ユリ・サカザキ THE LAST BATTLE
ストーリー
 ロバート・ガルシアと結婚して四年。
 来伊当初は、持ち前の好奇心と行動力でイタリア社交界の爆弾娘として知られた(恐れられた)ユリも、ガルシア家の嫁として色々と揉まれるうちに、すっかり落ち着きを得ていた。
 ある日、ユリはロバートに相談される。そろそろ、子供を作らへんか、と。ユリも特に異論は無かったし、義父アルバートから、それを期待されていることも知っていた。
 だが、ユリにはまだやりのこしたことがある。
 ただでさえ公人として忙しい昨今、これに母と言う立場が加われば、私人としての時間もなくなるであろう。もう以前のように格闘技とは関われないかもしれない。

 ロバートの許可を得、アルバートも(むりやり)説得した。
 こうして、ユリは最後のKOFに挑む。
 現役への未練を断ち切るため。そして、最善の方法で、兄と父に最大の感謝のメッセージを伝えるために。
 容姿
 基本は、「餓狼MOW」DC版のギャラリーで公開された、未来の極限流ポスターにあったユリ。
 髪は三つ編みではなくストレートヘアーで、若かりしころよりちょっと短い。薄くではあるが、化粧もしている。無邪気な笑顔は変わらないが、そこに大人特有の“丸み”が加わっている。
 衣装は、上半身は昔と一緒だが、下半身はスポーティーなパンツスタイル。
 変更のあったプロフィール
流派燕派極限流
体重56kg
3サイズ86−60−84
大切なものロバート、友達、ママの形見のイヤリング、ガルシア家の一員としてのプライド
嫌いなものタコみたいな人、社交界の人付き合い、作り笑顔
 必殺技コマンド
特殊技コマンド
極限流 肝撃拳→+A
少し腰を落とし、相手の胴(肝臓)に正拳を入れる。隙は大きいが、ダウンを奪える。
極限流 肝撃喝←+A
いきなり自分の胴(肝臓)にエルボーを加える。ダウン属性の攻撃を食らっても、一回だけダウンしなくなる(多段攻撃の場合は、二段目で転ぶ)。
ただし、何回繰り返して入力しても効果は蓄積しない(一回ダウンしたら効果は切れる)。
三戦の型↓↓+C
やや内股・中腰に構え、気合を入れる。隙は大きいが、「パワー溜め」よりも早くパワーゲージが溜まる。
大円振蹴り→+D
一回ステップして相手に近づいてから遠距離強キック。
必殺技コマンド
覇王拳↓\→+A or C
虎煌拳に変わる飛び道具。…なのだが、基本はKOF'02のタクマの虎煌拳で、腕を突き出して、見えない衝撃波を飛ばす技。弱強ともに飛距離の制約は無いが、隙は大きい。
落下落雷 覇王拳空中で↓\→+A or C
要するに見えない雷煌拳。強弱で違うのは攻撃力のみ。撃った後は空中で一瞬滞空するが、その後の制御は着地まで出来ない。
飛燕疾風散撃脚→\↓/←+B or D
小ジャンプで相手に突進し、当ったら相手をロックして空中から蹴りを連発する。
投げ技扱いだがガード可能で、突進速度もあまり速くない。10HIT。
空牙→↓\+A or C
少し腰を落とした後、飛び上がりながら拳を突き上げる。攻撃判定は強いものの、以前よりジャンプが低く、無敵時間も無い。2HIT。
裏空牙(空牙中に)→↓\+A or C
空牙の追加入力技。強弱どちらの空牙からでも繋ぐことができ攻撃力も高いが、着地の隙が結構大きい。2HIT。
砕破↓/←+A or C
以前とはモーションが違い、右半身の体勢から片手を振り下ろし、その軌跡にバリアを張る。
飛び道具を跳ね返すことが可能だが、ガードされると反撃確定。
超必殺技コマンド
覇王翔吼龍虎拳→←/↓\→+A or C(タメ可)
