ボンバーマン Act:Zero

2006年8月3日発売/ハドソン/4点

 ボンバーマンといえば、二頭身のかわいいキャラクターが大きな爆弾でもって活躍する様が可愛く、アニメにもなりましたが、そういう意味では本作はパッケージからすでに異質。

使用前使用後

 360に移植されると、ボク、こんなにタクマしくなったよ!
 こんなのボンバーマンじゃねえええええええ!(ノ゚д゚)ノ 彡┻━┻
 こんな進化論、私は認めねええええええええ!(ノ゚д゚)ノ 彡┻━┻
 山田直道 ハンマー・ナオのほうが、よっぽど面影があったぞコノヤロウ。
 どっちかというと、頭にコンドームかぶってる変態テロリストにしか見えなかった海外版ボンバーマンの正統進化みたいですね。


資料:海外版変態テロリスト

 本作の特徴は、何と言ってもこの凶悪八頭身ボンバーマンと、その価格。税抜き2980円というのは、これまで発売されたXbox360のゲームの中でもダントツの安さ。

 ……なんですが、やっぱりと言うか、限りなくその安さに見合った、極めて安っぽい内容となっております。

 一人プレイは、全99面をひたすらプレイするモード一つだけ。なんとコンティニューはおろかセーブも無し!
 アイテムを上手く使えばそれなりに進めますが、それ以上に集中力が続きません。8ビットのゲームウォッチかよ。
 3Dであることを生かしたFPBという自分視点があるのは面白いところ。もともとが中毒性が高いゲームではあるので、つまらないことはないんですが、サバイバルで求道的に極めていくようなゲームじゃないので、物凄い違和感が。

 で、これが本作最大の特徴でしょうが、なんと本作、対戦がオンラインモードでしかできません。通信環境がない人には前述の一人プレイしかできないわけで、せっかく四つもコントローラーが繋げられるのに、なんの意味も無し。セーブもサーバー上のストレージで行われるという念の入れようで、全くもって仕様意図不明。
 その対戦はモードが二つ。ランキングマッチとプレイヤーマッチがあり、熟練度と目的に応じて遊び分けが可能。
 1プレイがサクサク終わるし、ラインボムと無限ボムを用いた対戦はかなり楽しく、気分転換にプレイするのはもってこいなんですが、対戦モードはマップが一つしかなく、やりこんでくるとかなり早く単調に感じてしまうかも。

 言いたいことはいっぱいあるんですが、とにかく一人用のモードを余りにも軽視した仕様は完璧に頂けない。もともと安価な本作ですが、オフライン対戦とセーブ機能・コンティニュー機能を入れるだけでは、そんなにコストは上がるまいに。
 価格を抑えるという理念はいいとは思いますが、その仕様書を作った人間の頭が悪かった、ということでファイナルアンサー。
 そもそも通信対戦に特化したところで、人いねーじゃん。
 価格は税込み3129円ですが、実際に買うとなると、1000円くらいがボーダーですねぇ。1500円じゃまだ高いです。

(2006.09.21)