プレイステーション4 一言レビュー


THE KING OF FIGHTERS 14

 前作の「KOF13」から6年ぶりの登場となる新作。今回は完全3Dということで、グラフィックはすべて描き直してあります。
 まず家庭用(プレイステーション4)専用で登場し、約一年後にPC、アーケードへと進出しました。開発には「餓狼伝説」シリーズのスタッフがかなり関わったおかげか、シリーズ特有の悪趣味ぶり・盗作癖は少しなりを潜め、案外まともな格闘ゲームになっています。
 このシリーズはジャンプ攻撃がなかなか強いというイメージがあったのですが、今回はそれほどでもないようで、無敵対空技以外ではそう簡単に落とされることはないような気がします(ただし、落とされるときは簡単に落とされます)。
 ただ、私の腕がヘボいせいか、ジャンプ攻撃から地上技につなぐのが難しく、ジャンプからの連続技がちょっとむずかしい。新要素として、相手に接近して弱パンチを連打すると、専用の連続技「RUSH」が発動します。パワーゲージがあれば、自動で超必殺技まで繋がってくれます。
 しかし、この「RUSH」も、相手に密着するほど接近しないと発動しないため、ジャンプ攻撃から狙うのはなかなか至難。

 さて、今回のユリは、色々攻め手が豊富で、使ってて楽しいです。
 全キャラで唯一、超必殺技が三つあり、走り百烈びんたや、すかしユリ雷神脚など、接近手段が豊富。しゃがみ強Kのリーチもかなり長く(なんとリョウより長い!)、牽制しやすいのが良い感じ。
 やや火力に欠ける気がしますがそれはいつものことだし、よほど暴走しない限りそこそこ勝率は高いと思います。新バージョンの「ちょう!龍虎乱舞」は、最初に見たときひっくり返りました。

 しかし、今回の主役は、なんといっても中ボスのアントノフです。
 ムキムキマッチョのおっさんが、犬の映画で感動して大号泣したり、部下の一言で真っ赤に照れたり、誰よりも一億兆倍強かったりと、どこか間が抜けてて憎みきれないキャラクター。
 桁外れの大金持ちが最後は夜逃げなど、このあとどうなるんでしょうね(笑)。たまには、こんな私欲ぬきのボスがいたっていいじゃない。

 あと、誰にもわからないだろうから一人でつぶやくけど、キング・オブ・ダイナソーの声って、もしかしてグレン師匠!?

(2022.03.01)

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THE KING OF FIGHTERS 15

 2016年の「KOF14」から6年ぶりに発売された、2022年現在の最新作「KOF15」です。本作に関しては2021年秋ごろからゆっくりと情報が小出しにされ、今か今かと発売を待つファンの心を公式が弄んでいました(笑。
(公式に大黒歴史である「K9999」が、「クローネン」として再登場が決定したときの盛り上がりは凄まじいものでした(笑)
 グラフィックは前作からすべて書きなおされ、システムも若干変化。また新技の他、キャラによっては過去作からの復活技があったりと嬉しいサプライズも豊富。ユリは特種技の「刺燕」が「KOF11」以来16年ぶりの復活! しゃがみ弱K×n→刺燕→飛燕鳳凰脚という往年の連続技が可能になりました(ただし、刺燕のコマンドが「3+B」から「3+D」に変更になっており、若干使いづらさを感じる)。
 システムは前作からより遊びやすいように変更され、連続技RUSHのラストの攻撃がボタンで選択できるようになった、ゲージさえあればEX必殺技がいつでも出せるようになった、クイックMAX、シャッターストライク(追い打ち可能な打撃防御攻撃。要ゲージ1本)の追加など、深く考えなくても適当なガチャプレーでそこそこ試合らしい試合になるのも好印象。
 ユリは前作同様、空中投げが鳳翼時以外に削除されたのが残念ですが、虎煌拳がタメ押しで画面端まで届くなどの変更点もあり、もともと使いやすいキャラクターなので、従来どおり楽しむことができます。
 試合以外の要素では、隠しエンディングが存在するほか(当サイトで全部公開しちゃってますが……)、なんと過去作のBGMを300曲収録した「DJステーション」、過去にアニメ「餓狼伝説」などを手がけたアニメーター・大張正己氏によるショートムービーの収録など、楽しみ方は色々です。
(ネスツのクローンキャラは必殺技コマンドが一部変わっていますが、旧コマンドでも必殺技が出ます)
 気になったのは、CPU戦をやってて敵の「食らい〇〇(食らい投げなど)」「置き〇〇」が非常に強いこと。あきらかにこっちの強キックでめくっているのに、逆に平気で連続技を叩きこまれて三割持って行かれる、などままあります。また敵の通常技の判定が異様に強く、対空技を出されたら、それが通常技でもこちらの飛び込みはほぼ100%落とされます。
 そのため、アッシュ、紅丸、明天君、クリス、シェルミーなど対空がほぼ完ぺきな相手の時は、ただ飛び道具を連射するだけの、非常につまらない作業になります。
 しかし、「KOF13」から「14」までの開発期間が6年、「14」から「15」までやはり6年かかったことを考えると、次の「16」は2028年かぁ。

(2022.03.01)

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SNKヒロインズ TAG-TEAM-FRENZY

 謎の迷宮屋敷にとらわれたSNKの女性ファイターたちが、タッグを組んで謎の悪役を倒して脱出する格闘ゲーム。この直前に発売された大型格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS 14」に登場した女性キャラを中心にキャラクターが選別されています。
 といっても操作系が少し特殊で、「格闘ゲーム」とは言い切れないかもしれません。「しゃがみ」という動作がなく、必殺技、通常技、投げ、超必殺技(ドリームフィニッシュ)、アイテムの使用がすべてボタン一つで行えます。試合中は様々なアイテムで試合をかく乱出来ます。
 格闘ゲームというより、パーティー向けのアクションゲームと理解した方が楽しめるかもしれません。
 チームは二人一組で、体力ゲージは二人共通、気力ゲージはキャラ独自に増減します。
 敵キャラクターの体力を一定以上減らすと、一定の技(大量の気力を必要とするドリームフィニッシュ)を当てないと決着になりません。全体的に通常技の攻撃力が低すぎ、必殺技では気力を消費してしまうため、ドリームフィニッシュのための気力を温存して戦わねばならず、意外と戦略性もあります。
 ゲーム内コインで衣装やアイテムを揃えたり、カスタムボイス(コインが必要)をあてるとキャラクターの性格までだいぶ変化します。演出系はだいぶ頑張ってます。
 またラスボスの陰キャ具合がちょっと普通ではないので、エンディングデモは一見の価値あり。
 キャラクターグラフィックは、ちょっと残念なレベル。DLCのコラボキャラがスカロマニアと盗賊アーサーで、「他社のファンから怒られないだろうな」というギリギリのところを突いた、企画者の気も回しようを感じます。
 また男性が女性化したキャラクター(ミスX、テリー・ボガード)の演技がちょっとわざとらしく、そこだけ残念でした。

(2020.07.23)

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