ロストプラネット エクストリーム・コンディション

2006年12月21日発売/カプコン/80点

 極寒の惑星を舞台に、未知の原住生物「エイクリッド」と、志を異にする人間「雪族」を相手に戦う、最近のカプコンお得意のアクションシューティング。局地戦仕様のバイタルスーツ(ミニモビルスーツ)に乗り込み、数々の戦闘に勝利するのだ!

 ああ、これって「スターシップトゥルーパーズ」+「砂の惑星」(以下削除)

「デッドライジング」が面白かったんで、これにも密かに期待はしていたのですが……。いや、確かに面白いんだけどね、ちょっと期待しすぎたかな、と。
 ジャンルはアクションシューティングになってますが、オフラインはどっちかというとTPSに近いです。前半はデカいエイクリッドを倒しまくる戦闘あるけど、中盤以降は人間の集団である「雪族」との戦闘も増えます。
 つーか、7面のミドリメ(クソデカい王蟲型エイクリッド。これだけじゃなく、ボスは大概クソデカい)、誰か何とかしてくれ……。近くで戦ったら即死、遠くからロケットランチャー撃っても当たらないし、回ってたら時間切れ……。落ち着けばあのデッカい氷弾も避けられるのかもしれないけど、慌てたら駄目だわ。

 慣れるまで1面からずっとキツかったけど、中盤以降は特に厳しいです。乗れる所でバイタルスーツに乗っておかないと、下手すりゃ即死。徒歩で雑兵を倒し、バイタルスーツに乗って強行突破というのが一番安定だけど、物凄い大味感はあります。アンカーを上手く使いこなせれば面白いのですが、これもまた難しい。体力がLifeとT-ENGのダブル仕様なんで、簡単には死なないはずなんですが。
「バレットウィッチ」に比べれば多少はマシだけど、やっぱりチュートリアル関連が貧弱なのは弱点だなぁ。

「4面通過! WRYYYYYYAAAAAAA!! ブッ潰つぶれよぉぉぉ!」

 1面から既に嫌になるほどブッ潰れました、ハイ。イージーでもこのジャンルに慣れてないとかなりキツイです。特にボス戦。その辺はどのステージも同じですね。一番最初のプレイでは、1面ボスに瞬殺されました。
 MAP広い、ミッション長い、弾数制限が地味にキツイ、ボスは弱点を攻撃しないと殆どダメージを与えられないなど、ゲームの難易度を上げる要素は一通りそろってます。
 やたら道に迷ったり、崖から転落死したりするのは、私が方向音痴だからか?

 またバイタルスーツの操作にも独特の癖があるので、慣れるまでちょっと時間を食います。雰囲気的には「サクラ大戦」の「光武」にそっくりなんですが、難易度は段違い。ま、ゲームの面白さも段違いなので、その辺は我慢しましょう。
 殴り攻撃の威力はもっと上げてもよかったと思うけど。あと親父VSはいらん。

 これだけ「難しい」と書いといて「面白い」って言っても説得力無いかもしれませんが、面白いということには間違いありません。
 かなり頭を使う、すぐ死ぬ、という意味では、正しく正統的なカプコンのゲーム。ちょっと前評判が高すぎて、肩透かし喰らった感もありますが、充分に楽しめます。
 オフラインよりも寧ろオンラインの方がハマリ度が高いので、ボイスチャットができるなら、真っ先にプレイしてみましょう。脳汁出まくります。

 あと、イ・ビョンホンの起用は完璧に蛇足。彼である必要は全くありませんでした。

(2007.01.09)