THE KING OF FIGHTERS 2001

業務用
2001年11月15日発売
イオリス
188000円
ネオジオ
2002年3月14日発売
サン・アミューズメント
39000円
ドリームキャスト
2002年12月26日発売
プレイモア
5800円
プレイステーション2
2003年10月23日発売
プレイモア
6980円
ドリームキャスト(ドリコレ)
2004年1月22日発売
プレイモア
2940円
プレイステーション2(SNKベストコレクション)
2005年2月17日発売
SNKプレイモア
2940円

 メイン・ストーリー

 ザ・キング・オブ・ファイターズ2000開催中、衛星兵器ゼロ・キャノンにより1つの街が消失した。
 しかし、それは人工衛星の落下事故と報じられ、各国の新聞の一面を飾った。
 何らかの事故がつきもののK.O.F.は中止の声も少なからずあったが、皮肉なことに、このいわくつきの格闘大会は再び人気を取り戻していくのである。それは、97年の大会と同等かそれ以上に過熱していった。
 しかし、世界規模で行われるこの大会に、驚くべき事実が明らかになる。大会にネスツチームがエントリーしているのである! 
 大会主催の真の目的は?今大会でもあの惨劇が繰り返されない保証はなにもない…ザ・キング・オブ・ファイターズ・ネスツ3部作。今大会でついに完結! 

 ユリ・サカザキ チームストーリー

 裂帛の気合が道場の中に響きわたっている。リョウ・サカザキとその妹ユリの朝稽古である。リョウの拳が大気を震わせ、ユリの上段蹴りが唸りをあげる。
 やがて激しい組み手が終わり、二人は距離をとり、一礼した。
「腕をあげたな、ユリ」
「当たり前よ! 何回KOFに出てると思ってんの?」
「そうだったな。…あ、飯にしないか?」
「そうね。…あら? ロバートさん?」
 こんな時間に道場に顔を出したことのないロバート・ガルシアが、ふらりと現れた。
「どうしたロバート? 顔色が良くないぞ」
「・・・ヤバイんや。めっちゃマジでヤバイんや…」
 ロバートはつぶやくなり、その場にへたりこんでしまった。
「ユリ、水だ! 水を持ってこい! ロバート、しっかりしろ! どうした? 何があったんだ?」
リョウは、何事かブツブツとつぶやくロバートの口元に耳を寄せた。
「リョウ! 朝っぱらから何を騒いどる! ん? …ロバートか? どうした?」
 道場に出てきたタクマが、リョウと同じ様にロバートの傍らにしゃがみこんだ。
「…ば、買収なんです、師匠ぉぅ…」
 消え入りそうな声で、ロバートは答えた。

 道場内には深刻な空気が漂っていた。ロバートを奥の部屋に一旦寝かしつけた三人は、頭を寄せてヒソヒソと話し始めた。
「ロバート、相当まいってたみたいだな」
「何だか、財団の公開株の買い占めがどう、とか、開発利権が、とかよくわからない事を言ってたわね…」
「いずれにせよ!」
「しーッ! お父さん、声が大きい! ロバートさん起きてきちゃうじゃない!」
ユリにたしなめられたタクマは、声のトーンをやや落とした。
「…いずれにせよ、ロバートの危機は、わしらの危機。つまり極限流の危機というわけだ」
「?」
 世故に疎いリョウは、タクマの論理の飛躍についていけないでいた。タクマは構わず続ける。
「そして、この危機を乗り切るには金がいる、という事だ」
「…でも、お父さん、そんなお金、うちには無いわよ」
「そこで、これだ!」
 タクマはにやり、と笑うとおもむろに懐から4つの封筒を取り出した。
「?」
「わしらは、今年のKOFに出場して、優勝するのだ!」
「KOF? どういうことなんだ親父?」
「忘れたか、リョウ。KOFの優勝チームには莫大な賞金が贈られることを! しかも、今年のKOFは世界大会だと聞いた。賞金の額も、今までとはケタが違うだろうて!」
「そうか! わかったぞ親父! つまり、優勝すれば、ロバートもこの道場も助かる、というわけだな!」
「その通り!」
「…でも、ロバートさんがあの調子じゃあ、優勝はちょっと…あ? ロバートさん!」
 そこには興奮しているのか、頬を紅潮させたロバートがすっくり立っているではないか! 
 ユリの声には答えず、ロバートはタクマの前に座り込むと、無言でタクマの手をギュッと握った。
「やっぱり、頼れるものは師匠や! 行きましょ、みんなで! KOFに!」
「おお、ロバート! よくぞ言った! そうと決まれば善は急げ、だ。各自、早速支度をすませるのだ!」
「押忍!」
 タクマも、リョウも、ロバートも、その意気天を衝かんばかりである。
 しかし、ユリはふと思った。
 今回も会場までの移動費やら宿泊費やらは、やっぱりロバートもちなのだろうか、と…。

