ファイトナイト ラウンド3

2005年3月30日発売/エレクトロニック・アーツ/79点

 血沸き肉踊る、エレクトロニック・アーツのボクシングゲームです。パンチの撃ち分けをボタンではなくレバーで行う独特の操作を採用し(真っ直ぐレバーを倒すとストレート、回すように倒すとフックになる)、他の操作と組み合わせれば200種類以上のパンチが再現可能というから驚き。
 パンチの種類ってそんなにあったのか?

 エレクトロニック・アーツの他のゲームと比較しても、グラフィックのレベルはもうとんでもないことになってます。一昔前のムービーでもここまでのものは不可能だろうというレベルがプレイアブルで可能だってんだから凄まじい。
 確かにXbox360のマシンパワーもあるでしょうが、同じ機種でもここまで凄いグラフィックを再現していないゲームもあることを考えれば、ゲーム機の進化以上に開発者のレベルの進化も、当たり前ですが重要なのかなと。
 パンチの瞬間に歪む敵の顔とか、飛び散る血や汗、ダウンを奪ったときに差し込まれるスローのリプレイなんか凄いことになってますよ、ホントに。

 過去の名ボクサーと現役の最強ボクサーを計27名収録。日本人選手が一人もいないのはしょうがないですね。現在一番有名な某亀兄弟とか入れられても日本の恥になるだけなので、ここら辺は割り切ります。
 現役選手の方は残念ながらよく知らなかったのですが、過去の名ボクサーは私でも知っている名前がずらり。モハメド・アリ、シュガー・レイ・レナード、オスカー・デ・ラ・ホーヤ、イベンダー・ホリフィールドあたりは特に有名ではないでしょうか?

 前述の操作方法はかなり好き嫌いが分かれた感はありますね。私は好きなんですが、レバーではなくボタンで操作してる人も多いみたいです。とはいえボタンコンフィグは自由にカスタマイズできるわけでもないので、これも賛否両論。
 また前作にあったランキングモードが削除されてしまい、折角エディットで製作したキャラクターが、現在どの程度の強さであるのかわかり辛いのも残念。タイトルマッチまでずるずるとプレイすることになるので、ちょっと疲れます。
 あとやはり気になるのが、Live対戦でのタイムラグ。EAはマイクロソフトのサーバーではなく自社のサーバーで運営してるそうなんですが、ちょっと安定性に欠けるきらいがあるようです。またライブに繋いでいるのが外人さんばかりなのが残念。みんながみんな極まりまくっているので、「ちょっと興味で繋いじゃった♪」くらいの気持ちで入ると、面白いくらいに撲殺されます。そりゃもう物凄い勢いで。

 上で書いたことを除けば、非常に良く出来たゲームです。対戦も盛り上がるし、なにより操作が簡単っていうのが一番嬉しいです。とりあえずオンライン対戦のことは置いておいて、友達とわいわい騒ぐのには最適の一本ですね。

(2006.10.02)