」
雛子「私達の力……?」
「ゼロ・キャノンってなんなのよ!?」
ゼロ「対ネスツ用衛星兵器だ。KOFを開催したには、君達を呼び寄せ、キャノン発射に協力して欲しかったからだよ」
「ふざけないでよ!」
香澄「誰がそんなことに……!」
.(ゼロ・キャノン起動。街に向かってレーザーが打ち込まれる)
舞&ユリ&
香澄&雛子
「!!!」
ユリ「あんたね……!!」
ゼロ「君達一人一人を撃ち抜くことも可能なのだよ。拒むことは出来ない。君達の力をこのゼロ・キャノンに転送させてもらう」
雛子「どうやってですか?」
ゼロ「地下にジェネレーターがある。私と闘うことで生じる君達の力をキャノンに転送することが出来る」
ゼロ「君達の力を新秩序の幕開けに利用させてもらうよ」
香澄「私達を利用して世界を……」
「はは〜ん。それがネスツの狙いなわけ!」
ゼロ「ネスツ? そんな物は方便だ。新秩序の頂点にはネスツではない、私が立つ!」
ユリ「冗談じゃない! あんたを倒すわ! そしてゼロ・キャノンも止めてあげるわよ!」
ゼロ「私を倒して、ゼロ・キャノンを止める? やってみろ……出来るものならな!」

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ステージ7対戦後

ゼロ「君達の負けだ」
雛子「え? どういう意味ですか?」
ゼロ「このボタンを押せばゼロ・キャノンに全てが転送される」

「そんなことさせないわよ!」
ゼロ「私にとどめをさしてもムダだ。なんのためにハイデルンの元にクローンをよこしたと思っている! さらばだ! 新しき世界の光を浴びて死ぬがいい!」
.(ボタンを連打するゼロ。しかし、ジェネレーターは反応しない)
ゼロ「クソッ! どういうことだ……!?」
.(ゼロに向けて発射されるゼロ・キャノン)
ゼロ「ぐぅあああああ……!!」
ゼロ「……誤作動だと! 何が起きている!?」
.(この後、ここまでにクーラと闘った場合はタイプAに、闘わなかった場合はタイプBに分岐)
タイプA

ゼロ「ウッ……!」

タイプB

ゼロ「貴様らか……!?」
ダイアナ「ペナルティよ。受け取って」
フォクシー「ネスツは揺るがない。おまえごときではね」

ゼロ「ウッ……」

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エンディング












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