クォ・ヴァディス 37

6-6

 マクスウェルは、ウッドマンを倒して奪った旧クールークのエスコバール級中型船を、艦隊の新たな旗艦とし、この艦名を旧来の「アエロファンテ」から「アリアンロッド」と改める一方で、自分たちの勢力の名称をメンバーから公募することにした。
 いつまでも「マクスウェル一派」と自称することに、マクスウェル自身が恥ずかしさを覚えていたこともあったし、勢力の結束を強める意味でも、統一した名称は必要であった。

 降伏した旧「アエロファンテ」の乗員は、「アプサラス」を含む四隻の船に巧妙に分けられ、旗艦には主にマクスウェルがラズリルから連れてきた者たちと、イザクら後に合流した者が乗艦することになり、ヘルムートはアプサラスの艦長をそのまま務めることになった。
 元々が快速を誇る偵察船であるが、この船にもマクスウェルが持ち込んだ「流れの紋章」が装備され、艦隊の機動力は更に上昇した。

 かつてネイ島に存在した「流れの紋章」は、チープー商会を通じ、その殆どがマクスウェル一派に流れている。
 当初、マクスウェルはこれらを、自分たちを運んでくれたラズリルの漁師たちに謝礼として渡してもよいと思っていたようだが、これにはアグネスが、

「ヘルムート艦隊を味方にしたとはいえ、現実として私たちは少数派です。
 少数派が多数派に勝利するためには、何か一つでも相手に対して有利な要素を確定させておく必要があります。
 この紋章は、今の私たちにとっては生命線です。外部に流出させることには賛成できません」

 ……と、頑強に反対した。
 また、イルヤ島の「紋章の欠片」をいち早く押さえ、チープー商会がネイ島に独占していた武器弾薬などを払い下げてもらったことで、結果的には、群島に隠れた資源の多くを彼らが独占することになった。
 無論、武力に任せた強引な占有ではなく、正統的な売買契約に基づく大量購入である。

 これらの購入にかかる莫大な資金を提供したのは、ラインバッハだった。
 彼はマクスウェルらの一派に加わる際、シャルルマーニュに一つの依頼をした。
 ミドルポート島に残っているラインバッハ家の資産を、全て現金化してくれ、というのである。
 莫大な現金や動産の類は、父のラインバッハ二世がその殆どを持ち出していたが、簡単には持ち出せぬ不動産の類はそのままにされていた。
 ラインバッハはこれらを全て手放す、と言い出したのだ。
 シャルルマーニュは、ラインバッハとミドルポートの縁が切れてしまう可能性もあるし、あらゆる言葉で思いとどまらせようしとしたが、ラインバッハは聞かなかった。
 ミドルポートにラインバッハ家の跡を残さぬようにしようとしたのか、それとも、あえて帰る地をなくして自分自身を追い込もうとしているのかは分からないが、いかにも激情家のラインバッハらしい、あまりに迅速で、あまりに極端なこの処置は、耳にした人物の多くを驚倒させた。

 現金化された資産は、三割がシャルルマーニュに、二割がラズリル騎士団とオベル海軍に、一割がマクスウェルにそれぞれ寄贈され、四割をラインバッハ自身が所有権を持った。
 だが、ラインバッハは一連の処理が済むと、すぐに自分が所有する資産を、無利子の二百年返済でマクスウェルに貸し付けるという手段をとったため、実質的にはラインバッハ家の資産の五割をマクスウェル一派で所有することとなった。
 一言で「不動産」といっても、ミドルポート島の殆どの領域がラインバッハ家の私有地である。
 その提供された資金の証明書を見たマクスウェルは、初めて見る数字の桁の多さに、しばらく無言の彫像と化していた。
 そして証明書から顔を上げ、目を閉じてこめかみを指で軽く揉み、そしてまた証明書を睨みつける、という行動を五回ほど繰り返したあと、悲鳴を上げて証明書をラインバッハに投げ出した。
 彼にこのような悲鳴を上げさせた人物は、後にも先にインバッハと、グレン元ガイエン騎士団長の二人だけである。

 ラインバッハがマクスウェルに対して、全財産の半分を投資するほど気を利かせた、あるいは「入れ込んだ」ことは、その理由について後世、様々な憶測を呼ぶこととなった。
 ラインバッハがこの年少の友人を尊敬していたことは、本人の言からも明らかであるが、それにしても投資した金額が大きすぎたのだ。
「激情家のラインバッハだけに、父親への嫌悪と友人への敬意の現れ方が極端だっただけだ」という説もあるし「確かに一般人にとっては巨大な金額だが、金銭感覚が一般とは異なるラインバッハにとってはそう驚くほどのものでもなかった」という説もある。
 また、ラインバッハ自身も気付いていない精神的な作用として、この年少の友人に対する劣等感を金銭という形で少しでも発散しようとした(マクスウェルに対して優越感を持とうとした)という意見もあるが、この説はラインバッハの人格にはふさわしくない。
 もっとも奇異なものでは、「ラインバッハは男色家であり、マクスウェルは投資と引き換えに彼に抱かれていたのだ」というものまで飛び出した。
 これは、歴史ジャーナリストや作家を自称する一部の下種なハイエナ達の間ではもてはやされた説だが、表向きには、群島の歴史に詳しい女流歴史家ターニャによって冷笑される程度の価値しか与えられなかった。
 なお、シャルルマーニュは提供された資金の一部を用いて、ラインバッハがいつでもミドルポートに戻ってこれるように、ラインバッハ家の邸宅の一つを買い戻している。