見た目は普通の覇王翔吼拳だが、弾速が非常に速く、ガードされればガードブレイク確定、ヒットすれば気絶確定という、隙が大きいことを考えてもかなり強力な飛び道具。
ちなみにボタンを押し続けることで『タメ』が可能。三段階目までためれば、ガード不能になる。4HIT。
飛燕鳳凰脚空中で→←→\↓/←+B or D
空中入力専用の高速突進技。相手の身体を駆け上るように蹴りを連発した後、相手を地面に叩きつけるように蹴り付ける。
地面すれすれでも技を出すことは可能で、小ジャンプ中はもちろん、バックダッシュ中でも出せる。Bで出すと水平に、Dで出すとほぼ45度の角度で突進する。
龍虎乱舞↓\→\↓/←+A or C
猛スピードで相手に突進し、連続攻撃を加える乱舞技。突進スピード、攻撃力、無敵時間と、どれをとっても最強クラスの超必殺技。
強弱でフィニッシュ技が違うが、演出が違うだけで性能は同じ(弱の最後は虎咆、強の最後は龍斬翔)。35HIT。
最後まで勢いがもたないのか、フィニッシュ技の手前で肩で息をする演出が入る(黒子大乱舞?)。
MAX超必殺技コマンド
クァットロ・スタジオーニ↓\→↓\→+AC
当て身技。構えを取り、そこに相手の攻撃が当ると、重々しいパンチによるコンビネーション攻撃を行う。攻撃が一発当るごとに、背景演出で四季の花々が乱れ散る。4HIT。
投げ技・飛び道具以外ならどんな技でも獲れる。
クァットロ・パノラーマ↓\→↓\→+BD
「クァットロ・スタジオーニ」と同じ演出のコマンド投げ。相手を捕まえ、重い四発の攻撃を加える。投げ間合いはやや狭いが、破壊力が大きい。
「クァットロ・スタジオーニ」では背景に四季の花が表示されるが、こちらはピサの斜塔や溜息の橋など、イタリアの観光名所が背景に表示される。
クァットロ・スタジオーニとは「四季」の意、クァットロ・パノラーマとは「四景」の意。
イタリアン・ジェラード←タメ→←→+ABC
背後の画面端からガルシア家のボディガードを5人呼び寄せ、相手に向かって一斉射撃する。
発動さえしてしまえば、ユリが攻撃を食らっても一斉射撃は行われる。インパクト・大、破壊力・特大、技前後の隙・超特大。
 キャラクターボイス(cv.ほりえかおり)
ファイナルダウン「そんな〜!」
勝利@「ふふ、余裕余裕♪」
勝利A「よしっ、まぁまぁかな」
登場@「さあ、いくよ!」
登場A「お手柔らかに、ね」
登場B
(vs.リョウ、タクマ)
「押忍!」
登場B
(vs.ロバート)
「もちろん、手加減、してくれるよね?」
挑発「ほら、お姉さんにまかせなさい」
肝撃喝「くっ!」
大円振蹴り「てやぁっ!」
三戦の型「はあぁぁ…」
(落下落雷)覇王拳「はおうけん!」
空牙「ほい!」
裏空牙「もうひとつ!」
飛燕疾風散撃脚「ひえんしっぷう!」
砕破「は!」
覇王翔吼龍虎拳「はおうしょうこうけん!」
飛燕鳳凰脚「ひえんほうおうきゃく!」
龍虎乱舞「はあああ…/極限流奥義!」
クァットロ・スタジオーニ
クァットロ・パノラーマ
「もらった!/勝負の峰!/私が見逃すと/思わないでね!」
イタリアン・ジェラード「ごめんね〜」
 勝利メッセージ
ランダム「ふふっ、実戦は久しぶりだけど、相手の躊躇いを逃すほどナマってはいないわよ」
「夢とか理想なんてね、口で言ってちゃダメなの。追わなきゃ意味が無いのよ。解る?」
「信念なんて、単に思考停止の言い訳でしょ? 自分で考えて、自分で決断しなきゃ、ね」
「やっぱり、咄嗟の判断に技がついていってない…。こんなにブランクが出てるのか…」
「流石にもう、【よゆうッチ】はできないわねぇ…」
「ふぅっ、やっぱりいいわね、この感覚…」
