NEOGEO X GOLD

発売機種発売日発売元価格
NEOGEO X GOLD2012年12月18日(海外)
2012年12月28日(日本)
Tommo Inc.$199.99
19,900円
(日本ではBIC company limited、欧州ではBlazeが配給を担当。日本ではOK.JAPANが1000台限定で販売したが、2013年1月23日製造中止)

概要

 昔のネオジオゲームが遊べる専用のゲーム機。「パッケージのゲーム」ではありませんが、都合上、ここに分類します。
 本家NEO GEO本体そっくりの充電/接続器NEOGEO X Station、携帯ハード型のゲーム機NEOGEO X Handheld(20タイトルを収録)、こちらも本家NEO GEOコントローラーそっくりのNEOGEO X Joystickのセットで「NEOGEO X GOLD Entertainment System」を構成します。

 NEOGEO X Handheldは、4.3インチLCDディスプレイ、カードスロット、内臓スピーカー、ヘッドフォンジャックなどを完備。NEOGEO X Stationと組み合わせる(というか、NEOGEO X Stationをパカッと開けて、中にNEOGEO X Handheldをはめ込む)ことで、充電しながら大型ディスプレイで遊ぶことも可能だそうです。

 ただ解像度が元のネオジオと違い16:9なので、ちょっと違和感を感じる人がいるかもしれません(4:3に切り替えも可能)
 なお、収録タイトルはすべて北米版に準拠しているので、日本語版とは色々と仕様が異なります(流血表現や拳銃のグラフィックのカット、不知火舞のバストが揺れない、など)

 収録タイトルは以下(赤字のタイトルにユリが登場します)。

 それにしても、2012年末の発売で200ドルは強気な価格設定ですね(2012年12月のレートで199.99ドルはおおよそ1万6722円)。
 また、2013年6月25日には一枚24.99ドル(2433円)で追加ゲームパック(カード状)が発売されています(これらの追加パックが並んだ日本のゲーム店はかなり少数でしょうが)。

○NEOGEO X Classics Vol.1 ……「Metal Slug 2(メタルスラッグ2)」「Sengoku(戦国伝承)」「Top Hunter(トップハンター)」
○NEOGEO X Classics Vol.2 ……「Samurai Shodown 3(サムライスピリッツ斬紅郎無双剣)」「Savage Reign(風雲黙示録)」「Super Sidekicks 3(得点王3)」
○NEOGEO X Classics Vol.3 ……「THE KING OF FIGHTERS '96」「Blazing Star(ブレイジングスター)」「Kizuna Encounter(風雲スーパータッグバトル)」
○NEOGEO X Classics Vol.4 ……「Garou : Mark of the Wolves(餓狼 MARK OF THE WOLVES)」「Shock Troopers(ショックトルーパーズ)」「WORLD HEROES 2 JET」
○NEOGEO X Classics Vol.5 ……「The Last Battle(幕末浪漫月華の剣士)」「Art of Fighting 3(ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝)」「Blue's Journy(ラギ)」

 なお、これらの追加ゲームカードとそれを1パックにまとめた「NEOGEO X Mega Pack : Volume l」(79.99ドル/7888円)の初期ロット生産分にはアップデートや音声関連に深刻なバグがあり、購入者に交換措置がとられました。


 残念ながらこの機体は、少し悲しい末路をたどりました。以下、その顛末。
 2013年10月3日、SNKプレイモアは関連商品のTOMMOとのライセンス契約が終了したことを発表。
 2013年10月8日、TOMMOはSNKプレイモアUSAのこの発表を不当だと主張し、今後も販売を続けると宣言。「2013年初頭には契約を2016年まで延長していた」とも主張。
 2013年12月2日、SNKプレイモアは再度10月と同じ発表。加えて、TOMMOがSNKプレイモアUSAが許諾していない製品を販売しているとして、TOMMO社製品を扱う小売店に商品を卸さないよう通知。
 2014年1月10日、TOMMOは契約の違反はSNKプレイモアUSAとの間にのみ存在し、日本のSNKプレイモアとの間には問題はないと発表。「ライセンスを維持するために法的な解決と和解を求めたが拒否されている」と主張。
 2014年2月28日、SNKプレイモアは再度、TOMMO社との契約は解除されている旨の発表を行った。
 なお、TOMMO社は2011年にもATARI社の製品の模造品を故意に無断で販売したとして訴訟沙汰になっています。

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