DRAK SEED

1995年7月7日発売/ギャガ・コミュニケーションズ/10点

 さぁ、SEEDはSEEDでも、巷で大人気の『某SEED デスティニー』とはまったくなんの関係も無い、グロさ炸裂な闇のSEEDの登場です。
 あの「エイリアン」のデザインで有名なH.R.ギーガーがシナリオ&キャラクターデザインを手がけたという問題作。
 最初ッから邪悪な波動を発しまくっているパッケージに期待してはいたんですが、もう、その期待の遥か上をいく電波ゲーでしたね(笑)。

 やけに気合の入った長〜いストーリーを読み飛ばしてゲームをスタートすると、我らがヒゲの主人公 浜村通信 マイク・ドーソン、いきなり頭になにか埋め込まれてます。しかも実写で。
 この時点で既に大後悔(笑)。

 兎に角、なにをやればいいのか全く解らない家の中、やたらと「頭が痛い」「頭が痛い」と連呼するマイク・ドーソンを操作するのですが、このゲーム、説明書の攻略ページを見ないと、冗談抜きで本当に何をすればいいのかわかりません。
 一応、脳に埋め込まれた宇宙人の卵が、世界を征服することを防ぐために、素晴らしいハンマーで鏡を叩き割ることが最終目的、らしいのですが……。

 それに加えて主人公マイクがまた、いい年こいてワガママ野郎でして、午後九時になったら問答無用で寝やがるし、外に出ようとすると「シャワーを浴びないと出ない」とか抜かしやがります。おかげで、壁にかかった銃を発見した時は、真っ先に自殺させてやろうかと思ったのですが、残念ながら不可能でした。ちっ。
 このほかにも、刑務所脱獄カードを弁護士がくれたり、しっかりした玄関があるのに態々大回りして窓から出入りしたり、問答無用で独房に突っ込まれたりと、我々農耕民族の普通の感性ではまるで理解できないフラグ立ての連発に、もう頭脳は麻痺状態デス。

 絶対ヘンだよ、このゲーム!

 おまけに、ゲームオーバーになると我らがマイク・ドーソン氏、真っ青な画面で、クチからエイリアンをぐぼぁあああああ!
 ぎゃああああああ!
 しかも、死にやすい後半はもう大変です。何度も死ぬことになるので、その度にドーソン氏は連発で口からエイリアンをぐぼぁああああ!
 ぎぃやあああああ!
 見てるこっちはもうたまりません。やり直しプレイの意欲と一緒に食欲までごっそり持っていかれて、必要以上にゲンナリ。
 これ、リアル時間で三日くらいぶっ続けでプレイしたら、多分廃人になると思います(笑)。

 でもこれ、続編が出たってことは、海外では売れたってことなんでしょうね。外国人の感性は、いまだによくわからん……。

(2005.06.15)