ネオジオポケット一言レビュー


餓狼伝説ファーストコンタクト

 こちらも「ポケット格闘シリーズ」の一品。デフォルメされた「餓狼伝説」のキャラクターが携帯機で戦います。
 登場キャラクターはテリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・東、リック・ストラウド、李香緋、不知火舞、ギース・ハワード、ビリー・カーン、キム・カッファン、山崎竜二、ヴォルフガング・クラウザーの11人に、隠しキャラのラオとアルフレッド。
 ……ラオって誰だっけ。劇場版の大張キャラ?
 コンビネーションアタックやブレイクショット、避けや空中振り向き等、餓狼ならではのシステムが割と細かいところまで行き届いているのは少々感心しましたが、流石にラインバトルの再現は無理だったか、普通のオーソドックスな格闘ゲームに落ち着いています。
 キャラクターの動きがかなりぎこちないけど、これはまあ仕方の無いところか。
 最初からカラー専用で作ってたら、もうちょっとグラフィックは描きこめたんじゃなかろうか。
(2006.11.04)

目次


サムライスピリッツ!

「ポケット格闘シリーズ」の第一弾。ネオジオやアーケードでお馴染みの「サムスピ」の面々が、デフォルメされて携帯機に降臨。
 携帯機でのサムスピというと、これよりも以前にタカラが「熱闘サムライスピリッツ」「熱闘サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣」という地獄の使者を二人もゲームボーイに送り込んでファンを抹殺しようと企んだことがありますが(違)、本作は携帯機ながらそれなりに良く作りこんであります。
 システムは基本的に「斬紅郎無双剣」を継承。ボタンの関係上、中斬りは削除されていますが、武器飛ばし、弾き、挑発など、基本的な動作は一緒。
 正直、サムスピシリーズとは思えぬほど難易度が低いのはびっくり。ネオジオの本シリーズの方は、スタッフの殺意を疑ってしまいそうなほど難しい(特に「斬紅郎無双剣」は凄まじかった)のですが、やはり携帯機ということをこうりょしたのでしょうか。
 モードは「1Pプレー」、「百人斬り」、「VSプレー」の三つ。キャラはデフォルメですが、ちゃんと剣質も選べますし、天草も降臨します。たまにシクルゥやパピーが消えるのはご愛嬌。エンディングが素っ気無いのは、仕方が無いとは言え残念ですね。
 密かにカラー対応ですが、流石に今やるとなると、ちょっとキツいな。
(2006.11.04)

目次


将棋の達人

 うーん、将棋ゲーム。……ですね。
「School Rumble」における石山広明、「はじめの一歩」における岡部紀明と同じく、名前の後に「これ以上の説明は難しいが」という語句が続くようなゲームです。
 本将棋に加えて、挟み将棋が出来ることが売りと言えば売りかな。
 一応ライバルキャラクターが8人登場しますが、飛車竜王とか角龍馬とか、いずれも将棋の駒にあやかったベッタベタのネーミングで、ここまでお約束だと逆に笑えませんが、お約束じゃない人でもフリトビクトリー・ナカビシャスキーって、いったいどこの国の人間だよ。

 大体どのハードの立ち上げにも必ずこういうテーブルゲームがローンチに名前が並びますが、大抵どのソフトも売り上げは悲惨。本作もその前例を突破することはかなわず。
 これ、モノクロ版とカラー版と同時に持っている強者はいるんでしょうか。
(2006.11.04)

目次


SNK GALS' FIGHTERS

 ……えー、と。どうコメントすりゃいいんだ、このタイトルに。
 SNKの人気の各タイトルから、女性キャラばかりを集めた移植格闘アクション。少し技が暴発しやすいけど、特殊吹っ飛ばしやチェーンコンボ、特殊効果のあるアイテムなど、システムも盛り沢山。
 また、本家KOFでも実現していない秒間60フレームと言うアニメパターンを実現した意欲作です。
 ……なんだけど、とにかく最初からバラエティ、パロディとして割り切って作られているせいか、いたるところでとんでもないぶっ飛び具合を見せてくれます。
 アテナのサイコリフレクター改めケンスウリフレクターとか、妹を飛び道具にする大自然の使徒ナコルルとか。もちろんユリも例外ではなく、親父を召喚して至高拳を撃ってもらった後に説教食らったり、雷煌拳がハンマーだったり、飛燕烈孔がじゃんけんだったりと、もう暴走しまくりです。
 よくもまあここまではっちゃけたなSNKと思ってたら、ラストにとんでもない大物が待ち受けてます。
 ぶっちゃけ、八神流古武術のあの人が、あろうことかセーラー服で女装してお出迎え!おい、ギャルに分類していいのか、これ!?(笑)
 もうセリフからエンディングまでキワモノ全開で、思わず顎が外れるほど大笑いしたよ。特に、以前に某ドラマCDで、安井邦彦氏本人が演じる「庵子先輩」の演技に大ウケしてたことがあったので、面白さも倍増でしたわ、ええ。
 つーか、マジで面白いよ、これ。
(2006.11.01)

目次