THE KING OF FIGHTERS '97

発売機種発売日発売元価格
業務用1997年7月28日発売SNK128000円
ネオジオ1997年9月25日発売SNK32000円
ネオジオCD1997年10月30日発売SNK6800円
セガサターン1998年3月26日発売SNK5800円
セガサターン(拡張RAM同梱)1998年3月26日発売SNK8190円
プレイステーション1998年5月28日発売SNK5800円
プレイステーション(PlayStation the Best)1999年6月24日発売SNK2940円
プレイステーション(PS one Books)2003年3月27日発売プレイモア2079円
PSP
(PLAYSTATION(R)Store“ゲームアーカイブス”)
2007年5月31日配信SNKプレイモア600円
プレイステーション3
(PLAYSTATION(R)Store“ゲームアーカイブス”)
2007年5月31日配信SNKプレイモア600円
Wii(ヴァーチャルコンソール)2011年9月6日発売D4エンタープライズ900ポイント
App Store/Google Play2013年11月14日発売SNKプレイモア400円
PC2015年5月10日発売テンセント(中国)?

 メイン・ストーリー

 決勝戦直後のハプニングをもって幕を閉じた「KOF'96」大会。
 ハプニング自体の概要は何者かによる一部テロ活動、それに付随して発生した事故と発表され、その何者かが「誰」であって、「何の為に」そのような事をしたのか、そしてその何者かが、どこへ消え去ったのかは謎のままに処理された。
 しかし、こうした事件にも拘わらず、「KOF'96」大会は興行的には大成功を収めた。  しばらくして、折からの格闘ブームを受けて、それらに興味を示した巨大企業数社が スポンサーの名乗りをあげ、「KOF'97」大会の開催を熱望。
 世界各地でも同じような現象が起こり、ほどなく「KOF'97」大会は開催される運びとなった。
 大会開催決定と同時に、世界の格闘家達も各予選会場に結集し、ある者は「己の力を試す為」に、またある者は「富と名声の為」にと様々な思いを胸に予選会場に望んでいった。
 様々なメディアを通じて熾烈を極める予選大会を目にする格闘ファン達。
 その予選大会と並行して世界各地に次々と設置されていくKOF闘技場。
 自然「KOF'97」大会に寄せる期待は並々ならぬものとなり、今大会が前大会同様、すさまじい盛り上がりを見せようとしているのは誰の目にも明らかなものとなっていった。

 全世界が注目するこの大会に優勝し、「ザ・キング・オブ・ファイターズ」の栄冠を勝ち得るのはどのチームとなるのか? 
 そして前大会の様な予期せぬアクシデントが今大会にも待ち受けているのか? 
 世界がこの大会にその全神経を集中させようとしていた。

