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 ある意味、私のゲーム人生を語る上ではずせない、超重要タイトルです。私は、このゲームで人生観を変えられたといっても過言ではありません。
 …というか、ハマりすぎて、まともな論評すら不可能かもしれません。

 物語は、凄腕ながら売れない探偵・天城小次郎と、内閣調査室のエース調査員・北条まりなの、二人の主人公の視点を切り替えながら進めていくことになります。同じ複数主人公の「マルチサイトシステム」を採用した「DESIRE」では、主人公を二人用意する必然性がストーリーになく、ちょっと肩透かしを食らった形ですが、本作はその失敗を踏まえ、二人の主人公の物語を絶妙に絡ませながら進めていくストーリー展開は見事。例えば、天城小次郎のストーリーで行き詰ると、北条まりなのストーリーでその突破口が開ける、という具合に、お互いの行動が密接に関係していきます。
 そのシステムが最も生かされたのが、公安のデータベースをハッキングするシーン。小次郎(&氷室)とまりなが、全く別の場所から全く偶然に二人同時に進入するのですが、片方がきっかけを作り片方がパスワードを入力し…、と、お互い(この時点では)面識の無い二人を同時に操作しながら徐々に進めていく様は、素晴らしいBGMも合わせて、後に複数の作品に継承された「マルチサイト・システム」を生かしたシーンとしては、間違いなく最高の場面です。

 ストーリーそのものはかなり難解。エルディア共和国の王位を巡る人間たちの思惑が複雑に絡み合い、連続殺人の現場には証拠らしい証拠も余り無く、推理はほとんど不可能。また、最後の最後にいきなりSFみたいな要素が入り込んでくるため、本格的な伝奇ミステリとして楽しんでいると、かなり肩透かしを食らうことになります。
 しかし、エンディングで明かされる御堂真弥子の日記の内容が余りにも衝撃的すぎて、そういった不満を全て帳消しにしてくれます。「エンディングの真弥子の独白、そしてスタッフロールの後に表示される一枚絵」は、アドベンチャーゲーム史上に残る屈指の名シーンです。


 ゲームの根幹となる操作システムは、正直言って古いです。コマンド総当たりで、けっこう根気が要ります。また、CD-ROM4枚組という大ボリュームで、小次郎編ディスクとまりな編ディスクをとっかえひっかえしながらプレイするのは、少々疲れます。しかし、そのシステムさえも、このゲームにおいては欠点にはなりません。
 まずシナリオが良いのは大前提なんですが、それに絡む音楽、効果音、キャラクター、ボイス、マルチサイトシステム等、このゲームを構成する要素の全てが素晴らしくマッチ。個々で取り出しても充分良いものなんですが、このシナリオのもとに、これらの「センス」が集まったことは、まさに「奇跡」といって過言ではありません。

 北条まりな、天城小次郎、プリシア、御堂真弥子といった一連の登場人物が、また素晴らしい。やや大げさかな、と思われた人は、とりあえず一回プレイしてみることをお勧めします。

 一番お勧めしたいのはセガサターン版なんですが、どうだろう、もう入手困難かなー。私は最初に触れたSS版が強烈に印象に残っているのですが、その後に出たPS2版の「PLUS」もいい出来です。SS版とは画風や一部声優さんが違いますが、ムービーの鮮明さは断然こちらが上。限定生産ではありますが、おまけとは思えぬ50分にも及ぶCDドラマがついていたり、サービスも尋常じゃありません。

 …すいません、全然レビューになってませんね(^^;。


ジャンル:アドベンチャー
メーカー:イマジニア
発売日:1997/01/24
価格:¥7800
KEEF'sPOINT:100
お勧め度;SS+