いやもう、なにが驚いたって、馬鹿に国境はないんだと、本作やってて思い知りました。セガは色々と面白いこと(自社に対してのものを含む)をやるのが大好きですが、どうもそれは人種ではなく会社としての伝統のようで、このゲームの公式サイトを見てたら、馬鹿好きなのは日本人もアメリカ人も変わらないようです。
最初に書いときますけど、このゲーム、初期の洋ゲーの理不尽さに慣れてない人がプレイすると、たぶんキレます。そのくらい「シビア」です。
このゲームの内容を一言で言うと、「ひたすらエゲツないマリオカート」。
色々と破壊しながら暴れまくるレーシングゲームというと360では「バーンアウトリベンジ」がありますが、車の挙動は完全に別物。なんか色々と不思議な動きをするんだけど、とにかくまあ一度滑ったらどこまでも滑る滑る滑る。ある程度プレイしても、この感覚がいまいち解りません。とにかくカーブに入るときは予めブレーキを用意しておかないと、ホントにきついです。
あとウリの武器による大破壊なんですけど、破壊自体は派手で大変良いのですが、とにかく射撃が当たらねええええ!
おかげで取っ付きが悪いのが非常に残念。この辺は猛練習で慣れるしかないですね。
ところが、この超不親切高難度ゲーム、慣れてくるとどんどん面白くなってくるのが本当に不思議。破壊のコツを覚えてくると、爆発でレースどころじゃなくなってきます。
画面内に溢れる情報量とやるべき行動が多すぎて、常にパニック状態なんですけど、逆に、自分の車と敵車・武器・障害物・ブーストと上手く処理できるようになると、脳のスイッチが別方向に切り替わり、脳内麻薬がドバドバ流出。DIO様風に言うなら、「最高にハイってヤツだァッ!」
ゲーム以外の部分では唯一、処理落ちがけっこうキツイのが痛いな〜。あとLiveにも対応してるけど、殆ど人いないです。
本作は、もう人によって評価が真っ二つに分かれるであろうことが容易に想像できます(笑)。
一応公式には「レーシング」を標榜してますが、レースゲームとして期待して買うと、確実に100%クソゲーです(特にこれまでのセガのレースゲームを念頭に置いて買うと、250%クソゲーです)。
最初から、アクション・シューティングと割り切ってプレイしたほうが、明らかに楽しめます(もちろん、バカゲーとしてね)。
このへん、もうちょっと熱心に宣伝しといてもよかったんじゃないかな、セガ。
とにかく、真面目に考えてプレイするだけ損です。ある程度慣れて本能で処理ができる様になったら、あえて何も考えずに大暴れしましょう。
……それにしても指が攣るぜぇぇぇ……。
(2006.10.12)