 ユリ・サカザキ チームストーリー

.サウスタウン。タクマが道場を目指し歩いている。
タクマ「人が多いな。裏道を回るとしよう…!」
.その場には不似合いな気がタクマに近づいてくる。
タクマ「何だ…? これは…間違いなく…殺気!」
.辺りを見回しながら歩くが、どこから気が漂ってくるのかわからない。徐々に薄れていく殺気。
タクマ「離れて行きよったか…」
.緊張を緩めようとした瞬間、生臭い血の匂いを伴いながら、再び殺気がタクマを襲う。
タクマ「ぬぅッ!!」
.思わずファイティングポーズをとるタクマ。殺気の出所らしき男がタクマのすぐ横を通り過ぎる。
タクマ「!!」
.しばらくその場を動けないタクマ。我に返って見回すが、男は人込みに紛れて姿を消す。
タクマ「見失ったか…。何者だ? あれほどの殺気を持つ男、久しく見た事がない…」
.極限流道場。ロバートが車から降り、道場に入ろうとしている。
ロバート「さあて、今日は弟子に稽古つけたらなあかんな。あ…ん? えらい静かやな。だれも来とらんのかいな?」
.いつもなら騒がしい道場が、異様なまでに静けさを漂よわせている。玄関を開けようとした瞬間、横に立てつけている看板がミシミシと音をたてる。
ロバート「ん? 何や?」
.ロバートが視線を看板に移した瞬間、看板が粉々に弾け飛ぶ。
ロバート「!!」
.道場の中へと急ぐロバート。道場に入るや襲ってくる血の匂い。辺りを見ると、門下生が所々で倒れている。
ロバート「何や? どういうことやねん!?」
.抱き起こして声をかける。死んではいないが、反応はない。そこにタクマが帰ってくる。
タクマ「!! ロバート! 何があった!?」
ロバート「師匠! それが…ワイにもさっぱり…。来たらこないなザマですわ」
タクマ「誰が…! この匂い!」
.道場に向かう途中、すれ違った男の姿が脳裏をよぎる。
タクマ「奴か!」
ロバート「奴? 師匠、誰の事です?」
.ロバートの質問には答えず、ただ立ち尽くすタクマ。
.数日後、極限流道場。リョウとロバート、ユリの二人と向き合って正座している。
ユリ「お兄ちゃん、お父さんはどうしたの?」
.目を閉じたまま、静かに答えるリョウ。
リョウ「道場を出た。今朝だ」
ロバート「道場を出たぁ?  どこへ行ったんや?」
リョウ「わからん。1人で道場破りを探し当てる気らしい」
ロバート「探し当てる言うたかて…。リョウ、おまえそれ聞いときながら黙って行かしたんかいな?」
ユリ「そうよ、私達にも黙っとくなんてひどいよ!」
.静かに目を開くリョウ。
リョウ「何も黙って行かせたわけじゃない。俺達がこれからすべき事は聞いている」
ロバート「これからすべき事?」
リョウ「そうだ」
.懐から封筒を取り出し、二人に差し出す。
ユリ「これは…」
ロバート「キング・オブ・ファイターズの招待状やないか!」
リョウ「そうだ。残された俺達はキング・オブ・ファイターズに出場する。そして大会優勝を果たし、極限流の威信を回復する! これが親父から俺達に出された指示だ」
ユリ「極限流の威信回復…」
ロバート「そういう事か…。しかし、大丈夫やろか? 師匠一人でどこのどいつかもわからん奴を探すなんて…。何か手がかりでもあるんかいな?」
リョウ「細かい事は言わなかったが、それらしき男の姿を一瞬だけ見たらしい。ダウンタウンにでも潜り込んで探す気だろう」
ユリ「うまくいけばいいけど…」
リョウ「大丈夫だ、親父ならうまくやるさ、それより今は俺達だ。どうする? 大会出場は?」
ユリ「私は構わないよ」
ロバート「ワイもええで。それが師匠の言いつけやったら、なおさらや」
リョウ「よし、改めて確認するぞ。サカザキ・リョウ、ロバート・ガルシア、サカザキ・ユリの3名は極限流館長、サカザキ・タクマの命を受け、キング・オブ・ファイターズに出場、大会優勝を果たし、極限流の威信回復を図る。なお、館長不在の間は師範代サカザキ・リョウ、ロバート・ガルシアの両名が館長代理を務め、道場運営等一切を仕切る。いいな!」
ユリ・ロバート「押怒!!」

 コラム

 オロチ編完結ということで、ストーリーに大きな注目が集まった第四作。
 まずシステムに大幅な改革の手が入り、「KOF'96」に準拠したアドヴァンスモードと、「KOF'95」に準拠したエキストラモードの二つからキャラの特性を選択することになり、それぞれに違った戦法を求められることになりました。
 最近ではお馴染みである「通常技→特殊技→(超)必殺技」の連続技が可能になったのは本作からです。
 また、前作まではかなりシビアだった必殺技コマンドの入力受付が、やや緩和されていたりもします。

 当初はバンドのメンバーという設定で登場した新キャラクター「七枷社」「シェルミー」「クリス」が実は「ゲーニッツ」に続くオロチ四天王だった、という衝撃の展開で、さらにラスボスとして「オロチ」本人も復活しました。
 社、シェルミー、クリスの三人は、ノーマルバージョンと四天王バージョンで完全な別キャラになりますが、特にオロチ「社」の「前かがみで腕をぐるぐる回す」という特徴的なニュートラルポーズが印象に残ります。
「餓狼」シリーズから出張の新キャラクター、山崎竜二、ブルー・マリー、ビリー・カーンは、それぞれ「ゲーメスト」「ネオジオフリーク」「ファミ通」での誌上アンケートにより参加が決定。これ以降、人気の常連キャラとなって生きます。

