えー、これまでTVゲームと名のつくものを千本単位でプレイしているのに、印象に残るのはなんでこんなソフトばかりなんでしょうかね(笑)。
実を言うと、「アクション・アドベンチャー」というジャンルの草分け的存在であるのと同時に、ゲーム史上初めて攻略本が上下二分冊で発売されたタイトルなんだけど、これやってると、そんなことどうでもよくなってきます(笑)。
なにせ、家に帰れば女房子供は攻撃してくるわ、外に出れば警官は職質も無しでいきなり攻撃してくるわ、散髪屋に行ってカットを頼めばダメージを受けるわ、やたらとヤクザとケンカする羽目になるわ……。
攻略するために必要なフラグも、「2コンのマイクで叫んでヤクザを呼んでケンカ」「問答無用で老人やホステスを殴り倒しておかないとクリア不可能」「地図を広げて、リアル時間で1時間放置」「ヤクザを二万回殴ると無条件でゲームクリア」などなど、普通では考えられないどころか、絶対にわからないシロモノ。
ホントにファミコンのゲームですか、これ!?(笑)。
当時の有名人ゲームは、本人と1回会うか会わないかで、了承だけ貰って勝手に作る、と言うパターンが多かったのですが、この「たけしの挑戦状」は、当時ビートたけし氏が経営していた小料理店で、製作スタッフとビートたけし(と、たけし軍団)が何度も話を詰め、話のアイデアはほとんどたけしさんが出したそうです。
タイトーの製作陣も、最初は「大丈夫か、これ?」と思っていたのですが、次第にビートたけしのパワーに飲み込まれ、最後は突っ走っちゃったとのこと。
最近では映画監督として揺ぎ無い地位にある「世界のたけし」も、この頃すでにクリエイターとしての才能も発揮していたんですね。
そういえば、ファンタシースター2やってる最中は、たまに同好の士と「デゾリス語」で会話してたけど、このゲームやってる最中は「ひんたぼ語」で会話することはなかったなぁ……。
ちなみに、「攻略本が上下二分冊」になった理由は、「最初は一冊だけの予定だったんだけど、一冊目を見ても解けないプレイヤーが続出し、やむなく『虎の巻』と銘打った二冊目を出版した」んだそうです。
ちなみに、一冊目の攻略本を執筆したのは、なんとゲーム開発者。
当時、余りに多くの疑問の電話が殺到し、「担当者は死にました」とまで言わなきゃいけない破目になった出版社もだまされたってこと?