 コラム

 前作までを製作していたSNKが倒産の憂き目にあい、一体どうなることやらと思われていましたが、製作をブレッツァソフト(旧SNKの製作スタッフが立ち上げた会社)が、販売を韓国のメーカー・イオリスがそれぞれ担当する、という形でなんとか世に出たシリーズ8作目。
 ネスツ編最終章ということで、ついに舞台は大気圏外まで拡張。4人の中で戦う人数とストライカーにする人数を自由に選べる「タクティカルストライカー」や、特殊な跳ね返りダウンから更に追撃ダメージが狙える「ワイヤーダメージ」など、野心的でありながらも「2000」からバランスをとろうとした形跡が伺えます。
 クローンと全然似てないオリジナル・ゼロや、若本声が渋すぎるラスボス・イグニスの強烈な強さも相まってか、記憶には残っているものの、残念ながらユリサカ・ファンとしては、シリーズで一番闇に葬ってしまいたい記憶でもありまして。
 いや、使う分には面白いんですけどね。MAX専用技に『ちょう燕舞』が加わったものの、(私が使ってみた限りは)戦い方にあまり変化は無く、安定した強さを持っていると思います。
 …が、バトル前の掛け声が「ばみょーん」だったり、勝利メッセージの精神年齢が何気に下がってたり、チーム・ストーリーがもうKOFの本筋とはこれ以上ないほどなんの関係もなかったり、そもそもイベント絵が壊滅的に可愛くなかったりと、とにかく演出面で(精神的に)凄まじい破壊力を誇るデキになってしまいました。

 余談ですが、この次回作となる2002で消滅したストライカー・システム、実は開発段階ではこの2001で消えるはずでした。しかし、韓国のファンの意見を重視したイオリス側の意見で、この2001ではタクティカルストライカーとして残った、という経緯があります。

 必殺技コマンド

特殊技
コマンド
燕翼
+A
旋回脚
+B.B
必殺技
コマンド
虎煌拳
+A or C
覇王翔吼拳
+A or C(押しっぱなし)
雷煌拳
+B or D
百烈びんた
+B or D
空牙(ユリちょうアッパー)
+A or C
裏空牙(ダブルユリちょうアッパー)
(強・空牙中に)+A or C
飛燕疾風拳
+A or C
飛燕旋風脚
+B or D
超必殺技
コマンド
飛燕鳳凰脚
+B or D
芯! ちょうアッパー
+B or D
MAX超必殺技
コマンド
ユリちょう燕舞
A・A・・B・C
飛燕鳳凰脚
+BD

 勝利メッセージ

リョウ
「ふっふっふー。お兄ちゃん、今日からこのわたしが極限流よっ!」
ロバート
「ブルジョアな生活に浸りきって練習不足なんじゃない?」
タクマ
「どう? 極限流にユリちゃんパワーが加わったらもう完全無敵でしょ?」
女性格闘家チーム
「へえ、ほお、ふうん。やっぱ私がいないとこんなもんなのかな?」
ランダム
「勝った勝ったー 今日もユリちゃんは絶好調!」
「ユリのちょう必殺技は、誰にもマネできないよっ!」
「わたし「っち」なんて口癖ないっち!! あ、あれ?」

 敗戦メッセージ

二階堂紅丸
「ハーイ! キミ達! 相変わらず俺に見とれてたね!」
テリー
「文字通り極限まで鍛えたって顔だな だが、真価は発揮できなかったか」
アンディ
「2大巨頭のぶつかり合い! 観客には面白い試合だったろう!」
ロバート
「ユリちゃんに極限魂は消えてへん! ほれなおしたで!」
キング
「今度また一緒に大暴れしたいね!」
椎拳崇
「龍や虎やいうても所詮は獣やからな 人間様には勝たれへんで!」
キム
「なうての極限流空手! だが! 私のテコンドーの前に敵はいない!」
ゼロ
「これが極限流か? 私にはダンスにしか見えんな」
キング
「私がいなくてもイイ線いってるね! 正直ホッとしたよ!!」
イグニス
「極限流の奥義を出さずに勝てると思ったのか?」

