とにかく何が凄いって、公式サイトのオープニングのフラッシュムービーの大仰さに、これまでのバスケットに対する認識を打ち砕かれて頭打って出直してきたい気分ですが、NBAライブ06です。
NBAライブといえば、シリーズ通してバスケットゲームとして最強の名に相応しいシリーズ。
たまーにウケを狙ってポカをすることもありますが、エレクトロニック・アーツといえばスポーツゲームの大老舗だけあって、もう選手のフォームやボールの挙動を再現させたら天下逸品なんじゃあるまいか。
今回はなんといっても、選手のグラフィックがヤバすぎ。これより以前に出ていたPS2版とは、はっきり言って比較になりません。
ユニフォームの皺! ボールの皮! 選手の汗!
これらが信じられないほどのハイクオリティで描かれ、リアルタイムで動くもんだから、ウホッ!。選手の顔が似ているかどうかは、残念ながら私の知識では解りませんが、そんな私でも知っているオニールあたりの超有名選手はそっくりなので、他の選手もたぶん似ているでしょう。
フリースローの動きとか全員違うさ! ここまでくると、その偏執っぷりに土下座して頭叩き割りたい気分です。
さてスポーツゲームというと、最近は野球ゲームでも操作が複雑化し、実に9個のボタンをフルに使うPS2の某サッカーゲームでは頭がこんがらがってプレイどころじゃなく、しょせん私のスポーツゲームのレベルはボタン二つで打って守って走れた「ファミスタ」止まりだなと、半ば以上諦めていたんですが、本作はそんなレベルの私でも堪能できる超簡単操作。
なんといっても、レバーで移動、Aボタンでパス、Bボタンでシュート。ホントにこれだけ。ダンクシュートもXボタン一発で、特にウルトラプレイを求めなければ猿でもできる親切設計に涙が出そうです。
……いや、前述のボタンをフルに使うサッカーゲームっていうのも、エレクトロニック・アーツのゲームなんだけどね(笑)。
もちろん、毎年のように出ているシリーズですから、選手の能力値が細かく設定されており、戦略の自由度も極めて高め。スタウダマイヤーやパーカーなんて有名選手も好みで使い放題。
当然の如くXbox Liveに対応しているので、簡単操作で対戦の場所を選ばないのは大きな魅力なんですが、コービーはちょっと反則かもね。
ただ難点が無いわけでもなく、PS2版で遊べたモードがいくつか削られていたのはかなり残念。バスケットゲームとしては少々シンプルな作りです。
わりかし面白かったスラムダンクが消え、日本の星だった田臥選手もフリーエージェントから抹消されたようで、心に穴が開いたような気分。
あと試合中、敵がやたらと速攻狙いなのがちょっと気になった。リバウンドが簡単に取れる&取られるので、どうも試合が大差になりがち。この辺をゲームと割り切れるかどうかが、楽しめるかどうかの分かれ目ですな。
(2006.09.15)