ラプソディア

 さて、あくまで私見なのですが、幻想水滸伝というRPGには、他のゲームにはない、独特の味があります。「神ゲー」として、目を剥き口を半開きで時間を忘れてプレイするようなゲームではなく、かといって、「クソゲー」として、腹を立て製作スタッフとゲーム内容と両方を罵倒しながらプレイするゲームでもありません。
 それらのプレイに疲れて一息ついたとき、ふと顔を向けると目に入って、思わず息抜きに続きをプレイしてしまうゲーム、それが幻想水滸伝が幻想水滸伝たる魅力であると、私は思います。面白いところもツッコむべきところも極端というワケではなく、抜群の高得点は得られないかもしれないけど、目も当てられないような低得点を与えられることもない。言い方を変えれば、非常に安定したゲームなのです(この真逆の位置にあるのがFFシリーズだと思っているのですが)。

 さて、本作「ラプソディア」は、その名を冠してはいませんが、ストーリー的には「幻想水滸伝4」の続編に当るタイトルです。ジャンルがRPGからシミュレーションRPGになり、戦闘などシステムが大幅に変化、前作とはまた違った魅力があります。
 前作で不評だった船での移動がマップ上で簡単に出来るようになり、純粋にストーリーに没頭できるようになったのは好評価。一度のイベントで大量に仲間が入ることが多く、「仲間集め」というシリーズ最大の魅力があまり生かされていないのが残念ですが、4キャラたちのその後のエピソードが見れるのは、4で苦労して108人集めた身としては嬉しかったですね(私的には、ミレイは4主の護衛を個人的に続けていて欲しかったけど。その4主、暢気に蟹と戯れてて笑ったw)。
 戦闘も、決して簡単ではありませんが、不必要にシミュレーション方面に偏ることなく、前作のキャラクターの魅力を残しながらヘクス制によく移してあると思います。ちと「地形効果」の威力が強すぎてバランスが崩れ気味ですが、これはこれでやりがいがあるというものでしょう。

 そして、本作のツッコミどころ(笑)。
 まぁ、最大のツッコミどころは、やっぱりストーリーでしょうね。とにもかくにも、エグイ!
 いやね、イスカスはややアナクロながら、魅力ある敵キャラだとは思います。紋章砲の「邪眼」の設定も前作と繋がりが疑問ですが、面白くはある。

 で・も・♪

 なんでまた、よりによって「魚」にしちゃったんだ?
 この邪眼、人間をモンスターに変えて紋章砲のエネルギーに変える(で良かった?)らしいのですが、そのモンスターがすべからく半魚人。それも、コペンハーゲンの人魚姫のように愛らしいものでは全くなく、どう見てもブリューゲルの「大きな魚は小さな魚を食べる」で丘に上がってた半魚人顔負けのエグさ。しかも一種類ではなく、すし屋もびっくりの種類を誇っております。
 たったこれだけのことで、ストーリーが本来の内容とは全く関係のない方向にエグくなってしまったのは残念無念(?)。
 また、主人公キリルの目的とは余り関係なく、ストーリーの主題がクールーク皇家のお家騒動に食われちゃったのがこれまた残念だった。一応、皇太孫なんだから、あまりうろつくなコルセリア(笑)。
 ま、これらのツッコミどころも全て、最後の最後でキリルパパが獣姦(?)してたという事実に押し流されちゃうわけですが(笑)。
 っていうか、確かに愛に年齢は関係ないかも知れんけど、世界の壁と種族の壁まで簡単に突破しちゃったアンタ、輝いてるぜw。

 さて、色々書きましたが、総じて面白いです。同日に更新したグランディア3と比べれば100倍マシ。メッセージスキップがえらく冗長でイライラしたりするときもありますが、ストーリー的に損はしないでしょう。
 本作の教訓は、「やっぱ不倫はダメ」ということ。あと、全然関係ないけどダリオの声は相変わらずヘンです。


ジャンル:シミュレーションRPG
メーカー:コナミ
発売日:2005/09/22
価格:¥7329
KEEF'sPOINT:73
お勧め度:C