システム解説

レバーとボタン

 このゲームは、八方向レバーと、A、B、C、D、E、Fの六つのボタンでキャラクターを操作する。
 レバーは倒した方向にキャラクターが動き、前方に素早く二回倒すと前方ダッシュ、後方に素早く二回倒すと後方ダッシュする。
 また、相手の攻撃の最中にレバーを後方に倒すとガード行動をとる。
 六つのボタンは攻撃に使用する。A=弱・武器攻撃、B=弱キック攻撃、C=強・武器攻撃、D=強キック攻撃となり、弱攻撃よりも強攻撃のほうが攻撃力が高いかわりに、隙が大きくなる。
 Eボタンは「紋章魔法」に使用する。装備した紋章によって、異なる攻撃コマンドが設定されており、おおむね1〜4種類の魔法が設定されている。
 Fボタンは「固有能力」の発動に使用する。攻撃能力のある固有能力を持つキャラクターは、このボタンを押すとそれが発動する。ただし、自動的に発動する「固有能力」もあるし、「固有能力」を持たないキャラクターもいる。

体力ゲージ

 このゲームには大きく分けて三つの「ゲージ」があるが、まず、一番上にある最も大きなゲージが「体力ゲージ」、RPGで言うところの「ヒットポイント」である。
 最初、100%の状態のときは黄色であり、これが0に近づくたびに赤に近くなっていく。
 この「体力ゲージ」は、相手の何らかの通常攻撃を当てられるか、紋章攻撃を当てられる、あるいは「ガード」すると減っていき、最初に0になった方の敗北となる。
「体力ゲージ」の減る量は、相手の攻撃の攻撃力と、こちらの防御力により変化する。
 この「体力ゲージ」は、特定の「紋章魔法」、及び「固有能力」によって回復させることが可能だが、ほとんどの場合は下記の「紋章ゲージ」を消費してしまう。
 また、スノウ・フィンガーフートのみ、固有能力「ゴッドハンド」の効果によって、「体力ゲージ」が一定量減少するごとに、通常攻撃の攻撃力が上昇していく。

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紋章システム

 このゲームでは、バトルキャラクターを選択するときに、同時に装備する「紋章」をひとつ選択できる。
 この「紋章」は大きくわけて「魔法を放つもの」「武器の能力を上げるもの」「固有の能力値を上昇させるもの」「自動で特定の効果を発動させるもの」の四種類がある。
 キャラクターにはそれぞれ火、水、土などの「属性」に対する相性が定まっており、攻撃魔法や回復魔法を使用する場合、相性によって多少だが効果が上下する。
 攻撃魔法、回復魔法は、下記の「紋章ゲージ」を消費することで使用でき、効力が大きいほどゲージの消費量も大きい。
 ただし、キャラクター紹介で「固有紋章」と書かれているキャラクターは、紋章の選択装備ができず、あらかじめ装備されている紋章しか使用できない。
 また、一部にはそもそも紋章が装備できないキャラクターもいる。
 さらに、以下の例外がある。

 ミツバのみ、固有紋章「カメレオンの紋章」の効果で、ラウンドごとに属性の相性がランダムで変化する。そのため、何が弱点になるかはラウンドが始まってみないとわからない。

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紋章ゲージ

「体力ゲージ」の真下にある、細長いグリーンのゲージが「紋章ゲージ」、RPGでいうところの「MP」である。
 このゲージは上記の紋章で、魔法を放つときに使用する。多くの紋章は「LV1」から「LV4」まで四種類の魔法が設定されており、そのレベルに応じて消費する「ゲージ量」と効果が大きくなる。
 また一部には、紋章ゲージを消費して、武器で放つ打撃技の効果を上げる魔法もある。
「紋章ゲージ」は試合開始直後から半分程度たまっており、以下の方法でためることが出来る(上から順に、たまる量が大きい)。

 ただし、以下の例外がある。

 ジーンのみ、固有能力「ホイール・オブ・フォーチュン」の効果で、時間経過で「紋章ゲージ」が自動的にたまる。
 ミレイのみ、固有能力「デモンブライド」の効果で、ミズキの紋章攻撃「もず落とし」以外の投げ技では投げることができない。
 ララクルのみ、固有能力「リザレクション」の効果で、KOされたさいに紋章ゲージが全てたまっていると、それを全て消費して体力ゲージが全回復する(ただし、阻止される可能性もある)。

