これまで携帯機向けの移植(?)を担当してきたタカラとは別に、携帯機で新たに登場した「KOF」です。
SNKからの委託ではなく、マーベラス側から持ち込まれた企画なんだそうで、「オロチ編」と「ネスツ編」をつなぐオリジナルストーリーを用意するなど、たいへんな力の入れようでした。
が、格闘ゲームとしては壮絶に残念なデキだったようですな。
どれくらい残念なデキだったか、ということは、各レビューサイトを参照してください。たぶん、レビューはいっぱいあると思いますから。
なんでもSNK側の製作スタッフは一人も加わっていないそうで、そういや、ストーリーも各所で日本語が微妙に崩壊……ふんぐぁっくっく。
基本的なシステムは「KOF2000」を踏襲していますが、背景などは「KOF'99」からの使い回しです。
CPU戦は「チーム戦」と「シングル戦」の2つの他、チーム及びシングル戦の2つが選択可能な「通信対戦モード」、プレイヤー1人でどこまで戦えるか競う「サバイバルモード」、最終戦クリア時のタイムを競う「タイムアタックモード」、対戦の練習が可能な「スパーリングモード」を搭載しています。
ユリはリョウ、ロバート、キングと龍虎チームから出場(意外なことに、この組み合わせは本作のみ)ですが、今回は ストライカー専用キャラクターとしての参加で、残念ながらメインキャラとして試合に出場させることはできません。
ちなみに、「EX」シリーズに登場した十種神宝(とくさかんだから)は、以前にPSのADV「KOF京」にも登場しましたが、両作品では設定が大幅に違います 。
実在のカードゲームをRPGに昇華したもの……らしい。九月姫の可愛いキャラクターイラストだけは知っている(見たことある)、という程度の貧弱な知識で始めてみたRPG。
カードゲーム起源らしく、デッキのセットやらトレードやらできるらしいのですが、それらのややこしい操作をブッ飛ばして、色々と重厚なことを言いながら結局は何も知らないというあんまりな占い師の屋敷から、いきなりダンジョンへワープ!
カードをめくりながら一歩ずつマップが露になっていくダンジョン、というのも面白い趣向ですが、キャラクターは可愛いものの、戦闘方法がよくわからん。
カードから召還した戦士やらモンスターやらは、けっこう簡単にバタバタ死んでいくし、敵からの攻撃は割といい加減にダイスの数が変わるし、そんなにやりこんだわけでもないんですが、そもそもデッキ編成の意味とかあるんですか、これ?
うわああああ、勿体ねえええええ! 心の底からそう思ったRPGですね。
ヘタレな私は、大抵のRPGで「戦闘バランス、きっちー」とか文句を言うわけですが、本作はその辺のバランスに一切文句がありません。(一部のボスを除き)強すぎず弱すぎず、良くバランスを練り上げられてて感心しました。
それだけに、それ以外の全ての部分が残念でたまりません。
四秒以上、フィールドのBGMを聞けないとさえ思えるキチガイじみた高さのエンカウント率、いちいちガックリくるイベント、ヒントの分かりにくさ……。
特に、ゴキブリだのミミズだのトイレだのにやたらこだわったり、のどちんことかデカデカと表示されたりと、やたらとシモ方向にこだわる小学校低学年レベルではっちゃけたシナリオは、スーファミの「ラブクエスト」の正統的な後継者の威圧感さえあり、賛否両論がありそう。
システム的な不備は特に無いので、シナリオライターさえ代わってくれれば、最高のRPGになってたかもと思うと、涙が止まりません。手元でよく動くリンプーの尻尾(下半身裸の虎娘)やニーナのチラリズムなどには感心したものだが。
よく考えたら、ファミコン版以外では唯一プレイした「ドラクエ3」です。
最初にある性格診断では、「寂しがりや」だの「暴れん坊」だの、「余計なお世話だコノヤロウ」と言いたくなるような性格ばかり診断される私ですが、周囲から自分がどう見られてるのか、急に気になり始めます。
四人パーティーで冒険する本作ですが、私のパーティーは当然のごとく全員女性。女の子なのに、あちこちで男の子と間違われる勇者が少し哀れです。FC版では男オンリーだったので、性別選択に合わせて急に会話ネタを突っ込んだ弊害でしょうが、16歳の女勇者は、そんな岩みたいにゴッつい容姿なんでしょうか?
