戦国ブレード

1996年11月22日発売/アトラス/90点

 今は無きシューティングの雄・彩京の、名作横スクロールシューティング。「戦国エース」の続編で、前作は縦シューでした。
 今思えば、けっこう奇跡的な難易度バランスですね、これ。敵弾は確かに多く感じますが、大きさも速度も考え抜かれていて、コンティニュー・プレイの意欲を失わせません(ただし、二周目は秒殺極悪スリーカウントです(意味不明))。

 また、よく練られたストーリーやキャラ設定なども、見所。
 選択したキャラクターごとのエンディングや幕間など喋り捲ってくれます。一人プレイ時には真面目なエンディングが多いのに比べて、二人プレイ時(つまり、キャラクターが二人)の場合、幕間の掛け合いやエンディングなど、なかなかブットンだものが多く、かなり笑わせてくれます。
 特に、驚異の性能を持つ隠しキャラの風雲ハダカ侍アイン関連のそれは、特技が少林寺拳法3段 + 剣道2段で機動隊出身という「声優界の単独戒厳令」こと若本規夫氏が、あの重厚なボイスと舐めるような語り口で暴走しまくっており、アッチ(HG)方向に飛びすぎて、慣れてないと軽く引きます(笑)。
「叛逆のルルーシュ」とか「銀河英雄伝説」とかしか見ていない若本ファンが見たら、失神するかもな。

 また、「ガンバード」からのゲスト出演であるマリオン様も、アインに負けないくらいの高性能さでウサギをポイポイしちゃうのですが、これがまた、他のキャラとの掛合いが楽しイタい(笑)。
(一時期、このゲームのファンの中でも西洋風つるぺたスキーの間では、ユーニスとマリオンの両派に分かれて大論争が繰り広げられたとか、られなかったとか。)
 ちなみに、このゲームの設定では、「天空の城ラピュタ」や「機動戦士ガンダム」など、多くのパロディがちりばめられています。詳しい人は、そういうのを見てニヤリとするのもいいでしょう。

 あと、直接ゲームとは関係ないのですが、CD二枚組みのこのゲーム、二枚目のCDはまるまるおまけです。

 充実した設定資料集やお約束のイラストコンテストのギャラリー(イラストの数が半端じゃない)を堪能したら、
「ときめきアイン占い」で、ブッ倒れるまでときめきまくれ!

 アアァァァスカァァァァッッ!!!!

 いや、楽しんでやってるだろ、若本さん(笑)。

 暴走の仕方が半端じゃないこのディスク一枚でも、半月は軽く楽しめるでしょう。
 終わってみれば、どっちがおまけでどっちが本命なんだか(^^;;;;)。