6-7

「流れの紋章」を全艦に搭載し、群島でも有数の高機動艦隊を手にしたマクスウェルらであるが、それを手にしたからと言って、いきなり有効に使えるわけではない。
 むしろ、紋章のもたらす強烈なスピードに翻弄され、最初は満足な操船すら不可能な状態であった。
 さらに、一派を構成する勢力の無秩序さが、この場合はマイナスとなった。
 元々「一派」などと称してはいるが、マクスウェルの勢力の内情は、ラズリル騎士団とオベル海軍から彼を慕ってついてきた者、ヘルムートと共に加わった旧クールーク海軍の者、そしてイザクのようにそれらのいずれとも無関係の者など、乱雑を極めている。
 特に、北方のイルヤ、ナ・ナル、ネイからの参入者が徐々に増えつつあり、彼の艦隊は当初の三隻から五隻に倍増している。混迷の度がさらに上がっているのだ。
 よく言っても「混成」、悪く言えば「寄せ集め」であり、これを纏めて艦隊行動をさせる苦労は、並大抵のものではなかった。
 当然、ごく近い将来のラインバッハ二世の勢力との艦隊戦を見越して、何度も艦隊の動きや連携を確認したが、それは苦労と苦悩の連続だったのだ。

 マクスウェルは自らの勢力を率いるようになり、一艦長という立場に留まっているわけにはいかなくなったため、艦隊の旗艦であるアリアンロッドを、彼以外の信頼できる誰かに任せなければならなかった。
 とはいえ、艦長として信頼できる腕前を持つ者は、そんなに多くいるわけではない。
 マクスウェルがまず候補として考えたのは、ヘルムートであった。
 彼ならば艦長としての機転や部下の統率力という点で欠けるところはなかったが、ヘルムートはアプサラスの艦長として、艦を離れるわけにはいかない。
 そこで、様々に思案を重ねた結果、マクスウェルはこの大役を、ガイエン騎士団時代からの親友であるタルに委ねた。
 タルはマクスウェルと同じ海兵学校の同期で、艦長の訓練も艦隊行動の訓練も積んでいるが、現在は漁師であり、騎士団の時代からも軍艦の艦長という技能に際立って堪能というわけではなかった
 だが、彼には部下の心を掴む不思議な魅力があり、さらに艦隊の指揮を執る親友マクスウェルとの意思疎通が容易であるところから、アリアンロッドの艦長には適役の一人であった。

 五月十六日、マクスウェル艦隊はヘルムートの艦アプサラスを攻撃目標として、何度目かの海上演習を行った。
 空は晴れ渡っているが、風が強く、わずかに波が高い。
 通常の艦隊行動なら苦労することはない環境だが、現在のマクスウェル艦隊のスピードでは、わずかな操船ミスが転覆につながる。
 どれだけ経験を積んでも、緊張は常につきまとった。

 軍師であるアグネスは、マクスウェル艦隊の運用について、「スピードを利した急襲と一撃離脱」を提案し、この思想を一派に徹底させている。
 現実として中型艦五隻という規模のマクスウェル艦隊は少数派であり、少数が多数に挑む戦術としては、それが考えられる唯一のものであった。
 無論、戦略と戦術は別問題である。
 戦略的な意味では、少数が多数と対決を余儀なくされている時点で、すでに敗北は決定している。
 マクスウェルは楽観主義者ではなく、「少数で多数を討ち破る」という小市民が喜びそうな英雄的な思想を、軽々しく賞賛する気にはなれなかったから、ミドルポート勢力と決戦に及ぶにしても、いかにラズリル・オベル艦隊とともに戦うに有利な戦場を設定するか、アグネスとともに頭を痛めていた。

 だが、マクスウェルは基本的に海の人である。海上演習が始まってしまえば、気持ちは激しく入れ替わった。
 この日も、自らは艦橋の中央に屹立し、アリアンロッド号の船員達の動きを見守っている。
 その目の前で、アリアンロッド艦長のタルが、きびきびと指令を出していた。
 自らもオセアニセス号の艦長を長きにわたってつとめたマクスウェルは、時折、タル艦長の動きに口を挟みたくなる仕草を見せたが、ぎりぎりのところでそれを抑えた。
 艦長の性格が違えば、艦の動きもまた変わるのだ。
 緊張につつまれているのは以前と同様だが、タルが艦長に就任して以降、アリアンロッドの緊張感は、その種類を変えている。