何世代も前の、しかも携帯機ということで、シナリオの表現にはかなり限界がありますが、表現能力の進化によって面白くなっていったファイナルファンタジーとは逆に、ドラクエはどんどんつまらなくなっているのだな、と改めて思います。
特別に懐古症状があるわけではないのですが、ドラクエのセンスはファミコンレベルのシンプルな表現能力でやるのが一番いいですね。
結局、このGB版特有の「キメラのつばさバグ」(アイテムが無限に増える)を使って各種の「たね」を増やし、パラメータオールMAXの無敵パーティーでクリアしてしまった私には、「勇者ロト」を名乗る資格は無かったりするわけですが。
人気ロボットが多数競演するシミュレーションRPGシリーズの、GBA参入一作目。全39話、58ステージ。らしい。
すいません、異常なテンポの悪さ、冗長さに耐えかねて、最初のエピソードで投げました。
据え置き機だったらもうちょっと耐えられたかもしれませんが、携帯機でやるにはキツすぎた。
いくつものロボットアニメを取り込んだシナリオなので、取り入れられたアニメのキャラやロボットについて知識がないと、なにがなにやらサッパリ。なにせ私などは「ロンド・ベルってなに?」という「卵焼きを作るんだけど、卵ってなに?」同然の位置からのスタートなんですが、それを知るにはゲーム自体の垣根が高すぎました。
後から聞いたら、ちゃんと戦闘のデモを飛ばすこともできるそうなんですが、そんなことにも気づかないほど疲弊していたようです。
上で紹介している「スーパーロボット大戦A」が2001年9月21日の発売で、本作「スーパーロボット大戦R」が2002年8月2日の発売。
約10ヶ月という短いスパンで出されてしまったせいか、タイトル画面も効果音もBGMも冒頭のストーリー紹介の画面も、要するにシナリオ以外のほとんどの要素が使いまわしというこの仕打ち。確かにエコロジカルな生活は賞賛されますが、それをやって良いジャンルと悪いジャンルがあるわけで。
おかげで、「冗長さに耐えかねて途中で投げる」という私のプレイ感覚まで使いまわし。それでもまあ、「時の流れをエネルギーにして動くエンジン」といういきなりブッ飛ばしまくる設定に置いていかれつつも、「A」よりはもったけど。
ちなみに、この「R」の次にGBAで出た「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION」の発売日は、なんとわずか3ヵ月半後の2002年11月22日。いったい幾つのチームで作ってるんですか?
「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION」から約八ヵ月後の2003年8月8日発売。
このGBA版「スーパーロボット大戦」シリーズ、「A」「R」「D」を三本100円でゲットしたわけですが、発売日の早い順に「A」 → 「R」 → 「D」とプレイしてみました。
結論。
いったい何が違うんじゃああッ!!!
システム面ではけっこう変化があったりするらしいのですが、適当にプレイするレベルでは全く違いが分からず。
それに加えて、「R」のところでも書いたとおり、この「D」でも、シナリオ以外の部品はほとんど使いまわし、タイトル画面もRがDに変わっただけ、主要登場キャラもみんないっしょで、序盤のシナリオはやたらゲッターロボが目立つ点まで同じ(ウッソとか色々と出てくるのに)。
戦闘シーンが派手になっていたり、最初のストーリー説明がやたら長かったり、と違いは確かにありますが、いい加減に焼きなおしに焼きなおされまくって、すっかり真っ黒になったステーキを無理やり食わされているような感じ。
遥か昔ですが、「ドラクエ2とドラクエ3は、何が違うのか分からない」と暴言を吐いたRPG嫌いの友人・M君と対立したことがあります。当時の私は、「新しい魔法やモンスターが追加されてるし、なによりシナリオが全然違うのに、何を言っているのだこのトンチキは」と、相手を非難する狭い心しか持っていませんでしたが、今ならM君の気持ちがイヤになるほどわかります。
たぶんこれを読んでいるスパロボ好きの人からは、「新しい機体やパイロットが追加されてるし、なによりシナリオが全然違うのに、何を言っているのだこのトンチキは」とか思われていることでしょう。ごめんなさい。
しかし、このシリーズやってて思いましたけど、自分自身にロボット系アニメの知識が完膚なきまでに欠けていることにかなり驚愕。一応、健全な男の子だったと思うのですが、私は子供の頃、いったいどんなテレビ番組を見て育ったんでしょうか?
え──────────────────。
3DダンジョンRPGの代表格。なんですが。これは果たしてプレイしたうちに入るのか。
ゲームをスタートすると、いきなり街中に放り出されます。行ける施設などにはちゃんと説明が出るので行動に迷うことは無いんですが、えらくシンプルでうら寂しいです。
一通り施設を見学し、仲間を作って、いざダンジョンへ!
一度入ったら二度と出られませんでした。
携帯機って、意外とマッピングするのが難しく、その努力を一度諦めると、もう自分がダンジョンのどこへいるのかさっぱり分かりません。
結局、スタート → 仲間製作 → ダンジョンへ → 道に迷って放浪 → 全滅するまで戦闘 → ゲームオーバー → 最初から。延々とこの繰り返しで、地下一階はもう、仲間の屍でリアル・カタコンベ状態に。
このぶんだと、10年経とうが20年経とうが、魔界の者を倒して皇帝陛下の後継者たりえるなど、夢のまた夢ですなあ。