バトルアスリーテス 大運動会

1996年12月13日発売/インクリメントP/91点

 時は西暦50世紀、宇宙一の女性スポーツ選手「宇宙撫子コスモビューティー」を育てるための学校・大学衛星への入学を目指す主人公・神崎あかりを予備校で育て上げるのだ!
 ……という健康的な内容のゲームなのに、まず「尻」と「ノーブラ」という単語しか思い出せない私は不健康ですか?


 ノーブラ。

 なんとなく呑気なタイトルと、主人公の触覚少女(笑)神崎あかりのお尻のドアップ(ヘソ出しブルマ着用)という衝撃的なパッケージ裏で思わず買ってしまった、宇宙レベルのスポ根育成シミュレーション。

(ちなみに、同PS版、及び「GTO」も、裏面は尻でした。全部買ったんだけどね


 神崎あかり、お尻ヒストリー(クリックで巨大化)。

 なんでかわかんないけど、はまりましたね、これ。

 説明書を読むと、設定がやたらとブッ飛んでいるところにまず笑え、そもそも「大運動会」の前段階に到達することがゲームの最終目的という事実にもう一度笑えますけど、ゲームとしてはわりと基本に忠実(というか、わりとシンプルでヌル目)。

 マ、もともと健康的なお色気全開のCGや、のほほ〜んとしたキャラが織り成すのほほ〜んとした日常を楽しむゲームなので、シミュレーション部分がヌルくても特に気にはなりません。

 肝心のストーリー部分は、基本的にのほほんと進むのですが、その中にも「両親のいないあかりにとって辛い参観日」とか、「ライバルとの熾烈な争いと友情、そして突然の別れ」など、お約束ながらしっかりとメリハリが利いており、ちょっと冗長に感じることはあっても、決して飽きることはありません(ちなみに、この時代(西暦50世紀)になっても、大阪の人はアノ野球チームのファンだそうです(笑))。

 前述の通り、育成シミュレーションとしては、ちょっと手応えの無いゲームですが、最初からギャルゲーとして評価するなら、充分萌えられると思います。主人公のあかりはもちろん、脇役のライバル達も可愛くて、充分及第点ですから。

 いやぁ、青春っていいなぁ(謎)。

※このゲーム、とにかくメディア戦略が物凄く、このSS版を皮切りに、PS版の「GTO」「オルタナティブ」や数え切れないほどのPC版のファンソフト、テレビアニメにOVAに漫画に小説にと、手を出せるものはとりあえず全部手を出したといわんばかりの広がりようを見せて、ファンを驚かせました。
(ちなみにアニメ版は、ゲーム版のその後、という設定です。つまり、ゲーム版はプロローグであり、アニメ版の方が正確には「大運動会」なのです。しかも、「大運動会」のあとには「超運動会」というのもあるらしい)。

※このゲームをプレイしてて、久しぶりに声優・高橋美紀さんの声を聞きました(チョイ役だったけど)。『ハイスクール奇面組』の河川唯以来というから、10年ぶりくらいだったでしょうか(笑)。よく憶えてたよ、私も。

(2005.07.01)