ユニゾン

2000年11月30日発売/テクモ/25点

 最近すっかり一ジャンルとして定着した音楽アクション。
「少女とアフロが世界を救う」というパッケージ裏のキャッチコピーに、なんとな〜くイヤな予感がしてたんですが、実際プレイしてみて見事にそれが的中。
 いや、嬉しくもなんともねぇんだけどね。

 物語は200年後のハイテク芸能都市「双子船」。
 魔力的な歌声で権力を握ったダッカーは、音楽以外の芸能活動を禁止してしまう。
 特に厳しい弾圧を受けたダンスによって芸能の自由を取り戻そうと、謎のアフロ男「ダンス先生」と三人の少女ユニット「ユニゾン」は、活動を開始する。
 公共のテレビ電波をジャックして、かっこいいダンスを見せつけ、市民をダッカーの魔力から覚醒させるのだ!

 という、まぁ微妙に一線越えちゃったストーリーです。つーか、謎のセンスの地名といい、その割りに投げやりな登場人物の名前といい、正直どのあたりまでテクモが本気だったのか、さっぱりわかりません。

 グラフィックは全体的に綺麗で可愛く、物語の合間合間にはきちんと練習モードがあって、途中で投げ出さないための配慮もされているのですが。

 ごめん、私はそれでも投げた。

 というのも、前述の部分にはなんの問題も無いんですが、兎に角ハイテンションでしゃべりまくる「ダンス先生」がウザ過ぎた。
 ポップ調グラフィックで超アフロへアのこのダンス先生、声があの神谷明さんです。とはいえ、その喋り方は「北斗の拳」のケンシロウでもキン肉マンでもなく、あえて例えるなら「24時間モッコリしっぱなしの冴羽リョウ」
 こっちが一生懸命フレーズを覚え、レバーを動かして練習している脇で、アノ声で喋り捲られたら、正直ヒきましたわ(笑)。

 私は何度も挫折しすぎたので評価は低めですが、音楽アクションが好きでダンス先生のテンションが気にならないなら、40点くらいは足してもいいかと思います。

(2005.09.04)