「舞さんにもアテナちゃんにも子供がいるもんなぁ〜。時の流を感じちゃうよ…」
「まだだ、まだ、極限まで戻れてない。まだ、あの人には会えない…」
 ラストバトル前
リョウ「最後の相手が、よりによってお前か。皮肉を笑えばいいのか、運命に感謝すればいいのか、わからんな」
ユリ「違うでしょ、兄さん。この戦いを誇れるものにできるのは、私たち自身よ」
リョウ「ハハッ、なかなか言うようになったじゃないか」
リョウ「いいだろう、お前の最後の戦い、この俺が見届け、受け止めてやる!」
ユリ「お兄ちゃん、覚悟するッチ!」
 エンディング
(病院の一室。ベッドに横になって上半身を起こしているユリと、その脇で赤ちゃんを抱えて椅子に腰掛けているロバート)
ロバート「よう頑張ったな、ユリ」
ユリ「まったくよ。私はめちゃめちゃ痛かったんだからね」
ロバート「せや、お前が頑張ってくれたおかげで、元気な赤ちゃんが生まれたんや。ありがとうな」
ユリ「ふふ…。女の子だったね。あなた、男の子欲しがってたのに」
ロバート「生まれてみたら、男も女もあらへんよ。可愛い我が子やからな」
(ユリ、ロバートから赤ちゃんを渡される)
ユリ「ねぇ、この子の名前、私がつけてもいい?」
ロバート「そりゃ、かまへんけど…。どないな名前にするん?」
ユリ「えーとね、“ロネット”にしようと思うの」
(ユリに笑顔を向けられて、ロバートも微笑む)
ロバート「“ロネット”…。ロネット・サカザキ・ガルシア…か。うん、ええ名前や」
(ユリから赤ちゃんを受け取り、『高い高い』をするロバート)
ロバート「俺らのぶんも、お義母さんのぶんも、この子には幸せになってもらわないかんな」
ユリ「違うでしょ、ロバート」
ロバート「うん?」
ユリ「私たちは、この子の幸せを願うんじゃない。私たちが、この子を幸せにするの」
ユリ「私、今なら解るの。兄さんが守ってくれた私の命は、この子に全てを伝えるためにあるんだって…」
ロバート「…………、せやな」
ロバート(リョウ、ユリはホンマに強うなったで。ここまではお前の功績や。ここから先は、俺の使命やんな)
ロバート「さて、それじゃ、気ぃ引き締めて俺も頑張らなあかんな。娘にもお義母さんにも笑われんように」
ユリ「ふふ、頑張ってね、お父さん♪」
こうして、三人は新たな時代を歩き出す。
二人の娘、ロネット・サカザキ・ガルシアと、彼女と同じ日に生まれた従姉妹がチームを組み、KOFに旋風を巻き起こすのは、この19年後のことである。
 コラム
 すいません、結婚させちゃいました(笑)。
 うーむ(-ω-)。「怨恨ユリ」とは違う方向性のストーリーを持つキャラ、として作ってみたんですが、ちょーっとインパクトに欠けるかも。
 ただ、もう覚醒とか裏とか関係なくなってるのだけは確かな気がするな(笑)。

 ちなみに、ネオバトのロバートの設定(30代前半で未婚)を、「ストーリー」を書いた後に思い出して焦りまくったというのは内緒です。いったい、このユリは何歳なんでしょう…。一応、27歳前後と考えてたんですが…。

 キャラ性能的には、通常の特殊技・必殺技は弱いものの、超必殺技(& MAX超必殺技)が恐ろしく強い(要するに、怒らせたら怖い)キャラ、みたいな方向で考えてます。

 ちなみに、イタリアは夫婦別姓の国なので、名前は変えてません。また、娘の名前に関しては、ユリの思いいれもあるだろということで、これにしました。イタリアでは娘に祖母の名前を貰うことが普通に習慣化しているそうで、亡き義母の名前を娘につけることに抵抗は少ないのではないか、ということも考えているのですが、果たして…。