こんな格闘ゲームがやってみたい!
なんかもう、タイトルから古さをビシビシ感じるテキストですが、一昔前に流行した「こんな〜〜は嫌だ!」というネタの四番煎じくらいのネタです。
タイトル編
- タイトルが一単語も余さず放送禁止用語。サブタイトルも同様であり、お金を投入すると同時に男性声優の美しい500デシベル(※)の大音声で店内に響き渡る。音量の調整は不可能。
(※至近距離で聴くジェットエンジンの騒音の4倍)
筐体編
- 1方向レバー×最大50本
(前進、後退、ジャンプ、しゃがみなど、進行方向ごとに各1本。ダッシュ、バックステップ、二段ジャンプなど、特殊行動の進行方向ごとに各1本。ガード方向ごとに各1本。このゲームはシステムをプレイヤーが自由に選択できるので、そのたびに本数も変わる)
- 攻撃ボタン×最大120個
(通常技の段階が弱・中・強など10段階。また各必殺技ごとにそれぞれ弱・中・強……があり、攻撃ボタンがすべて独立している。
つまり、波動拳用の弱・中・強ボタン、昇龍拳用の弱・中・強ボタン、竜巻旋風脚用の弱・中・強ボタンがすべて独立している。
キャラクターごとに必殺技の数は変わるので、システムの変更、キャラクター選択ごとに店員さんに頼んでコンパネを入れ替えてもらわなくてはならない)
- BGMはすべて生音のフルオーケストラであり、筐体の後方に演奏楽団用のスペースが必要になる。彼らの給料や食費、通勤費などは筐体の価格には含まれず、すべてゲームセンター側の負担になる。
BGMのOFF機能はなく、BGMなしでゲームが始められそうになった場合、楽団員は即座に労働基準監督署への通報と、インターネットにゲームセンターの悪口を書き込むように訓練されている。
- 1.2インチモニター×125画面。このうちのどれかに自分のプレーが映る。どれに映るかはランダム。
どうしても自分のプレーが映るモニターが分からない場合、プレイヤーの後方に控えるオーケストラ楽団員が、BGMを演奏しながら試合の状況を100人がかりで耳元で怒鳴り続けてくれるサービスもある(無料)。
- 1プレイごとの金額はゲームセンター側で自由に変更可能。筐体に入れられるのは1989年に発行された1ドル紙幣のみ。
システム編
- プレイヤーは、このゲームを始めるに当たって、自分の氏名、住所、生年月日、身長、体重、仕事先、年収など200項目の個人情報を登録するだけでよい。これらのデータはプレイヤーの指紋と顔認証から、即座に総ての官公庁、警察、病院、職場などのデータと照合され、一つでも誤りがあればその都度、プレイヤーの後方に控えるオーケストラ楽団員によって生爪を一枚剥がされるだけである。
仮に20(両手両足のすべての爪)以上の誤入力があった場合、その都度、日本国民として憲法で保障された権利を1つずつ失う。
- 上記で入力した個人データは、お金を入れるごとにすべて読み上げられる。
- これらの情報の秘匿機能は筐体にはなく、情報の管理における全責任はゲームセンター側が負う。なお、ゲーム筐体は常にオンライン状態であり、オフラインにする手段はない。電源をオフにする手段もない。
- デフォルト設定では試合数、勝利数などのデータは記録されない。敗戦数のみ記録される。
敗戦理由、敗戦したときの相手の技、敗戦タイム、敗戦相手、敗戦店舗、敗戦時の心拍数など、きめ細かな情報の記録を実現。
有料オプションで試合数、勝利数の記録も可能だが、その場合、敗戦数が5倍になる。
- ゲーム開始時に1700社の製作関連企業のロゴが各3秒ずつ表示された後、2時間45分のオープニングムービーが流れる。スキップ不能。このとき、プレイヤーの腰が少しでも椅子から浮くと、後方に控えるオーケストラ楽団員が全員、プレイヤーを自分の楽器で殴打する。
- ストーリーモードクリア後に、エンディングムービーと28分のスタッフロールが流れる(エンディングムービーの長さは使用キャラクターによって異なる。最低2時間18分から最長4時間7分)。
プレイヤーのとるべき行動はオープニングムービーに準じる。
- このゲームはVR機能を有している。ゲーム中、プレイヤーの操作するキャラクターが相手キャラから食らった攻撃は、プレイヤーの後方に控えるオーケストラ楽団員がすべて正確に再現してプレイヤー自身に体験させ、その瞬間の表情を写真に撮影する。
- 上記の写真はすべて記録され、2時間45分のオープニングムービーの中でランダムに使用される。
またプレイヤーが望めば、その写真をプレイヤーの人生の関係箇所すべてに着払いで一斉送付できる。送付場所の指定はできない。
- プレイヤーがお金を投入するごとに、1紙幣1プレイではなく、数プレイが強制プレゼントされる。サービスされるプレイ数は、50〜50億の間で店舗側で調整可能。
- すべてのプレイが終了するまで、プレイヤーは移動できない。もし少しでも移動しようとすると、後方に控えるオーケストラ楽団員が全員、プレイヤーの名前であらゆる金融機関に最大級の借財を申し込む。プレイヤーの移動の意識の有無は、楽団員の個人的な判断による。
なお、筐体の椅子には簡易トイレが設置されているので、プレイ中の尿意・便意の暴発による人間的尊厳の喪失の心配はない。
また仮に借財の申し込みが金融機関によって受け付けられた場合、その資金は楽団員の個人的な成功報酬となり、返済の義務はプレイヤーが負う。
