コナミの名作シューティング「グラディウス」の血脈を受け継ぐ末裔。
とはいえ、「沙羅曼蛇」じゃなくて「パロディウス」の血脈をひいちゃったんで、どちらかというと正嫡ではなく妾腹といった感じ。
ただ、それだけにもうやりたい放題の好き勝手絶頂で、吉崎観音デザインの、どこぞのエロゲに出しても違和感ないほど色っぽいデザインの主人公とか見てると、そういやZyxのゲームっていつの間にあんなことになっちゃったのかなどと全く関係のない方向に思考が飛んでしまいそうですが、そもそも
ゴーファーの娘が出てくる
って時点で、清流派のグラディウスファンは耐えられるんでしょうかね?
ただ、原作の先祖供養の仕方が七転八倒しているだけで、ゲーム自体はけっこう骨太なシューティングですので、覚悟が必要です。
もともとはアーケードで発売された横スクロールシューティング。
なんですが、ただでさえ最近、大型筐体かプリクラばっかで小型筐体のゲームが絶滅寸前のゲームセンターで、こんな「虫姫さまふたり」なんか問題にならないほど「穿いてない感」が満点の女の子が画面中をほとばしるゲームをプレイする勇気が出ず、実はこの360版がオトメディウス初体験。
いやぁ、難しいです。
この360版には、「グラディウス」を萌えで叩き割ったような元来のアーケード版を移植した「オリジナルモード」と、そのオリジナルモードを更に「グラディウス」風にアレンジしたという、もうムーンサルトのごときひねりを加えて凄まじい着地点に行き着いた「ゴージャスモード」の二つのモードを搭載。
「オリジナル」のほうは、敵弾に当たっても何発か耐えてくれる、という辺りがちょっとグラディウスっぽくないですが、元々難しいゲームなので難易度が下がる要素があるのはいいことかな、と。
まあ、クイックバーストをうまく使えば、パワーアップアイテムが山のように出てきたり、あくまで旧作とは別物ですので、オリジナルのゲームとしては、この賑やかな楽しさは割とはまります。
「ゴージャス」のほうは、もうちょっとクール。
「オリジナル」に比べると「Dバースト」もないし、弱いうちは一発で即死、装備の選択も開始時のみと、難易度が一気に跳ね上がります。
あくまで「グラディウス」っぽいというアレンジなので、キャラはそのままだし、本家のクールさを求めすぎると落胆もしますが、これはこれで充分にありかな、と。
グラフィックはアーケード版から更に向上しており、けっこう綺麗。サウンドも悪くないです。
ただ、色んな食らい判定、攻撃判定が凄まじく大きいために無闇に難度が高く、しかも圧倒的なボリューム不足(「オリジナル」は三面、「ゴージャス」は六面しかない)も相まって、不満もちらほら。
そのボリューム不足を解消するために、360お得意のダウンロードコンテンツで色々とフォローしてますが、これがまた異様に高価なので、独自にチューンナップするにも、少し二の足を踏みますね。
極めるゲームではなく、時間つぶしに限定してプレイするくらいで割り切ったほうがいいかもしれません。
(2010.01.10)