 また、中ボスキャラクターとして乱入してくるCPUテッドのみ、「紋章ゲージ」を消費せずに紋章魔法を使用できる。

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ガードクラッシュゲージ

 お互いの「体力ゲージ」の真ん中には、ラウンドの残り時間を示すタイムが表示されているが、このタイム表示を囲むように円形に表示されているのが「ガードクラッシュゲージ」である。
 このゲージは、2ヒット以上する連続攻撃を食らうと、2ヒット目から徐々に減っていき、0になると「ガードクラッシュ」がおき、ガード状態が強制的に解除されてしまう。
 これは、高レベル紋章の高レベル魔法など、「一つの技で複数ヒットする攻撃」にも当てはまる。逆に言えば、単発の攻撃では減らされない。
 このゲージは、一度0になる以外は回復させる手段がなく、一度0になると全回復する。

 ただし、以下の例外がある。

 リノ・エン・クルデスのみ、固有能力「キング・クラッシュ」の効果により、このガードクラッシュゲージを一撃でゼロにでき、難易度は高いが追撃も可能。ただし隙が大きく、かわされる可能性もある。

 また、中ボスキャラクターとして乱入してくるCPUキカの「隼の紋章」による突進攻撃と、隠しキャラクター【罰】のLv4魔法「永遠の許し」は、一度の攻撃で50ヒットを超えるため、その技の最中に必ず「ガードクラッシュ」が起きる。 (ただし、「永遠の許し」はガードクラッシュが起きると同時に技が終了する場合が多いため、何らかの追撃をしない限り追加ダメージは受けない)

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特殊システム

 キャラクターによっては、その個人にしか適応されない特殊なシステムが搭載されている場合がある。

ラズロ(4主)

 全キャラクターで唯一、「一刀流剣術(右剣)」、「一刀流剣術(左剣)」、「二刀流剣術」の三つの「戦闘スタイル」を自由に切り替えながら戦うことが出来る。
 この三つのスタイルは、全て通常技が異なる。
 ただし、「二刀流剣術」は、通常キャラクターが攻撃用に使う四つのボタンで上下左右に移動し、通常キャラクターが移動に使うレバーを倒した方向に剣を突き出して攻撃する、という、通常の格闘ゲームとは逆の操作が要求される。

アカギ

 ジャンプ中に↑要素の再入力で二段ジャンプが、さらに二段ジャンプ中に↑要素の再入力で三段ジャンプが可能。
 また、地上だけでなく空中でも前後にダッシュが可能で、一度のジャンプ中に一度の空中ダッシュができる。
 ジャンプ→空中ダッシュ→二段ジャンプ→空中ダッシュ→三段ジャンプ→空中ダッシュ、も可能。

ポーラ

 ポーラは、イワドリという小型の鳥に騎乗し、空を飛んでいる状態で試合が始まる。
 やや慣性がつくがイワドリは空中を自在に飛ぶことが出来る。また、イワドリには自由に乗り降りが可能で、通常の剣士キャラクターとして地上戦のみを行うことも可能。

ラインバッハ

 ラインバッハは常にシャルルマーニュ、ミッキーの二人の「仲間」を引き連れており、試合中に三人のキャラクターをいつでも切り替えて操作することが出来る。
 ただし、ラインバッハ自身が固有紋章「薔薇の紋章」を装備しているので、シャルルマーニュやミッキーは装備紋章の変更ができない。

エチエンヌ

 エチエンヌ自身は戦わず、試合開始と同時にボスキャラクターを含めた全キャラクターの中からランダムで一人が召喚され、そのキャラクターを操作して戦うことになる。
 召喚されるキャラクターはラウンドごとに変わり、ラウンド中の任意による変更はできない。またラインバッハと違い、動けないエチエンヌにも食らい判定が残っているので(攻撃されると体力が減る)、操作キャラクターはエチエンヌを護りながら戦わなくてはならない。

キャリー

 キャリーは独自のコマンドで相手の能力値を弱体化させる三種類の薬物を前方に散布することが出来る。これは魔法攻撃ではないので、紋章ゲージを消費せず、装備紋章にも影響されない。

トリスタン

 トリスタンは、全ての紋章攻撃が、ダウンからの起き上がり中(リバーサル)や、相手の攻撃をガードしている最中、いわゆる「反撃チャンス」にしか出すことができない。
 ただし、無敵時間がついたり、攻撃力が大幅アップしたりなど、その効果は大きく上昇する。

デスモンド

 デスモンドは前方への移動か、前方へのダッシュ中、ランダムで「転ぶ」。この転倒中は、完全に起き上がるまで操作を受け付けない。
 ただし、この転んだ瞬間は大きな攻撃判定と無敵時間があり、高いダメージを与えることが出来る。