☆登場人物
・公爵(28)……忙しい為、めったに屋敷にいない。164cm、54kg、88-62-84。
・アナスターシア(19)……公爵家に仕えるメイドの最古参。171cm、58kg、93-61-90。
・テンペランス(142)……ある事情があって雇われたエルフのメイド。155cm、48kg、73-53-77。
・アレクサンドラ(15)……メイド最年少。明るくムードメーカー。154cm、49kg、80-55-83。
公爵家の屋敷は、今日も変わらず静かであった。
だが、その中ではいつになく慌ただしい動きがあった。
「公爵様が明日、久しぶりに屋敷へ戻って来られるそうですわ!」
最古参のメイド、アナスターシアの声に、メイドたちは驚きと喜びの表情を浮かべた。
「まあ!それは素敵なことですわね!」
テンペランスが優雅に微笑む。エルフである彼女は、人間と時間の流れが異なるが、それでも公爵が久々に戻ると聞けば、心が躍る。
「よしっ、せっかくの機会だし、公爵様を驚かせちゃおうよ!」
アレクサンドラが元気よく拳を握る。
「驚かせる……?」
リーゼロッテが静かに問い返した。彼女は元々奴隷としてこの屋敷に来たが、今では公爵に仕える立派なメイドの一員であった。
「そうよ、公爵様のために何かサプライズを準備しようって話!」
アレクサンドラが張り切って答えると、他のメイドたちもそれぞれ意見を出し始めた。
「まずはお部屋をしっかり掃除しなくてはなりませんわね」
アナスターシアが言うと、テンペランスが続いた。
「それに、お料理も用意いたしましょう。公爵様のお好きな料理を並べて、心ゆくまで召し上がっていただくのはどうかしら?」
「それ、いいね!」
アレクサンドラが同意し、リーゼロッテも小さく頷いた。
「それなら、わたしは庭を飾るわ。お花をたくさん用意して、帰ってきた公爵様が癒されるように……」
リーゼロッテの提案に、皆も賛成した。
かくして、公爵のためのサプライズ計画が進み始めた。
――翌日。
屋敷の扉が開き、公爵が帰宅した。
「……?」
何か様子が違うことに気づいた公爵は、足を進めた。
すると、目の前に並ぶメイドたちが一斉に声をそろえる。
「お帰りなさいませ、公爵閣下!」
整えられた部屋、美しく飾られた庭、そして豪華な料理。
「これは……私のために?」
公爵が驚きの表情を浮かべると、アナスターシアが微笑んで言った。
「ええ、公爵様がいつもお忙しくしていらっしゃるので、少しでもおくつろぎいただければと思いまして」
テンペランスも優しく言葉を添える。
「どうか今夜はゆっくりとお過ごしくださいませ」
アレクサンドラが胸を張って言う。
「公爵様の笑顔が見たくて、みんなで頑張りました!」
リーゼロッテは静かに、それでも嬉しそうに微笑んだ。
公爵はしばし沈黙し、やがて柔らかな笑みを浮かべた。
「ありがとう。私は本当に、良いメイドたちに恵まれたな」
そう言って、公爵はメイドたちと共に、久しぶりの温かな時間を過ごしたのだった。
(FIN)
当サイト20周年記念として、断罪淫魔様から短編を頂きました! 忙しい公爵さんを喜ばせようとするメイドたちのサプライズ! ありがとうございます!