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ART OF FIGHTING 龍虎の拳外伝
発売機種
発売日
発売元
価格
業務用
1996年3月12日発売
SNK
98000円
ネオジオ
1996年4月26日発売
SNK
32000円
ネオジオCD(普及版)
1996年6月14日発売
SNK
7800円
ネオジオCD(限定版)
1996年6月14日発売
SNK
8800円
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メイン・ストーリー
異種格闘技大会「THE KING OF FIGHTERS」から半年が過ぎた。ロバート・ガルシアは時々極限流の道場に顔をのぞかせるだけで、毎日気ままな生活を送っていた。
今日も親友リョウの妹ユリとのデートのため、愛車ACコブラに乗り、海岸沿いの道路を軽快なエンジン音を響かせ走らせていた。が、その時、突然男が道路に飛び出してきた。
ロバートはとっさにハンドルを切り車を止めたが、飛び出してきた男の姿はすでになく、道路には女物のバッグが転がっていた。
そのバッグを取りにきたのは、息を切らせながら走ってきた1人の少女であった。
「ハァハァ。私のバッグ…、あなたが取り返してくれたんですか。ありがとうございます」
「え? 君のバッグやて? なるほど、あいつはスリっちゅうわけか。よかったな無事に戻ってきて」
「はいっ。なんとお礼をいったらいいか…。あら? そのペンダント」
ロバートの首にかかっているペンダントを見つけた少女は、自分の首にかけていたペンダントを差し出した。
「わいと同じペンダント。なんで君が…」
「私が子供の時、大の仲よしの子がいてね。その子がアメリカに渡ることになった時、お互いを忘れない印として私がその子に送ったものなの」
「えっ、じゃあ君は…」
「そう、私よロバート。フレア・ローレンスよ。私のこと忘れちゃった?」
「忘れるわけあらへん。フレア、すっかり見違えたなあ。ずいぶんといじめられたのに。親父さんは元気にしとるんか?」
「父は…死んだの」
「すまん。つまらんこと聞いてもうた…」
「ううん、いいの。私ね、これからグラスヒル・バレーにいくとこなの。父の友人でグラスヒル・バレーに住むワイラーのところにね」
「へえ、何でまた」
フレアはロバートにグラスヒル・バレーにいく理由を話した。
考古学者であった彼女の父は、南米で何かを発見したらしい。やがて、親友である生物学者のワイラーの父、ビクトリアと共に研究に没頭した。しかし、研究が進むにつれフレアの父はこの実験の中止を考えはじめるようになった。
理由は「危険」、ただそれだけであった。そして研究の続行を唱えるビクトリアと対立し、彼は研究データと共に研究所を去った。
ビクトリアを裏切ったことにフレアの父は死ぬまで悔やんでいたという。
「父の遺言で、持ち出した研究データをワイラーの元に届けるところだったのよ」
「なんか複雑な事情があるみたいやな。そや、わいがワイラーのところまで送ったるわ。思い出話もあるし、なにより最近退屈でしょうがなかったんや。グラスヒル・バレーっちゅうたら、サウスタウンにも引けをとらんぐらい危険な街やしな。ボディーガードちゅうんも大袈裟やけど、わいもそれなりに役に立つと思うで!」
こうしてロバートとフレアは、一路ワイラーの住むグラスヒル・バレーへと向かった。
「あっ、しまった。ユリちゃんにフォローの電話入れとかな…」
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コラム
実質上、龍虎シリーズ最後の作品。
舞台の時代設定は、前作「龍虎2」から半年後。リョウとロバート以外は、キャラクター総入れ替えで、ユリもそのあおりで演出キャラになってしまいました(一応、ストーリーには絡むが…)。
今回もストーリー重視の演出は変わらず、主人公がリョウからロバートに変わり、「キング・オブ・背景」藤堂竜白の娘、香澄が登場。バトルの前には凝った演出が入り、ストーリーを盛り上げました(香澄はこのあと、「KOF」や「SVCカオス」にも登場するなど、人気キャラになりました)。もちろん、このゲームの影の主役で、全然しのんでない忍者No.1、不破刃も忘れてはいけません。凄い漢だ…。
ロバートのエンディングでは、ユリが自分の意思でロバートのイタリア帰国について行き、リョウのエンディングでは、ユリがリョウ公認でイタリアに帰るロバートを追いかけ…と、ユリのストーリーとしては一気に進展を見せましたが…。
次回作の予定が無く、「KOF」がパラレル設定である以上、これ以降の展開が語られることはないでしょうね。
ゲームとしては、2D格闘ゲームとしては初めてモーションキャプチャーを導入。とにかくヌルヌルと滑らかに動くそのキャラクターの様は、龍虎シリーズらしい「100メガショーック!」で、賛否両論でしたなぁ(笑)。
なお、演出部分は、ユリの登場するシーンのみ纏めてあります。
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リョウ・サカザキ ストーリー
