龍虎の拳2

発売機種発売日発売元価格
業務用1994年2月3日発売SNK58000円
ネオジオ1994年3月11日発売SNK29800円
ネオジオCD1994年9月9日発売SNK6800円
スーパーファミコン1994年12月21日発売ザウルス10900円
Wii
(バーチャルコンソール)
2008年6月17日発売D4エンタープライズ900Wiiポイント

 メイン・ストーリー

 不敗の格闘家、Mr.カラテの正体は、失踪したリョウの父、タクマ・サカザキであった。
 タクマは10年前、意図的に仕組まれた事故でロネットを失っていたのだ。
 このことにより、自らに迫る危険が家族にも波及することを恐れ、タクマはリョウたちの前から姿を消したのであった。
 だが、ロネットの事故から10年後、タクマをつけ狙う「組織」は、今度はユリにターゲットを定めた。

 組織の一員Mr.BIGは、ユリを人質に取って、タクマを組織に引き込もうと画策したのである。
 しかし、その野望はリョウとロバート、そして配下の一人、キングの離反によって打ち砕かれた。
 ユリは無事生還し、そして、父タクマもまたリョウたちの元へと帰ってきたのだ。

 ユリ誘拐から1年後、山に篭り修業の日々を送るリョウの元に、一通の手紙が届いた。
 その手紙は、サウスタウンで開催される異種格闘技戦への招待状であった。
 手紙はサウスタウンのみならず、近隣の格闘家たちをも会場へ引き寄せた。
「最強」の名のもとに集まる格闘家たち……ある者は冨と名声を、ある者は己の鍛錬のため、そしてある者は大会の真意を探るため……。
 強者が強者を呼び、龍は虎と相まみえる。サウスタウンを舞台に熾烈な闘いの幕が切って落とされようとしていた。
 ……だが、それはあるひとりの男が設えた、野望に満ちたショウタイムの幕開けでもあった。
 「キング・オブ・ファイターズ」……後に伝説として語り継がれることになる、大いなる物語のプロローグが、鮮やかに動き出したのである。

 ユリ・サカザキ ストーリー

 タクマの娘にしてリョウの妹。
 以前から興味のあった極限流空手を護身術に学びたい、と思っていたが、兄リョウは強く反対。そこでサウスタウンにあるフィットネスクラブに通うふりをして、父の道場に行き稽古を付けてもらう。
 わずかの間にユリは道場の門下生と互角に闘えるまでに成長し父を驚かせる。兄や父に内緒で異種格闘技戦に参加する。

 コラム

 暗めだった前作のストーリーを引き継ぎつつも、後々恒例行事となる「KING OF FIGHTERS」の開催という、SNKのゲーム・ストーリーにとっても大きな節目となった作品。
 そして何より、ユリ・サカザキがプレイヤー・キャラクターデビューを果たした、記念碑的な作品です。
 格闘ゲームブーム最初期の作品で、ユリの登場やストーリー性の変化から、前作からやや重厚さが失われたものの、その個性的なキャラクター&仕様は当時から独特のもので、今現在でもスタンダードになっている格闘ゲームの多くのセオリーが、このゲームから誕生しました。
 ただし、CPU戦は非常に高難度で、むやみに攻めても超反応で撃墜されるなどあたりまえ。パターンにはめてCPUを削り殺せないと、クリアはほぼ不可能という、とんでもない難易度でした。

 ユリ・サカザキは、生活が安定したせいか、それとも生来のものなのか、前作とは打って変わって、性格が180度反転。とんでもなく明るいやんちゃ少女として暴れまわるその様は、硬派を自称する龍虎ファンの度肝を抜いてくれました。
(反転というか、元々明るい性格だったのが、リョウに心配かけないように、と、大人しく振舞っていただけ、らしいのですが)

 しかし、兄も認める程の格闘の才能を開花させたり、それでいてきちんと(アルバイトながら)仕事を持っているなど、プロフィール的にかなり安定したキャラ付けがなされてもいました。


こんなことやっちゃいますけど

 本作の真ボスは若かりし頃のギース・ハワードなのですが、当初公開されたシルエット姿を見て「スーツ姿の藤堂竜白」「アンディ・ボガード」という二つの説がありました。しかし、その姿が公開されてからも「人相の悪いアンディ・ボガード」説を唱え続ける人が居ました。

 ちなみに、本作には全キャラに「隠し超必殺技」と「隠し特殊技」がありますが、この「隠し特殊技」は、発売から実に15年もたった2009年になって、ようやくその存在が明らかになりました。

 必殺技コマンド

特殊技コマンド
三角飛びジャンプ中、画面端でC
フライングボディーアタック(仮)DIPスイッチを2-4に入れて + A(業務用のみ可能)
必殺技コマンド
虎煌拳+A
極限流砕破+A
雷煌拳+B
百烈ビンタ+A
極限流燕舞脚+B
超必殺技コマンド
覇王翔吼拳+A
隠し超必殺技コマンド
飛燕鳳凰脚+BC

