白熱夜

断罪淫魔様・作(KEEF感謝コメント


☆登場人物
・シャンテル(17)……空手家。重い一撃を得意とする。160cm、55kg、82-54-85。
・ノア(15)……合気道家。冷静な性格で投げ技を得意とする。152cm、49kg、80-55-82。


 夜の道場に、二人の影が向かい合っていた。
 シャンテルは空手家として鍛え上げたしなやかな筋肉を持ち、鋭い目つきで相手を見据えていた。対するノアは合気道の達人で、静かで落ち着いた表情の中に確かな自信が漂っていた。

「準備はいい?」

 シャンテルが拳を握り、構えをとる。

「もちろんです」

 ノアは軽く頷くと、自然体の構えを見せた。まるで風にたゆたう柳のように、柔軟で流れるような佇まいだった。
 合図とともに、シャンテルは一歩踏み込んだ。
 強烈な正拳突きが空気を切り裂き、ノアへと迫る。しかし、ノアはそれをするりとかわし、シャンテルの腕を軽く掴んだ。次の瞬間、シャンテルの身体は制御を失い、大きく宙に浮かんだ。

 ――合気投げ。

 見事な技だった。だが、シャンテルは咄嗟に受け身をとり、即座に立ち上がる。

「なるほど、さすがね」

 シャンテルは苦笑しながら、次の攻撃を考えた。

 空手の力強い突きや蹴りをノアの流れるような動きが受け流す。まるで水と岩の戦いのようだった。シャンテルの攻撃が当たりそうで当たらない。逆にノアの技はシャンテルの力を利用し、巧みに彼女を崩していく。
 しかし、シャンテルも負けてはいなかった。
 何度か投げられながらも、彼女は徐々にノアの動きを見極め始めた。攻撃のタイミングを調整し、あえて力を抜いてノアの流れに乗る。そして――
 シャンテルの回し蹴りが、ノアの間合いを崩した。
 ノアの体勢がわずかに乱れる。

「……!」

 その一瞬の隙を逃さず、シャンテルは鋭い踏み込みからの突きを繰り出した。
 ノアは避けきれず、肩に軽い衝撃を受ける。
 静寂。
 ノアは微笑みながら、一歩下がった。

「見事な一撃です」

「そっちこそ、手強いわ」

 二人は互いに呼吸を整え、礼をした。
 この戦いに勝敗はない。
 だが、二人は確かに強くなっていた。

(FIN)

KEEFコメント

 当サイト20周年記念として、断罪淫魔様から短編・第二弾を頂きました! 知り尽くした相手同士の一瞬の緊張感が良いですね! ありがとうございます!