THE KING OF FIGHTERS'98 ULTIMATE MATCH Online

発売機種発売日開発・運営価格
iOS 7.0以降(iPhone、iPad、iPod touch)
Android3.0.0以降
2016年8月25日配信開始テンセント社(騰迅控股有限公司)(中国)
GAME4FUN TECHNOLOGY LIMITED(香港/販売)
OURPALM社(北京掌趣科技股人分有限公司)(中国/運営(〜2020/10))
FINGERFUN PTE.LTD(シンガポール/運営(2020/11〜))
基本無料

コラム

「KOF'98」を原作としたオリジナルストーリーのタップQTEアクションです。ストーリーや様々なイベントをこなしてキャラクターを育てます。
 ストーリーモードのほか、ガチャ、天賦、究極試練、KOF大会、女性格闘家クエスト、カジノゲームやミニ横スクロールアクション、お見合い合コンなどイベントは多いです。PVE+PVPモードあり。
 またタイトルの垣根を飛び越えて「サムライスピリッツ」や「'98」以外のKOFからもキャラクターが登場します。


 ゲーム画面はこんな感じ。個人的な感想は少しキツめになってしまいますが、
・オリジナルストーリー搭載だが、わりと淡々と進む。
・バトルは基本6人対敵複数。攻撃する相手を選択し、敵を囲む黄色のサークルが小さくなる瞬間にタップしてコンボを決める。
・顔グラの下のメーターが満タンになると必殺技が使用可能。
・キャラクターは良く作ってあるが、成長システムが独特&複雑でなかなか成長しにくい。
・敵の攻撃力が高め、さらに攻撃回数がデタラメに多め。ストーリーのチュートリアル中でも死人が出る。敵一人が画面全体攻撃を持っているとほぼ全滅確定。
・時折、雑魚敵の中に異常に攻撃力・防御力が高いものが混ざっている。
・なぜかユリが味方男性格闘家を対象にしたバフ効果を山盛りに持っている。
・ガチャはダイヤとコインの二種類。アイテムが必ず手に入るがキャラの入手は非常に稀。
・コインガチャだと「キャラの破片」が数個しか手に入らず、50個〜100個集めないとキャラクターにならない。
・だが、隠れファンの多かった少女ゲーニッツ(「SVCカオス」でミッドナイトブリスを食らったゲーニッツ)をオリジナルキャラクターとして登場させたほか、オリジナル衣装も多め。
公式HPはテキストやイラストが大きすぎて大きな解像度のディスプレイでないと色々はみ出てる。

 2019年5〜6月に「食べログ」、2019年10月に「ゴブリンスレイヤー」、2020年10月に「ギルティギア」とそれぞれコラボするなど、興味深い謎のコラボイベントも開催されています。
 2018年6月29日ベトナム版が、2019年8月東南アジア版が、2020年2月27日にAmazon Androidアプリストア版がそれぞれ配信終了。

ユリ・サカザキ

 リョウ・サカザキの妹。極限流空手に入門して1年足らずで奥義を会得。技に独自のアレンジを加えるなどある意味天才肌。
 兄に自分の実力を認めさせるため、道場を盛り立てるため、日々修行に励む。

ユリ・サカザキ(ノーマル) ステータス


ステータスは項目数が多いので畳みました。

ユリ・サカザキXIV ステータス


ステータスは項目数が多いので畳みました。

飛燕 - ユリ・サカザキ ステータス


ステータスは項目数が多いので畳みました。

裁判

 このタイトルは、ガチャをまわすことで獲得できる格闘家キャラクターの出現確率の表記をめぐる1人のプレイヤーの疑惑から、裁判に発展する大事になりました。
 詳細は色々なニュースサイトが報じているので詳細は省きますが、

@景品表示法の“有利誤認(実際に提供されている商品より有利であるかのように誤解させる表示)”に違反しているという指摘。
Aこれを指摘したプレイヤーに、OURPALMは「キャンペーンページに記載があった」と虚偽の反論。
Bさらにこれを指摘したプレイヤーに、OURPALMは「Appleに嘘をついて返金してもらえ」と提案。
Cプレイヤーがこれを拒否して訴状を送ると言うと、OURPALMは「今、わが社と秘密の約束をして訴訟を取り下げたら、君だけにアイテムをたくさんあげるよ」と提案。
Dプレイヤーがこれも拒否して訴状を送ると、あて先不明で戻ってくる→サイトに記載された本社住所(東京都港区六本木1-9-10)? そんな場所にOURPALMはありませんでした(特定商取引法違反)。
E明らかな特定商取引法違反であり、消費者庁もこの事態を理解しているが、本社の住所が不明で動けない。
FOURPALMは公式サイトの住所を更新するが、これも訴状が届かない住所(東京都中央区月島3丁目25-3)でした(やはり特定商取引法違反)。
G景品表示法に違反するとして、消費者庁長はこれら表示が景表法違反であることを一般消費者に周知徹底すること、再発防止策を講じること、今後同様の表示を行わないことをOURPALMに措置命令として指示。
HOURPALMは公式サイトで、OURPALM株式会社は同作とは一切関係のない会社で、実際は中国・北京にあるOurpalm Co., Ltd.が運営していたと発表・謝罪。この発表が本当なら、今度は個人情報保護法違反にも該当する。
I結局、裁判はうやむやのまま終了し、プレイヤーに返金も認められなかった。

 ……ということでした。詳しくは「業界が注目した「KOFガチャ返金訴訟」が和解で決着 原告への返金は認められず疑問残る結果に」を参考。
 正直、アジア企業が絡むことの多いスマホゲームに関しては、Aあたりまでならよくあります。
 しかし、裁判沙汰にまでなることはあまりない上に、初期のOURPALMの悪質な対応が話を大きくしてしまったような気がしますね。
(個人的にはSNKが完全無視を貫いたことも無責任極まりないと思うが)

(2021年追記:なお上記の命令に対して2021年3月29日にOurpalm Co., Ltd.は消費者庁より課徴金納付命令を受けています)