 ステージ3終了後

???
「盛況のようだな……。さすがはK.O.F.といったところか……」
???
「すべては計画通りだな」
???
「あの男を呼び出せ」
ゼロ
「私の本当の力を、やつらに見せるときが来たようだな……」

 ゼロ戦前

『K.O.F.優勝者は、予定通りエアシップに搭乗しました。』
タクマ
「優勝の式典が飛行船の中とはな」
ロバート
「まあゴッツイ金持ちやで……」
リョウ
「うわっ! なんだ!?」
ゼロ
「待っていたぞ。K.O.F.の優勝者達よ……」
ゼロ
「貴様達が人間として最強と呼ぶに相応しいか……、本当の私が確かめてやろう」

 イグニス戦前

ゼロ
「さすがはK.O.F.に優勝した極限流……最強流派の名は伊達ではないな……」
ゼロ
「これで私の役目は終わった。あのお方の元へ行くがよい」
ゼロ
「この船と共に死にたくなくばな……」
フォクシー
「始まったみたいね」
K9999
「いや、おまえらはここで終わりだ」
「!!」
★K9999、いきなりフォクシーに切りかかる
クーラ
「フォクシー!!」
フォクシー
「ク……クーラ……」
★フォクシー、倒れる
アンヘル
「最強の格闘家が手に入ればあんた達に用はないよ」
K9999
「おまえらやK'みたいな出来損ないの出番は終わったんだよ!」
クーラ
「許さない……絶対に許さない!」
K9999
「出来損ないが1人で何が出来る?」
★その時、クーラの背後から男が…
K'
「二人だ…」
リョウ
「それにしても間一髪だったな」
ユリ
「でも、ここは一体?」
『よくぞ、ここまでやってきたな。』
タクマ
「誰だ、お前は!?」
イグニス
「私はイグニス。ネスツの長であり、クローンの創造主でもある」
ロバート
「なんやて!? ネスツの長!!」
イグニス
「クリザリッド、クーラ、K9999、そしてK'…」
イグニス
「貴様らの言うネスツの役目は終わった!!」
イグニス
「もうネスツにも、古い世界にも、古い人間にも用はない。この要塞が地上に降り立つ時、地上に新たな神が存在するのだ」
ユリ
「わっ、な、なに?」
イグニス
「君たちKOF優勝者を倒すことで、私は神として生まれ変わる…」
イグニス
「さあ、その最強の肉体を新しい神に捧げたまえ」

 エンディング

イグニス
「わ、私が敗れたというのか?」
イグニス
「何故だ!?」
イグニス
「何故だ!?」
イグニス
「何故だ!?」

イグニス
「人類が新しい神を望まぬという明示なのか!?」
ユリ
「ちょ、ちょっと今なにしたの!?」
イグニス
「私に神になる資格がないと言うのであれば……私はすべてを無に帰す破壊の悪魔となろう!」

リョウ
「自爆する気か!?」

タクマ
「やめんかーーー!!」
K'
『行けるか?』
クーラ
『うん。やってみる……』
(クーラ)
「あの人たち、助かったかな?」
(K')
「K.O.F.の優勝者だ、心配ない」
ユリ
「う、ううん……ん!? あれ? 生きている!!」
リョウ
「気がついたか? ユリ。どうやら、助かったみたいだ」
ロバート
「ネスツ基地も残骸やな……一体、誰が助けてくれたんやろ?」
タクマ
「ロバート、もうよいではないか。現に、わしたちは生きておる」
ロバート
「師匠……」
リョウ
「親父……」
タクマ
「ネスツめ、わしの言うことを聞かんから……」
ロバート
「師匠。恩にきますわ……」

タクマ
「何の! 我が弟子が困っているのに、助けん師匠がどこにいる」
ロバート
「しっ、師匠!」
タクマ
「それに、お前がおらんと金が入らんしな……」
タクマ
「ハッ!!」
リョウ
「まずいぞ、親父! 金がいるから助けたなんて!」
リョウ
「ハッ!!」

ユリ
「お、お兄ちゃん! 何言ってんのよ!!」
ロバート
「……」
タクマ
「ゴホン、あーロバート、……よかったな」
リョウ
「そ、そうだな、ロバート」
ユリ
「そうそう! 良かったっチ!」
ロバート
「……………この……………」

ロバート
「極限流親子がーー!!」