 対戦前演出

vs.リョウ ユリ「なあんだ、相手はお兄ちゃんか。だったら楽勝、楽勝。軽いもんよ」
リョウ「お前なあ……格闘技やってから性格かわってきたんじゃないか?」
vs.ロバート ユリ「まっ、まいったなあ。ロバートさんが相手じゃ本気で闘えないよ……」
ロバート「よりによってユリちゃんが相手かいな、どないしたらええねん。まいったなあ」
vs.キング ユリ「へーえ! みかけは強そうだけど、私の相手じゃ、まだまだ力不足かもね!」
キング「へえー、大した自信だよ。だったらこっちも容赦しないよ」
vs.テムジン ユリ「わあ! へんな髪! へんな髪! キャハハハ! あー、おかしい」
テムジン「毛のことは言うなダス。毛のことはバカにするなダスー!」
vs.如月影二 ユリ「なんか強そうな人に当たっちゃったな。恐そうだし……やだなあ……」
影二「フンッ、小娘が相手とは拙者も舐められたものだ」
vs.ジョン・クローリー ユリ「軍人さん、この勝負悪いけど私が勝たせてもらっちゃうわ!」
ジョン「これはかわいい戦士のご登場だな。では、恐れながらまいりますか」
vs.ミッキー・ロジャース ユリ「か弱い乙女に暴力をふるおうなんて許さないわよ! おじさん!」
ミッキー「誰がおじさんだ! 自分からやってきたくせによく言うぜ!」
vs.ジャック・ターナー ユリ「うひゃあ、つっ、強そう! 負けちゃうかもしんないよ」
ジャック「ヘッヘッヘッ、お嬢ちゃん、たっぷりかわいがってやるぜ!」
vs.リー・パイロン(李白龍) ユリ「キャハハハ! なにそれ変なお面。いい年してバッカじゃないの」
リー「ウキー! わしのお気にいりの面をバカにしたな。許さんぞ!!」
vs.タクマ・サカザキ ユリ「うわっ! お父さん! ちょっと待ってよ、お父さんが相手じゃ負けちゃうよ」
タクマ「どうした? 持てる力の全てをだしきってかかってこい。ユリ」
vs.ユリ・サカザキ ユリ「なによその格好! それで私の真似したつもり? まったく失礼しちゃうわね!」
ユリ「あなたの方こそ、それで私の真似したつもり? ハハーン! さてはあなた私のファンでしょ」
vs.Mr.ビッグ ユリ「武器を使えるなんて聞いてないよー! まったく汚いなあ」
ビッグ「聞いてないのが悪いんだよ。さあ行くぜ小娘!」

 勝利メッセージ

ユリ・サカザキ「姿は同じでも私とはキャリアが違うのよ。キャリアが!」
リョウ・サカザキ「どう、お兄ちゃん。これでちょっとは私のこと見直したでしょ」
ロバート・ガルシア「ロバートさんもたいしたことないんだ。がっかりしちゃった」
キング「ほらね! だから私の相手はムリだって言ったでしょ」
テムジン「ヘアースタイルもおかしいけど技もおっかしい!」
如月影二「忍者ってけっこう強いんだね。ビックリちゃったなあ」
ジョン「軍人さん。今度は私にもその技おしえてね」
ミッキー「なあんだ、ボクシングって案外たいしたことないんだ」
ジャック「なんてタフな奴なの。もっと技にみがきをかけなくちゃ」
リー「そんなお面なんかつけてるから負けちゃうんじゃん。わかるかなあ?」
タクマ「ヘヘーン! どう? お父さん、私もけっこうやるでしょ」
Mr.ビッグ「武器をつかえばいいってもんじゃないのよ。闘いは技の勝負よ」

 ラストバトル前

黒服「ユリ・サカザキ様ですね。コミッショナーがあなたにお会いしたいと申しております。私と御同道願えますか?」
ユリ「えっ、私に? べつにいいけど、変なことしたら、ただじゃすまないわよ」
ギース「ようこそ、ミス・サカザキ」
ユリ「ちょっと、どういうつもり? レディに向かってこんな乱暴なまねして」
ギース「失礼はお許し願いたい。私はギース。ギース・ハワード。あなたのような優れた格闘家に興味を持っていまして……」
ユリ「んーもうっ! ごちゃごちゃ訳のわかんないこと言わないでよ。私の腕が知りたいのなら教えてあげるわ。かかってきなさい!」

 ギース戦後

ユリ「なあんだ。めちゃくちゃ弱いんだ」
ギース「くっ、おまえを甘く見過ぎていたようだ」
(真っ暗になる)
ユリ「キャア!  なにこれ?  こわいよー!!」
黒服「ギース様、こちらへ」
ギース「今回の所は私の負けだ。だが、この借りは必ず返す。ひとまずさらばだ」
ユリ「なんにも見えないよー! 助けてー」

 エンディング

ロバート「ユリちゃんおめでとう。まさか優勝やなんてびっくりしたで」
ユリ「ロバートさん! わざわざ私のために?」
みんな「ユリー!」
(ロバート、ユリの友達に踏み潰される)
ユリ「あれれれれ? みんなどうしたの?」

みんな「ユリがこの大会出るってきいて私達応援にきたの」
みんな「でもすごいわね、優勝しちゃうなんて。私も格闘技やってみよっかなあ」
みんな「ユリさんすごいですう。かっこよくて私尊敬しちゃいましたあ」
ユリ「エヘヘヘ。そっ、そうかなあ。照れちゃうなあ」
ロバート「ぐおおっ! あっ、あいつら……この仕打ちは酷いでユリちゃん」