発売機種 | 発売日 | 発売元 | 価格 |
業務用(アトミスウェイブ) | 2005年7月27日発売 | SNKプレイモア | 198000円(ソフトのみ) 480000円(筐体セット) |
+家庭用 |
新日本歴2017年2月。
長く繁栄を誇っていたネオジオワールドを我が物にしようと、魔の手を伸ばす男がいた。
「ネオジオ最強の戦士を倒し、私自らがその玉座に座る」
強大なその力を手にすれば世界征服も夢ではない。複合企業WAREZの中核に座るその男は、圧倒的な資金力を背景に、着々と野望の階段を登り始める。
真相を知るものは恐怖に震えた…。
風雲急を告げるネオジオワールド。そんな中、WAREZ主催の格闘大会開催が告げられた。
その名は「バトルコロシアム」。
事態を憂慮した連邦政府は、ユウキとアイ、二人のエージェントを極秘裏に派遣する。
台地を覆う暗雲。闘技場へ集う戦士達。未来は、彼らの手に委ねられた。
えーと、まずはストーリーを読んで一言。このストーリーって、確かセガガガ 随分とまぁ未来の話にしちゃったんですね(笑)。
AW-NET対応ということで、AWカードを用いると、名前や称号によるカスタマイズ、ポイントによるキャラクターの購入(アナザーカラーを含む)、戦績の記録など、データ面で大きな特典があります(AW-NETは2006年11月でオンラインサービスを停止。以降はオフライン専用)。
登場キャラクターは餓狼伝説シリーズ、龍虎の拳シリーズ、武力 〜BURIKI ONE〜、KOFシリーズ、サムライスピリッツシリーズ、月華の剣士シリーズ、風雲黙示録シリーズ、ワールドヒーローズシリーズ、痛快GANGAN行進曲、キング・オブ・ザ・モンスターズ2、メタルスラッグシリーズ、アテナと、実に多くのシリーズから選抜されています。キャラの一部が豪快に設定を間違えてたり、原作からキャラ性能や設定が変更されすぎてほとんど別物の人がいるのが気になりますが。
システムもアーケードに向いているとは言えず、二人一チームのタッグ制なのですが、一人が体力をゼロにされたら、もう一人が体力満タンでも即KO負け。例え勝っても次の試合で体力が回復しません。
(2〜3試合終了ごとに「体力回復」「ゲージMAX」「タイム回復」のボーナスが選択でき、それを選ばないと体力の回復は無い)
「ダブルアサルト」という二人同時に相手を攻撃する合体攻撃もあります。ダメージはほとんど奪えませんが、大量のヴァイタルソースを奪うことができ、待機キャラに交代した際、一定時間は攻撃力・ケズリ・ガードクラッシュ値が上昇した状態で戦える「ハイパーチャージ」が発動。
しかし、攻撃力が優遇されているキャラクターは超必殺技でごっそり持っていける代わりに、そうでないキャラクターはダメージが雀の涙など、バランスはガタガタ。
また「試合ごと」ではなく「1コインごと」でプレー時間制限があり、制限時間が来ると問答無用でボス戦に突入。ボスはそれまでのプレイ内容で4人(ミズチ、NEO-DIO、真・獅子王、グッドマン)に分岐しますが……。
もちろん難易度は例のごとくで、とてもじゃないけど初心者が触れるようなゲームではなく、新キャラを練習するような時間もなく、1コインごとのプレー時間を意図的に短くしようとしたあからさまなインカム稼ぎ狙いの結果、自分で自分の首を絞めてしまいました。
また例の如くゲーム内の勝利デモグラフィックが、当時のSNKプレイモアの通例で、よく言えば個性的、悪く言えばキャラゲーには向いてない濃い絵柄でした(担当したのはしお。家庭用ではおぐらに変更されている)。
これらの欠点は家庭用では改善されていますが、家庭用が発売されるころにはアーケード版はとうにゲームセンターから消えていました。続編も出ていません。
(むしろ家庭用が出てからキャラクターなどの研究が進んだり、家庭用を使用した大会が開かれるようになったらしいです)
ダブルアサルトや、8秒以上交代せずに闘うと恩恵があるなど、独特のシステムが盛り込まれてはいます。
で、肝心のユリの出番は以下の『関連勝利メッセージ』の四つの台詞に登場するだけ。
もはやNPCでもなんでもありませんね(笑)
二代目Mr.カラテ | vs.ロバート | 「だらしないぞ、ロバート! そんなんじゃ、まだまだユリはやれないな!」 |
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ロバート・ガルシア | vs.Mr.BIG | 「今度ユリちゃんに手ぇ出してみい。ケツから手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタいわせたるで!」 |
vs.ランダム | 「しょーもない試合やったなぁ。これやったらユリちゃん誘って組み手でもしてたらよかったで」 | |
Mr.BIG | vs.ロバート | 「しつこいヤツだ! タクマの娘は、とっくに返してやったろうが!」 |