美食戦隊 薔薇野郎

(今回、やたらと「バカ」を連発しますが、すべて「褒め言葉」です。それを前提にご覧ください)。

 いやぁ、キてます。
 たぶんこれ、スーファミの横スクロールアクションゲームの中で、一番キちゃってるゲームです。

 ゲーム自体は、かなり良く出来てます。コンティニュー無しというのはちょっとキツいものの、ライフ制を導入しており、必殺技のコマンド入力のレスポンスも良く、あまり腕が無くてもそこそこは進めます。

 Q.では何がおかしいのか?
 A.それ以外全て。


 兎に角、登場キャラクターからステージ、ライフの回復方法まで、全てがバカです。いやもう、ここまで徹底されると逆に清々しいほどバカです。

 まず、最初に選択できる三人の自キャラが三人ともバカ。ぼんじゅ〜る、まどもあぜる、とれびあ〜ん、というネーミング自体がまずキてますが、それらが敵の襲い来るステージのど真ん中で、描きこまれたドット絵でポージングする様は、とても日本人のセンスとは思えません。(唯一の女性キャラ「まどもあぜる」はトンでもないナイスバディの持ち主です)
 彼らはライフ制で戦っている以上、失った体力を回復しなきゃいけないんですが、この方法がまた素晴らしくバカ。ステージの途中で手に入れた「食材」をステージクリア後に掛け合わせて料理を作り、それを食すことで体力を回復するのですが、当然、その組み合わせでライフの回復量が変わってきます。

 代表的な組み合わせは、

「唐辛子+海老=トムヤムクン(体力+20(平均))」
「卵+貝=シーフードオムレツ(体力+6(平均))」

 という解りやすいものから、

「アイス+米=アイスクリーム丼(体力-5(平均))」
「プロテイン+プロテイン=ただのプロテイン(体力±0(平均))」
「きのこ+きのこ=毒キノコ(体力-999(平均))」

 と意味不明なものまで様々です。毒きのこに至っては、ほとんど即死級のダメージを受けることに。なんだこりゃ。

 では、彼らを迎え撃つ敵側のキャラはどうかというと、これがまた自キャラ三人がまともに見えるくらい、とんでもなくバカ。
 頭だけのモアイ像の上でコサックダンスを踊ってる超小人「もあい」、巨大化して頭が緑色になった目玉オヤジみたいな「でんき」、海パン鰭付きのマッチョ「すいまー」、もうその姿を形容のしようがない「よだれ」等、雑魚キャラだけでもうお腹いっぱいです。
 これがボスキャラになると、そのインパクトは更に三倍増。もうこればっかりはプレイしていただくしかありません。洗脳されること請け合いです。

 これらの、いい意味でブッチギレまくったキャラクターが、これでもかと描きこまれたドット絵で動きまくるんですから、素晴らしいの一言。最高難易度の意外なエンディングなど、見所も完璧です。
 ちなみに、裏技を使えば、この個性的な敵キャラを使ってプレイできます。もっとも、「よだれ」は自分ではコントロールできませんし、「ミサイルだん」は落ちて爆発するしか攻撃方法がありません(もちろん、爆発したら死亡)。
 これでクリアできたら貴方も立派な薔薇野郎です。私には無理。

 ある意味、確信犯的なバカゲーですが、ここまでやってくれればもう言うことはありません。「ラブ・クエスト」と並んで、SFCで最も笑えるゲームの一つでしょう。


ジャンル:アクション
メーカー:ヴァージン・インタラクティブ
発売日:1993/01/29
価格:¥9800
KEEF'sPOINT:90
お勧め度:B