 今回のユリは、いろいろな場面で使える飛燕鳳凰脚をチラつかせながら手数で押していく、テクニカルキャラとなっております(註、あくまで管理人の私見です(^^;)。

 必殺技コマンド

特殊技コマンド
燕翼+B
必殺技コマンド
虎煌拳+A or C
雷煌拳+B or D
百烈びんた+A or C
空牙
(ユリちょうアッパー)
+A or C
裏空牙
(ダブルユリちょうアッパー)
(強・空牙中に)+A or C
飛燕疾風拳+A or C
飛燕旋風脚+B or D
超必殺技コマンド
覇王翔吼拳+A or C
飛燕鳳凰脚+B or D
飛燕烈孔+A or C

 ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ乱入デモ

「優勝セレモニーだと…くだらんな」
「ゴフッ、何だ…」
「クッ、この大会にもオロチがからんでいる様だな」
「血が…さわぐ」
「なめるなよオロチ。俺は貴様等の血に支配などされん!」
「ゴフォオオ…」
.「何!?」
.「様子がおかしい」

 ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ乱入デモ

レオナ「……」
レオナ「!!」
レオナ「何? 目が見えない…。あ…頭が…」
ゲーニッツ「初めての覚醒にしてはなかなかのものです」
ゲーニッツ「あなたが次に目覚めるのはより多くの同士と巡り合うとき…」
ゲーニッツ「その日を楽しみにしていますよ…フハハハ…」
レオナ「今のは…?」
ゲーニッツ「さあ、目覚めるのです! 八傑集の血を継ぎし者、レオナよ!! !」
.「何!?」
「フッ、血に目覚めたか…」
レオナ「ウゥゥゥ……」

 オロチチーム登場デモ

オロチ社『血の暴走か…』
ロバート「何や?」
オロチシェルミー『面白い出し物だったわ』
リョウ「誰だ!」
オロチ社『オロチと言えばわかるか?』
リョウ「オロチ………だと!」
オロチ社「驚いたか? しっかしお前等、あんな弱っちい道場出身でよく勝ち残れたな」
リョウ「それじゃ、親父の探している道場破りはお前か!」
ロバート「何を企んでるんや?」
オロチ社「企み? ほとんどは済ませちまった。お前らがな」
リョウ「どういうことだ?」
オロチ社「オロチの覚醒はゲーニッツが成功させた。その覚醒をより完全にするのに必要なのは多くの精神力だ」
ユリ「精神力?」
オロチ社「そうだ。多くの精神力が一時に集まる「場」。これを探すのが俺たちの役目だ」
オロチシェルミー「並々ならない精神力を持った格闘家がぶつかり合う「場」。わかるでしょ?」
ユリ「そうよ!」
ロバート「キング・オブ・ファイターズを利用したんや……!」
オロチ社「お前達が必死に戦う。その間はオロチは復活に充分なエネルギーを頂戴するって寸法だ」
ユリ「なんてことなの……」
オロチ社「これ程うまくいくとはな。しかし、まだツメが足りない。俺達と闘ってもらうぞ」
リョウ「望む所だ! 道場破りめ!」
オロチ社「ま、勝ったところでお前達に待っているのは地獄だろうがな」

 オロチ(ラスボス)戦前

オロチ社「なかなかのモンだ。さすがは極限流といったところか。だが、所詮は逆効果だぜ」
リョウ「なんだと!?」
ユリ「まさか……」
オロチシェルミー「もうすぐだわ」
ユリ「まさか……」
ロバート「お前が……!?」
オロチクリス「時が来た……」
リョウ「お前は誰だ……!?」
オロチクリス「……オ・ロ・チ……」
オロチ社「これでオロチ一族の願いが完遂される」
リョウ「そうはさせるか!」
オロチ「お前達に私は倒せない。お前達が何をしようとしているかは手に取るようにわかる。無謀にもそのカラテとやらで、この私を倒せると考えている…」
ロバート「人の心が読めるんかいな!?」
リョウ「いくら人の心が読めようと、極限流の強さは何ら変わらない!」
オロチ「お前達の心ばかりではない。私には全ての人間が何を考えているかわかる……、救い難いものだ。ここにいにしえの儀式を完遂させる」
ロバート「寝言は寝てから言うもんやで!」

