タイトル長ッッ!!
ついでに一言。ナオミ・ワッツが全ッ然似てねぇ!
キング・コングです。映画第一作目が1933年といいますから、もう70年以上も前。
今でもたまにテレビで映像が流れますが、怪獣映画の楽しみというのは、この頃の映画が一番輝いていたのかも知れませんね。怪獣映画というものは、どれも現代文明に対するアンチテーゼが、多少なりとも入っているものですが、それも必要以上に思想がどうとか自然の摂理がどうとか、しつこく押し付けがましく入れられてくると、もう見る気が起きません。
ストーリーが無いのもまた考え物ですが、怪獣映画は基本的にドカーン!バキーン!で充分楽しめるもんです。
で、本作はその第一作目をピーター・ジャクソン監督がリメイクした2005年版「キング・コング」のゲーム化。
さすがにPS2と比較することは出来ませんが、まずちょっとグラフィックに違和感を覚えた。ムービーとプレイ画面の差がありすぎるのがその原因。
映画版の監督ピーター・ジャクソンといえば、「キング・コング」以前にも「ロード・オブ・ザ・リング」三部作で驚異的な映像美を魅せた人なんですが、その彼の名を冠しているにしては、ちょっと淋しい感じがします。
このゲーム、アクションゲームなんですが、主人公が二人います。
仲間を守りながら島を脱出するのが目的の「ジャック・ドリスコル」と、我等が「キング・コング」。
ジャックのモードは、自分視点でストーリーが進みます。映画と同じストーリーなんですが、良くあるタイプのFPSで、正直あまり語るところはありません。あえて言えば、グラフィックがかなりグロいところが特徴?
画面が暗くて見辛く、敵も強めで、かなり難しいです。また何をやればいいのか解りづらいところも多くて、ストレスたまりまくり。
ところが、これがキング・コングのモードになると一変。
あれだけ梃子摺ったモンスターたちを、その巨体とパワーにまかせて、ブン殴るわ掴むわ引き裂くわでやりたい放題。T-REXとの大格闘なんて失禁モノです。
爽快感と一緒に、綺麗なグラフィックによる美麗な残虐っぷりも全開で、悪魔将軍も真っ青。この辺がこのゲームが15禁になった原因ではないかと思ってみたり。
ただ、惜しむらくは自分視点だったジャックのモードと違い、このコング・モードが三人称視点であること。視点移動ができないもんでかなりプレイしづらく、また動きもスローモーなので、ジャックのほうとは違う意味でストレスたまります。
いかだによる急流下りとか、かなりグッとくる場面もあるにはありますが、自由度はかなり低く、単純な内容だけあって、複数回プレイするにはちょっとキツイです。
せめて半額くらいなら、充分に値段ぶんの価値があると思いますが……。
(2006.09.15)