●二日目(vs.王覚山)
ガルシア財団のエージェント カーマンから行方不明になったロバートの捜索以来を受けたリョウは一路グラスヒルへと向かった。
ユリ
「お兄ちゃん、見て見て。かわいいね。お兄ちゃん、この子なんていう鳥かな?」
ユリ
「キャア! お兄ちゃんたすけてー!」
リョウ
「お前何やってんだよ。しょうがないな…」
王
「こらーっ! 何やってるですね。ホエホエいじめちゃだめなのねー」
リョウ
「状況がわかってないのか? 襲われてるのはこっちだぜ」
王
「動物をいじめる人は許さないのね。覚悟するのね」
王覚山戦後
リョウ
「おかしな技を使う奴だ。変に苦戦しちまったぜ」
ユリ
「あーあ。完全にのびちゃってるよ。やりすぎだよ、お兄ちゃん」
●四日目(vs.シンクレア)
ユリ
「何ですって? こう見えても私だって空手の達人なんだからね」
シンク
「お嬢ちゃんが粋がるんじゃないよ。そんなか細い腕で達人が聞いて呆れるね」
リョウ
「何をやってるんだあいつは…」
ユリ
「頭に来た! いいわ、相手になってあげる。いまさらあやまっても遅いからね」
ユリ
「キャア!」
シンク
「少し口が過ぎるんだよ、お嬢ちゃん」
リョウ
「ユリ! 大丈夫か! 貴様、いったいどういうつもりだ」
シンク
「ナイトの登場か。あんたも血祭りにしてやるよ」
●エンディング
リョウ
「ハアハア、やっ、やったか?」
ワイラー
「ううっ…頭が割れるように痛いよ。助けて…父さん…」
リョウ
「さあ、フレア今のうちに逃げよう」
フレア
「リョウ、やっぱり私は彼をおいていけないわ」
フレア
「私の父が、彼のお父さんを裏ぎったように…私が彼をおいていくなんて。リョウ、ごめんなさい。ロバートには…」
リョウ
「本当にそれでいいのか? つらい選択になるかもしれないぜ」
フレア
「覚悟はできてるわ」
リョウ
「わかった。ロバートもきっとわかってくれるさ」
(空港)
ロバート
「さて、リョウ。お前ともしばらくお別れや」
リョウ
「ああロバート、フレアのことは…」
ロバート
「フレアなら大丈夫や。心配いらへん。何も心配は…」
ロバート
「どないしたんや? ユリちゃん。いつもの明るいユリちゃんはどこへ行ってしもたんや?」
ユリ
「…私…ロバートさん、あのね…」
ロバート
「さあ、そろそろ行かんと。ほんなら二人ともまたな」
リョウ
「いいのか、行かせちまって」
ユリ
「………」
リョウ
「まったく、強情だな。ほらっ」
ユリ
「お兄ちゃん、これって…」
リョウ
「早く行った方がいいぜ。俺の気が変わらんうちにな」
ユリ
「…ありがとう…お兄ちゃん」
リョウ
「後は頼んだぜ、ロバート」
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ロバート・ガルシア ストーリー
●最終日(ワイラー戦前)
ロバート
「フレア、無事やったか」
フレア
「ロバート…あなた…どうして?」
ロバート
「さあ、わいと一緒に行こう」
ワイラー
「感動の再会か。涙が出るねぇ」
ロバート
「ワイラー、フレアは返してもらうで」
ワイラー
「お前の勝手にはさせないぜ。薬の効果見るがいい」
ワイラー
「まだ眠るのは早いぜ」
フレア
「ワイラーもうやめて! これ以上やると彼、死んでしまうわ」
ワイラー
「お前は黙っていろ! ロバート、これで最後だ」
(画面端から気弾が飛んでくる)
ユリ
「虎煌拳!」
ロバート
「ユリちゃん! なんでここに?」
ユリ
「ハアハア…間に合ってよかった。ロバートさん、ずっ、随分捜したよ」
ロバート
「ユリちゃん…。ワイラー、わいの本気の力極限流空手の全て、お前に見せてやるわい」
●エンディング
ロバート
「どうや! これがわいの極限流の力や」
ワイラー
「ううっ、苦しいよ…父さん…助けて」
ロバート
「いったいどうなっとるんや急に怯えだして…」
フレア
「おそらく、薬の副作用で精神が幼児期の頃へ逆行してしまったんだわ。父親と楽しく過ごした、一番幸せだった頃にね」
フレア
「ロバート…ごめんなさい。私…やっぱりこのまま彼をおいて行けない。今ここで彼を見捨てれば、私の父が彼のお父さんにした事のくり返しになってしまうわ。私には、彼を見捨てることはできない」
ロバート
「フレア…」
ユリ
「ロバートさん…」
ロバート
「ここや、わいはここにおるで、ユリちゃん」
ロバート
「フレア、わかった。もう引きとめることはせえへんで。ワイラーのこと頼んだで。ひとまずお別れや」
フレア
「さようならロバート。彼女、大事にしてあげてね」
ロバート
「ああ、さよならや」
(空港)
ロバート
「さあ、ほんだら親父の待つイタリアへと帰ろか」
ユリ
「すいません。イタリア行きの特別便はこのゲートでよろしいですか?」
ロバート
「ユッ、ユリちゃん! なんでや? なんでここに?」
ユリ
「ヘヘッ、一人でイタリア旅行なんてずるいんだ」
ロバート
「旅行? ハハ、だまっとかな誰かさんが連れて行けってうるさいからな」
ユリ
「ご心配なく。チケットならちゃーんと持ってるんだから」
ロバート
「ハネムーンはイタリアなんかより、南の島の方がええんやけどな」
ユリ
「え? ヘヘッ、アハハハ」
ロバート
「ハハハハ」