- プレイヤーは対戦・CPU戦に関わらず、勝利を収めると後方に控えるオーケストラ楽団員全員から、花束を渡される、クラッカーを鳴らされる、水をかけられる、同性の楽団員からキスの嵐といった祝福を受けられる。
なお、対戦・CPU戦に関わらず敗北すると、その時点でのプレイヤーの所有する全財産の半分にあたる金額の負債を自動的に負う。
- 試合時間は0.000001秒単位で設定可能。最低も0.000001秒。最高は2年。
- キャラクターの体力バーは、5本から80,000本の間で設定可能。キャラクターの1つの技における最大攻撃力は、体力バー1本の1/6程度。デフォルト設定では85,000本。
- 気力ゲージなど、画面に設置された特殊ゲージはデフォルトで10種類。この数は店舗側で最大1,000種類まで自由に増やすことができるが、減らす手段はない。
- このゲームは、ジャンプ方法、ダッシュ方法などの特殊行動を約8,000種類の中から総て自分で選択し、オリジナルのシステムを構築できる。制限時間以内にシステムが完成しない場合、登録されたプレイヤーの住所に存在する建築物が、原因不明の火災に見舞われる。制限時間は0.5秒、3秒、15年、2万年の4段階で店舗側で調整可能。
- 上記の制限時間内にプレイヤーの腰が少しでも椅子から浮くと、登録されたプレイヤーの住所に存在する建築物が、原因不明の火災に見舞われる。なお、制限時間はあらゆる手段をもってしても短縮はできない(総ての項目が決定しても、制限時間が終了するまでゲームは開始されない)。
- 店舗側がディップスイッチで操作できる項目は4500万。店舗にゲーム筐体が到着して48時間以内にすべての項目が操作されないと、店舗が原因不明の火災に見舞われる。
なお、プレイヤーの後方に控えるオーケストラ楽団員は、全員がガソリンやLPガスなどの爆発性物質や火薬を扱える資格・免許を取得しており、また某国で特殊工作の訓練を受けているが、職務上特に考慮には値しない。
キャラクター編
- ゲーム出荷時点での登場キャラクターは総勢3人。
ゲーム発売翌日から、1分間に5人の割合で新キャラクターがDLCで追加される。発売1年後のキャラクター数は262万8003人。
なお、この自動アップデートサービスは25年間の継続予定。
- キャラクター選択画面は、キャラクターを選びやすいよう1画面に5人ずつ表示され、専用レバーを倒すことで次のキャラクター選択画面にスクロールする。
- これらのキャラクターは、10万ドット×5万ドットの美麗グラフィックで動き、1フレームに2枚(1秒間に120枚)というスピードで1.2インチモニターに描写される。
- このゲームの登場人物は、「ジルダ・ナタリア・ジゼラ・アンヌンツィアータ・ヴァネッサ・クラリッサ・ヴァネッサ・クリスティアナ・マリル・レナータ・エウラーリア・サブリナ・ガブリエラ・ジーナ・エレオノラ・マリゲリータ・ティーナ・ソフィア・エマヌエーラ・アリーチャー・エレオノーラ・グラッツィアーナ・グラツィエッラ・ルチッラ・アンドレイーナ・アナベラ・ベルティーナ・ドロテア・ラウレッタ・ジョアンナ・エリザベッタ・アドリアーナ・アナリタ・ロジーナ・フィオレンティーナ・マリル・シンツィア・デルフィーナ・ロベルタ・ステファニア・デニス・アウローラ・ロザベッラ・ロザーリア・タチアナ・エレットラ・ロミルダ・ステファニア・ベアータ・アントネラ・エディト・キアーラ・ルチッラ・マリアンナ・マティルダ・シビッラ・ディアマンテ・ジェルソミナ・ミランダ・オルネッラ・リーチャ・ロレーナ・ドミツィアーナ・フィオーレ・エッダ・ビビアーナ・パルミラ・エルダ・アージア・リザ・ルチア・アドーレ・ヨランダ・アリアンナ・アントーニア・カルメーラ・アンブラ・プリシッラ・アニェーゼ・ディアマンテ・ラウドミア・アガタ・リタ・エリザ・マティルダ・アナリタ・コージマ・サラ・オルゾーラ・クリスティアナ・ヴァレリア・アンナ・ロミーナ・ヨランダ・アレッシア・ジェラルディーナ・ノエミ・アンナ・アドリアーナ・ロッゼッラ・デ・ティツィアーノ」など、全員が50以上のミドルネームを持っている。
- キャラクター選択時、勝利時など、キャラクターの名前が読み上げられる場合、上記のフルネームを総て読み上げる。システムボイスはゲームセンターの店員が職務の一環として担当する。少しでもキャラクター名を噛んだりすると、自動的のその店員の辞表が店舗に提出される。
- このゲームのキャラクターは、全員ブーメランと何らかのスポーツを組み合わせた、全く完全に新しい凡人などが思いもつかない奇跡的なアイデアの格闘技を用いる。
- ストーリーモードでは、その時点で実装されている総てのキャラクターと戦う。なお、3人倒すごとにCPU専用の中ボスキャラクターの乱入イベントがあるので、対戦するキャラクター数は実装人数の1.33倍。
- また、CPUキャラクターを10人倒すごとに、プレイヤーの後方に控えるオーケストラ楽団員がリアルファイトで乱入してくる。勝利したさいの挑戦者の入院費など、後に発生すると思われる費用は総てプレイヤーが負う。
- 強制的な敗北イベントが全キャラクターに存在し、敗戦ペナルティは通常と同じくプレイヤーが負う。