「艦長、左舷前方に目標を発見しました!」

 アプサラス補足の報が艦橋にもたらされ、空気が一瞬のうちに引き締まる。
 だが、艦橋員たちの表情には、緊張とともに笑顔があった。
 艦長タルは大きくうなずいて言った。

「いよいよ目標のお出ましだ。
 あれを無事にしとめれば、戦闘用の乾パンから解放されて美味い夕飯が食えるぞ。
 それに、マクスウェル提督が褒めてくださるだろう。
 もっとも、夕飯とお褒めの言葉と、どっちが嬉しいかは人それぞれだろうけどな」

 艦橋に笑い声が溢れる。ネタにされたマクスウェルが、タルの背後で苦笑した。
 この余裕ある空気は、マクスウェルの指揮下では生まれないものだった。
 タルは伝声官を握り、アリアンロッド艦内に語りかけた。

「目標を発見した。戦闘体制そのまま、各自、気合を入れろ。
 自分の役割と動きはみな、頭に入っているな。いちいち確認はしないぞ」

 タルは振り返り、マクスウェルと視線をあわせ、頷く。
 これからマクスウェルは、この海域にいる全ての味方の動きを制御しなければならない。
 アリアンロッド一隻に意を砕いてはいられない。

「よし、全速前進! 【敵】に攻撃準備の余裕を与えるな!
 周囲の味方と連携を取りながら、一撃を与えて離脱する!」

 タルの命令は、即座に行動に移された。
 同時にマクスウェルの指揮が全艦に飛び、周囲の四艦も移動を始める。
「流れの紋章」の特徴は、その最高速の速さもそうだが、初速から最高速に到達するのが圧倒的に速い、ということもある。
 一撃離脱戦法を用いるに、これほど適したものも無いであろう。
 逆に言えば、この戦法を思いつかなければ、この紋章を最高の形で扱うことはできないのだった。
 速度をぐんぐんとあげるアリアンロッドは、艦隊の先頭に立ってあっという間にアプサラスの至近距離まで接近する。
 普通の相手であれば、戦闘準備だけでなく、何をする時間も与えずに撃沈させることができるだろう。
 だが、相手のヘルムートも熟練の艦長である。
 ヘルムートは今回の演習では、「流れの紋章」を使わない、という条件の下での操艦だったが、それでも彼は熟練の腕を見せた。
 アプサラスは突然の敵艦来襲にも狼狽せず、神速で突撃してくる敵に対して一瞬、自らも突撃を敢行する動きを見せた。
 演習であるから、本気で戦うわけではないが、それでもその迫力は、マクスウェル艦隊に一瞬の躊躇を生ませた。
 ヘルムートにとっては、その一瞬で充分だった。
 相手艦隊の動きがにぶった一瞬、自らは強烈な逆進をかけ、どうにか敵の牙の攻撃範囲から脱出したのである。

「やってくれる、さすがだ」

 と、アリアンロッド上のマクスウェルが感嘆するほど、それは鮮やかな操艦だった。
 無論、逃げるための逆進ではない。
 相手の速度を考えれば、小一時間逃げたところで、すぐに追いつかれる。
 自らの戦闘態勢を整えるための時間稼ぎだった。
 タルは、その鮮やかな手腕に驚愕はしたが狼狽はせず叫んだ。

「敵の動きに付き合うな! イニシアティブはこっちにある。慌てずに自分の仕事に集中しろ」

 マクスウェルは前方をにらみつけ、タイミングを計っている。
 その様子をちらりと見て、今度は伝声官を掴むと、タルは声を張り上げた。

「左舷、砲撃準備!」

『左舷砲撃準備、良し!』

 数秒の時差を置いて、伝声官を通じて勇ましい声が返ってくる。
 戦闘態勢をとらせていたのだから砲撃準備ができているのは当然だが、どのような場合でも確認は必要である。
 この場合は、「確認が必要なのだ」と全員にわからせることも重要事項の一つだった。
 タルにしてみればばかばかしいことだが、旗艦に乗艦している全員が艦隊戦の経験者というわけではない以上、どこまでも確認は必要だった。
 そして、その勇ましい声はそれはマクスウェルにも聞こえたはずだ。
 そうしているうちにも、艦は再びアプサラスとの距離を詰めている。
 両艦の艦砲の有効射程はほぼ同じ。その距離が重なるギリギリまで、タルは声を上げない。
 その距離の認識が、タルよりもヘルムートのほうが早ければ、沈むのはアプサラスではなくアリアンロッドであろう。
 いくら神の足を持ってはいても、脳天を打ち抜かれれば走るどころではない。

(いまだ!)