 エンディング

オロチ「わからぬものだ……1800年前もそうだった。何をあがく? お前達には確実に滅びの日が来るというのに……なぜだ?」
リョウ「仮にそうだとしても、お前の心配する事じゃないって事だ」
オロチ「ふっ……!」
ロバート「!!」
ユリ「何……!?」
リョウ&ロバート&ユリ「うわぁーっ!」
ロバート「ここはどこや?」
オロチ「無の世界……」
リョウ「何!! それじゃ、まさか……!?」
オロチ「そうではない。私が再び眠りにつくだけだ。しかし、どうなのだろうな。これから何千年か先の世界で、お前達人間に再び相見えることがあるのだろうか? 楽しみだ……」
リョウ「どこにいる!? 姿を現せ!!」
ユリ「!!」
リョウ「こ……これは……!!」
ロバート「終わったんかいな?」
リョウ「どうやらその様だな」
リョウ「世界は広いな。あんな奴がいようとはな」
ユリ「もう、悪者は倒したって感じぃ!」
リョウ「ユリ、そんな軽い出来事じゃあないぞ!」
ロバート「まぁ、ええやんか、リョウ。極限流の威信回復は出来たことやし、師匠も一安心と思っるんとちゃうか?」

リョウ「そうだな、しかし道場破りの男がオロチの一族とはな。まぁ、奴にもカリは返したしな……あと、問題は……」
ロバート「そうやな、いつもならここで師匠の登場ってのが定番やけどな……」
ユリ「今回はさすがに登場しないっチね!」
リョウ「じゃあ、帰るとするか」
Mr.カラテ「やはり、あ奴が……」
ユリ「あっ、あれは!?」

リョウ「お、親父!」
ロバート「まっ、まさか!?」
ユリ「お父さん、急に出てこないでよね!」
Mr.カラテ「ええいっ! 貴様達! 何度言わせればよいのだ! わしは伝説の格闘家、ミスター・カラテだ!!」
ロバート(おいっリョウ! これやったら前回と全く同じやで! )
リョウ(まあ、まて、さすがに前と同じことは言わんだろう)
Mr.カラテ「フッ、わしの気配すら感じとれんとは、情けない。まだまだ修行が足りんとみえるな」
リョウ「ま、マジか!」
ロバート「一度ならず二度までも……」
ユリ「はあ、もう、あたしどうでもいいッチ……」
Mr.カラテ「しかし、お前達の今回の活躍! 並々ならぬものがあった! そこで今回は褒美をやろうと思う!」
リョウ&ロバート&ユリ「褒……美?」
Mr.カラテ「フッ、お前達! 今までわしが誰かわからんかっただろう!」
リョウ(親父!? まさか俺達が気づいてないとでも!? )
ロバート(当たり前や! だからまだミスター・カラテになりきってるんやろ! )
Mr.カラテ「今! ワシの正体を教えてやろうと言うのだ!」
ロバート(ハーッ、リョウの親父さんだけの事はあるわ! )
リョウ(おいっ、ロバート! それはどういう意味だ! )
Mr.カラテ「ミスター・カラテその真の姿は!」
Mr.カラテ「はっはっはっ! そう! Mr.カラテとは絶対無敵のタクマ・サカザキ!! ワシのことじゃあ―――!!」
リョウ&ロバート&ユリ「あっ……」
リョウ&ロバート&ユリ「アホか―――!」

 特殊エンディング('94女性格闘家チーム)

.大会から一ヵ月後……
.舞、ユリ、キング、ジャンの四人は休暇も兼ねて海に来ていた。
ジャン「とったあー!」
ユリ「ちょっと、ジャン君! 許さないわよ! 返しなさーい!」
「ジャン君! 逃げろ逃げろー!」

キング(全く、三人とも元気いいわね)

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