デッド・オア・アライブ エクストリーム2

2006年11月22日発売/テクモ/85点

 えー、最初に。これからレビューするのは、

 こういうゲームです。

 シスプリが妹なら、本作は乳です。揺れる波間に更に揺れるおっぱいに囲まれながら、最高のサマーバケーション(in 真冬)をエンジョイせよ!
 すいません、自分でもナニ言ってるんだか全く解りませんが、ナニやってるんだかもよく解りません。
 純粋なDOAなら、まだ格ゲーレビューということでまともなこと書けそうですが、これはダメだ。ちょっと油断したらすぐにPC用のエロゲーのレビューみたいになっちゃいそうです。

 本作は、Xboxで出た「DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Volleyball」の続編。格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE」の女性キャラたちが、真夏のザック島を舞台に、水着でビーチバレーに興じながら、水着をプレゼントしてつき返されたり、一攫千金目的にカジノに入り浸って破産するゲーム(語幣あり)。
 殆どの人が、揺れまくる全員87cm以上のバストと、バニーやスク水、などの超絶に際どい水着、「真夏なので着ている水着に合わせて日焼けする」という単純ながら変質的なまでに拘った「エロ」目的に購入したと思いますが、思いのほかスポーツゲームとしても良く出来てます。簡単操作で様々な動きが出来るし、難易度の設定も考えられてて、非常に良好でした。
 ビーチバレーに飽きたらプールではしゃいだり、海岸でボーっとしたり……と、基本的には「スポーツゲーム」というよりは、「癒しゲーム」に分類したほうがしっくりくる内容でしたね。数多い格闘ゲームからのスピンアウト作品では、一番話題になったゲームではないでしょうか。

 で、舞台を上位機種に移し、更にグラフィックやミニゲームを充実させたのが本作です。 個人的にはBGMと進化したグラフィックは言うこと無し。

 液晶テレビだと多少輪郭ぶれるのは残念ですけど、見慣れると殆ど影響はありません。薄型テレビでプレイするときはちょっとだけ気をつけましょう。

 タイトルから「ビーチバレーボール」がカットされましたが、それはビーチバレー以外の他のミニゲームが前作よりも遥かに充実したから。ビーチバレーの他にも様々なミニゲームが用意されていますが、ジェットスキーが飛びぬけて面白かったほかは、さすがに前作ほどの衝撃は無かったですね。飽きは早いかもしれない。
 あと、何気に難易度が上がってるっぽいです。

 ウリであるはずのカメラモードの不備が、唯一残念っちゃ残念ですね。水着を着たキャラを写真撮影してHDDに保存できるんですが、時間が短いし、カメラ操作が少々厄介で慣れるまではイライラするかも。
 水着の種類がかなり多く、前述の通りキャラが色っぽいので、コンプリート精神に火が着いてしまいそうですが、水着の値段がかなり張るので、慣れてくると後半はミニゲームが作業になりがちなのは仕方ないかな。
 ちなみに、スロットで稼ぐときは、サインアウト法が良好です。それこそ完璧に作業になっちゃいますけど、かなり稼げます。

 ミニゲームはともかく、キャラ同士間の好感度関連はなにげに難易度が下がってますし(それでもプレゼントをつき返される時はつき返されるけど)、あくせく肩肘張って攻略するようなゲームでもないので、南国で一休みする気で軽い気持ちでやるのが一番です。
 というか、元々コンプリートするには膨大な時間が必要なように設定されているので、肩肘張ってたら、とてもじゃないけど色々もちません。テクモは40時間前後でコンプリート出来るとか言ってますが、時間を10倍間違えとらんか?
 空いた時間を使ってゆっくり気楽にプレイしましょう。

 ……あと、これはゲームとは直接関係は無い余談なんですが、本作はゲームに詳しくない人ほど楽しめると思います。
 というのも、本作やDOAのプロデューサーである某I垣氏がまた色々……なんというか、凄い方でして(^^;)。
 雑誌等に積極的に露出してインタビューなんかにも答えてるんですが、もう凄いのなんの。
 自信満々というか、既にそれを通り越して傲慢の域に突入しちゃってるもんで、読んでてこれほど失笑できるインタビューというのもかなりまれです。いや、御本人は本気なんでしょうけどね。

 そういや、10年ほど前に似たようなビッグマウス連発してたI野氏、今じゃすっかり消えちゃったな。

 このI垣氏も、最近はセクハラで訴えられたり、それが原因で人事で降格させられたり(テクモ側は否定してるけど、説明にはちょい無理がある)、ゲームの外で色々騒ぎを起こしてますが、ライトエロゲー製作者が社内でエロゲー実践なんて、本末転倒もいいところのような気もします。

(2006.12.09)