 その距離を見極め、タルが砲撃指令を伝えようとした、その瞬間だった。
 左舷前方にいたアプサラスの艦砲から煙が上がった。
 タルの認識よりも一瞬はやく、ヘルムートが機を掴んだ。
 アリアンロッドよりも先に、アプサラスが砲撃した。
 訓練であるから、実弾は使わない。空砲である。
 だが、もしも実弾を使われていたら。

「くそ!」

 瞬間的にその結果を想像し、タルは悔しげに壁を叩いた。
 だが、彼の悔しさとは別に、戦闘は続いている。
 マクスウェルの作戦は、まだ続いているのだ。
 悔しさをにじませた声で、タルは伝声官に向けて叫んだ。

「左舷全門発射! その勢いで面舵をきれ! いったん後退し、再び砲撃準備!」

 新任艦長タルの指令がアリアンロッドの隅々にまで行き渡るのは、一瞬であった。


 夕方、訓練は終わった。
 相変わらず艦隊の動きはギクシャクしているが、それでも実りはあった。
「流れの紋章」の速度に艦隊が慣れつつあるし、どうにかマクスウェルは全艦の動きを掴んでいる。
 アグネスの意図する「神出鬼没のマクスウェル艦隊」が群島の海上に出現するのも、遠い未来ではないだろう。

 タルは無人島への帰島のさなか、艦内に訓示した。

「今日の訓練は、目標発見から砲撃、転進まで三分の短縮をみた。
 今の時点では満足すべき結果だが、みんなの手腕なら、まだ縮められるはずだ。
 俺は、マクスウェル提督と同じ目標のために、全力を尽くしている。
 みんなは、なんのために戦っている?
 それをはっきり認識できれば、目的をしっかり持つことができれば、まだ力は出せる。
 なんでもいい、ここに集まった以上は、戦う目的を持ってくれ。
 マクスウェルのためでもいい、自分の愛する者のためでもいい、金のためでもいい、名声のためでもいい。
 何も思いつかなければ、自分の知らないどこかの誰かの笑顔のために、とか、そんなことでもいい」

 何か思うところがあるのか、タルはしばらく間を空けて、最後の言葉を発した。

「誰もが誰かを助ける力を持ってる。
 どんなに非力でも、人間ってのは、誰かのために何かができるんだ。
 戦う以上は、なにかのために、誰かのために戦ってくれ。
 その思いの強さが、結局は自分の命を助けてくれる。
 血まみれだろうが、鼻水出してようが、泣きながらだろうが、結局は最後に立っていた者が勝つんだ。
 その勇気を、マクスウェルはこれまで、何度も見せてくれたはずだ。
 どんなにカッコ悪くてもいい、最後まで生き残れよ。
 みんなの勇気と思いの強さに期待する。今日はお疲れだった」

 タルが伝声官を置くと、艦橋員たちはいっせいに、艦長に向けて敬礼した。
 タルの言葉を聴きながら、マクスウェルはしばらく黙り込んでいた。
 疲れていたこともあったが、タルと自分の感性の違いに思いを馳せていたのかもしれない。

「自分の知らないどこかの誰かの笑顔のために……か……」

 結局のところ、マクスウェルは常に、目に見える目標のために戦ってきた。
 戦う目的が、これ以上ないほどはっきりしていた。
 それだけに、タルのこの言葉は、彼にとっては新鮮な驚きをもって迎えられた。
 ある意味において、タルはマクスウェルよりも広い視点を持っている。
 これまで歩んできた立場の違いもあるだろうが、そういう者の言葉や思考法が、時に自分にとってかけがいのないものになることもあった。
 マクスウェルは、アリアンロッドをタルに託した自分の選択が間違っていなかったことを確信した。

「自分の知らない、どこかの誰かの笑顔のために」

 これ以降、タルのこの言葉が、アリアンロッドの船員の精神的な方向性になっていく。


「アリアンロッド」
 ケルト神話におけるウェールズ地方の最高神にして、冠座の守護神。「トゥアハ・デ・ダナーン」(女神ダヌの子孫たち)の一人。
 アーリア人の母であり「月の女神」とされるが、「銀の車輪」という意味の名前は、「月」と共に「時間」を暗示する。
「タリシエンの書」において「讃えるべき横顔」と称された美貌の持ち主で、地上に蔓延していた暴力を虹によって洗い流してしまったという。
 アリアンロッドを妻に迎えようとしたウェールズの王マスが、彼女の純潔を確認しようと魔法の杖をまたがらせたところ、ディランとヒライ(フリュー、リューとも)という双子の神を出産した。
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COMMENT

(初:10.02.20)
(改:10.06.13)
(改:10.07.08)
(改:10.08.11)